ドラゴンスレイヤー英雄伝説II

【どらごんすれいやーえいゆうでんせつつー】

※ここでは、初出となる88版を基準に説明します。

ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 PC-8801mkIISR以降
メディア 5インチフロッピーディスク 9枚組
発売・開発元 日本ファルコム
発売日 1992年3月19日
定価 9,800円(税別)
プレイ人数 1人
判定 なし
ポイント 前作キャラのその後と設定補完+α
前作未経験者にはオススメ出来ない
プレイヤーの心を折る、複雑且つ広大な地底世界
音楽は安心のファルコム印
ドラゴンスレイヤー&英雄伝説シリーズ


ストーリー

破壊神アグニージャが倒れ、平和を取り戻したイセルハーサ。
ファーレーン国王となったセリオスは、ディーナと結婚。2人の間に生まれた王子はアトラスと名づけられ、両親の愛と国民の信頼を一身に受けて成長していった。
そんなある日、イセルハーサ全土に大地震が起こり、各地に深刻な被害が及ぶものの、セリオス王を中心に世界中の人々が力を合わせ、復旧に励んだ。
それからしばらくして、とある洞窟から奇妙な5体のモンスターが現れて2人の盗賊と戦闘になる事件があった。
通りかかった空飛ぶ白いドラゴンの眼下には5体の死体が転がっていた。
しかしそれは、これから起こる大きなうねりの、ほんの予兆に過ぎなかった…。

概要

ドラゴンスレイヤー英雄伝説』の続編。前作同様、全6章仕立てのRPG。
前作から20年後のイセルハーサと、その地下に広がる国家ファーゲスタが舞台。
画面構成・マップパーツなどは前作の流用が多い。そのため、発表から短期間で発売に至った。
当時のPC市場は、8ビット機から16または32ビット機へと主流がほぼ転換した時期であり、PC88版はファルコムにとって同ハード最後の作品となった。

システムにおける特徴

基本的な部分は前作から変わっていない。ここでは変更点のみを挙げる。

  • 呪文関係の変更。1つはMPを廃止し、「呪文カプセル」が導入された。これは、1つの呪文を使用するとそのカプセルが空になり、カプセルのゲージが満タンに回復するまで使えないというもの。戦闘中のカプセル回復手段は個数が限られたアイテム数個しかなく、同じ呪文を1人が複数持つことも大いに意味がある。主な回復手段は、移動中の自然回復と、特定のアイテムの使用。各呪文毎にカプセルの回復速度は違っており、有用な効果を持つものほど自然回復が遅い。
  • 回復アイテムの説明
    • 「ビスナの実」は全員のカプセルを7つ全て回復するが、戦闘中は使えない。
    • 「ビスのキノコ」は1人のカプセルを回復し、なおかつ戦闘中でも使えるが、ゲーム中わずか2つしか手に入らない超貴重品。また、気絶と同時にカプセルも回復する「エリクサー」も3つのみの超貴重品。
  • 「呪文能力」というパラメータが設定された。値が大きいほど呪文の効果が上がる。また呪文自体も、前述通り効果の大きさが呪文能力に左右されるようになったため、前作にあった呪文の等級*1が廃止された。ただし、炎/冷気の攻撃呪文のみ、フラム/ヒュールよりも強力なブラムナ/ヒュドナが中盤に登場する。
    • レベルアップ時に能力振り分けで上げられるのは前作同様「強さ」「賢さ」「素早さ」「運の良さ」の4種類。
      • 「運」は命中率・回避率・会心率・被痛恨率・杖の成功率・与ダメージ乱数・被ダメージ乱数に影響し、「すばやさ」行動機会の寡多に関係、「強さ」はレベルアップ時のHPの上昇(攻撃力=最大HPの15%なので攻撃力も上昇する)、そして「賢さ」は今作は廃止されたMPではなく呪文能力の上昇に影響する。
        強さと賢さ偏重にすると後で上げるよりも能力が高くなりダメージに直接影響するため目に見えて強くなったとわかりやすい。
        しかし、素早さと運は効果が見えにくいにもかかわらず、かなり戦闘に重要なパラメータなので計画的に伸ばしていかないと戦闘は厳しくなっていく。
      • 終盤には「賢さ」が上がる装備もあるため、できるだけ低レベルで進めると少しお得という要素にもなる*2
    • 回復呪文「レス」の回復量は、呪文能力の数値そのまま。その他各種攻撃呪文のダメージ量、補助呪文は強化系なら上昇量、バッドステータス系なら成功率が増加する。ただし、杖による呪文の効果は運に左右される。
    • 呪文の入手自体は、「店で”○○の書”を買う」に変更され有料になったものの、書は何度でも使用可能でいつでもどこでも覚えられる(上書き出来る)ようになった。使わない微妙な呪文の書を無駄に買わなければ、書をひととおり倉庫に入れても倉庫の容量は回復アイテム類も詰め込む余裕は充分になる。
  • 「EPスライド制」
    • レベルが上がり敵との戦力差がつくと、獲得EP(経験値)が減っていくシステム。同じファルコムの『イースシリーズ』でも採用されている。
    • しかし、今作ではEP(経験値)だけではなくGOLDにまで補正がかけられており、レベルが基準より高くなり過ぎるといずれも0になってしまう。パーティーと敵の平均レベルの差によって発生するが、そうなった頃には、(そのエリア、または章内では)実質的に最強レベルと言える。
    • そのため次の章になる前に金稼ぎしたい場合は、武器を落とす敵が役立つ。
    • なお、ラストダンジョンでは補正がなくなっている。
  • 前作は、ダンジョン内ではシンボルエンカウントでフィールド上だと普段はマスキングされて判別できないが、エンカウントしてから逃げるとその敵が見えるようになる半シンボルエンカウントだったが、今作では完全なシンボルエンカウントになった。
    • こちらを感知すると不気味な鳴き声を発して追いかけて来るなど、緊張感もある。
  • 前作で好評だったオートバトルは、更に回復行動(呪文/アイテム)・攻撃呪文使用といった細かい指示が可能になった。
  • 戦闘でモンスターが特定の行動を取る際、それらがアニメーションやエフェクトによって表現されるようになり、個性を印象付けている。1種類につき1つ程度ではあるものの、呪文や特殊攻撃はもちろん、特に意味のない行動まで多岐に亘る。
  • 章の間にビジュアルシーン(一枚絵)を交えたデモが挿入される。

評価点

  • シナリオ
    • 前作で残された謎、特にヨシュアとフレイアの存在、竜の卵に関連したものを補完している。それを基盤として、成長した前作の登場人物と、新たな世代の人物とがストーリーを織り成している。
    • よくあるツッコミをさせず且つゲームバランスを両立した初期設定。
      • このテの主人公が王族という設定にありがちなツッコミで恒例なのが「どうして王子なのに金欠でセコイ初期装備なの?」(代表的なのは『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』)。
      • そんなわけで本作では、非常に強力な武具を携え(一応これは前作も同様)所持金も8000GOLDとガッポリでスタートするなどいかにも王族らしい。王族にしては少なすぎるとも思えるがそれでも他作品よりは金持ちだし、過剰な現金を持ち歩く必要もないので最低限の路銀程度と考えればそう不自然でもない。その後本格的な戦いが始った折に例によって王子なのにセコイ武具しか与えないのはさすがに言い訳できないが…
      • もちろん、そのままではバランスもクソもあったもんじゃないので、そんなガッポリな所持金はスグ根こそぎ奪われ、超豪華な装備はその場しのぎの二束三文*3で売るハメになり、一般的なRPGでの初期状態に落ち着くことになる。
      • このあたりもアトラスが王子として今まで世間知らずで育ってきたことと、平和な世界だから「そこまで過剰な武具が不要だった」という世界観を上手く利用できている。買い叩かれてるとわかってるなら止めろよランドー…
  • 音楽
    • 音楽面においては相変わらずのハイクオリティを保っている。
      • 中でもストッパー(中ボス戦)の人気が高い。本作収録の原曲もさることながら、特にPCE版の米光亮氏によるアレンジは高評価。

賛否両論点

  • 戦闘バランスは序章~3章はかなりヌルく、4章は結構歯ごたえがある。
    • ボスもそれまでいやらしい攻撃はあるにしろそこそこ単純だったのに対して、カザズーム戦やディゲンス戦あたりは難易度が高い。
  • 敵の悪ノリ
    • 敵の行動は個性にあふれていてメッセージだけでなくアニメーションしたりするが、前述の意味のない行動の中でも、特に戦闘中に「モンスター同士でほめたたえる、照れている」など悪ノリがするものもある。
  • シナリオ面
    • 前作のラスボス・アグニージャが「悪神と呼ばれてはいるが、絶対悪とは言えない存在」という立場にあり、王道ながらも最後で考えさせられるような展開を見せたのに対し、今作のゴドウィン2世は「野望に燃える独裁者」という分かり易い悪役になっている。勧善懲悪展開になったことにより、王道とする声も、陳腐という声もある。
      • ただし敵の源となった人物は悪人ではなく、エンディングでも「争いはいつも小さいすれ違いから起こる」ということを大きく取り上げている。
      • また、ワイスマンやイシュメルガ、ジェラールなど、わかりやすい悪役と言えるラスボスは今後も登場するため、本作独自というわけでもない。
  • 序章は詰みにならない反面、自由度がゼロ同然に加えてフラグ立ての作業が長い。
    • まず非常に長い時間をかけ順序立ててフラグ構築を行わなければならず、ノーヒントで話さなければならない人物もいる。
    • また序章でのバトルは「スライムいじめ」に限られ、そのスライムからはGOLDが得られず、行くことのできる町や村ではその時持っている所持金以上のものしか売っていない。
    • 上記のその場しのぎの二束三文の金も例外ではなく、その時点で市販されているものは買えず、初期から所持しているアイテムを売って何かを買う(進行に必須な乗船券を買えなくする)こともできない。
      • これにより絶対に詰むことはないため「折角スライムいじめで手間かけてレベルアップしたのに詰んでパー」にはならないのだが、さすがにここまでがんじがらめでは自由度のなさを感じずにはいられない。

問題点

  • 地下迷宮の探索が地味で苦痛
    • 2章以降の主な冒険の舞台となる地底世界は、施設や建造物の間が迷宮で繋がっている。迷宮はかなり広く、そして複雑に入り組んでおり、モンスターもうろついている。宝箱も点在しているため、多くのプレイヤーがその余りの広大さと、「延々と地下を彷徨う」という地味な展開に苦痛を感じ、挫折した者さえいるほど。
      • さらに、たいまつやランプは歩いていると次第に効果が切れる上に、永続的に周囲を照らすアイテムが存在しない*4
      • 地下迷宮では「ヨシュアの目/鏡」を使っても自分の周りしか表示されず、全体マップを見られないため、役に立たない(下記の移植版には改善されたものもある)。
      • 地下の通路は2キャラ分の幅であることが多く、敵のシンボルが通路の真ん中に居ると、避けて進めないというのも地味にストレスが溜まる。
  • 全般的に敵が打たれ強い。
    • 前作の戦闘はテンポは良かったものの、サクサク進みすぎたのを反省したのか、今作では1章序盤で手に入る武器でさえ雑魚敵にろくにダメージを与えられない。更に敵はレスを平然と使う者が多く、多くの場合MAXまで回復するため、繰り返されると流石にストレスが溜まる。故に、戦闘テンポが若干悪くなっている。
      • もっとも、敵にも前述の呪文カプセル制が導入されており、決して無限ではないため、使い切らせてしまえば活路は開けるが…。
    • 終章で登場する「海王騎士」はザコだというのにHPが4186もある上に、攻撃力、守備力とも高くオビスまで使うなどもはやザコとは呼べないレベル。
  • 攻撃呪文の使い勝手の悪さ
    • 呪文カプセル制のせいで最大7回までしか使えない。回復呪文を入れるともっと枠が減る。ザコとの連戦ではゲージ回復が間に合わず、しばしば通路の端などに隠れて回復するまで放置することになる。ボス戦では補助呪文を多く入れることになり、すぐに呪文を使い切ってしまう。
    • 上位攻撃呪文は強いのだが、ゲージ回復にかかる時間が長過ぎる。
      • 下位の単体攻撃呪文「フラム」「ヒュール」は20秒程度、全体攻撃呪文「イグナ」は24秒程度、上位攻撃呪文「ブラムナ」「ヒュドナ」は32秒程度。
      • なおHP回復呪文「レス」は8秒程度で満タンになる。
    • そのため呪文能力重視なキャラは、眠り効果の魔法杖、即死効果の魔法杖、微妙な威力の攻撃呪文の杖、のどれかが通常攻撃のメイン武器になる。(杖は呪文能力が関係ないが、強さにパラ振りしていないと剣ではろくにダメージを与えられないため、消去法で杖が選ばれる。)
  • 「EPスライド制」がGOLDにまで適用されていること。
    • 理不尽且つプレイヤーに不利益しかない。GOLDがゲームバランスを崩して退屈にすることはまずなく、資金に限界がある不便さを感じさせるだけである。実際はそう気にしなくてもいいとはいえ、そもそもこのシステムをGOLDにまで適用する必要はない。
  • 終盤まで育てた仲間が1人離脱してしまう。
  • ラスボスに主人公専用の最強武器以外が効かない。
    • 前作でもラスボスには最強武器が必要だったが、主人公専用ではなく2本あり、他にもラスボスの特殊攻撃で壊されることもあるがまともなダメージ源にできる魔法杖など、それなりに自由度があった。

総評

快適なインターフェースといった前作の良さを継承した点はあるものの、長すぎる地底ダンジョンや強化された敵といった、新たな賛否両論点もある。つまり、長所と短所が前作以上に綺麗に分かれている。
しかし、決してクソゲーに堕ちたということはなく、人によっては良作と呼べるかもしれないが、その一方でガッカリした、あるいは挫折したプレイヤーもおり、上記の要素を好むかどうかで評価が変わる作品である。
それでいて、続編としての役目は十分に果たしたとも言える。設定の伏線回収と人物のその後が見られるという点では、かの『イースI&II』のように、本作の前に『I』をプレイしておくことを推奨する。


移植

  • PC-9801VM/UV以降版(日本ファルコム、1992年7月24日/9,800円)
    • 移植に際し、一部のモンスターのグラフィックが書き直された。
    • 新モンスター「雷娘」「装甲スライム」「ブラックナイト」が追加。いずれも下記の移植作品では標準実装されている。
    • 88版と共にProjectEGGにて配信されている。
  • FM TOWNS版(ブラザー工業/日本ファルコム、1993年2月6日/同上)
    • ソフトベンダーTAKERU専売。基本的に98版のベタ移植。
  • PCエンジン スーパーCD-ROM2版(ハドソン、1992年12月23日/7,560円)
    • 88版と98版の要素が入り混じった移植。ラスボス第1形態のグラフィックはオリジナルのもの。
    • CD-ROMならではの、ボイスを生かしたイベントシーン演出が魅力。
    • BGMアレンジは、ハドソン製ファルコムタイトルではおなじみの米光亮氏が担当。
  • スーパーファミコン版(エポック社、1993年6月4日/9,800円)
    • 戦闘シーンの背景追加とモンスターグラフィックの変更に加え、ダンジョンマップがかなり簡略化された(これをただの手抜きと取るか、オリジナルで評判が悪かった事を理解した上での変更と取るかは人によるが…)。
    • オートマッピング機能がある。
    • A・B以外のボタンに簡易コマンド呼び出しが割り当てられ、ボタンを余らせない工夫がされている。
    • 前作同様「スエルの村」にいる「情報屋トミー」が「情報屋おさむん」になっている。
    • バーコードバトラー2(BB2)に対応しており、特定のカードを読み込ませる事で特殊な効果を得る事ができる。
      • 前作はBB2用のカードゲームにもなっていたのだが、その主人公のカードを読み込ませると本作の主人公のステータスがMAXになる。
  • メガドライブ版(セガ・ファルコム、1995年1月20日/8,800円)
    • 章間デモのビジュアルがない(OP・EDにはある)。
    • 98版をベースにしているが、メガドラ1の3ボタンとの兼ね合いの都合か、簡易コマンド呼び出しはない。
    • 家庭用移植で唯一配信がされている(Wiiバーチャルコンソールのみ)。
  • プレイステーション/セガサターン版(GMF)

余談

  • パーティーキャラの1人・シンディは、仮面を被った口数少ない筋肉質の20歳の巨漢だが、彼には前作に関連した重大な秘密がある。
    + ...
    • ラスボスに到達する前に、橋が崩れて奈落の底へ落ちてしまい、このままパーティーを離脱する…かと思いきや、正体を現してラスボス戦直前でパーティーに復帰してくれる。その正体は、アトラス王子の父親セリオスが前作(20年前)で卵から孵化させて終盤には空飛ぶ乗り物として使えた白いドラゴンだった。インプリンティングによりセリオスを親と思って懐いていた。オープニングで登場したり序章ラストでセリオス王が乗っているドラゴンも彼女である。LV99、HP9999で完全オート行動。通常攻撃の他に、強力な炎を吐く。
      • 尚、記憶を失ってはいる*5が、アトラスを見て「知っている人に似ている」と発言したことが上記の伏線になっている。
      • 離脱後はラスボスとの戦闘しかないが、ワプの翼で3人パーティのまま自由に行動できる。再加入はラスボス戦なので、橋まで進んでからセーブしてしまうとそれ以降の雑魚戦を4人パーティでは戦えなくなる。
      • 仲間の1人であるランドーの父親は変身呪文を研究しており、離脱後に会いに行くとシンディを人語を話せる状態へと人間化させた事について聞ける。
    • 前作では1歳未満のドラゴンの産毛を加工して作られる「ドラゴンの布」で発明家ハリーが強靭な凧を作ってくれたが、本作では発明家ハリーが「ドラゴンの布」を加工した「ドラゴンの剣」「ドラゴンの鎧」「ドラゴンの盾」を開発しており終章に完成して販売開始、これが主人公専用武器や杖を除く最終装備になる。つまりアトラス達は最後は全員、シンディが幼かった頃の産毛を装備するのである。
  • キャラ設定で矛盾している部分がある。
    • それは本作ではラヌーラ王国の国王となっているエリオン(前作のリュナン)で、前作では30歳だったのだから本作では50歳のはずなのに何故か52歳になっている。
    • セリオス16歳→36歳、ソニア20歳→40歳等々他の面々はちゃんと+20歳なのにリュナンのみ何故か22歳も歳を取っている。
      • これに関しては本作で似たような立ち位置にあたるランドー*6が32歳なので、それとごっちゃにしてしまったことが考えられる。
      • 近年のインターネット界隈では、その整合性を鑑みて前作のリュナンを32歳と表記しているケースもあり前作ベースでリュナンの年齢設定は30歳と32歳のソースが混在している*7
  • SFC版では裏技を使うことで、ガッポリ所持金を持ってスタートでき上記の「その時持っている所持金以上のもの」である「戦士の剣」「バトルスーツ」「いにしえの盾」が先んじて買いそろえたりできる。
    • 所持金を根こそぎ奪われるイベントが起きて、やっぱり所持金をゼロにされるのは変わらないが、その前に上記の武具を4人分買い揃え、あとは「戦士の剣」アイテム欄いっぱいになるまで狩っておけばそれを売ることで過剰なほど潤沢な所持金を持って序章を終えることができる。
    • これによりボスもラクラク屠れて敵の攻撃からはほぼノーダーメージという無人の野を行くパッワープレーを楽しんだり、大幅なシナリオブレイクができたりする。
      • 因みに前者は3章後半あたりでは普通に購入できるので、そのあたりでは敵の攻撃を完封できなくなるなど以後アドバンテージはなくなる。
  • ヒストラのマスターが語る超古代文明と破壊神の戦いは、機種によって「20億年前」になっている物と「20万年前」になっている物がある。
  • 毎回ゲームプレイ開始時のローディング画面では、アトラス王子の趣味である「スライムいじめ」が行われる。
    • ロードが完了するとスライムが降ってきてアトラス王子が力尽きてゲーム開始になる。
    • HDDインストール環境ではロードが一瞬で完了してしまい、スライムいじめに耽けるアトラス王子の姿を堪能できなくなる。
  • スーパーファミコン版でのオリジナル設定は前作のをそのまま引き継いでいる(「情報屋おさむん」など)。
  • 「好評だった前作の続編」という看板があるからこそだろうか、家庭用への移植もそれなりにされた。しかし、MSX2/2+/turboR及びX68000版は発売されなかった*8
    • また、『I』が『新 英雄伝説』としてリメイクされたものの、本作はリメイクされることはなかった。
  • 韓国版
    • 1996年にPC98版の韓国語版が発売。
    • しかし韓国ユーザーが本作に手にした主な機会は、韓国のゲーム雑誌「게임피아(ゲームピア)」*9の1998年3月号の付属CD収録のバンドルゲームとしてであった。
      • このゲームピア版はモンスターのファイルが抜けており、敵とエンカウントすると落ちる。なんとか敵を避けても1章の固定敵で詰みである。
    • ちなみに韓国版は検閲により、オープニングで盗賊2人がモンスター*10を斬り殺した際の血が白色に変更され、その後5つの死体*11が転がっているシーンは削除されている。
  • コピー対策
    • 本作は序章・1~4章・終章の6章構成だが、安易にコピーしたバックアップディスクでプレイすると、4章になって「EPスライド制」システムが1戦闘で1レベル分の低下という鬼仕様に切り替わる。4章ボスは普通にプレイしていても結構強く、章内最高装備も高価なため、終章を目前にして詰まるという仕掛け。
      • 当時のコピー対策としては、序盤のイベントでゲームオーバーになるものが結構あったが、このように8割がたプレイさせてから改めて正規ディスクを求めるタイプもちらほらあった。
  • ファイル名書き換え
    • 敵のファイル名を入れ替えるとプレイ中に出現する敵もそのまま入れ替わる。そのため、ボスと再戦したり前章の敵のドロップ限定武器を回収したり次の章のザコで稼いだりというチートプレイが、とても簡単に可能だった。
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最終更新:2023年10月11日 00:01

*1 例えば、回復呪文のレスで言えば1~5まで。他は1しかない、または1~4までと様々。

*2 ただし、賢者の指輪を落とす4章ボスはかなり強く、入手までの低レベルプレイにとって難関だったりする。

*3 本来なら60000Gほどの値打ちのあるものだが「100Gの乗船券が変えればいい」とのことで切符代に毛の生えたたったの150Gで買い叩かれる。

*4 前作には「ルメンのランプ」という超レアアイテムがあった。

*5 厳密には、人間としての言語・思考・認識に変えられたので、今までのドラゴンとして思考・認識・記憶してきた内容がほとんど理解できない状態。

*6 最初の仲間であり、呪文を得意とするが肉弾戦もそこそここなす。またパーティで最年長者でもある。

*7 反対に本作のエリオンを50歳と表記しているソースは限りなくゼロに近い。

*8 特に前者はスペック不足か、既に時代遅れのハードと見做されていた、という理由のいずれかと思われる。

*9 韓国のゲーム雑誌「ゲームピア」は韓国放送出版が出版。ぴあ株式会社が1991~1995年に出版していた日本のゲーム雑誌「GAMEぴあ」とは無関係。

*10 化学防護服を着て地底から地上を調査しに来た人々

*11 盗賊1人と地底人4人