この記事ではPS2用ソフト『ペルソナ4』と、その移植であるPSV/Win(Steam)用ソフト『ペルソナ4 ザ・ゴールデン』を扱います。
【ぺるそなふぉー】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
発売・開発元 | アトラス | |
発売日 | 2008年7月10日 | |
価格 | 7,329円(税込) | |
廉価版 |
PlayStation2 the Best 2010年8月5日/2,940円(税込) |
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判定 | 良作 | |
女神転生シリーズ |
『ペルソナ』シリーズの4作目。通称『P4』。
ナンバリングとしては『4』だが、『ペルソナ2』(P2)は『罪』と『罰』の3部作、『ペルソナ3』(P3)は追加シナリオを収録したバージョンアップ版が発売されているので、実質6作目とも言える。
『真・女神転生III NOCTURNE』『P3』の開発チームが制作した。
プレイヤーは地方都市で起こる連続殺人事件と、まことしやかに語られる都市伝説「マヨナカテレビ」の真実を仲間と共に突き止めていく。
終始ダークな雰囲気のストーリーが展開された前作とは対照的に、本作のストーリーは和気藹々とした日常と、溌剌とした前向きな冒険譚とがメインとなっている。
家庭の都合で1年の間、都会からとある田舎の地方都市に引っ越すことになった高校2年生の主人公。
主人公は叔父で刑事の堂島遼太郎の家に厄介になりながら、大手スーパー店長の息子・陽介、カンフー映画好きの活発な少女・千枝、旅館の跡取り娘・雪子と友人となり、楽しい学校生活を送り始めた。
その中で主人公は、雨の夜に見られるという怪現象「マヨナカテレビ」の噂を知る。
だが、主人公の引っ越しに呼応するかのように、濃い霧に覆われた街で奇怪な殺人事件が発生する。
突如失踪し、死体となってテレビアンテナに吊るされる人々。次に行方不明になるのは誰なのか。犯人はどこに…。
陽介が思いを寄せる先輩女子生徒が行方不明となったことをきっかけに、主人公とその仲間たちは正体不明の犯人と事件の謎の追跡を始め、ふとしたことから異世界への扉を開いてしまうことになる。
その扉の鍵とは、心の力…もう一人の自分。 "ペルソナ"――。
基本的な仕様はほぼ前作と同じものを採用しているが、変更点も多くある。
これら変更点の一部は後発の『ペルソナ3ポータブル』(P3P)へと逆輸入された。
+ | 登場人物 |
詳細はネタバレになるため伏せるが、数々の要素が絶妙に噛み合って描かれるテーマとそのストーリー構成の質は高い。
前作の不満点をしっかり解消しつつ、前作でのポップな雰囲気を強め、ジュブナイル的要素を大きく打ち出した今作は高い評価を受けることとなった。
また、シリーズ通してみても珍しく終始明るい展開が続くため、『P2罪』『P3』などの重い展開に打ちのめされた人にもお勧めできる。
【ぺるそなふぉー ざ ごーるでん】
ジャンル | ロールプレイングゲーム | |
対応機種 |
プレイステーション・ヴィータ Windows(Steam) |
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発売・開発元 | アトラス(インデックス) | |
発売元【Win】 | SEGA of America(*10) | |
開発元【Win】 | プリアップパートナーズ(*11) | |
発売日 |
2012年6月14日 【Win】2020年6月14日 |
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定価 |
パッケージ: 7,329円(税込) 【Win】1,980円(税込) |
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廉価版 |
PlayStation Vita the Best 2015年2月5日/3,980円 ダウンロード版: 3,685円(税別) |
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判定 | 良作 | |
女神転生シリーズ |
PS2版に追加要素と調整を加えて移植したアッパーバージョン。通称『P4G』。
様々なボリュームアップと調整を施した、正当なアップグレード版。
PSVを持っていて今から『P4』を遊びたいのであれば、基本的にはこちらをお勧めする。
ただし、様々な追加要素によってゲームとしての難易度だけは『P4』から大きく低下しているので、その点だけは注意。
*1 喫茶店といった施設でお金を払うことで上昇するが、上昇させるだけで終わってしまいコミュ交流等は進まない。
*2 本編終了後はアイドルに復帰、続編の『ペルソナ5』では新譜のポスターを見ることができる。
*3 小説版のみ「アマツミカボシ」に覚醒する。
*4 あまり役には立っていないが、犯人とその能力を考えれば責めるのは酷だろう。
*5 前作より改善されたという見方がほとんど。
*6 そもそも『P3』では、隠しボスの能力がミックスレイドを使用すること前提で設定されているので、単純に廃止することは出来なかったのだろうが。
*7 突入条件や微妙な台詞が異なるだけなので、1種類とも取れる。
*8 ボスに再挑戦する時や、選択肢によって分岐するイベントをやり直す時、2周目以降など。
*9 雪子もコミュニティの入手が早いが、上位ペルソナを覚醒させても弱点が消えないため、他の2人と比べると旨味が少ない。
*10 Steamでは全世界配信となるためセガの米国法人がパブリッシャーとなっている。
*11 Steamストアでは何故かATLUSになっている。
*12 スキルで無くしたり強化する事はできるが、8枠しかない貴重なスキル枠を使用するため、最初から耐性が強力なペルソナが圧倒的に有利。
*13 ただしこれはりせのコミュ能力による回復でほとんど賄えてしまうので、趣味の領域ではある。
*14 アメリカを拠点に置く世界最大のスーパーマーケット。一応、日本にも進出している。
*15 余談だが、これはとある事情による勘違いであった。
*16 上述のスマブラはもちろん『SAO』シリーズや、『グランブルーファンタジー』『#コンパス』『FF』シリーズなど『P5』シリーズだけに絞れていることが多い。
*17 「I'll Face Myself」はアレンジ。EDの「Never more」のフレーズを追加したファンが喜ぶ要素を取り入れている。
*18 初召喚で大量に湧き出たシャドウをマハジオダインなどで一掃する突き抜けすぎた強さ、ステータスがカンストしているためネタ選択肢を優先的に選択している(転校初日の「誰が落ち武者だ」など)。これについてはスタッフや声優から『2周目以降を意識して製作した』という証言がある。
*19 同社公式サイトにSteam版の移植を手掛けたことが記載されている。
*20 ちなみに、小説『キリノアムネジア』でも僅かだが出会いの描写があった。