ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

【どらごんくえすとえいと そらとうみとだいちとのろわれしひめぎみ】

ジャンル RPG

対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 レベルファイブ
発売日 2004年11月27日
定価 8,800円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 178KB以上(最大30ファイル保存可)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
廉価版 アルティメットヒッツ
2006年7月20日/2,800円(税別)
判定 良作
ドラゴンクエストシリーズリンク


概要

言わずと知れた国民的RPGのナンバリングタイトル8作目で、シリーズ初の完全3D化作品。
前作『VII』の期待外れ感から発売前はあまり期待されていなかったが、発売後は評価が一転。シナリオ、キャラクター、システム、快適なロードなど他の多くの面で好評価を得て、前作の批評を見事に払拭し、後に『レイトン教授』シリーズ等を手掛け、大手のパブリッシャーとして名を馳せていくことになるレベルファイブの出世作となった。


プロローグ

いにしえの昔から、邪悪な力を持つと語り継がれてきた伝説の杖。
その杖を封印していた城に、ドルマゲスという道化師が現れ、杖の封印を解き放ってしまいます。
目覚めた邪悪な力の呪いによって、城の時は止まり、国王や姫も姿を変えられてしまいました。
ただひとり呪いから逃れたあなたは、城や国王たちを救うための冒険に旅立つのです。


特徴

従来作同様のコマンド選択型RPGだが、本作ではハードをPS2に移したことに伴い、様々な新機軸となる要素が導入されている。

  • シリーズ初のフル3Dグラフィック。
    キャラクターデザインに忠実なキャラグラフィックが実現し、そして広大に作りこまれたマップは思わず端から端まで探索したくなってしまうほどのリアルさに溢れている。
    • 前作『VII』の作中ムービーの質の悪さから「ドラクエと3Dの相性は悪い」という考え方が根付いてたが、今作はその問題を一枚絵から3Dモデリングを作り出すトゥーンレンダリングという技術を採用することで解決した。
      デザイナーの鳥山明氏の手がけたデザインを忠実に、かつ違和感なく立体として表現する事が実現しており、アニメ絵調ながらも違和感を生じさせない仕上がりになっている。
    • 広大さを感じさせる工夫として、遠くの建物などがかすんで見えるようになっているという工夫がなされている。これはいわば遠近法の手法であり、今作最大の持ち味でありキャッチコピーの「見渡す限りの世界」がこれでもかと表現されている。
    • 建造物はDQ的な雰囲気を損なわないレベルのデフォルメがなされている。マップ上にも様々な建物の廃墟があったりなど、一切の手抜きもなく精密な作りこみがなされている。グラフィックの質自体もPS2ではトップクラス。
    • 終盤で飛行出来るようになった際のグラフィックも見事の一言。「遥か上空を滑空している臨場感」「眼下の各大陸を見下ろしているパノラマ感」がこれでもかと出ており、地形や地点のシンボルも手抜き無く描かれている為、ただ何気なく景色を見ているだけでも楽しめる。
    • 3D化により、戦闘シーンだけでなくイベントシーンの表現力も向上した。特にアスカンタ城のイベントは非常に美しいものとなっている。
    • 戦闘シーンでは、味方側のメンバー全員が表示される他、装備した武器によって手に持つ武器のグラフィックがメンバー全員で変化するようになっているが、主人公とゼシカ限定で一部の装備した防具で衣装が変化する。フル3Dになったことにより衣装も鮮明に表現されたため今までよりもコスチュームチェンジ気分が楽しめる。
      主人公は衣装チェンジのタイミングがクリア後限定なため、衣装チェンジのメインはゼシカで、ドラクエ恒例でありながら視覚的表現の機会が限られていた「セクハラ装備」の数々とゼシカの胸揺れが美しいグラフィックで存分に堪能できる。
  • フィールド上に表示されるのは先頭の一人だけだが、「なかま」コマンドで仲間と会話が出来る。
    その際のテキスト量は膨大で、すべてのイベントに対し何らかのリアクションが用意されている。またフィールドでは馬車の音も聞こえるなど、抜かりなく作りこんでいる。
    • 前回のプレイ内容を忘れてもゲーム再開時に「なかま」コマンドを使うと、これまでのあらすじや次の目的地などを話してくれる。
    • 上述のようにイベントに対するリアクションは用意されているが、「村人・町人1人1人の会話へのリアクション」は同年発売のPS2版『V』に比べると抑え目になっている。
  • 「錬金釜」
    • RPG等ではお馴染みの「合成システム」。各地で入手出来るレシピを参考に武器や防具や道具、錬金用の素材を合成する事で違うアイテムに変化させる事が出来る。錬金でしか入手出来ない武具も存在する為、強力な装備を求めるならば必然的にこのシステムを活用する事になる。…と、この手のシステムとしてはオーソドックスなタイプである。
    • 最初は2つまでしか素材アイテムを投入出来ないが、シナリオが進むと3つ投入できるようになる。また素材投入からアイテム完成までには一定の歩数移動しなければならない。完成までの歩数はアイテムごとに異なる。このシステムは次回作にも引き継がれることとなる。
    • なお、投入するアイテムが分かっていればレシピが無くとも錬金できる。攻略情報があったり、すでに1度クリアしているならば、より楽に冒険を進めていける。
  • 「テンション」システムの導入。
    • 過去作での特技「ちからため」「きあいため」等を、新たな戦闘システムとして昇華させたもの。
    • 戦闘中に「ためる」コマンドを選択する、あるいは特定のアイテムを使用するなどにより気合を溜め、溜めた気合を消費して次にとる行動をパワーアップすることが出来る。
      • 攻撃ならば攻撃力が、回復ならば回復力が、スクルトやピオリムなどの補助呪文であれば強化量が、それぞれ増幅補正される。「ぼうぎょ」コマンドならばダメージ軽減率が増加する。
      • 例外的に、与ダメージ量増加が2倍で固定となっているバイキルトや無条件でHP全回復となっているベホマ・ベホマズンなど、効果量が固定となっているものについては効果を発揮せず、ためていたテンションは消費されずに残る。
    • 1回ごとに5→20→50→100の順で強力になってゆき*1、100にまで達すると全身が紫のオーラに包まれ「スーパーハイテンション」状態となる。次の行動の倍率補正が7.5倍となるほか、この状態でいる間は「ぼうぎょ」を選択していなくても受けるダメージを30%軽減できる。ただしこの状態への上昇は一定確率で失敗することがある。
      • テンションは1回ためるのに1ターン消費する。しかし1回ためるだけでは通常攻撃2回相当にはならず、3回はためないとターンの消費と威力が釣り合わなくなる。そのため、テンションをためたい状況でピンチにさらされた時に攻撃と回復どっちを優先すべきか柔軟な対応が必要になったり、非常に硬い敵に対してはテンションをためて大打撃を与えるのが有効だったりなど、『VII』までの保守的なコマンド式戦闘に比べ、戦術性が格段に向上した。
    • また、ゾンビ系・エレメント系のモンスターはテンションをためないとダメージが通りづらいようになっているが、逆にテンションをためた攻撃だと通常よりも格段にダメージ量が増えるなどといった措置が取られており、ボス戦だけでなく通常戦闘でもテンションは重要な要素として働いている。
    • ここだけ見るとどんな敵相手でもひたすら溜めておけば良いと思われがちだが、おたけびやラリホー等により行動不能状態にされたり、「いてつく波動」を受けるとテンションが0に戻ってしまう。他にもテンションを下げる攻撃を持つ敵がちらほら出てくる為、テンション溜め一辺倒にならないように配慮されている。
      • 敵にもこのシステムが採用されており、複数回行動をとる敵は複数回やたらテンションを溜めてきたり、一気にスーパーハイテンション状態になる敵も居る。
  • 「おどかす」コマンド
    • 戦闘中、キャラの行動前にこのコマンドを選択すると、敵全体を大声でおどかす事ができ、成功するとモンスターが逃げ出す。
    • こちらの「にげる」との大きな違いは、敵から逃げる為こちらの逃走回数にカウントされないこと、経験値やゴールドは得られないが、普通に倒した時と同じ判定でアイテムを落とすことがあるという事。上手く利用すれば逃走する事なく面倒と感じた戦闘を終わらせる事が出来たり、欲しいアイテムを少ない手間で入手出来たりする。
    • ただし敵がこちらより強かったり、感情のない機械やゾンビ系だったり、特定の敵だと無視されたり攻撃してきたりして被害を被る事があるため、使いどころは慎重に見極める必要がある。メタル系スライムにはこちらのレベル関係なく効果がランダムで現れ、エレメント系の敵は必ず逃げる。
  • スキルシステムの導入。
    • 本作には職業の概念がなく、レベルアップ時に取得できる「スキルポイント」を各キャラに設定された5つのスキルに振り分けることによってステータスを上昇させたり特技や呪文を覚えることができる。これにより『VI』『VII』の転職システムのような煩わしさが減った。
      • 使用するとその場でスキルポイントを得られる「スキルのたね」も新登場。
    • スキルによって覚える特技は、大半が「そのスキルに対応する武器」を装備していないと使用できない。
      例えば従来では斧を持っていても剣技のはやぶさ斬りなどが使えたりしていたのだが、今作での剣技は剣を装備しないと使えなくなっている。ただしククール・ゼシカの杖スキルによって覚える呪文や各キャラの固有スキルで覚える特技など、武器を問わず使用できるものもある。また、ゼシカがおいろけスキルで覚える「投げキッス」と「ヒップアタック」は使い勝手が微妙(というかより強い特技の影に隠れている)であまり使われないため指摘される事は少ないが、『VI』や『VII』の格闘技同様、何故か武器の攻撃力が加算されている。
    • かなりの序盤からスキルポイントを取得することが出来るため自由度は高いが、スキルを割り振れる限界の計算式にレベルが関わっており、最大の100まで上げられるようになるのはレベル38と通常のクリアレベル付近。一点集中型で育てていても一定のレベルで打ち止めになるため、序盤から最強の特技が使用できるなどといったことはない。
      • 「プレイヤーによる自由な選択」「キャラの個性」「わかりやすさ」「ゲームバランス」など、多くの要素の葛藤の末、国民的RPGであることをじゅうぶんに意識した上で、絶妙な調和を果たしたシステムである。
        のちのシリーズ作品の『IX』『X』や、『DQMJ』以降のモンスターズシリーズに形を変えながらすべてに導入されているため、シリーズの戦闘システムに革命を起こしたともいえるだろう。
  • 「スカウトモンスター」
    • 『V』『VI』にあった「仲間モンスター」の変化版。任意イベント後に各地に居る「スカウトモンスター」と呼ばれる特殊なモンスターを倒す事でこちらのチームにスカウトする事が出来、3体で1つのチームを作る事が出来る。
      • ただし、『V』『VI』とは異なり、単体での戦闘参加や命令して戦わせることはできない。
    • スカウトしたチームは「モンスターバトルロード」で他のチームと戦わせたり、主人公が習得する「チーム呼び」で主人公達に代わって一定ターン戦闘させる事が出来る。モンスターバトルロードは勝ち進むごとに様々な特典や貴重なアイテムを得る事が出来る為、大きなサブイベントとして通い続ける事になるだろう。
    • スカウトモンスターの種族や通り名の組み合わせによってパラメーター等にボーナスが付いたり、様々な「必殺技」を使わせる事が出来る。そのためチーム編成においても様々なテクニックが存在する。
  • リメイク版『IV』のように「せんれき(戦歴)」が見られる。
    • それまでの行動に応じてトロデ王がさまざまな評価をしてくれる上、その内容も面白みがある。
      • 例えばあえて最初から一切戦歴画面を開かず、中盤で船を手に入れてから初めて戦歴を見ると「見るのが遅すぎじゃ!」と怒られる。
        またとあるイベントでトロデ王だけがご馳走にありつけなかったというものがあるのだが、その直後に戦績を見ると拗ねてそっぽを向いているなど芸が細かい。
    • 「1ターン最大ダメージ」という項目にはやりこみプレイヤーからの注目が集まっている。

その他の特徴

  • 武器の系統が明確に分別された
    • 上記したスキルシステム搭載により、今迄は剣も槍も斧もシステム上ほとんど一緒くたにされていた武器の種類が、夫々独立した種類として扱われるようになった。
  • モンスターの系統も今迄以上に丁寧にされている。
    • 今迄でも特定の特技や呪文のダメージが増減するなど系統わけそのものはされていたが分別に曖昧さが残っており、明示される事もあまり無かった。本作になって敵一体一体に「○○系」と明記され、武器などの特効もより広く設定された。
  • 戦闘時のカメラを引くことにより、サイズの大きい敵が大量に同時に出てくるようになった。
    • 今作では、「キングスライム6体」「よるのていおう8体」など、旧作では有り得ない出現数で登場するようになった。つまり「サイズによりたくさん出ないから安心」と油断はできなくなったのである。
      体の大きい敵は大概強いため、それが大量に現れるとなると苦戦は免れない。特に「クラーゴン4体」「ベリアル6体」など登場すると適正レベルから鍛えていても総力戦を強いられる。中でも「アイスチャイム」は呼ばれた仲間が同一ターンで行動するため、「8体+トロル」の合計9体という大所帯になることもある。
    • なお、以前の作品では最大4グループまで出現していたのだが、今作では合体モンスターを除き最大3グループまでしか出現しなくなったため、グループ単位の匹数は増えている。これにより、全体的なグループ攻撃の価値は少しだけ上昇している。また、サイズが中程度の敵だと、8匹以上の集団で出ることもある。
      • これに伴い、戦闘にもよりやり応えが増すようになった。回復タイミングの判断が重要になり、範囲攻撃や補助呪文の有用性が上昇するなど戦略性が高まり、大量の敵と戦うからこその面白さを味わえる。この仕様も攻撃呪文の価値低下にブレーキをかけることとなり、『V』~『VII』よりも攻撃呪文の利用価値が上がった。
      • これまでの作品では敵単体対象の行動であってもグループ単位でしか決めらなかった。大抵の場合は、倒せる敵の中で一番HPが高い敵を狙う、倒せる敵がいないならば最もHPが少ない敵を狙う、麻痺状態の敵への攻撃は避ける等、有利になる様に攻撃対象が決定されていたが、HPが満タンの敵を狙いたいのに同じグループにいる瀕死の敵に強力な攻撃をしたり、眠りや混乱やアストロン状態でほうっておいてもいい敵を攻撃する等、思い通りにいかない事もあった。しかし今作ではプレイヤーが単体攻撃の対象を自由に決められるようになった。単体攻撃の利用価値が無くなった訳ではない。
  • 敵の強さは今までのような「明らかに場違いなモンスター」はほとんど存在せず、寄り道的存在のダンジョンに裏ダンジョンのモンスターがごくごく稀に出てくると言った程度。
  • 代わりに敵の攻撃力や素早さが全体的に高めに設定されており、中盤以降のザコは1ターン休みにしてくる特技や攻撃、ラリホーやメダパニなど行動不能に陥らせる呪文(特技)を使う敵が増え、テンションを潰されるのはもちろん運次第では一気に瓦解しかねない。
    もちろんこちらにも打てる策は多数あるため、理不尽な難易度というわけではない。昨今の作品に比べると頭を使うことが増えたともいえる。
  • 一部の状況下における敵の行動の調整
    • 敵の行動のうち、強力な行動は同じグループ内では1ターンに一度になるように修正されている。グループ内で二匹も三匹も強力な全体攻撃の「はげしい炎」などが吐かれるようなことは通常はない。
    • 戦闘において一定確率で敵が先制する事もあるが、その際の行動が比較的弱めに調整されるなど、不意打ちによるリスクが幾分か減った。
    • いきなり襲いかかってきたが、メタル系モンスターを筆頭にその瞬間に逃げだしたり、または無駄行動をしたりするなど、状況的に矛盾した行動も取らなくなった。
  • 呪文や特技の大幅な調整
    • 多くの特技がMPを消費するようになった他威力が下がる等調整が入り、特技一辺倒になりづらくなった。
    • これまで威力が固定だった呪文は、今まで死にステだった「かしこさ」で威力が上昇するようになり、『V』以降と比べて軽視感が減った。
    • 「すばやさ」も行動順の調整以外にも、一定以上上昇すると物理攻撃を回避率が上がる効果が追加された。
    • 『IV』以来久々に復活したすばやさを上げる呪文のピオリムは、その気になれば簡単に999まで上げられ、すばやさの上昇にともなう打撃攻撃回避率上昇効果も狙えて、重要度が上がった。
  • 有用な回復アイテムの大量追加
    • 今迄の回復用アイテムと言えば、「やくそう」か「アモールのみず」といったほぼ序盤用レベルか、入手が難しい最高位アイテムの二極化になりがちで終盤はあまり使う機会がなかった。が、本作になってHPを100以上回復する「上(特)やくそう」や複数の状態異常を回復する「万能ぐすり」…といったバリエーション豊かかつそこそこ強力なアイテムが追加され、全編渡って道具全般の使用価値が上がった。
  • 全滅時のペナルティの緩和
    • 戦闘時に全滅した場合のペナルティは旧作同様だが、本作では死んだ仲間も全員生き返るようになり、蘇生のためにお金を使う必要がなくなった。

評価点

王道的ながら奥深さあるストーリー

  • 『VII』同様に人間の負の部分を前面に押し出したような人物描写やシナリオ展開が多い。
    • 大筋こそ王道ではあるが、愛する王妃を失って2年間も喪に伏して政治を放棄している王や、もともと腐敗していたが人格ある院長の死後さらに悪化してゆく修道院、召使いに対して自分が飼っている犬以下の扱いをする大魔道士、とことんまで堕落しきった王子、野心を抱き人を殺めることも厭わず成り上がろうとするククールの腹違いの兄など、王道に留まらないシリアスな設定が多く含まれている。
      また、ストーリーの都合上、登場キャラクターの死亡シーンが従来作品に比べて多い。
      • とはいえしっかり救いのある展開も残されており、人物描写や展開も含め、作風自体はそこまでドロドロと暗くはない。
  • リアリティある「教会」の描写。
    • 過去のシリーズの教会はストーリーに関わる事こそあれ、おおむね冒険の記録やキャラの治療・蘇生用の施設、つまりシステム上のアイコンとして描かれていたが、今作では世界中に影響力を持ち、各所に大聖堂や「聖堂騎士団」という独自の戦力すら擁している一大組織として設定されている。
      それゆえに一枚岩というわけではなく、教会内部での裏切りや策謀・権力争いが横行し、各所では現実世界の宗教改革直前に見られたような腐敗も進んでいるなど、かなり現実感のある描写になっている。

これらのただの王道では終わらせない内面的で奥深いシナリオは大幅に進化した演出面とも相まって高い評価を受ける事となった。

随所に組み込まれた遊びやすくなる工夫

  • 等身大のフル3Dグラフィック、さらに視点もキャラクターの真後ろからのため、従来シリーズに比べると一画面にある情報の少なさから迷ってしまいがちだが、迷わせないための工夫がされている。
    • 町・フィールド・ダンジョンの各所では□ボタンで地図を見れる(フィールドは序盤以降、ダンジョンのはそのダンジョンの宝箱から入手)。
    • 地図がない序盤のフィールドは迷ってしまいがちだが、道や看板に目立つオブジェクトが設置されているし、仲間や町人からのヒントも併せて進めば目的地に辿りつけないことはない。
    • また、サブイベントをこなすことでキラーパンサーに乗って快適な移動ができるようになる。呼びだすときのムービーが利用頻度のわりに長い、呼びだせないときもムービーが流れるなどの仕様もあるが、モンスターに乗れる感覚は爽快。
  • 自由度の高いスキルシステム。
    • 最低限の自由度を保った上で、『VI』『VII』の職業システムが抱えていた「ゲームバランスの難・熟練度上げとレベル上げの相反する性質」「自由度が高すぎるゆえのキャラの没個性化」などの大きな問題点を解消している。
      • レベルアップによってスキルポイントが得られるが、一定のレベルを超えるまで振れる量に制限が設けられているので場違いに強い特技は習得できない、キャラクターによって習得できるスキルが分かれているのでイメージや性能を崩さず自由に強化できるなど。
    • 使いこなすことができれば効率よくスキルや武器を使い分けて冒険をより進めやすくすることも可能。
    • ただし、後述するようにいくつか問題点も存在する。

ロード時間の快適さ

  • PS2で発売されたRPG作品としてはロードがとても短い。
    • 開発段階では容量の関係上2層ディスクにする構想があったのだが、あくまでロード時間などの快適さを優先した結果1層ディスクにこだわったという。

好評なBGM

  • すぎやまこういち氏作曲のBGMは相変わらず好評。
    • 特にラスボス戦のBGMは『III』の「おおぞらをとぶ」を壮大にアレンジした物でシリーズ屈指の名曲との評判である。
      • 本作は氏にとっても満足いく出来栄えになったようで「鑑賞に耐えうるだけの質になった」と語っており、オーケストラ編曲版よりも後にリリースされていたゲーム音源版のサントラが、初めて先行してリリースされている。

問題点

3D化に伴う演出面の難点

  • 3D酔いが起きやすい。
    • 最初の街トラペッタは、ゲーム中でも特に立体的かつ込み入った構成になっているので、3D慣れしていない人間には特にキツい。ゲームに慣れさせるために初めをあえて難しくというのは開発側の意図したものらしいが、逆効果になっているかもしれない。
    • ただし、そこまで深刻なものではなく、3Dアクションゲームなどにいくつか触れていれば慣れられるレベルではある。カメラも自分で操作できるため、カメラワークなどの問題は起きない。
  • 戦闘時の一部の特技の不自然さ。
    • 戦闘を3Dで表現したことによって一部不自然なモーションとなる特技も存在する。格闘スキルの技に顕著であり、砂地であろうが船の上であろうが大岩を地面から掘り起こして投げつける「岩石落とし」や敵陣をバク転しながら強行突破する「ムーンサルト」など。
      • 戦闘の様子をエフェクトと文章だけで表現できた過去作品がやり過ぎただけだったかもしれないが。例を挙げると3DS版『VII』では「しっぺ返し」といった明らかに表現が難しい技が軒並み削除されている。
    • 敵も同様で敵の攻撃動作がまだキャラクターに対して行われていないのに(攻撃がまだ当たっていないのに)「痛恨の一撃!」と表示される他、痛恨攻撃を回避するといったよくわからない不自然な現象も起きるようになった。前者は3DS版では修正された。
  • 戦闘の軽快さの減少。
    • 味方や敵の行動時には、FFシリーズと同様に味方キャラとモンスターが三人称視点で対峙する形となっており、コマンド入力時のみ、従来と同様の主観視点のコマンド入力画面でコマンドの入力を行うという形になっている。そのため、コマンド入力画面と三人称視点の画面が行動の度に切り替わっていくのでややもっさりしている。
      また、キャラの攻撃前にカメラワークの移動とキャラの移動が行われることが多く、それに対する批判も多い。
      • 他にも「じんめんじゅ」や「びっくりサタン」系統等の敵はモーションが全体的に長く、しかも多数出現する事も頻繁にある為、開幕早々一網打尽にしない限り一度の戦闘で相当時間がかかってしまう。
      • ただしこれは「従来作と比べると」ということであり、ロード時間やレスポンスを含め、それ単体で「もっさりしている」「遅い」とまで批判される部分ではない。
        またひとつひとつの演出は確かに従来のシリーズに比べ長い場合が多いが、これは裏を返せば「演出力が強化されている」ということになる。
      • 複数の敵にダメージを与えたとき、今までのシリーズでは敵ひとりひとりに順番にダメージを受けたエフェクト&ダメージ数を表示していたのが、本作ではエフェクトで各自のダメージの数字を表示しつつ、メッセージの方は一気に平均値でダメージ数を表示することですばやくすませるなど、極力冗長さを抑える工夫も見受けられる。
  • 「喋らない主人公」である事による弊害
    • 主人公が喋らないこと自体はプレイヤー=主人公という図式を持つシリーズの伝統なのでそれ自体は問題点ではないのだが、
      世界観やキャラクターが緻密なグラフィックで表現されているため、想像による補完の余地が少なく、感情移入が難しくなった
      これだけリアルなグラフィックなのに主人公が一言も喋らないままなのは違和感がある」との意見も少なからず聞かれる。
      他の仲間達は随所でそれなりにアクションしているので、ほぼ驚きの表情しか見せない主人公が浮いてしまうこともしばしば。
      • 開発当初は主人公もかなりアクションしていたとの事だが、シリーズらしさを重視する堀井雄二氏のNGが入り今の形になったようである。
  • イベントシーンでの演出がぎこちない
    • 特に目立つのが、登場人物が敵に殺されてしまうイベントシーンにおいて、主人公がその場にいるにも関わらず、キャラクターが殺されるまで棒立ちのまま傍観しているように見えてしまう点。
      追い詰められた人を庇おうとしたり、殺害された瞬間に(無言であっても)大きなアクションを見せるといったこともないため、事態が終わってから取ってつけたように表情を変えるなどの不自然さやぎこちなさが目立つ。
    • 表現力の限られていたFC・SFC・PS時代であれば想像で補完できる分あまり気にならないが、3Dでリアルに演出されるようになっただけに、地味に気になる点である。
    • この点については主人公のリアクションの薄さ同様、「感情移入を重視して大きなアクションをさせない」という堀井雄二の方針があったためである。
  • フィールド上の宝箱の場所がわかり難い。
    • しかも盗賊の鼻(ダンジョンや町に落ちているアイテムの数を確認する特技)でも確認できず*2、どれだけ回収できたかはわからない。見つけたと思ったら鍵がかかっている場合もあり、鍵を入手してから出直す必要があることも多い。取らなくてもクリアは可能だが、「宝箱は全部取りたい」といったやりこみ派にとってはきつい仕様である。

シナリオに関する面
前述の「イベントシーンの演出」や「喋らない主人公による弊害」も含まれる。

  • ヒロイン・ミーティア姫の影が薄い。
    • 「ドルマゲスに呪われてしまった」という設定で主人公一行の旅の動機付けとなっており、更に「序盤から終盤まで主人公たちの旅に同行している」という、シリーズの姫キャラとしては珍しい立ち位置なものの、パーティメンバーではない上、終盤まで馬の姿のままのためいまいち影が薄く、感情移入しにくい。
      • 父親のトロデ王も魔物じみた姿だが、愛嬌ある外見と性格でキャラが立っていることに加え、シナリオ内でもかなりの出番があり一時的に彼を操作する機会もある。その他、戦歴画面にも常に顔見せしているなど露出が多く、この差が非常に大きい。*3
    • 「ふしぎな泉」という場所を訪れるとミーティアの姿が元に戻り、以降はここや宿泊時の夢の中でも会話できるようになるといったフォローはされている。
      • だが夢はともかく、泉の方は強制ではなく任意で発生させるサブイベント的位置づけであるため、すべてのプレイヤーが必ずしも実行するとは限らない。ライターの意図した情報をプレイヤーが共有しなかったために評価が分かれてしまった。
        また、エンディング及びエンディング後に見れる隠しエンディングの内容は、泉での会話内容を一通り把握していることが前提となっているため、会話をこなしておかないと唐突な感が否めない締めくくり方になってしまう。
    • 彼女自身は良く言えば天然でおっとり、悪く言えばブリっ子的な言動に好みは別れるが、性格そのものは純粋ながらも献身的な人物として描かれており、非常識な言動の類もないため、キャラクター性の面で露骨な嫌悪感を催させることはない。
      • ミーティアの言動をよく読み込むと、彼女の優しさや器の大きさは、ドラクエシリーズの中でもトップクラスであることが分かる。アクの強いキャラが多くなりがちな近年の作品において、貴重なキャラクターである。
  • シナリオの一部に対する批判。
    • 従来作が「ラスボスの本拠地に少しずつ近づいて追い詰めていく」という流れなのに対し、本作のシナリオは「ラスボスが野望を成就してゆくのをひたすら後追いする」という流れになっているため、シナリオを押し付けられているという批判もある。
      + ネタバレ注意
    • 「暗黒神が、自身の宿る杖を手にした様々なキャラクターを操り、自身を封印した賢者の末裔を殺害しようとするのを阻止する」というのが物語の大筋だが、毎回主人公らの奮闘虚しく出し抜かれて殺害され、最終的には誰一人守れず暗黒神の復活を許してしまう。
      復活しなければ話が成り立たないとはいえ、努力がことごとく徒労に終わった上に人が死ぬことになるのだから、プレイヤーにとっても非常にやるせない。
      • 「たどり着いた時には既に殺された後だった」「阻止するべく立ち向かうも力及ばず…」といったものならまだしも、終盤は「誰が狙われてるかわかるために一度は守ったが、その後隙を突かれて殺される」「人質を取られて見殺しにせざるを得ない」といった後味の悪い展開が多い。
        何よりもシナリオ構成上、「救えないことを事前に予想できてしまう」点が大きな難点だろう。暗黒神がラスボスであることは早い段階で察知できるため、賢者の末裔たちが皆殺しにされるのは普通に予想できる。ゆえにメタ視点で見守るプレイヤーとパーティ一行の間で心情的な乖離が生じてしまう。
  • 主人公の出自に関しては謎が多く、それに関する伏線もちゃんと張られてはいるのだが、肝心の伏線の回収がエンディング後の隠しイベントで行われ、本編中では明かされない。本編クリアで満足して隠しイベントの存在を見逃してしまい、結局主人公が何者だったかわからずじまいだったという人も多かっただろう。
  • ストーリー中盤で登場する人物イシュマウリは不思議な能力を持ついかにも重要な立ち位置にありそうなキャラなのだが、中盤のイベント以降一切登場しなくなる。彼が何者なのか、彼の発言である「旧き世界」の意味などは一切説明されない為、消化不良としか言いようがない。
    • 質問サイトでは「イシュマウリは何者なのか」という質問がよく見られる。彼に関するイベントを見過ごしてしまったのではと疑ったプレイヤーも発生したようだ。
  • 他にもラスボス戦の直前で必須となる七賢者にまつわるオーブ探しも、それまで特に伏線が張られていない状態で言及され、このイベントからいきなり現れる2人の巫女らしき人物に関しても伏線や事前情報などが全くないため、取って付けた感が否めなくなっている。
    また、このイベント区間における会話システムの台詞がなぜか用意されておらず、オーブ探しの最中でも「こんな所に居る場合じゃないだろう」という趣旨の汎用台詞で文句ばかり言われるという不自然な状況になる。

戦闘バランス面

  • 序盤の難易度の高さ
    • パーティが2人しかいない最序盤の難度は過去シリーズと比較して高い。
    • 前述した通り全体的に敵の素早さや攻撃力が高めで、行動も序盤から熾烈なものが多い。通常戦闘では前述の通り敵の出現数が多く、シリーズ最弱のザコことスライムですらかなりの素早さを持つ為、先手を取られて窮地に陥ることが多い。主人公はホイミをすぐに覚えられるが、ヤンガスはにんじょうスキルにポイントを振らないと覚えないということもあって、やくそうを持たせないと回復が追いつかずジリ貧になりがち。
    • 初見だと「ボス戦闘ではテンションを貯めて大ダメージを与える攻撃をすればいい」と考えがちで、現に最初の街の住人からも「戦闘ではテンションが重要だ。とにかくテンションだ」という話が聞ける為、初心者だけでなくシリーズ経験者であっても「せっかくの新システムなのだから使った方が有利なはず」と考えてしまう危険性も高い。上に記したように実際は3回はためないと十二分な威力を発揮できないのである。その為頭数が少なく回復役と攻撃役を分担できない序盤のボス戦闘でテンションを3回もためるのは相当な悪手であり、大抵は3段階目になる前に倒されてしまう。
      • 序盤のボス「ザバン」は「呪いの霧」でヤンガスを行動不能*4にするほか攻撃魔法のギラも使ってくる。次の「オセアーノン」は「燃え盛る火炎」や「なぎ払い」といった強力な全体攻撃を使用してくる。せっかくためたテンションを行動不能によって打ち消されたり、回復にまわす羽目になったりしがちで、テンション攻撃に拘ると却って不利になりやすい。両者共に行動パターンが決まっているが、それを見抜いたプレイヤーはそう多くはないだろう。オセアーノンに勝てずに投げ出したという声も見られる。
      • 「テンションをただ溜めれば有利というわけではない」「ラリホーやおたけびといった行動不能にする技を使う敵との戦闘や回復役が安定しない状況ではテンションを溜めないほうがいい」というセオリーを知らしめる意味合いもあると思われるが、それらを把握していようが序盤のボスとしては歴代のシリーズでもかなり難易度が高くなっており、把握していない場合は設計として不十分である。
    • 全滅対策の施設であるゴールド銀行を利用できるのが中盤の船入手後というシリーズで飛び抜けた遅さということも序盤の難易度に拍車をかけている。
  • 上げるスキルによっては攻略難度が変動する。
    • 厳しいとされるのは、火力不足に陥りがちな主人公のブーメランスキル、他スキルに汎用性に乏しく見劣るヤンガスの打撃スキル、覚える特技が弱い上に単体攻撃しかできないゼシカの短剣スキルなど。これらを選ぶと多少なりとも難易度が上がってしまうとされる。
    • 全キャラが所持する格闘スキルは総じて微妙。「せいけんづき」「がんせきおとし」「ばくれつけん」など過去作で役に立った特技が目白押しなので一見有用に見えるが、それらを使う為には武器を持たずに素手になる必要がある。スキルによって素手の威力も底上げされるが、他の武器スキルも同様に底上げされるので火力に関しては数段下回る。
      • 「スキルお姉さん」が「格闘は上級者向けのスキル」と説明してくれるほか、堀井雄二の談によれば、格闘スキルは武器に頼りたくない人へのやり込み用として用意された面もあるとのこと。確かに初心者には厳しいが、慣れれば格闘スキルだけでも充分クリア可能。ラスボスやクリア後の隠しボスに素手で勝つ事も可能であり、ラスボスを素手で倒した時の称号があるほか、クリア後のボスに素手で挑んだ時と素手で倒した時専用の台詞と称号まである。
      • それを見越してかパッケージや説明書のイラストでは仲間キャラが剣、斧、ムチを持っていてイメージを定着させていたり、一般的感覚で伸ばすスキルを選べば*5、攻略に大幅に支障をきたすことはないというライトユーザーへの配慮もある。また各キャラは装備とは関係ない固有のスキルを持っていて、使っていく武器の選択を後回しにできる配慮もされている。
    • 一番悪いとされるのは5つのスキルすべてを均等に上げること。割り振りシステムのある作品ではよく行われる手法だが、本作の場合スキルポイントを得られる機会や一度に得られるポイントが少なく、均等を目指すと割り振れるスキルポイントが非常に少なくなってしまう。その為冒険を進めても中々強力な効果や特技を覚えられず結局「何でもそこそこしか出来ない器用貧乏」のキャラになってしまい、多数の武器を揃える関係から金不足に陥りがち。
      • 本編攻略中は伸ばすスキルを1~2個に絞り、それらを最優先に伸ばす特化型が推奨される。
    • 一般的なイメージ通りに主人公に剣を使わせるプレイヤーが多いことは予想できるのだが、序盤で入手できる剣が「どうのつるぎ」止まりなのも不親切。上位の「はがねのつるぎ」が手に入る中盤まで火力が低いまま。ブーメランとヤリの場合は「ハイブーメラン」「ロングスピア」「ホーリーランス」等、店売りまたは錬金で上位の装備が手に入るのに対してバランスが取れていない。序盤は剣スキルに振りつつ、装備はブーメランにするという、という器用なプレイを初見でするのは難しく、装備に合わせてスキル振ってしまって前述した器用貧乏キャラになる危険も高い。
  • 逆に強過ぎるとされるのは、ゼシカのムチスキルで覚える特技「双竜打ち」。
    • 対象は指定したグループの中でランダムに攻撃力1.5倍単体攻撃を2回というもの。指定したグループの敵が1体なら、集中するために両方の攻撃が命中すれば3倍ダメージ。スーパーハイテンションの状態だと``脅威の22.5倍``となり、これを越える特技は殆ど無い。消費MPはたったの3、習得も23ポイントと少ないので他のスキルも育てられるのも利点。必中ではないが、それは他の攻撃も同じ事。
    • ゼシカ本人の力は低いので攻撃力の高いムチでないと性能を発揮しにくいが、ヤンガスがオノスキルで覚えられる守備力を下げる技の「かぶと割り」と相性が良く、敵の守備力を下げるのは(耐性さえ無ければ)比較的容易である。また、中盤に行ける2つ目のカジノで最強の「グリンガムのムチ」が手に入る。それでいて本作ではカジノのスロットが非常に当たりやすい。ルーレットも高レートで賭けをすることができる。相応の元手が必要なので、ルーレットでの試行繰り返しが有効や100ドルスロットが当たりやすいと知っていても多少は時間がかかるが。
    • AIがほとんど使わないという欠点があるが、命令させろにすれば解決する話である。ボス戦で便利な補助呪文との兼ね合いが難しいということもあるにはあるが、これはゼシカというキャラが攻撃にも補助にも優れた性能を持つ故に起きる問題であり、別に双竜打ち自体のスペックに弱点があるというわけではない。
    • この特技一つで、ゼシカは男3人を差し置いて女性の魔法使いでありながら「物理最強」の名声を手に入れており、加えてバイキルト・フバーハ・マジックバリア・ラリホーマと終盤戦で大きく役立つ補助呪文をピンポイントで覚え、杖スキルを極めればザオリクの呪文を習得する為、最終的には高い威力の攻撃、優秀な補助や蘇生をこなす万能キャラと化す。
      • ただしHP回復の呪文特技は祝福の杖とハッスルダンスしか覚えない為、ベホマズンを覚える主人公、ベホマラーまでの回復や状態異常の治癒を行えるククールの面子は保たれている。
        ただ、ゼシカが攻撃に補助に獅子奮迅の大活躍をするのを、男性陣が回復魔法でフォローという、尻に敷かれるパーティになっている面は否めないが…。
  • 主人公が覚える特技「チーム呼び」が非常に強力。
    • スカウトモンスターのチームを呼び、一定ターンの間代わりに戦わせるものだが、尋常ではないコストパフォーマンスを誇るため、せっかく用意された他の呪文や特技を食ってしまいがち。
    • モンスターが出ている間は主人公達が一切ダメージを負うことはないので、動きが良ければ無傷で勝てる。必然的に回復に使うMPを節約できる。攻撃性能的に見て、人間キャラより優れる状況も多々ある。
      • モンスターがいくら傷ついても、死なない限りは次の戦闘の際にHPが完全回復している。そのHPも主人公たちの2倍近くは有しているため、その辺の雑魚ではまず削りきれないし、呼び出せるチームは2つまで持てるのでそう死んでしまうことはない。
      • メンバー編成は自由で、痛恨の一撃を出しやすいモンスターを集めたチーム、回復や補助を狙えるチームなどが構成可能。攻撃重視なら相手がボスでもHPを半分は削ってくれる。
      • 特定のスカウトチームで使える補助や回復系の必殺技は主人公達にも有効な為、攻撃のみならず強力な補助や起死回生の回復役としても非常に有用。
    • 消費MPが10とやや高めだが、本作の主人公は比較的MPが高く、ゆうきスキルを上げると最終的には5に半減出来る上、MP回復用のアイテムも比較的入手しやすい為、それらが整ってくると消費を気にせず使える。
    • 弱点は1チームにつき一度しか戦闘中に呼べないこと、AI任せなので細かい融通が利かない、倒されたモンスターを蘇生するにはバトルロード闘技場地下のモリーに話しかけるという面倒な手段ほぼ一択になることなど、考え無しに頼りきれるほどに万能ではないのだが…
      • また、本作でのバシルーラはこちらが呼び出したチームを確実に戦線離脱させる効果になっており、しかもチームが呼びだされるとほぼ確実に使ってくる。バシルーラを唱えられるより先に動けるモンスターを用意しても、AIなのでうまく狙ってくれるとは限らない。
    • それらをひっくるめてもかなり優秀なので、ダンジョンなどの消耗戦においては、この特技を持つ主人公のMPをいかに節約するかが鍵と言っても過言ではない。
      ボス戦でもうまく使えばHPをごっそりと持っていったり、こちらのピンチを立て直すことが容易にできる。裏を返せばボス戦の難易度が高めな本作で(活用さえできれば)救済措置として機能しているともとれるが。
  • 不可解なダメージ限界値の設定。
    • 本作ではそれぞれの呪文にダメージ限界値が設定されており、テンションをどんなに上げてもダメージ限界値は超えないようになっているが、攻撃呪文と一部の特技は低く設定されている。
      具体的には単体ダメージ最強呪文・メラゾーマが1188、全体ダメージ呪文の筆頭・イオナズンが840、全MPを消費する究極呪文・マダンテが5008、強力な全体攻撃特技・ジゴスパークは1230などで、テンションを上げる場合の主砲としては扱いにくい。
      • 通常の威力面で不遇なマヒャドやベギラゴンに至っては限界値が600以下と、悲惨とも言える値である*6。テンションを上げた際の限界値が他の呪文より高ければ、「普段の威力は低いものの、テンションを上げれば使える」という評価にもなり得たのだが…。
    • 一方、攻撃力を参照する物理系の特技は限界値が9999であり、限界値に引っかかりにくい。つまり、テンションやステータスを上げた分だけしっかりと反映されるため、クリア後の冒険になると呪文の威力が限界値に引っかかりやすくなることも相まって、物理の強さが際立ってくる。こうなると、なぎ払いやオノ無双、超パワフルスローなどの集団攻撃物理特技も非常に強い。
      • さすがに9999ダメージを叩き出すには相応に厳しい条件がある*7が、例えばルカニ+バイキルト+ハイテンション+強力な物理特技でも簡単に4桁ダメージになり、呪文の威力限界値をアッサリと超えることができてしまう。クリア前のボス戦でもメラゾーマより物理特技の方が強力。これではやはり呪文の立場が無い。
    • クリア前の通常戦闘に限り、単体しか攻撃できないものが多い物理系特技よりも範囲攻撃が狙える呪文の方が役に立つのだが…ボス戦やクリア後はお察しである。
  • 攻撃呪文の扱いについて
    • 攻撃呪文の威力が『かしこさ』によって上昇するようになったのは冒頭の通りだが、威力上昇量がかなり控えめな上、それを見越してか素の威力が今迄に比べると低くなっており、『最大まで威力を上げて漸く従来作品と同程度、もしくは数段マシになった』程度の呪文が多い。
    • 最大値にするのに必要な『かしこさ』の値も、キャラが最大レベルになって漸く…というのはまだ良い方で、更に装備品よる補正やドーピングが必要なものも多く、少なくとも本編クリアの時点では上級呪文であっても特技より威力が低い事もしばしばである。
      結果、終盤以降になると一部の攻撃呪文以外はあまり使われなくなり、特技偏重になりがちである。近年低下している攻撃呪文の価値を復活させる為の処置だったハズなのに、肝心の調整がその趣旨に反したものとなっているのは看過しがたいものがある。
  • ラスボスに関する面
    + ネタバレ注意
    • スペック自体はHPは5640で攻撃力も420とクリア前ならほぼ最高値、全員に100以上のダメージを固定で与える技も多く、杖の2回攻撃は高い攻撃力もあってそれぞれ120~130ダメージと一形態に絞られている分かなり高め。…なのだが、攻撃パターンがそれをあまり活かせておらず、シリーズでも数少ない「笑っているだけ」という何もしない行動もある始末で、此方の回復が充分行き届き、攻撃のチャンスも非常に多い。途中のドルマゲスやレティスに比して楽勝と言われることが多い。
      • 道中ボスの高難易度に反した最終決戦の難易度の低さにプレイヤーの多くが肩透かしを食らったからか、当初は歴代最弱とまで言われていた。しかしスキルの選定を誤ったり、錬金に対して無頓着であると苦戦もありえるという見直しの声ものちに挙がっている。
      • そもそも「途中のボスの方が苦戦した」等の声は過去作からあった。加えて後の『IX』よりは断然強いことも相対的に見直しの助けになり、今では最弱説はほぼ否定され、体感的な苦戦度で見ても『V』や『IX』のラスボスよりは明らかに強く、シリーズでは中の下程度の評価に落ち着いている。
    • とはいえ『VII』にも言えるがラスボスの強さというのはある意味味方側との相対評価であり、プレイヤーサイドの育成難易度が低い為、結果的にラスボスが弱く感じてしまうのも要因に挙げられるだろう。
      • 従来の作品は通常だとおよそレベル40程度でラスボス戦に挑むことになり、本作もそうであるのだが、本作のレベル40時のステータスは過去作に比べるとかなり高め。メタル狩りもやりやすい。道中入手できるレシピを見ながら着実に錬金をこなすだけでも装備にも強力な耐性防具などひと通り以上のものが揃う。
    • またビジュアル面が非常にかっこ悪く不評。一言で言うなれば メタボのおっさん とでも形容したくなるような、非常にむさ苦しい外見である。
      • これはラスボスをとにかくデカくしようとしてしまった結果らしい。戦闘のシチュエーションの都合上、不自然さをなくすためにやむを得ない部分もある。

錬金レシピの問題

  • ゲーム中では錬金に関するヒントが少なく、それどころか損をしてしまう地雷錬金すら存在する。
    • 代表的なのは「金のオノ(鉄のオノ+金塊)」と「キングアックス(金のオノ+スライムのかんむり)」。週刊少年ジャンプの攻略ページにお勧め錬金として載っていたため、結果多くのプレイヤーが被害に遭った。
      • 「金塊」「スライムのかんむり」は強力な装備を作れる錬金素材で、両方とも入手方法が限られている貴重品。それでいて金のオノは鉄のオノよりも弱くなり、キングアックスは市販武器。
      • 一応それに対する警告もゲーム中に存在するが、その後に「ガッカリ武器を蘇らせる高等テクニック」であるかのような紹介文で、金のオノというガッカリ武器のためにキングアックスのレシピを紹介しているので悪質。
      • ただし、キングアックスが購入できる時期は終盤である。中盤に素材を入手した直後に錬金して入手すれば、その時点では破格の攻撃力を得ることができる。低レベルでの攻略を目指すプレイヤーにとっては一概に地雷錬金とは言えない。要はプレイヤーの方針次第ということである。
    • 最強のブーメランの「メタルウィング」も、一品物かつ最強の槍「メタルキングのヤリ」が素材となるが、到底それにつりあわない性能故、他の武器を捨ててブーメラン一筋でもない限りかなりの地雷になりうる。
    • ゲーム中一つしか手に入らない「こおりのやいば」を使うレシピが2種類あるため、錬金レシピをコンプリートすることが不可能。ちなみにこれらのレシピで錬金できるアイテムは2つとも普通に市販されているため、入手自体が不可能というわけではない。
      • にも関わらず、トロデ王の評価の中には錬金コンプリートでしか見られないセリフがある。無論データ改造でもしない限り見られない。
      • 移植版では「こおりのやいば」が2つ手に入るようになりコンプリートが可能になったが、上述のような貴重品を市販品に変える損な錬金も避けては通れない。

スカウトモンスター・バトルロード関連

  • バトルロード自体は評価点で説明した通り、魅力的なサブイベントであり戦闘にも大いに役立つ要素なのだが、イベントそのものを見落とした人も少なくない。
    • というのもこのイベントを発生させる為には格闘場の屋上にいるモリーに話しかけることが条件であるのだが、入口は施錠されていて、建物の裏にあるスロープを使わなければ屋上に上がることが出来ない。
      入口を調べた時点で「鍵がかかっているからまだ来るべきではない」「上位の鍵で開くのか」と判断してしまった場合、裏手のスロープに気が付かないまま通過してしまうことにつながる。
      • このイベントは本編の攻略には必要無い為、これを発生せずとも充分無理なくクリアは可能である。だが、裏ボスを倒した後の選択肢の一つの発生条件が「スカウトモンスターのチームを持つ事」なので、このイベントを発生させていないとこの選択肢を選べず、全ての選択肢を選ぶことが条件で戦える形態の裏ボス戦が出来ない。
    • 制作側もこの点を考慮したのか、後述の3DS版では入口を調べるとカメラが切り替わって屋上のモリーが映るという演出が発生するようになった。
  • スカウトモンスターの強弱バランス
    • 主人公のレベルアップにつれてモンスターのステータスも強化されていくが、元のステータスが低すぎる関係で実戦では使い物にならないモンスターも少なくない。
      序盤から加入できるモンスターは主人公のレベルの低さもあって初期のランクですらまともに戦えないほか、終盤に加入できるモンスターにもまったく役に立たないのがいる。
    • また、特技に関しては一切パワーアップすることがないため、ステータスは高くとも役に立たない特技で相手に余裕を与えてしまうようなモンスターもしばしば。
    • チーム編成による必殺技は相応に強いが、必殺技に参加したモンスターはそのターンの行動を終了してしまうし、弱い必殺技は本当に弱いため、ヘタに狙うよりかは普通に戦わせたほうが強いことも。
  • ここで自分のチームが敗北すると全滅扱いになり、戦いの記録の全滅回数に加算されてしまう。
    • 格闘場にはセーブしてくれる神父がいるために通常はリセットするであろうが、慣れない内はよく敗北してしまいがちな上、全滅回数は戦歴でのトロデ王のコメントや称号にも関わってくる。
  • 実害はないが仲間にしたチームモンスターが行動した際のテキストが何故か敵として戦った時と同じ受動態のままで不自然。

ゲーム性に関する面のその他

  • シリーズとしては自由度が低い。
    • シナリオ構成の都合上、シナリオは基本的に一本道で、各所もエリアごとに関所などで区切られているのでほとんど順番通りにしか街を回ることが出来ず、ストーリーの攻略順はほぼ固定。行動範囲までほぼ固定されていた『V』『VII』ほどではないにしろ、自由度は低いと言える。
    • ただし行動範囲そのものは広く、目先の地点を飛ばして他の町やダンジョンに行くことは可能。序盤でも無茶のある強引なプレイだがククールを仲間にせずにシナリオを2つ3つ進めることもできる。また、船を手に入れた時点で世界を回って、やたらと強い敵に苦戦しながら施設を訪れたり各地の宝箱などを回収することは可能。
    • ストーリー自体は一本道だが、寄り道できる場所が多数用意されているという構成は『VI』『IX』あたりに近い。
  • ザコ敵から得られる経験値・G(ゴールド)が少ない。同時出現数が増えたためかもしれないが、それでも低い。
    • モンスターから得られるGが低く、終盤以降のモンスターでも大半が100G前後台しか持っていない。これは従来作の約半分程。
      • 本作では過去作での金持ちモンスターだったおどる宝石でさえ38G、トップクラスの金持ちのゴールドマンですら210G(海外版・スマホ版では726Gに値上がり)と少なく同時出現数も多くはない為、通常戦闘で金を稼ぐのが難しい。
    • 錬金システムを活かせば手軽にお金を稼げるためと思われるが、上述したように錬金のヒントが少なく素材となるアイテムを購入するにも結局はお金が必要で、通常プレイにおいてG不足を補うのは難しい。
    • 経験値は控えめだった『VII』ほどではないが、『VI』よりも少ない。これら2作品はレベルを上げずとも強くなれた職業システムが関係していると思われるが、本作はやや厳しめのゲームバランスになっているので純粋に不足気味。
      • メタル狩りスポットもあるが、効率よく狩るには伸ばすスキルを考える必要があるのでスキル格差にも影響している。こうして報酬が貧相なのにも関わらずザコ敵が全体的に強いので、メタル系以外の敵を倒す旨みが少ない。
  • カジノについて
    • シリーズ定番の要素だが今作のカジノは非常に大味。スロットが非常に当たりやすく、ただ回しているだけでコインが増やせてしまう。
    • ビンゴ、ルーレットと新たな種目が登場したものの、どちらも評判はイマイチ。
      • ビンゴは完全に運ゲーでプレイヤーが介入できる余地が少なすぎる。テンポもあまりよくない。
      • ルーレットは控除率が滅茶苦茶であり、6マス掛けの場合だと胴元が損をする設定となる。それを利用して確実に損をしない賭け方まで存在するが、スロットで簡単にコインを増やせるので利用価値は薄い。
    • 最初に訪れるカジノは低レートスロットとビンゴしかない上に景品も大したものが無い他、次に訪れるカジノは閉鎖されていてプレイヤーがイベントを勧めないと終盤まで開かないという点で、甘すぎるという訳ではないのだが。
  • 売値変動システムの妙な点
    • このシステムに対応したアイテムは売り過ぎると売値が下がると警告され、実際下がるものが多い。しかし、「上やくそう」などはなぜか売値が高めになる。しばらくすると通常値に戻るだけで、完全にメッセージと逆。
  • カーソル記憶ができない。
    • 唯一、その戦闘中に選択した呪文などは記憶するが、次の戦闘では位置が初期化されてしまう。
  • スキルポイントをストック出来ない。
    • レベルアップや「スキルのたね」使用時にスキルポイントを得た場合、必ずその場で何らかのスキルに振らなければならず、「後で決めて振る」「あえてスキルを伸ばさない」といった事は不可能。バランス調整の一環と思われるが、一度振ったらやり直しが効かない分、じっくり考えられないのはやはり不便。
  • 溜めたテンションの扱い
    • テンションを上げてから攻撃をするとテンションがリセットされるのは上述のとおりだが、テンション問わず一定のダメージを与える技や、「ぼうぎょ」した際にもテンションがリセットされてしまう。その為、テンションを維持したい場合に取れる行動が地味に限られてしまうのは手痛い。
  • 後半に飛行してフィールドを移動できるようになるが操作性が悪い。小回りがきかず、低空飛行しなければどこに着陸できるかすら分からない。

賛否両論

  • Uターン操作
    • 当時の3D操作で振り向きは「ゼルダの伝説時のオカリナ」のインターフェースに合わせたボタン+スティック(方向キー)が主流だったが*8、それを踏襲していない為に慣れるまで時間がかかったプレイヤーが続出。
      • 慣れてしまえば、他の動作も兼ねているボタンを使うゼルダ操作よりも誤動作は少ないが、今度はドラクエⅧに慣れると他のゲームでまたもたつく事も。

総評

3Dになっても、ドラクエは変わっていなかった。

シナリオや演出面で若干の問題があり、システム面においては一部の突出した特技の存在、錬金レシピや素材廻りの不備、細部の練り込みにやや欠ける点など、コアなRPGファンからすると少し物足りない面もあるものの、あまりに膨張しすぎてしまった前作から一転、手堅くまとめてある。

PS2の性能を活かしたグラフィック、BGM、演出は今までのドラクエの中でも最高峰といって差し支えない出来であり、ドラゴンクエストの世界にのめり込ませるだけの魅力を十分に備えている。 特に、「普段はRPGをやらないがドラクエならばやる」といったライトユーザーにも非常に分かりやすくまとまっている点は大きい。
本格的な3D化を施された最初の本編作品ということでファンからの不安も大きかったが、国民的RPGとして、十分に良作と言えるクオリティに仕上がっている作品である。


その他

  • 総売上は355万本。プレイステーション2ソフトでは国内1位で、唯一のトリプルミリオンを達成した。
  • 開発中に流されていたCMは、銭湯の中で裸の年配のおじさんたちが、序曲を口ずさみながら楽しそうに体を洗うという強烈な演出。
    • 発売以降のCMはゲーム中の映像を用いたものになっている。
  • 海外版も発売されている。典型的なJRPGであるドラクエとしては珍しく海外でも評価は高く、様々な賞も受賞した。
    • 音楽の殆どがオーケストラ仕様になっていたり、一部の脇役キャラクターにボイスがあったり、鳥山明デザインのせいか主人公がスーパーハイテンションになったときにバンダナが外れてスーパーサ○ヤ人になったりする。
      • また、主人公があるレベルに達すると「dragonsoul」という特技を習得するようになった。これは後にアーケードの『モンスターバトルロード』にて逆輸入され、見ることが出来る。
    • インターフェイスも文字だけの解説ではなく、イラストを載せることで視覚的に分かり易くなっている。
    • 『FFXII』の体験版Discが同封されていた事も売り上げに貢献した一因であろう。
  • ドラゴンクエストⅦの石版システムに不満を持った日野社長が直接エニックスに直談判に行った事で堀井雄二氏と出会う。これがレベルファイブがⅧを手がけるきっかけになった。
    • そして制作の中、堀井雄二氏に色々アイデアを提示したがボツにされたモノも多かったという。そのボツにされたアイデアをいくつか使い出来たのがグギャーという。
  • 2007年6月21日に、本作のバトルロードを模したアーケードカードゲーム『ドラゴンクエスト モンスターバトルロード』が稼働開始した。
    • 本作に登場したモリーが主に登場。初期のころはモンスターは本作出演のものに偏っていたが、後に他のシリーズのものも広く登場するようになった。
  • 2013年12月12日からスマートフォン用アプリとして移植版が配信された。ドラクエシリーズ故かボリューム満点の内容故か、2800円とスマートフォン用アプリとしては高額な値段設定。
    • スマホ版はレベルファイブは一切タッチしていない。制作はゲーム業界最大の影武者と言われるトーセ。
  • 2015年8月27日にニンテンドー3DS版が発売された。詳細はこちら
  • 本シリーズキャラは他のゲームに出演できているものも。先述の『ヒーローズ』含む。
    • 悪人面だが人情味も深く、最後まで主人公を慕っていたヤンガスは人気が出たのか、PS2でスピンオフ作品『少年ヤンガスと不思議のダンジョン』が作られた。
      • トルネコテリーキーファと続く、「本編での活躍が微妙なキャラほどスピンオフで主役がもらえる」ジンクスを受け継いでいる。ヤンガスが不遇なわけではないのだが、ドルマゲスもラプソーンも関係ない設定なので本筋への絡みが薄かったのがその一因だろう。
    • トロデ王も、『DQMJ』ではスライム系最強クラスのモンスターとして登場している。
      • さすがにスライムはあんまりだったのか、『DQMJ2』以降は自然系モンスターに。
    • DQMJ2P』ではついにトーポまでモンスターとして参戦を果たした
  • 他作品とのつながり。
    • ロト三部作との世界観のつながりが描かれた。そのテキストはエンディングシーンの目玉の一つにもなっている。
      • また、武闘家や戦士などの外見は『III』のメインキャラにかなり似ているものが多い。
    • あるところでは『IV』のトルネコとライアンがゲスト出演している。
  • ラスボス撃破後、「平和が戻ってから数ヶ月たった世界」でちょっとしたアフターストーリーがある。「ラスボスを撃破したら拠点に戻って終わり」だった従来のナンバリング作品とは一線を画し、悪との戦いが終わったことを実感できるようになっている。
    • ただし、エンディング後にセーブしたデータは隠しダンジョンの解禁のみで、ラスボス撃破前に戻るのは前作までと同じ。次回作『IX』以降は完全に「それ以降の世界を冒険する」ようになった。
  • Ⅷはよく「シリーズ新作で延期されなかった初のタイトル」と言われるが、これまでは初回発表の時に発売日を設定していたのだが、Ⅷは初回2002年3月の第一報では発売日は発表せず、2004年6月にようやくざっくりとした発売日を予定したので本当は延期したかどうかは疑わしい。