本稿では、PS2『モンスターハンター』とPS2/Wii『モンスターハンターG』を併せて紹介します(両方とも「良作」判定)。
【もんすたーはんたー】
ジャンル | ハンティングアクション | |
対応機種 | プレイステーション2 | |
メディア | DVD-ROM 1枚 | |
発売・開発元 | カプコン | |
発売日 |
2004年3月11日 |
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定価 | 7,140円 | |
プレイ人数 | 1人(オンライン接続は1人~4人) | |
レーティング | CERO:15歳以上対象 | |
コンテンツアイコン | 暴力 | |
周辺機器 | USBキーボード、オンラインプレイ対応 | |
判定 | 良作 | |
ポイント |
大人気シリーズの原点 リアリティを意識したデザインとシステム モンスターはあくまでも大自然に生きる動物 野性味溢れる世界観 狩りゲーというジャンルを一躍広めた |
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モンスターハンターシリーズ |
のちに人気シリーズ化するハンティングアクション『モンスターハンター』の第1作。略称は『MH』や『モンハン』、シリーズ内で区別する場合は「無印」など。
オンライン接続によるマルチプレイ機能を搭載している。
タイトルが示す通り、このゲームの主たる目的は「獲物を狩る」こと。
村人や街からの依頼を受け、クエストをこなし、得たお金や素材で新たな装備を作り、さらなる強敵に挑んでゆく。
一応のストーリーはあるが、やりこむほどにストーリー性は希薄になる。「エンディングのない冒険活劇」と言える。
この特徴は昨今のネットゲームに多く見受けられる。良く言えばやり込みに特化したスルメゲー、悪く言えばストーリー性が極小な作業ゲー。
本作ではクエストごとに依頼主によるミニストーリーが設定されており、特定のクエストをクリアするごとに村人のセリフが変わるといった要素はあるが、特に意識しなくても問題はない。
※なお、2011年6月にマッチングBBのサービスが終了し、本作を含むPS2でリリースされたシリーズ作は全てオンラインモード使用不可となった。
武器
+ | 武器一覧 |
+ | 大型モンスター抜粋 |
本作は元々カプコン社内でも大きな期待は寄せられておらず、「実験作」のような扱いであった。
しかし往年のカプコンACTさながらに「突き放し」といわんばかりのストイックなゲーム性とシビアな難易度、その中で見上げるような巨大なモンスターを倒した時の達成感といった要素がユーザーに評価され、口コミで広まり、ジワ売れの結果累計20万本という新規IPの中では異例のヒット作となった。
ゲーム雑誌等でも取り扱われるようになり、『モンスターハンターG』が発売されるきっかけとなった。
【もんすたーはんたー じー】
ジャンル | ハンティングアクション | |
対応機種 |
プレイステーション2 Wii |
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メディア |
【PS2】DVD-ROM 1枚 【Wii】12cm光ディスク |
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発売・開発元 | カプコン | |
発売日 |
【PS2】2005年1月20日 【Wii】2009年4月23日 |
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定価(税込) |
【PS2】7,140円 【Wii】3,990円 【Wii スターターパック(*10)】5,240円 |
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プレイ人数 | 1人(オンライン接続は1人~4人) | |
レーティング |
【PS2】CERO:15歳以上対象 【Wii】CERO:C(15歳以上対象) |
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コンテンツアイコン | 暴力 | |
周辺機器 |
【PS2/Wii】USBキーボード&オンライン対応 【Wii】クラシックコントローラ専用 |
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廉価版 |
【PS2】PlayStation2 the Best 2007年10月11日/2,090円 |
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判定 | 良作 |
元々は前作を「廉価版」として再販する予定だったが、好評を受けて大幅な追加要素をプラスした新作として本作が発売された。
前作のセーブデータはコンバート可能。一部アイテムやクエストクリア情報は失われるが、装備品はそのまま引き継げる。
ゲームバランスの調整、新武器種「双剣」の追加、亜種モンスターの登場など、多数の追加要素がある。
ゲームモードやモンスターのバリエーション追加、新武器種やスキルシステムの刷新といった新要素によって、
1作目のゲーム性を損ねることなく、システム面でも設定面でも大きな広がりを見せることに成功した。
本作が単なる廉価版に留まらなかったことで、後のシリーズ展開の基礎を作り上げたと言える。
*1 設定上は「鳥竜」「魚竜」などと細分化されているが、本作の時点ではゲーム内で特に区別されていない。
*2 オーケストレーションは浜口史郎氏が担当している。
*3 設定として世界を滅ぼすことが可能とされるモンスターは存在する。
*4 もっとも携帯機はソロプレイを基準に作られているので、オンラインによる協力プレイが前提のバランスと異なるのは当然ではある。
*5 一応、レベル3通常弾だけは調合素材が店売りされている。
*6 本シリーズにおける「属性」は、ダメージにプラスされる追加ダメージなので、たとえば火属性武器で火を無効化(メインシリーズにおいて吸収や反射は無い)するようなモンスターと対峙しても、基本攻撃力によるダメージは保証されるため、同じ攻撃力を持つ無属性武器よりもマイナスとなることはない。『MHF』にのみ肉質マイナスの概念が存在し、無属性>属性武器となるケースも発生した。
*7 現行シリーズでは、一部を除き通るとされる部位でも30%前後。
*8 先述の通り、武器の攻撃ではダメージを受けないので、爆弾を使うか「吹き飛ばされたら負け」などのルールを敷く必要がある。
*9 エリア端にはカメラの回り込めない壁をなるべく作らず、障害物や水辺によって進行不可能とするなど。
*10 オリジナルデザインのクラシックこんとが同梱。
*11 レウスとレイアは「希少種」も出現するが、出すにはすべてのモンスターに金冠をつける必要があるのに加え、レウスとレイアの亜種も倒す必要がある。
*12 初回出現時に関してはクリアマークの有無で区別できる。クリアしたはずのクエストが未クリア状態になっていたら必ず色違いが出てくる。
*13 『MHG』では一部を除いてオンラインでしか金冠サイズの大きい個体は出なかった。
*14 いわゆる「縦3」だが、無印では「縦3」が「縦2」と同じだった。