【ぞいど ていこくぶいえすきょうわこく めかせいたいのいでんし】
ジャンル | シミュレーションRPG | |
対応機種 | プレイステーション | |
発売元 | トミー | |
開発元 | ウィル | |
発売日 | 2000年11月22日 | |
定価 | 5,800円(税別) | |
判定 | 良作 | |
ゾイドシリーズリンク |
トミー(現タカラトミー)より発売された組み立て玩具・ゾイドを原案としたシミュレーションRPG。ゾイドが1999年に復刻されてからは2作品目のゲームである。(過去を含めると6作品目にあたる)。
ゾイドアニメの放送中に発売されたが、アニメや当時のバトルストーリー(*1)(以下現バトスト)ではなく、1980年代の「ゾイドバトルストーリー(*2)(以下旧バトスト)」の設定を用いた作品である。
そのため、ブレードライガーやジェノザウラーといった現バトストにおける最新鋭機は登場せず、ガリウスやマーダといった、アニメや当時の玩具売り場では見られないゾイドが登場する。また、ウルトラザウルスやモルガ等、現バトストにおいて色を変えて再販されていたゾイドも、旧バトスト当時のカラーリングに近い仕様で登場する。
早期購入特典として、ゼネバス帝国仕様(旧カラー)のレドラーが付属していた。
「ブリーフィング」と「出撃準備」はベースキャンプで行う。
当時唯一の3Dゾイドゲーム
登場ゾイドの数と種類
幅広い戦略性と適度な難易度
高クオリティのムービーとBGM
戦力の偏り
登場するゾイドの関係から帝国と共和国に差が生じ、若干共和国側が有利な状態となっている。
全体的に武装や装備パーツに関する仕様に粗がある。
設定上使用できてしかるべき武装やパーツが無いゾイドがいくつかいる。
逆に、武装がしっかりと再現されている事で著しく不利な条件を背負ってしまっているゾイドが多数存在する。
スキルポイントのバランスの問題
システムなどその他の問題
一部装備のバランス崩壊
パイロットの存在
序盤が地味
アイテムの存在
ゾイドファン限定の問題点
アニメ版を含めた新シリーズ開始後なのに旧大戦をモチーフとした本作は、旧来ファンから喜ばれた。新規ゾイドファンも度肝を抜かれつつ、旧大戦(つまりは旧ゾイド)の存在を知ってよりゾイドの歴史に興味を持った人も居たことだろう。
シミュレーションやキャラゲーというジャンル、トミー(タカラトミー)製のゲームは、難易度や内容からプレイを躊躇したり評価が割れることも少なくはない。
しかし、シミュレーションとしては適度な難易度、高品質なムービー、BGMやSEによる演出、なによりもそれぞれの個性が反映されたゾイド達によって、本作はそういった認識に当てはまらない良作となった。
*1 雑誌や当時のゾイドのパッケージ裏に記載されていたお話。
*2 雑誌展開されていた、現バトスト(第二次大陸間戦争)の70年以上前から始まる「中央大陸戦争」のお話。
*3 Sサイズのゾイドは大量に配備できる代わりに戦闘力が低く、Lサイズのゾイドは戦闘力こそ高いものの、大量に配置することができない、Mサイズはその中間等。
*4 余計な被弾を減らせるほか、相手に追い打ちができるため。
*5 デスザウラーには強力な荷電粒子砲という装備があり、マッドサンダーはそれを防ぐ反荷電粒子シールドを装備していることで有利となっている。
*6 エネルギーシールドの略で、敵の攻撃から身を守るフィールドを発生する。
*7 初期武装が7つ
*8 元からシールドライガーより武装が多いのみならず、本作のシールドライガーではオミットされている爪攻撃まである。
*9 主にビームなどのエネルギー兵器に設定される属性
*10 正しくは「荷」電粒子砲、ウ「オ」ディック
*11 同じ攻撃でも相手にするゾイドで命中率が異なる
*12 回避率上昇、離脱成功率95%、状態異常無効
*13 アニメではやられ役だったゴドスがかろうじている程度。ただし、隠しコマンドでシールドライガーやアイアンコング等の馴染み深い機体が使用可能