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PET PET PET
【ぺっと ぺっと ぺっと】
ジャンル
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ペットシミュレーション
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対応機種
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プレイステーション
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発売・開発元
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魔法
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発売日
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1999年10月7日
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定価
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5,800円
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レーティング
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表記なし (ゲームアーカイブスではCERO:A(全年齢対象))
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廉価版
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Magical 1500 2000年12月7日/1,500円
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配信
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ゲームアーカイブス:2011年1月26日/600円
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判定
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良作
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概要
魔法株式会社より発売された、ペットショップを経営して町の人を幸せにしていくゲーム。
特徴
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ペットは3種類のブリーダー(イヌ・ネコ・その他の動物)から買い付ける。最初はそれぞれ2種類ずつと少ないものの、経営が進めば次第に数が増えていく。
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「その他の動物」は千差万別で、ハムスター・ウサギ・ミニブタといったオーソドックスな動物からベンガルトラ・アフリカゾウといった実際に飼うのは困難な種類まで取り揃えている。
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また、餌やペット用の服などを販売して利益を得たり、動物の美容院やテーマパークを経営したりと副業で稼ぐことも出来る。ただし、3ヶ月赤字が続くとゲームオーバーなので注意が必要。
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中盤になると「モクペンストアー」という店が登場し、悪趣味な服やグッズを売りさばいてペットや飼い主の幸せを下げるので先手を取る必要がある。
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買い付けたペットには芸を仕込む事も可能。
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最初は「待て」といった簡単なものだが、終盤になるとボールを持ってきたりその場で回らせたりという高度な芸も覚えるようになる。
評価点
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動物がとにかく可愛い。PSでは恐らく最高峰のグラフィックの一つではないだろうか。
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動物の挙動一つ一つも細かく作りこんでいる。ボールを拾って持ってきた後ご褒美を貰おうと待っているイヌや、撫でると腹を向けるネコの仕草は本物そっくり。愛らしかった子犬が成犬になると精悍な顔立ちに、という事も。
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鳴き声やグラフィックは勿論、ゾウが歩くときは振動音とともにデュアルショックで振動が加わるという凝った演出もなされている。
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シャムネコやアメリカンショートヘアー、柴犬など同じ種類でも毛の色が異なる種類がいる。図鑑には一種類しか登録されないものの、コレクター心をくすぐる。
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隠しペットとしてデカガメ、ミニチュア・アフリカゾウ、オオハムスターという架空の動物の他ヌイグルミも手に入れる事が出来る。自分と同じ種類のヌイグルミで遊ぶ光景は可愛いがシュール。
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動物は一匹ごとに性格が設定されている。これはお客さん=飼い主も同じで、「欲しい種類のペットじゃないが相性がいいので飼います」という事も起こりうる。うまくやれば高いペットを売りつける事も可能。
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時折飼い主からメールが来て、ペットとの幸せなその後を知らせてくれる事も。ただし真逆のパターンもあり「相性が悪いけど欲しい種類だから売る」なんてことをすれば当然ペットも飼い主も幸せにならず、最悪ペットが逃げ出してしまう事も。
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ロード画面では動物に関するクイズが出される。
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ロードが終わると答えが出るため正解してもゲームそのものに影響は無いが、楽しく豆知識を覚えることが出来る。
問題点
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町の人に動物を売りすぎると、全く住人が増えなくなる。そのためある程度ゲームを進めると、本当に相性のいい動物でない限りは売らない方がよくなる。それでも売る相手が居なくなった場合は、テーマパークで動物を育てて入場料を稼ぐことになるが、「ペットショップを経営する」という本来の目的とは大きく外れているような…
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時折「そっちの店が繁盛してうちの売り上げが落ちる」といったメールがくるものの、モクペンストアー自体はどんな状況であっても絶対に撤退しない。このため、常にいたちごっこを繰り返すこととなる。
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「その他のペット」にはオウサマペンギン(キングペンギン)がいるのだが、ヒナは何とコウテイペンギンのグラフィック。他の種類は充実している分だけこのミスは痛い。
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芸を覚えさせる手順はひたすら同じ作業を繰り返すだけで、はっきり書いてしまえば退屈。
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確かに実際のドッグトレーナーの訓練なども単純作業の繰り返しだが、ゲームなのだから一工夫は欲しかったところ。
その他
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発売・開発の魔法は1998年から2001年までの間、実際に神戸ポートアイランドで『ねこだいすき』という名前のテーマパークを経営していた。本作の開発事情には、こういった副業に手を出していた事と関係が有るのかもしれない。
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2011年からはゲームアーカイブスで配信。600円という手頃な値段のため、DLしてみてペットの可愛さに触れてみるのもいいかもしれない。
最終更新:2022年09月02日 23:08