エクスランザー

【えくすらんざー】

ジャンル アクションシューティング
対応機種 メガドライブ
発売元 セガ・エンタープライゼス
開発元 エマーグ
発売日 1993年5月28日
定価 7,800円
判定 なし
ポイント 徹頭徹尾オタク向け

概要

  • ロボットを操作して戦うサイドビュー任意スクロール式のライフ制(正確にはシールド耐久力)アクションシューティングゲーム。
    バーニア飛行や武器の使い分け、マップ探索といった要素がある。全6ステージ。

システム

  • 方向ボタン左右で移動、下でしゃがみ。
  • 方向ボタンの上要素でバーニアによる飛行。ニュートラルに戻すと少しずつ下降するが、上を細かく押すとホバリングもできる。方向ボタン下要素で速く降下。
    • バーニアは連続して使い続ける事はできず、ゲージが赤くなると失速する。着地するとゲージは回復する。
  • パッド右手側に3つあるボタンの内、左右(AorC)はショットの左右打ち分け、真ん中(B)は特殊武器の使用。
    • Aボタンで画面左方向、Cボタンで右方向を撃つ。方向ボタンで進行方向を変えても攻撃方向を制御する事はできない。やってみるとわかるが、任意スクロール式のシステムと組み合わせるとクセの強くなる操作形態である。
  • ステージに点在するターゲットを全部破壊し、出現するボスを倒すとステージクリア。
  • 各ステージには自機以外にオプションで支援機が登場し、自機に追従する。
    • 1,2,6ステージはバイク型メカ「アッパー」、3,4,5ステージは母艦型メカ「フォージ」が登場する。
    • 支援機に上から接触すると、乗る事ができる。また、支援機と合体する事も可能。
      合体状態でBボタンを押すと、特殊武装を切り替える。
  • 自機は太陽電池を内蔵していて、光を浴びると「POWER」が回復するという性質を持っている。
    • POWERは特殊武器の使用や、所定のポイントでシールドを回復する時に消費する。
    • POWERは光さえ浴びればいくらでも補給でき、状況の許す限りシールドは回復し放題。ただし中盤以降はシールド回復ポイントが消費アイテムとして登場するため、無限に回復はできなくなる。
  • 難易度は「ノーマル」と「ハード」の2種類。この他、隠しコマンドで「イージー」と「ヘビー」が追加される。
  • コンティニューは3回まで。スコア20万点取るごとに1回ずつ増える。

評価点

  • デモ画面のワイヤーフレームによる3D表現や、多重スクロール・ラスタースクロールを使った奥行きの表現など、グラフィックはとても凝っている。
    • 発色数はMDのハード限界の2倍を誇る*1。MDには擬似半透明効果のようなグラフィック機能がついているらしく、それを利用して倍にしたとか。
    • 自機の挙動やダメージモーション(「飛び散る破片」のエフェクトがついている)などが細かく、ロボットゲーとしては好印象。
  • 支援機との合体や解除などを利用した攻撃・移動手段の切り替えでステージを突破するという戦略性がある。POWERを特殊武器使用とシールド回復のどちらにどのくらい振り分けるかなども考えどころ。

問題点

  • こ難しい。
    • 支援機と合体しないと武器の切り替えができなかったり、進行方向に関わらずボタンの左右でショットの撃ち分けをしたり…全体的にひと手間面倒、かつ手にも感覚にも馴染みにくい操作形態をしていて、慣れるのに時間がかかる。
    • 自機の飛行移動には加速度がつき、また慣性が働いてビタ止まりはできない。狭い画面に対しては少し速すぎるくらいのスピードで飛び回らなければならないのも、慣れるのに時間がかかる要因の1つである。
  • アクションシューティングにしては爽快感がない。
    • どちらかというと、よく考えて慎重に事を進めなければクリアできない地味なタイプのゲームである。

総評

本作は技術力に萌えるゲームである。描き込まれすぎてむしろ見づらいくらいではあるが、とても丁寧に描かれた美しい背景は圧巻の一言。しかし、一般的な評価が高くなる事はない。絶対にない。もっと操作しやすくてもっと爽快感のあるアクションシューティングは他にいくらでもある。こんな覚えるのも慣れるのも面倒くさいゲームをわざわざ選ぶ必要などない。
それでも本作は、「プレイした人の記憶に残る一本」になりうるだろう。薄暗い地の底で戦い傷ついたメカが陽だまりでのんきに日光浴している姿もどこか微笑ましい。
気軽に他人に勧める事はできないが、地味ゲーマニアの琴線には触れるかもしれない。そんなニッチ需要に積極的に応えた、いかにもMDらしい雰囲気の漂う作品である。

余談

尚、OPのスタッフクレジットを見てピンときた人もいるかもしれないが、本作はかつてウルフチームで「グラナダ」を手がけた面々が制作している。

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