マリオカート ダブルダッシュ!!

【まりおかーと だぶるだっしゅ】

ジャンル レースゲーム
対応機種 ニンテンドーゲ-ムキューブ
発売・開発元 任天堂
発売日 2003年11月7日
定価 5,800円(税別)
プレイ人数 1~4人
1~16人(ブロードバンドアダプタ使用時)
セーブデータ 3ブロック(ゲームデータ)
5ブロック(ゴーストデータ1個毎)
レーティング CERO:全年齢(全年齢対象)
周辺機器 ブロードバンドアダプタ対応
判定 良作
ポイント 2人乗り・ジャンプ廃止など独特の仕様
ややとっつきづらいが完成度は高い
マリオシリーズ・関連作品リンク


概要

マリオカートシリーズ4作目。
タイトルの通り、2人乗りシステムが最大の特徴。
1台のカートに2人で乗り、力を合わせて1位を目指す。


特徴

  • 2人乗り
    • 今作最大の特徴。従来の個人プレー重視とは異なり「協力」を前面に押し出している。
    • ドライバーの切り替えはいつでも可能で、アイテムも1人につき1つ所持できる。これに伴い、アイテムボックスも2人が同時にアイテムを入手できるものが用意されている。
    • 2人プレイにも対応しており、1人が運転しもう1人がアイテム使用という役割分担もできる。ドライバーがアイテム係にアイテムを渡すことも可能。
    • この仕様のおかげで、『Wii』までの作品では唯一、3・4人同時プレイでもグランプリモードができるようになった。
  • キャラクターの追加
    • 使用可能キャラクターが16+隠し4人と、過去作の倍以上に増加。シリーズ初登場キャラは『8』でDLC第1弾が配信されるまでは最多だった。
  • カート選択
    • プレイする前にカートを選択するようになった。
    • キャラクターとカートは3つの重量で区別され、21種あるカートにはそれぞれ性能に違いがある。なお、キャラクターには重さ以外の性能の違いは無い。
    • 搭乗出来るカートはキャラクターの重量によって限定され、2人の内の重い方より軽いカート/重いカートには乗れない。
      • 出現条件が厳しいが、ある隠しカートはどのキャラクターの組み合わせであっても乗れる。
      • シリーズを通して軽量級=高加速・低最高速、重量級=低加速・高最高速という性能が定番 *1 だが、今作では僅かだけとはいえ軽量級でも加速が低めで最高速が高いものや重量級でも加速が高く最高速が低いカートが登場するようになっている。
    • レースでの重量はカートごとに固定されている。
  • スペシャルアイテム
    • 特定のキャラクターでしか出現しない「スペシャルアイテム」が正規のペア(例:マリオとルイージ)ごとに1つずつ用意されている。
    • 出現率は通常のアイテムと同様に順位によって変動する。
    • バトルゲームではキャラクターに関係なく出現するようになっている。
+ スペシャルアイテムの詳細
  • ファイアボール
    • マリオとルイージのスペシャルアイテム。
    • 投げると5個(モードによっては3個)に分裂して飛び、命中したカートをクラッシュさせる他、1回だけ壁などで反射したり、クッパこうらを弾いたりという効果がある。ちなみにマリオは赤、ルイージは緑の炎。
    • 余談だが、『7』の「ファイアフラワー」で使用できるファイアボールとは全くの別物になっている。
  • ハート
    • ピーチとデイジーのスペシャルアイテム。
    • カートの周りをハートが回転し、ぶつかったり投げられたアイテムを回収し自分のものにできる。5個に拡散して発射されるファイアボールも1つ当たっただけで入手可能。なお、周囲を回転するという特性上、トゲゾーこうらやサンダーは防げない。
  • ヨッシーorキャサリンのたまご
    • ヨッシーとキャサリンのスペシャルアイテム。
    • 投げるとアカこうらと同様に前方のカートを追尾し、当たるとクラッシュさせる。
    • タマゴは何かに当たるか一定時間が経過すると割れ、中からはミドリこうら、バナナ、ボムへい、キノコ、スターなどがランダムで3つ出てくる。
  • ワンワン
    • ベビィマリオとベビィルイージのスペシャルアイテム。
    • 巨大なワンワンが一定時間カートを引っぱってくれ、自動的に走ってくれる他、ワンワンに当たった相手をクラッシュさせる。攻撃されたり一定時間経過すると鎖が切れて引っ張ってくれなくなるが、ワンワンはしばらくコース上を走っていく。
  • トリプルこうら
    • ノコノコとパタパタのスペシャルアイテム。
    • 64』から存在する3個セットの甲羅。赤と緑があり、順位に応じて決まる。今作ではカートの周囲を周らず手で持っているため,後ろからの攻撃を防ぐには自分で使用する必要がある。複数持っている状態でクラッシュすると1個だけになり、残りはコース上に落としてしまう。
  • ジャンボバナナ
    • ドンキーとディディーのスペシャルアイテム。
    • 非常に巨大なバナナで、カートがぶつかると普通のバナナ3つに分裂する。場所によってはぶつからずに通過することが困難なほど。
  • ボムへい
    • ワリオとワルイージのスペシャルアイテム。
    • 投げたり置いたりした後にカート・アイテムがぶつかるか、設置された数秒後に敵カートが近くを通ると爆発し、爆風に巻き込まれたカートは派手にクラッシュする。
  • クッパこうら
    • クッパとクッパJr.のスペシャルアイテム。
    • 投げると巨大化して直進するが、カートや破壊可能な障害物に当たっても消滅せずに直進する。
  • パワフルキノコ
    • キノピオとキノピコのスペシャルアイテム。
    • 効果は『64』で登場した際のそれと同様、最初に使ってから5秒間好きなだけキノコを使えるというもの。
  • ボスパックンとキングテレサは固有のアイテムを持たない代わりに、全てのスペシャルアイテムを入手できる
  • 隠し要素
    • シリーズ初となるやりこみ要素。
    • 条件を満たすことによってキャラやカート、バトルゲームのコースが解禁されていく。
    • 今までもグランプリのコースが増える要素はあったが、キャラやカートはシリーズ初。
  • グランプリモード
    • デフォルトの周回数が3周でないコースが登場。
      • 具体的には非常に短く極めて単純な構造の「ベビィパーク」(7周)と非常に長い「ワリオコロシアム」(2周)の2つ。
    • グランプリにおける「5位以下だと次のコースへ進めない」というルールが廃止された。
      • これによりリトライ機能自体も廃止されている。今作以降の作品もこのルールが定番となっている。
      • ドライバーズポイントも7位まで入るようになった *2 。それに伴ってか、本作と『DS』ではキャラクターが落ち込む順位が4位以下になっている。
    • グランプリのクリア時の記録がランキングとして保存されるようになった。
      • 今作ではクリア時の総合順位・総合ポイント・クリアにかかった総合タイムが50・100・150・ミラーの4種類の排気量それぞれで記録として保存されるようになっている。
      • なお、前作『アドバンス』にあった評価制は、今作では一旦廃止されている。
    • ミラーの排気量が『64』の100ccから150ccになった。
    • オールカップツアー
      • 全16コースをすべて走るカップ。なお、全てのコースをグランプリで回れるのはマリオカートシリーズでも本作のみとなっている *3
      • 難易度は、コース数が多い分1レースや2レース大負けしても挽回は十分可能であるため、優勝するだけなら通常のカップよりも低め。ただし、満点を狙うならば難易度が非常に高い。
  • バトルゲーム
    • 前作までの「ふうせんバトル」に加え、「いただきシャイン」と「ドッカン!ボムへい」が追加。
    • いただきシャイン
      • コースに一つだけ落ちている「シャイン」を拾い、時間終了時に所持していたプレイヤーの勝利。
      • シャインを所持している相手に攻撃するとシャインはどこかに飛んでいき、制限時間もリセットされるが、リセットされる度に制限時間は減少していく(4回まで)。
      • スターやキノコダッシュでシャインを奪える。その時の制限時間は継続されるので、上手く奪えれば一発逆転も可能。
    • ドッカン!ボムへい
      • 出現アイテムがボム兵だけになり、10個まで持てるバトルゲーム。
      • スペシャルアイテムのボムへいとは微妙に挙動が異なり、前投げの場合は地面に当たった時点で大爆発する。また、ボムへいの色がプレイヤーによって異なり、自身のボムへいで自爆することは無い。
      • 他のプレイヤーにボムへいを当てると1ポイント獲得し、逆に当てられると1ポイント奪われる *4 。2人~3人のときは3ポイント、4人のときは4ポイント先取で勝利。
    • ふうせんバトル
      • 従来のバトルゲームと同じ仕様ではあるが、スターやキノコダッシュで相手にぶつかることで相手の風船を自分の物にできるようになった。この仕様は次回作以降にも受け継がれている。
  • VSモード
    • より細かい設定ができるようになった。
      • アイテムの出現率の設定を、バランスよく出る「おすすめ」、強力なものが出にくくなる「ストイック」、逆に強力なものが出やすくなる「ダイナミック」、出現しなくなる「なし」の4種類から選べる。
      • 前作『アドバンス』と同様に周回数も自由に設定できる。今作では1周から9周まで自由に決められる。
  • その他
    • ミニジャンプの廃止。
      • 2人乗りのためか、シリーズで唯一ミニジャンプが存在せず、これを利用したショートカットなどのテクニックは使えない。
    • キノコでの加速中に他のカートに体当たりすると相手の後方のキャラが所持しているアイテムを奪えるようになった。前述のとおり、バトルゲームでもアイテムや風船・シャインを奪える。
      • ただし、パワフルキノコや自分のカートの後方が何かしらのアイテムを持っている場合は奪えない。2人プレイでは、後方のプレイヤーのスライドアタックでも奪える。
    • トゲゾーこうらの仕様が変更された。
      • 今作から羽根で空を飛んで1位のカートを追跡し、着弾すると周囲のカートを巻き込む大爆発を起こすようになった。
      • ちなみに1位の時に使用すると、その場で1周回ってから自爆する。
    • アイテムをマシン後部に装備できなくなり、アイテムをぶら下げて妨害アイテムをガードすることができなくなった。

評価点

  • グランプリ関連
    • やり込み要素の強化
      • 前作『アドバンス』の評価制はなくなったが、代わりに今作では新たにグランプリの5カップ×4排気量のクリア時の記録(総合順位・総合ポイント・クリアにかかった総合タイム)が保存されるようになっており、よりよい記録を目指すやり込み要素として機能している。
      • クリアタイムやオール1位をとった証がちゃんと記録として保存されるようになったことはやり込み派にとっては大きい。もちろん、隠し要素の解禁には総合順位しか関わってこないのでこの要素が不要という人でも安心仕様となっている。
      • グランプリ優勝で解禁されるキャラ・カート・コース・カップなどの隠し要素は達成感があり、全グランプリ優勝までモチベーションを保てる。
    • 「4位以内でゴールしなければ次のコースへ進めない」ルールの廃止
      • 下手でも最後のコースまで挑戦できるようになった他、オール1位の記録をとるやり込みがズルなしで正々堂々行えるようになった。
    • COMの扱いの改善
      • 前作『アドバンス』まではプレイヤーとCOMでアイテムの入手の仕様に違いがあった(『64』では種類も少なかった)が、本作でその差がなくなった。
      • ライバルキャラクターとそれ以外の格差も『アドバンス』までと比べ幾分弱まった。終盤でアイテムによる妨害が発生した時やミスが発生しやすいコースでは、ライバルが中位どころか下位に落ちることもある。
      • この他、ミニターボやロケットスタートなどの基本テクニックも行うようになった。
      • その一方、仕様が大きく変わった事で凶悪になった面も存在する(後述)。
  • アイテムによるクラッシュ時間の軽減
    • クラッシュ時間が短くなりゲーム展開がスピーディになった。そのため連続クラッシュしても他の作品に比べ差があまり開かない。
      • そのうえドリフトを行うと加速力が大幅に上昇する仕様があるため、一定以上の加速性能を持つカートならばすぐに最高速へ復帰できる。COMはこの仕様を使わないためプレイヤーには有利な仕様となっている。
    • ただし、トゲゾー甲羅を食らった時のクラッシュ時間のみは過去作からほぼ同じである。
  • 正規のショートカットの多さ
    • 歴代のマリオカートの中でもそのショートカットの多さは随一で、色々と凝ったショートカットが多い。
      • 崖から飛び出て洞窟に突撃、橋の欄干をダッシュボードで突っ切る、段差のあるヘアピンカーブをミニターボでスルーなど、必ずしもショートカットとはいえないものの非常に豊富で、コースを少し寄り道する楽しみが増えた。
      • こうした特徴的なショートカットは後の作品では減っており、本作のコースがリメイクされたときも完璧に再現されていない場合が多く、惜しむ声も多い。
      • なおバグショートカットの方は流石に無いわけではないが、歴代作と比べてもその数は非常に少ない。
  • 多数のバトルゲーム
    • 「いただきシャイン」「ドッカン!ボムへい」の2つが追加され、バトルゲームにも幅の広さがある。
    • 特に、「ドッカン!ボムへい」はそのハチャメチャさが今なおプレイヤーの間で語り継がれる名バトルゲームである。
  • シリーズ屈指のスピード感
    • シリーズの中でもスピード感が強く、カメラがやや近めなのも相まって非常にスピーディで爽快感満点。
    • 特定キャラクターは体が大きいため、少しだけ視点が遠くなることもあるが、爽快感を損なうようなことはない。
    • ただし後述するようにゲームスピードの上昇が難易度の上昇に繋がっているのも事実。
  • グラフィック・演出面
    • 次世代のゲームにもひけをとらない美しいグラフィック
      • 大都会を走る「キノコシティ」や、巨大スタジアムを走る「ワルイージスタジアム」など、個性豊かなコースが美しく描かれる。
    • キャラクターのリアクションが非常に豊富
      • アイテムを持ったとき、攻撃を受けたとき、崖から転落したときなどなど…シリーズでも類を見ないほど本作のキャラクターはよく動く。そのハチャメチャな様子は特に複数人プレイの時にプレイを盛り上げる要素となっている。
      • クラッシュすると観客の嘆き声やクッパの笑い声が聞こえるなどの芸も細かい。
    • その他、コース開始時のデモの際にコースごとにロゴ(?)が表示される演出もある。
  • タイムアタックで作成できるゴーストの数が増加
    • タイムアタックのゴーストを、メモリーカードの容量が許す限り何個でも作ることが可能になった。さらに、『64』のようにスリップなどによって保存できなくなるといった制限もない。
    • スタッフゴーストも、該当タイム以上の記録のゴーストをロードすることで簡単に出現するようになった。
  • リプレイの強化
    • タイムアタック時のリプレイが従来のようなものではなく、様々な角度から見たものに変更され、ダイナミックなリプレイが楽しめるように。また、グランプリモードでもカート1台でのプレイならば見れる。

賛否両論点

  • 全体的にコースの難易度が高い
    • ヘアピンカーブや直角カーブが山ほど出てくる上、道幅が狭いコースが多い。
    • 一般車や火の玉等の障害物も多く、スターカップやスペシャルカップのコースでは柵もかなり少ない。
      • 一応グランプリモードの2人プレイでは画面比の影響か、障害物が少なくなっている。
    • シリーズ恒例の最終レースを飾るコース「レインボーロード」もシリーズ最高難度と言われるほど。
    • ゲームスピードの上昇、ハンドル操作の難しさもあり、全体的な難易度はシリーズ屈指の高さである。
  • COMキャラクターが攻撃的
    • 一度に2つのアイテムが手に入る機会があるため、COMの攻撃がやや激しめ。特に150ccともなると2人乗りという本作のシステムも相まってアイテムを凄まじい頻度で使用したりもする。
      • ただし本作では排気量に応じて出現するアイテムに制限があり、アカこうらは100cc以上、トゲゾーこうらは150cc以上しか使ってこない。なお、サンダーは50ccでも使ってくるが、これに関しては他のCOMも同様の被害を受けるため、相対的な被害はそこまで大きくないためであると思われる。
    • シリーズを通して前後にプレイヤーがいると、投げ分け可能なアイテムをプレイヤーに向かって投げる仕様があるのだが、本作ではこれがアカこうらにも適用され、プレイヤーが3位にいた場合、2位のCOMはアカこうらを1位のCOMではなく3位のプレイヤーの方へ投げてくる。「ポイントを稼いで優勝」の目的とこの思考ロジックは矛盾する。
    • ただし『64』とは違い、大半のコースでは序盤を切り抜け独走状態になるとCOMが追いついてこなくなる。これは今作のCOMは常に一定の速度・タイムで走ろうとするロジックであり、プレイヤーの速度、腕と関係が無くなっているためである。
    • このため慣れたプレイヤーであれば150ccでもサンダー、トゲゾーこうら以外の警戒はほぼ必要なく、たまに飛んでくるアカこうらの対処にバナナを常備しておくだけで最後まで逃げ切れる。
      • ただし、サーキット系のコースでは全体的にCOMが強く、中盤以降もCOMの速度は(一応プレイヤーが追いつける程度に遅くはなるが)速め。そのため、確実に一位を取ることが困難となっている。「ルイージサーキット」「ベビィパーク」「マリオサーキット」などの難易度は特に高く、相手のアイテム次第では慣れたプレイヤーでも1位を逃すことがある *5
  • アイテム関連
    • アイテムを失いやすい
      • 前述のキノコダッシュに加え、スターやボムへい・トゲゾーこうらによるクラッシュやコースアウト、サンダーといった要因でアイテムを失いやすい。また、トリプルキノコまたはトリプルこうらを持っている場合は、クラッシュせずともスピンやダメージでシングルアイテムとなってしまう。
        一応、クラッシュすると持っていたアイテムがばらまかれることがあり、それを拾えばその場で効果を発揮して消費するので、キノコやスターを落としても回収できれば立ち直れる可能性はある。
      • ただし、本作ではこうらがキノコやスターに衝突した場合、その両方が消滅してしまうようになっている。
    • トリプルこうらがスペシャルアイテム化してしまったため、他のシリーズとは違いこうらは基本最大2つまでしか入手できなくなった。
  • オールカップツアー
    • 全16コースをすべて走るがクリアには大体30~45分ぐらいかかるが、途中セーブ機能が無い
    • 隠し要素をすべて解禁するにはこれの150ccとミラーをクリアする必要がある。なお、50cc、100ccでは優勝しても、解禁される要素は一切無い。
    • なお、オールカップツアーの存在自体は決して不評を買っているわけではない。

問題点

  • 目玉要素の2人乗りは必要性が薄い
    • アイテムが2種(1人1種)持てる、混合ペアにすると出現するスペシャルアイテムの種類が増える、3・4人プレイでもグランプリに出場できる、2人協力プレイだと直接アイテムを奪え、強力なスタートダッシュも出せる。それだけ。足し算に近い適当さ。
    • 今作では軽量級がレースで有利だが、前述の通り、重量によって乗れるカートが決められているせいで、楽に進めたいならせっかくのキャラ数も大きく絞られる。
    • また、多人数プレイではキャラの取り合いになりやすかったり、キャラごとスペシャルアイテムを独占できると言った問題もある。
  • 操作系統があまり良くない
    • 細かいハンドル操作に癖があったのは前作『64』も同じだが、今作はミニジャンプの廃止により小回りが聞かなくなっている。さらにゲームスピード自体が全体的に速く、コースも全体的に狭めと細かい操作ミスが大きなロスにつながりやすい要素が揃ってしまっている。
    • また、運転者を頻繁にボタン操作で切り替える仕様のため、操作が忙しない。
  • コース数が少ない
    • 『64』と同じ16コースであり、やや物足りない。前作『アドバンス』に新規20コース+隠し要素のSFC版20コースの計40コースが収録されていたことを考慮すると余計に物足りなく感じる。
  • アイテム関連
    • アイテムをマシン後部に装備できない
      • これによりアイテムをぶら下げることができなくなり、後方からの妨害を防ぎづらくなった。
      • ただし、接近時に後方にアイテムを発射することで防ぐことは可能な他、今作のアカこうらは他作品より追尾性能が甘く、急カーブではドリフト利用等で避けられるため、そこまで問題はない。
    • トゲゾーこうらの仕様変更
      • 今作から羽根で空を飛んで1位のカートを追跡する仕様に変更され、高い命中率を誇るようになったが、代わりに1位以外のカートには攻撃不可能になり、低い順位で入手した際のありがたみが薄くなった。
    • スペシャルアイテムのバランスが不安定
      • 順位によって出現率も変わるのだが、順位と出現率が非常に噛み合った性能のものや、それとは別に順位問わず非常に使いづらいものもある。
      • 最も強力なのがジャンボバナナ、次いでパワフルキノコ。逆に圧倒的に使いづらいのがハート。
+ 詳細
  • 強力なスペシャルアイテム
    • ジャンボバナナ(ドンキー・ディディー)
      • 順位が高いほど出やすくなり1位でもそこそこ出るのが特徴。
      • 悪路に設置して相手の落下を狙えたり、妨害アイテムを防ぎ逃げ切りと使い勝手が非常にいい。壁が少なく逃げ切り前提の本作と非常に噛み合った性能といえる。
    • パワフルキノコ(キノピオ・キノピコ)
      • 下位で出やすいが中位どころか上位でもそこそこ出る。巻き返しやショートカットにも使われる。1位では出現しないのが唯一の欠点。
      • 持続時間は5秒と短いが、出現率と性能が噛み合っている上、デメリット無しでこの性能ならば十分だろう。
  • 弱すぎるスペシャルアイテム
    • ハート(ピーチ・デイジー)
      • 下位で出やすいアイテムだが、巻き返しが必要な下位においては死に性能
      • コース上に落ちているバナナやミドリこうらなどのハズレアイテムも回収してしまう。任意のタイミングで発動できるという利点はあるが。
      • 上位で使うと便利……と言いたいところだが、トゲゾーこうらやサンダーは防げないため結局微妙。
  • それ以外のスペシャルアイテム
    • ファイアボール(マリオ・ルイージ)
      • 近くのキャラにしか狙えないが、攻撃範囲が広く命中させやすく、威力も2回スピンとそれなり。
      • だがカーブでは自滅の危険がある。クッパこうらを弾くという特殊効果も実用性に乏しい。
    • ヨッシー/キャサリンのたまご(ヨッシー・キャサリン)
      • アカこうらより弾速が早く、アカこうらが外れるような急なカーブでもこちらは命中したりと追尾性能がアカこうらより優れている。
      • しかし射程距離は短く、一定時間立つと跳ね上がってから自動で壊れる。これを利用して上位でもキノコやスターを取ることも可能だが、敵に取られる危険性も高い。
    • ワンワン(ベビィマリオ・ベビィルイージ)
      • 下位でしか出ないが、巻き返しに使える。さらに効果が切れた後もワンワン単体でしばらくの間道を走っていくため、前方の他カート達を妨害できる。
      • ただし、進路が不安定で悪路で振り落とされる事や、途中でコース外に落ちる危険性がある。また、スターと違い発動中は無敵ではないので相手からの攻撃にも弱い。
    • トリプルこうら(ノコノコ・パタパタ)
      • 他のスペシャルアイテムと比べて地味な印象だが、相手からの妨害を多く防げる点ではなかなか有用。
      • しかし過去作の様にカート周辺を回らず手持ちで保持する為、スピン等をしてしまうと1個まで所持数が減ってしまうという欠点がある。
    • クッパこうら(クッパ・クッパJr.)
      • 攻撃判定が大きく、ばらまかれたバナナやこうらを消しながら進んでいくため、狭い通路で前方・後方の敵を一掃するのに便利。
      • 反面、狭いコースやカーブでは自滅の危険性があり、壁が全くない場合は敵に当たりにくい。さすがに当たり判定が大きい分ミドリこうらよりは当てやすいが。
    • ボムへい(ワリオ・ワルイージ)
      • 少し前か後ろの敵の足止めに使える。相手に上手く命中させクラッシュさせればアイテムを落とさせることも可能。クッパこうら同様、狭い通路に強い。
      • ただし、タイミングが悪いと自滅する事がある。アカこうら等の後方の相手からの攻撃を防ぐためにうっかり設置してしまうと自爆する羽目になる。
  • なお、隠しキャラのボスパックン・キングテレサはすべてのスペシャルアイテムを使えるが、上記の理由とスペシャルアイテムを引ける確率は他のキャラよりも低めになっているという設定がネックとなり、そこまで有用ではない。
    • ただし、敵に回すとそれなりに厄介ではある。
  • 軽量級有利のバランス
    • 軽量級カートは軒並み初速とミニターボの両面で優遇されており落下しても持ち直しやすい。ステアリングの性能も大部分が良好なため、扱いやすいマシンが揃う。
      • 特にタルポッポは最高速とミニターボが最高レベル、初速と重量とステアリングも中量級に匹敵する高性能マシンであり、熟練者が扱えばグランプリとタイムアタックの両面で隙のない強さを発揮する。
      • 前述の強力なスペシャルアイテムを扱える4人の内、3人が軽量級なのも、軽量級優遇に拍車をかけることに。
      • その傍ら、初速と最高速とミニターボが最高レベルの反面、重量とステアリングと悪路性能が大きく犠牲になっているピーキーなマシンもあったりする。
    • 一方、初速が遅い重量級はコースのギミック、アイテムの妨害による停車が頻発する本作では、グランプリでは不利。
      • 今作はミニターボを駆使した直線ドリフトという超有用テクニックがあるが、重量級はミニターボの性能が低い(加速力の維持が短い)のでどうしても使いづらい。
      • 一応、重量級の中にも初速が速いカートが1種類のみあるのだが、ミラーのスペシャルカップで優勝しないと出現しない。また、やはりミニターボの性能が低い上に最高速が他の重量級に劣るために、先行逃げ切りで使うことはできない。

総評

全体的にしっかりと作りこまれており、バグも少なく高い完成度を誇る本作。
グランプリの隠し要素や豊富なショートカット、3種類のバトルゲームなど遊びがいは格段にパワーアップしており、最後まで飽きさせない作りになっている。

足場の不安定なコース、ゲームスピードの上昇など全体的な難易度は高くなっているのが少々残念ではあるが、
それらが致命的にゲーム性を損ねるまでには至っておらず、誰でも安心して遊べる辺りは流石のマリオカートと言った所か。


余談

  • 当時ゲームキューブのシェアはプレイステーション2に完全に奪われており、ミリオンとはならなかった。
    • そのため、マリオカートの中では異色な割にはあまり話題にならない、不遇のタイトルである。
  • 実は有線LANを使った16人対戦(カート8台で「2人協力プレイ×8ペア」対戦)が可能だが、非常に面倒な設定を行う必要があり、コストもかかるため、実際の対戦ではほとんど使用されなかった。
    • 現在このシステムを利用しPSPのネット対戦用で知られているX-Link Kaiにてネット対戦が可能(『カービィのエアライド』なども対応)。
    • ただ、ネット専用販売だったGC用ブロードバンドアダプタが希少気味であるため、利用者はかなり少ない。ゲームキューブ用ステアリング型コントローラであるSPEED FORCEに対応しているが、一応操作可能という程度のものであり、フォースフィードバックに対応していない上、操作性も良くはない。
  • CMには元SMAPの稲垣吾郎氏がマリオのコスプレをして出演していた。
    • その内容は、サーキットでのレースの真っ最中……と思いきや実際はドライブスルー待ちの最中で、自分の番が来た瞬間にドライブスルーのカメラに向かってタイトルを叫ぶという実にシュールなCM。氏は発売の少し前に交通事故を起こしていたので任天堂のブラックジョークと揶揄されることもあった。
+ コマーシャル