ゴールデンアイ 007

【ごーるでんあい だぶるおーせぶん】

ジャンル FPS
対応機種 ニンテンドウ64
メディア 96MbitROMカートリッジ
発売元 任天堂
開発元 レア
発売日 1997年8月23日
定価 6,800円(税別)
判定 良作
007シリーズ


概要

映画『007』シリーズ第17作『007 ゴールデンアイ』を題材としたFPSゲーム。全世界で800万本以上という驚異のセールスを叩き出した。
特に海外では、家庭用ゲーム機ではあまり受け入れられていなかったFPS全体に大きな影響を与えた作品の1つとして受け止められている。


評価点

原作映画をほぼ忠実に再現しつつも違和感のないアレンジ

  • 映画シリーズではお馴染みの、ボンドが歩きながら画面に向かって銃を撃つオープニングもバッチリ再現されている。
  • 主要なキャラクターも漏れなく登場する。MやQといったMI-6の上司たちは文章中のみの登場となるが、司令伝達だけでなくアドバイスも送ってくれる。
  • バンジージャンプでダクトに潜入し、トイレから進入する科学施設、サンクトペテルブルクでの戦車で街中を縦断するシーンも再現されている。アーカンゲルのバンジーする「まで」の道程となるダム*1、サイロ、ポンプ施設などといった、ゲームオリジナルのストーリーも全く違和感無く溶け込んでいる。
    • 戦車のシーンは流石に映画のように石像やら建物やらを壊せるわけではないが、それでも敵兵の銃撃をものともせず次々と薙ぎ倒す爽快感や迫力は充分*2

優れたゲームデザイン

  • 独特な操作形態だが、操作性はFPSとして優れた内容。
    • N64コントローラーのボタン数の多さを活かし、3DスティックとCボタンを併用で移動・視点操作を行いつつ、Zトリガーで射撃、Rボタンで照準を表示した精密射撃、Aで武器切り替え、BでリロードとFPSの基本的操作が一通り無理なく行えるようになっている。
      • とりわけZトリガーが射撃に充てられていることで、いかにも引き金を引いて銃を撃つ、というゲーム内動作と一体感がある動きができる。
      • キータイプも複数種用意されているので、遊びやすいタイプに変更可能。
      • 十字キーがCボタン、LボタンがRボタンと同じ動作になるため、レフトポジション(コントローラー左と中央を持つ)でもおおよそ問題なくプレイできる珍しいゲームでもある。ABボタン相当が左側にないので、基本的にはライトポジションの方が使いやすいが。
  • FPSではあるが単純に派手な銃撃戦ばかりというだけでなく、007という設定を生かし、スニークアクションの要素もふんだんに取り入れられている。
    • 少数の敵を相手にするのが基本。敵が多いほど不利になるため、消音銃やチョップを使って存在を気づかれない様必要最小限の敵を始末したり、監視カメラを破壊するなどのスパイアクションらしい行動を要求される要素も多い。
    • 敵もボンドに向かって銃を撃って来るだけではなく、警報を作動させて増援を呼ぼうとする行動を見せたりする。
  • BGMはメインテーマをアレンジしており、まるで映画そのものを再現したような迫力あるものとなっている。
  • FPS初心者でも比較的取っ付きやすいゲームシステムになっている。
  • 着弾箇所がうっすらと赤くなる(頭部除く)という描写はあるものの、暴力表現はFPSにしては控えめである*3
  • 攻撃を受けると「あ゛っ!」「ほえっ!」「うあ!」などと間抜けな叫び声を発したり、爆風を浴びると(前述の叫び声とともに)派手にスッ飛んでいくのに表情は一切変わらないなど、敵のリアクションもあまり痛々しさを感じさせず、むしろどことなく笑いを誘うものとなっている。暴力表現に抵抗のあるプレイヤーにもとっつきやすく、同時にある種バカゲーじみたコミカルな雰囲気が与えられている。
    • 戦車で敵を轢き潰した場合の効果音や悲鳴はさすがにかなり痛々しいが。
  • 台詞周りの小ネタも豊富。一部の仲間との会話ではそのときのボンドの体力に応じて台詞が変化したり、「地下基地(完成後)」ではスタート地点の牢獄から脱出せずにいると、看守とのコントのようなやりとりが見られる。
    • 一方で「軍用書庫」のように、やりとりを終えると何もしてなくとも攻撃されるようになるというデメリットをはらんだステージもある。
    • 「化学工場」でトレヴェルヤンに攻撃するとその後の展開をほのめかすような台詞を述べて反撃してきたり*4、任務上必要なコンピュータを破壊するとナターリアが呆れ果てて嫌味と共に立ち去るなど、仲間がいる状態での任務失敗時の台詞も必見。

多彩な武器

  • 武器の種類も非常に多彩。ファンにはお馴染みの銃であるPP7を始め、ZMGやKF7 SOVIETといったマシンガン、ロケットランチャーなどの重火器、果てにはレーザー銃のような未来的な武器や、あの黄金銃までも登場する。
    • 手投げナイフや、劇中にも登場した腕時計から発射できるレーザー銃といった特殊な武器も。
      • 数が多いだけでなく、そのどれもが弾薬数、射撃精度、連射性、音の大きさ(=周囲の敵への気づかれやすさ)等の設定が細かく個性付けされており、威力が高く連射も利くサブマシンガンなどを入手しても、場面に合わせてチョップやサイレンサー付きのPP7(初期装備)などを使い分ける工夫も求められる等、芸が細かい。

盛り上がる対戦モード

  • 対戦モードが何より熱い。画面分割で最大4人までプレイ可能。様々なオプション設定ができて、ワイワイ楽しめる。
  • 対戦ルールが豊富に用意されている。個人戦やチーム戦だけでなく、007シリーズのサブタイトルになぞらえた特殊ルールも搭載。
    • 2回死亡したらリタイアとなる「007は二度死ぬ」
    • 一撃でも攻撃を受けたら死んでしまう「消されたライセンス」
    • フラッグを奪い合い、持ったまま他プレイヤーから逃げおおせた時間を競う*5「リビング・デイライツ」
    • 一撃必殺の黄金銃を持って戦い抜いた時間を競う「黄金銃を持つ男」
  • 使用可能キャラクターは劇中に登場した人物達に加えて、「ゴールドフィンガー」からオッドジョップや、「美しき獲物たち」よりメイデーといった歴代作品のキャラクターがゲストとして加えられている。

やり込み要素の充実

  • レア社らしいやりこみ要素の充実ぶり。
  • 各ステージに3種類の難易度が用意されている。難易度が上がるごとに、ミッション内で達成すべき項目が増え、敵も強化される。
    更に、タイムアタックも設定されており、初期設定の時間より速くクリアすることで隠しモードが増えるようになっている。
    • これによって解禁される「お楽しみモード」は、いわゆるチートモードであり、無敵になる・透明化する・ボンドの足が速くなる、モブキャラが全員ドンキーコングのような体形になる*6などといった様々な設定を加えることが可能。通常プレイでは苦戦を強いられたステージで思う存分無双したり、上記のコミカルな雰囲気を全面に打ち出したりと、一味違ったプレイを楽しむことができる。
      ただしお楽しみモードをONにした状態でプレイしてもクリアには反映されない。
    • この中でも敵の動作全般が極端に変化する「敵ターボモード」「敵スローモード」はギャグ要素としても機能する。ムービー演出に登場するボンドにもこの設定が適用され、バンジージャンプから重力を無視した超スピードでボンドが落下していったり、ヘリコプターに飛び移ろうとするもジャンプが遅すぎて空中で置いて行かれるボンドが見られたりする。
    • 初期配置の敵兵の装備が全てロケットランチャーに切り替わる「全敵Rランチャー」のインパクトも強烈。密室だろうが列車内だろうがお構いなしにロケットが飛び交い*7、敵も味方も電子機器も爆散し放題の地獄絵図を味わえる。上述した敵ターボモードを併用すれば敵の連射速度が極端に向上するため、さらなる阿鼻叫喚と成り果てる。
  • どのステージも設定タイム内にクリアするには効率よく任務をこなす必要があり、ただでさえ難しいハードモードでシビアな動きが要求されるような異常に難易度が高いものもあったりと、上級プレイヤーにも飽きさせない作りこみになっている。
  • 隠しステージが存在し、これがかなりの高難易度。『ムーンレイカー』を原作としたアステカステージではレーザー銃の威力とジョーズの耐久力に苦しめられ、『死ぬのは奴らだ』を原作としたエジプトステージでは不死身の男サミディとの戦闘に何度も勝ち抜かなくてはならない。
  • 隠しステージを含む全難易度クリアかつタイムアタックもコンプリートすると敵のパラメータを変更できるモードが解禁される。
    設定できる項目は敵の体力/強さ(攻撃力)/命中率/速さ(反応速度)。
    • 体力はチョップ1発で死んでしまうようなものからハチの巣にしても倒れない程度まで幅広く設定できる。一発食らったら死んでしまうレベルまで攻撃力を上げ、さらに命中率は100%という無理ゲーな設定も可能で、全クリ後も遊ばせようという気概にあふれている。

問題点

  • 銃撃で受けるダメージが大きく、道中回復はできないため難易度は結構高い。敵は頭を撃てばほぼ一撃で死ぬが、相手は数の暴力で攻めてくるため、丁寧に照準を合わせようものなら間違いなく蜂の巣にされる。
    • 軍帽・ヘルメットを装着した敵は覆われていない部分をしっかり狙わなければヘッドショットできない*8。遠距離狙撃時や混戦時にうっかり誤射することも多く、なかなかに鬱陶しい。
      • 一部の耐久力が非常に高い敵は、ある程度ダメージを与えるまでは攻撃を受けた際のリアクション(=隙)を見せず、基本的に一撃必殺の爆発系の武器でも数回攻撃しなければ倒せない。
    • 警報装置や監視カメラから発生する警報の仕様がかなり理不尽。増援として耐久力の高い追跡型の敵兵が多数現れるようになり、それらを殲滅しても際限なく登場する。しかも自分で警報装置を停止させたり、時間経過で警報が止まったりしても増援は止まらないため、警報を鳴らした時点でリセットしたほうが無難である*9。スパイという立場上、「敵側に大々的に存在を認知されるようでは失格」という意味を込めてこのようなキツい仕様にしたとも考えられるが。
      • 幸い、警報装置も作動させに行く敵は毎回固定だし、防犯カメラの位置も覚えてしまえば対処しやすく、パターン化さえできれば警報を鳴らされずにクリアすることは難しくはない。
    • 回復アイテムに近いものとして防弾チョッキが存在するが、これは「防弾チョッキ専用の青い体力ゲージが追加され、本来の体力ゲージの代わりにダメージを受け止める」というものであり、実質的な体力回復にはならない*10
    • ハードモードは文字通りの難易度。こちらが視認できない範囲だろうが敵はお構い無しに銃を撃ってくるので油断しているとあっという間に蜂の巣にされてしまう。ボンドの位置を把握していて、どんなに遠くからでも必ず追ってくる設定の敵も多い。
      • 特にハードモードの無人機銃の威力は凄まじく、一発でライフ2つは軽く取られてしまう。中盤以降は各所に機銃が設置されている為、これらの位置を把握して着実に破壊・退避しないとゴリゴリ体力が削られやられてしまう。
    • ステージ別で見ると、銃声を立てるとすぐさま敵が集合してくるためチョップや手投げナイフを駆使した徹底的なスニーキングが要求される「地下基地(完成後)」や「軍用書庫」、マップが複雑で迷いやすい上多くのミッションで縦横無尽に移動させられ、後半は高威力のショットガン持ちの敵ばかりになる「銅像公園*11」、一本道だが防弾チョッキが1つも置いておらず、序盤は迎撃体制が敷かれた貨物室、中盤以降は背後から不意に敵が現れる客室を突破しなければならない「軍用列車」、ゴールデンアイへのハッキングを試みるナターリアを周囲に次々現れる敵から長時間護衛しなければならない「秘密基地」、任務上破壊すべき端末と科学者が固まっているうえに科学者自体素直に威嚇に応じにくくなっていたり*12、終盤にはその端末・科学者に加えて別任務で使用する通信機器と手榴弾を使用する迎撃型の敵兵・誘爆性のあるドラム缶が同じ区画に配置されている等、陰湿さの滲み出た調整が目立つ「ポンプ施設」辺りはとりわけ難しいと言われることが多い。
      • 特に「軍用列車」のハードで追加される最後のミッションは、あるオマケ的行動で制限時間を引き延ばさないと達成困難という厳しい設計。その行動もターゲットや狙撃するタイミングがかなりシビアで、慣れないと成功しにくい。かと言って慎重になるあまり硬直しているとナターリアが殺害されて任務失敗になるので、それこそ映画のような鮮やかな行動が求められる。
      • 隠しステージ2つはこれらを遥かに凌駕する難易度。「アステカ」はAR33やレーザー銃といった強力な武装の敵兵や体力が異常に高いジョーズが待ち構える中、任務遂行のために制御室とシャトル発射場を往復しなければならない。
      • 「エジプト」はサミディを倒すために黄金銃が必要だが、黄金銃が用意された部屋の床がマス目状になっており、決まったマス目を通らなければ入手できない。更に正解の道のヒントも一切無いため、攻略情報を見ない場合は総当りで探していかなければいけない。足を踏み外せば破壊不可能な無人機銃4台が牙を剥く。
    • 実はミッション中のポーズ画面に隠しコマンドを入力すると、お楽しみモードのチートを適用することが可能。コマンド自体は複雑だが、このコマンドで実行したチートを用いてクリアしても無効にならない(タイムアタックにも反映される)ので、どうしてもクリアできない・目標タイムを突破できないときは活用しよう。
  • ポーズメニューを開く時に腕時計を起動させる演出が入るため若干のタイムラグが生じてしまう。このため戦闘中やタイムアタック時はポーズ機能は使用できない。
    • 腕時計をかざしてポーズ画面が出るまでの間暫く硬直があり、銃撃によるダメージも受ける。
  • かゆいところに手が届かない対戦モード。
    • 武器の位置はプリセットごとに固定されているため、強い武器や防弾チョッキの場所を占拠した側が一方的に有利になりやすい。
      • しかもそれらは袋小路など抑えやすい場所に設置されていることが多く、余計にハメゲー化してしまう面がある。
    • キーコンフィグのプリセットは各自で選べるのだが、カメラ操作(ノーマル/リバース)の設定はミッションモードのものが全員に適用されてしまう。そのため、ノーマル派とリバース派が混在している場合どちらかがハンデを背負うことになる。
  • 処理落ちの影響か全体的に動きがもっさりしていて、いわゆる3D酔いをしやすいという声も。
    • プレイヤーが早い動きをしているときや爆弾の爆発時、二人プレイ時など描写が多い場面で特にそう感じやすい。64のスペックからするとかなり無理をしているのだと思われる。
  • 化学工場のタイムアタックがほぼ運ゲー化している。
    • ただでさえ任務数が多いハードでのタイムアタックなのだが、任務の一つである「科学者に変装した我々の仲間と接触」において接触対象の「ドーク博士」(ゲームオリジナルキャラクター)の出現位置がプレイ毎にランダムであり、タイム設定自体も非常に短い。このため最短ルートの途中にドーク博士が出現していなければ達成は不可能に等しい。
      • なお、ドーク博士に接触してボンドの台詞さえ表示されればその場を離れてしまっても問題はなく、続くドーク博士の台詞が表示された時点で任務完了となる(暗号解読器の受け渡しも支障なく行われる)。ただし、ドーク博士の台詞が表示される前に彼が殺されてしまうと任務失敗となる*13
    • このタイムアタック達成で解放されるお楽しみモードが「無敵モード」であることを考えると、制作側としてもこのタイムアタックが高難易度なのは想定された仕様だと思われるが、純粋な技量のみで解決できない問題なので不満意見は強い。
  • おまけなのである程度は仕方ないのだが、お楽しみモードのバランス調整が少々雑。
    • 作中に登場する全ての武器を使用できる「オール武器モード」は弾薬までは用意されていない(各ステージ内で入手できるもののみ)ため、弾薬所持数が無限化する「弾無制限モード」を同時にオンにしなければ殆ど効果がない。
    • 「全敵Rランチャー」は途中で追加出現した敵兵には適用されず、通常の武器を持ってやって来る。特に「アンテナ」ではトレヴェルヤンにしか適用されない。
    • 敵に発見・攻撃されなくなる「透明人間モード」では敵以外の主要キャラにも発見されなくなるため、それらのキャラとの接触任務がある場合はクリア不可能になる。前述のミッション中に入力する隠しコマンド*14によって透明人間モードを解除する事でゲームを進行させる事は可能だが、重ね重ねゲーム中では一切触れられていない隠しコマンドである。

総評

グラフィック・操作性・BGM・原作再現度のどれをとっても一級品で、レア社の技術力が遺憾なく発揮されている名作。
FPSのゲームとしても007のゲームとしても非常に出来が良く、どちらのファンでも間違いなく楽しめる。
さらに、このテのジャンルとしては珍しく多人数での対戦にも力が入っており、プレイ人数を問わず満遍なく楽しめる設計は脱帽である。
これを皮切りに、国内におけるFPSの普及、そして007を題材にしたゲームがローカライズされるようになったことからも本作の功績は大きい。

プレミアがついて長らく入手は容易ではなかったが、現在は定額サービスへの加入で遊び放題となった。
いつのまにか配信中止していた……なんてことになる前に強くプレイ推奨される一本である。


移植・配信

映画版権ゲーゆえレア社は権利関係などから難しいと回答し、レア社がマイクロソフト傘下となってからはますます絶望的な状況であった。

  • Wiiでバーチャルコンソールが導入されてからは本作の配信が期待されていたが、後継機のWiiU含めてバーチャルコンソール自体がサービス終了となった。
  • グラフィックをリファインし、オンラインマルチプレイに対応したリメイク版がXbox Live Arcade向けに開発されているという情報が流れたことがあった。スクリーンショットや動画も公開されていたが残念ながら実現しなかった。
    • すでにマイクロソフト・レア・任天堂で配信の合意にこぎつけたのだが、契約締結後に任天堂がキャンセルしたことが後に語られた(参照)。
    • その後の任天堂ハードにおいては、2011年にWiiで開発元を替えてリメイク版『ゴールデンアイ 007』が発売された。
  • 「Nintendo Direct 2022.9.13」において、2023年内に『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』で配信が発表され、同年1月27日に海外で配信が開始された。映画を題材にした任天堂タイトルがオンラインで配信されるのは史上初である。日本ではしばらく配信日未定だったが後述の内容で配信が決定した。
    • Switch版配信に伴い、本作発売時点にはなかったCERO:Z(18歳以上のみ対象)のレーティングが設定された。比較的緩めとは言え銃器の登場や流血表現などが描写されることや、上述の戦車で踏み潰された敵の悲鳴や効果音、味方キャラや民間人も関係なく殺害できる点が考慮されたのではないかと推測されている。
      • Nintendo Switch OnlineでCERO:Z作品が配信されるのは、同日配信の『スターツインズ』と併せて今回が初。
      • このためこれらのレーティングが高くなるソフトは日本においては『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online 18+』という別ソフト扱いで2023年11月30日に配信された。
      • なお、先述したWiiのリメイク版はCERO:C(15歳以上対象)となっており、流血などの表現は本作よりも抑えられていた。
    • 著作権表記をよく見ると、ジェームズ・ボンド関連映画の版権を所有しているDanjaq, LLCや、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー等が記されており、いかに権利関係が複雑であるのかが理解できる。
  • Switch版とほぼ同時に、Xbox Game Pass対応タイトルとして配信予定であることが発表され、その4ヶ月後の2023年1月27日にXSX/Oneでリリース(ダウンロード専売)された。
    • Xbox版も単品販売は行われておらず、オムニバスソフト『レアリプレイ』所持者およびXbox Game Pass加入者を対象に配信されている。

余談

  • CMは浜村淳と水野晴郎という国内二大映画評論家による007ごっこという無駄に豪華な内容。
  • 任天堂の『スマブラ2があるとしたら出てほしいキャラ』の投票ではジェームス・ボンドがなんと6位にランクインした
    • 後に参戦が叶ったミュウツーと同票。
    • ランキング中でいまだに唯一未参戦であるが、本作が64タイトルとして印象深かったことを物語っている。
    • 初代スマブラではモーションセンサー爆弾がアイテムとして使用できる。
  • 2021年初頭、上記の360版の開発中ロムがネット上にリークされたことが海外を中心に大きな話題となった。
    • 英BBCでもこの話題を報道されるなど、本作の影響力の大きさを改めてうかがえる一件となった(参照)。
    • 同記事にて本作の製作スタッフの一人であり、ドーク博士のモデルにもなったデイビット・ドーク(David Doak)氏は「本作が愛されている証拠だ」という旨の前向きなコメントを残した。
  • 本作の製作チームは、システム面を継承させた『パーフェクトダーク』という精神的続編を製作している。
    • モーションセンサー爆弾は名称をセンサー爆弾に変えて続投。スマブラDXにも登場している。
      • スマブラX以降ではレア社がマイクロソフトに買収された関係でデザインが変わり、スマブラオリジナルアイテム扱いになっている。
    • チートモード(おまけモード)として、照準や武器を『ゴールデンアイ』と同じにしてプレイできる。
  • PS2『タイムスプリッター ~時空の侵略者~(原題:Time Splitters 2)』は、本作の製作スタッフがレアから独立したデベロッパーFree Radical Designが製作している。
    • 上述のドーク氏は、「タイムスプリッターの最初のステージがダムなのは、ゴールデンアイのプレイヤーへのファンサービス」と語っている(参照)。
  • ファンの間では武器の一つである「KF7 SOVIET」は「鉛筆/鉛筆銃」、軍服姿の無名ザコは「偽ウルモフ」という珍妙な呼称が定着している。
    • 動画サイトの発達・普及により、「元々自分の知る仲間内だけで使ってきたと思っていた呼称が実は全国的に使われていた」と気づくプレイヤーも多い。
    • 前者は全体の外観はオーソドックスなライフル銃なのだが、構えた際の茶色のハンドガードが削り部分、銃口付近が鉛筆芯に見えてしまうためこの名称が着いた。そして日本のみならず海外でさえ"Pencil Gun"等と呼ばれている。
      • ペン繋がりで言えば、原作に登場したボールペン型爆弾*15は本作には登場しない。
      • 2022年に同じく任天堂より発売された『スプラトゥーン3』にて、ロケット鉛筆を銃器に見立てた「R-PEN/5H」なるブキがアップデートで追加された際、このKF7 SOVIETを連想したという感想も少なくなかった。
  • NPCが立ち止まってボンドと会話している際、サイドステップや上半身覗き込み動作を使用して相手の画面内の位置関係が左右どちらかにズレると、相手がわずかに前進しつつ画面に向き直る。これを利用し、小刻みにサイドステップを繰り返しながらゆっくり後退すると、NPCをこちらに誘導することができる。
    • 特に銅像公園・市街地では、ヴァレンティンの長話を途切れさせず次の目的地への距離を稼げるため、タイムアタックに活用できる。もっとも、いずれも彼が隠れている建物の外に出ることになるうえ、動作の関係上敵の対処が難しくなるため、ダメージを受けるリスクは高まってしまうが。
  • 「カセット半分差し」というその名の通りカセットを半分まで差して、挙動をおかしくするというバグ技がある。これだけならファミコン時代からあったネタで終わるが、とある人気動画は本作のバグったキャラクターを素材にしており、それで記憶している人も一定数いる。
    • 動画タイトルは「ゲッダン」。広瀬香美の「promise」にあわせて、本作のバグったキャラクターが踊るという内容。
    • 面白がったフォロワーが関連動画を作りまくってしまい、最終的には広瀬香美本人に動画を確認させて感想を貰う羽目に。「面白い」と好感触で、以降本人ですら原曲のことをゲッダンとも呼ぶようになったり、VRSNS上のイベント「バーチャルマーケット」にて本人監修のもと再現モーションの配布が行われたりしている。
    • 社団法人日本レコード協会の申立により、ゲッダン関連で大きく再生数を稼いでいたブレイク動画はほとんどが削除されている。

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最終更新:2024年01月08日 09:53

*1 映画ではバンジーのシーンから始まる。

*2 ただし劇中でも戦車で進んだ「市街地」は、各所に対戦車地雷が配置されており、映画どおりただ戦車で進むとやられてしまう為、攻略面を見るなら徒歩で進んだ方が良い。

*3 本作の暴力表現の緩和は、家庭向け作品の開発を重視していた当時の任天堂および宮本茂氏の意向が影響しているという。

*4 さらにそのまま攻撃をしばらく耐えると「いい加減にくたばれ。」、改めてトレヴェルヤンを殺すと「なぜだ、ジェームズ。」という台詞が聞ける。

*5 フラッグを持っている時は一切の攻撃が出来ない。また、フラッグの見た目が周囲からかなり目立って隠れにくい。

*6 腕と頭が巨大化。ヘッドショットしやすくなっている。

*7 至近距離の場合は構えるのみで発射してこない。

*8 軍帽は1発で吹き飛ばせるが、ヘルメットは除外・破壊不可能。ただしヘルメットでも後頭部を狙えばダメージを与えられる。

*9 地下基地(建設中)ではボリスとのイベントで必ず警報が鳴ってしまうため、増援部隊の攻撃を掻い潜りながら脱出する必要がある。また、秘密基地ではナターリアがハッキングを開始すると警報が鳴るが、こちらは彼女がハッキングを完了して脱出するまで増援部隊に応戦しなければならない。

*10 「化学工場」の毒ガスは呼吸でダイレクトに人体に影響をもたらす為か防弾チョッキを身に着けていても本来の体力ゲージだけ減っていくため、防弾チョッキが全く意味をなさない

*11 このステージのみ難易度に関わらず任務の数が共通。

*12 このステージの科学者のみ、ボンドが接近するとサイドステップで無視しようとするルーチンが仕込まれており、その様子も余計にイライラさせられる。

*13 任務完了後は殺されても接触任務自体は失敗にはならないが、科学者の被害人数としてカウントされる。

*14 隠しコマンドの正確な効果はお楽しみモードのチート適用のオン・オフなので、チートが適用されている状態でコマンドを入力すると効果をオフに出来る。

*15 ボリスが常に手にしているボールペンを模した爆弾で、ペン回しやノックを繰り返す彼の癖を利用して気づかぬうちにすり替えさせ、秘密基地を爆破した。