StarCraft

【すたーくらふと】

ジャンル リアルタイムストラテジー
対応機種 Windows
Mac OSニンテンドウ64(日本未発売)
開発元 Blizzard Entertainment
発売元 【Win】Blizzard Entertainment、Sierra Entertainment
【N64】Nintendo of America
発売日 1998年3月31日
定価 1,980円(ベスト版)※初版の定価は不明です。ご了承下さい
備考 公式サイトから無料ダウンロード可能:https://starcraft.com/ja-jp/ 
1690円(リマスター版)
判定 良作

※ここでは主にWin及びMac OSのPC版を取り上げる



概要

発売20年も経っていながら未だに世界中、特に韓国で遊ばれるゲーム。 2017年には日本語を含む13言語対応したリマスター版が発売された。

ストーリー

太陽系より遥か遠く離れたコプルル星系。そこに地球の囚人の末裔が長い時を経てテラン文明を興した。
その中でも惑星タルソニスを中心に連邦というを有力な勢力が台頭したが、その強権的な支配は人類同士の内乱に発展した。 その最中、星系でかつて繁栄した古代文明によって生み出された異形の生命体達の集団、ザーグがテラン植民地を無差別に襲い始めた。
一方それを静かに見守っていたものが居た。
ザーグと種の起源を同じとする宗教によって結びついた強大な科学力を持つプロトス文明である。
彼らはザーグの侵略に呼応して姿を現し異形の生命体による銀河の危機を止めるべく活動を始めた。
こうして三勢力による三つ巴の互いの存亡を賭けた壮大な争いが幕を開ける事となる。


評価点

  • 三つの異なる内政・軍事・種族の個性的な文明はプレイの幅を大幅に広げている。
    • 三者三様の戦い方があり、プレイヤーの力量次第で他のプレイヤーの使う勢力にも対抗できる余地がある。それほど優れたゲームバランスを持っている。
      + 相対する三つの種族
      Terran(テラン)
      かつて地球から犯罪者として護送中に漂流してコプルル星系にたどり着いた人類の末裔。 最も若い種族でありながら、急速に技術を発展させ過酷な土地にもテラフォーミングを行って繁栄に成功している。
      • 登場ユニットには宇宙海兵隊や二足歩行戦闘ロボ、宇宙戦艦というSFでも馴染み深い面子。
      • 各種建造物を他陣営より自由に建てられ、各種アドオンをつけることで機能が拡張されてゆく。
        • アドオンは同種の建物なら敵が作った物でも奪って使用することが可能。
        • 建造場所が制限されないので、建造物を壁として利用しやすい。
      • 3種族で唯一任意での修理が可能。一部建造物は空中に浮遊させて移動できる。その代わり建造物はダメージを受けすぎると徐々に自己崩壊してゆく。
      • 3種族の中では脆弱で、隠れた敵を探知するのが苦手だが火力と射程に優れる。
      • 全体的に防御に優れているため、よく防備されたテランの陣地は要塞となる。
      • 一見するどオーソドックスに見えるために、初心者から選ばれるがユニットの持つ特殊能力はかなりトリッキーであるため使い勝手は難しい。
        • キャラクターの持つ固有アビリティを発揮させる為の操作量が他の陣営に比べて多いためである。単体に対する効果が多いので、対人戦ではすばやい状況判断と操作が要求される。
      Zerg(ザーグ)
      ゼル・サーガによって作られたもう一つの有機体種族。ゼル・サーガから「本質の高潔さ」を与えられた種族を自称する。故郷は惑星チャー。 チャーの苛酷な環境を生き抜く為に発達した強靭な肉体が武器。
      • 登場ユニットは建建物含めて全て生物。その為労働者による修理はできないが建造物含めて全てのユニットがゆっくり回復していく。
      • 全てのユニットは幼虫から進化させて生産する。これにより全てのユニットが同じ施設で同時生産できる。
        • 生産したユニットをさらに進化させて別種のユニットに変態させることも可能。
      • ほかの文明と異なり、視界から消える(クローク)ことは出来ないがほぼ全ての地上ユニットがバロウ*1することができる。この状態でのみ攻撃できるユニットがいる。
      • 建造物の作成の制約が最も厳しく全ての建物の建造に労働者ユニット一体を消費する。
        • さらに、クリープと呼ばれるカーペットの上にしか建物を作ることはできない。クリープは拠点であるハッチェリーかクリープコロニー*2を建造することで広げることができる(一気にではなく、ゆっくりと広がっていく。)。自陣や味方のクリープの上に居るザーグユニットは回復力と移動速度が向上する。
      • 3種族の中では敏捷さと数に優れる。ただし、ユニット単体では他の勢力に及ばないので人海戦術が基本戦術になる。前半戦でユニットを大量に生産し敵を攻撃するラッシュ戦術が得意な反面後半戦では苦戦しがち。*3
        • また、状況適応力も高く戦術の転換も得意。例としては『陸戦主体で鍛えていたら先制攻撃を仕掛けた部隊の視界から得られた情報では、どうも敵のプロトスは空軍主体の戦術で来るらしい。ならばこちらは対空ユニット主体に編成しなおそう。』といった事も他の文明より無駄無く行える。
      Protoss(プロトス)
      遥かな昔、ゼル・サーガと呼ばれる超文明種族によって作られた長命な種族。ゼル・サーガが始めて作った種族である為プロトスと名づけられた。故郷は惑星アイアー。 高度なテクノロジーと精神波による多彩な特殊能力が武器。
      • 全てのユニット、建造物が時間経過で回復するシールドを装備している。このため高い耐久性を誇るがシールドを抜かれてしまうと意外と脆い。
        • おまけに任意で回復できるのはユニットのシールドのみ。ユニット、建物共に素のHPを回復させる手段は無い。
        • ユニットの特殊能力はシンプルかつ強力な物が多い。また、敵のユニットを転向させることが出来るのはプロトスだけ。
      • 反面ユニットの単価は高い。人口コストも重い為大群で蹂躙するような戦いは無理。
        • しかも『特定のユニット2体を融合させることによって生産できるユニット』や『ユニット単体では攻撃できず、そのユニットの内部で生産したユニットに攻撃させる』等といった変わったユニットも存在する為さらに資源コストが嵩む。
      • 施設を建造する必要が無く、アイアーからの転送という手段をとる為労働者はどこに転送するかを指定すれば後は勝手に進行する為建造に人材を裂く必要がほとんど無い。
        • また、一部のユニットも転移装置による転送という手段を取るがこちらは特に普通の生産との差異は無い。
      • 建造物はパイロンからのエネルギー供給を受けないと転送できない。また、パイロンが破壊されエネルギー供給が途絶えた場合は機能が停止する。ただし、一部の施設及び供給源であるパイロンにはこの定義は適合されない。
      • 3種族の中では個体の性能と耐久性に優れる。相手と同数の戦闘ユニットを揃えられたならまず負けることは無い。しかしカテゴリの多さとコストの高さから数を揃えるのが難しいため序盤が最も辛い種族でもある。
        • コストが安い対空能力に長けたユニットが少ないのもネックになる。さらに施設やアップグレードも子細に分けられているので状況適応力は低い。
  • 無駄のない纏まった操作体系のため、慣れれば直感的に操作してゆく事ができる。
    • 煩雑さを嫌う初心者プレイヤーでも、チュートリアルをやればそう長くもなく操作を会得できる。
  • シングルプレイに関しても作りこまれており、スペースオペラの恥じない奥深い世界観を演出しており、根強いファンを獲得するにいたっている。

問題点

  • 遭えてケチをつけるなら長きにわたり遊ばれすぎているので、戦略戦術が研究し尽くされマルチプレイの新規参入が難しいといったところか。
    • トッププレイヤーともなると常人ではついていけない速さでキーボードやマウス操作を行う。動画などを参考にして頂きたい。
  • キャンペーンと対人戦ルールバトルのCOMの挙動がもはや別物といえるほどの違いを見せる為初見ではまず死ぬ(ただ、ある程度パターンが決まっているのでそれさえ分かれば弱い)。
    • これはBlizzard Entertainmentのストラテジーの共通の特徴。
  • 同時にグルーピングできるユニット数が少ないので、やや大きな数の軍勢を操る場合に面倒なところがある。

総評

  • エイジオブエンパイアシリーズ、コマンドアンドコンカーシリーズに並ぶ歴史あるRTSシリーズの中でも古参にあたりながら、奥深い戦略性と優れたゲームバランスからいまだ現役という点において誰も名作という事に異論はつけないだろう。

余談

  • 2010年7月27日にはWindows版とMac OS版マルチ対応の続編『StarCraft2』が発売された。
  • 2017年8月14日にはリマスター版が発売された。日本語対応がなされ、下記の日本語版の問題も解決されている。
  • 発売から数年以上経ってもパッチ等のサポートが続けられていた。
    • 未だにオンライン対戦環境は無料で既に儲けの埒外であるはずなのにBlizzardが提供しているBattle.netを介して世界中のプレイヤーに遊ばれ続けており、日夜対戦が行われている(続編が出ているにもかかわらずである)。
  • 韓国ではeSportsの種目の一つであり、トッププレイヤーはプロゲーマーとして国内では有名人。
    • 大会の決勝戦は全国放送で生中継もされた。日本で言う高橋名人のような扱い。
  • ソースネクストより日本語版が発売されたが、かつてのExcite翻訳なみの読むに堪えない機械翻訳なので、ユーザー有志による本文の翻訳が公開されている。
    • 更にパッチが外国語版のものを適用できず、他verとは対戦が出来ない。おまけに拡張パックは英語版のみで販売。