聖飢魔II 悪魔の逆襲!

【せいきまつ あくまのぎゃくしゅう】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 512KbitROMカートリッジ
発売元 CBS・ソニー
開発元 イスコ
発売日 1986年12月24日
定価 4,900円
判定 クソゲー
ポイント バンドモチーフなのに音楽がクソ
お前もクソゲーにしてやろうか!


概要

地獄から地球征服を遂げるためやって来たヘヴィメタルバンド「聖飢魔II」をモチーフにしたアクションゲーム。
…というよりも、設定上は「地球征服活動の一環として、ファミコンの世界へやってきた」となっている。
しかしそれを快く思わないゼウスによって教典と仲間を奪われてしまい、一人残ったデーモン小暮閣下が奇妙な世界をさまようことになる。


問題点

  • アクションとしての出来の悪さ
    • ステージはいくつかの階層に分かれており、アイテムをすべて取得すると下へ降りる穴にかかっている板がなくなり移動できるようになる。
      • が、場所によって移動する先が異なることもある上に、下に移動したのに何故か移動時は穴から飛び出してくる。悪魔は時空を超えるのか。
      • フロアの繋がりはかなりわかりにくく、結局さまよっている間にタイムオーバー、という地味に嫌な展開になりがち。
    • ジャンプ中に左右に入力してしまうと、軌道が変わるのではなくその高さで横へ移動する。実質、縦ジャンプはほぼ垂直移動限定。横ジャンプは出来るが、ダッシュの代わりのような扱いである。
      • 垂直移動でさえ「横の足場を飛び越えてからキー入力」というタイミングで押さないと、足場を掠めて落下してしまう。当然足場を昇り継いで行くこともあるのだが。
    • ダメージを受けても閣下は死なないが、タイムが減る。なお、生き血を取るか買うかするとタイムが回復する。時計にでもしておけばいいのでは…?
  • 理不尽なゲーム展開
    • 敵キャラは画面上部に現れ、しばらくウロウロしたあと急に落ちてくる。閣下はその場所にまでは上がれない。
      • ジャンプ中に突然落ちてくることもあり、無駄なダメージを受けがち。
      • 出現数に制限はなく、ボロボロと湧き出てくる。こちらは一人なのに。
    • 奪われた楽器はショップで買えるが、回復用の生き血や武器を買っていると間に合わないこともある。
      • ショップに行ったら行ったで「はなしにならんわ」「おまえも ろうにんぎょうにしてやろうか!」と散々な扱いを受ける。「お前も蝋人形にしてやろうか!」は閣下の台詞…というより歌詞なのに、何故閣下自身が言われなければならないのか。
    • また、コンティニューは(裏技扱いとはいえ)あるのだが、それを使うと各ステージで取得した楽器が消えてしまうためバッドエンド直行となる。つまりノーコンティニューでなければならない。
  • 音楽が悪すぎる
    • まがりなりにもバンドをモチーフにしておきながら、彼らの楽曲は一切使用されていない。FCの音源でヘヴィメタルは無理があったのかもしれないが……。
    • 派手なメイク容貌*1やパフォーマンスで色物扱いされがちだが、聖飢魔IIは日本におけるヘヴィメタルの大御所にして、「ヘヴィメタル」というジャンルを浸透させた功労者でもある。ボーカリスト、ソングライターとしての閣下を始め、他メンバーもミュージシャンとして評価が高い。紅白出場経験もある。
    • 「奪われた楽器を取り戻して大黒ミサを開く」という目的があるからこそ、音楽にも凝るべきだったのでは。

評価点

  • タレントを起用した探索アクションである事。
    • 一般的な探索アクションゲームというと、オリジナルIPやキャラ版権を用いている物が多いが、芸能人を起用した探索アクションゲームというのは数が少なく貴重。

総評

「話題になっているからとりあえずゲームにしました」という感じの、FC時代にはよくあったタイプのクソゲー。
とはいえ、人によっては「癖のあるアクションゲーム」として受け入れていたりもする。



移植

その後MSX2に移植されたが、その際にグラフィックとBGMが差し替えられた。
聖飢魔IIの教典(アルバム)収録曲がアレンジされて取り入れられており、本作よりは多少マシな雰囲気で遊ぶことが可能。
しかしWikipediaによれば「ほとんど売れておらずデッドストックとして安売りされ、後にその多くが各種MSX電子工作改造の材料として使われているため、現存カートリッジは極めて少ない」とのこと。
その上MSX2自体も遊べる状態を保っているものは少ないと思われるため、「興味があるから遊んでみよう」というわけにもいかないのが現状。