アメリカ横断ウルトラクイズ

【あめりかおうだんうるとらくいず】

ジャンル クイズゲーム

対応機種 セガサターン、プレイステーション
発売元 ビクターエンタテインメント
開発元 富士通パソコンシステムズ
発売日 【SS】1995年10月27日
【PS】1996年2月23日
定価 【SS/PS】5,800円(税別)
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント 再現度が高すぎて難易度不安定
再現度が高すぎてテンポ最悪
グラフィックが酷すぎて再現度劣悪
日本テレビ関連作品リンク


概要

  • 往年の名クイズ番組『アメリカ横断ウルトラクイズ』のゲーム版。この作品のゲームはGB版やFC版などいくつか出ている。
    • 番組の内容は、東京をスタートしてクイズに答えつつ、アメリカ・ニューヨークを目指すというもの。
      最初の参加者は何万人もいるが、途中のクイズで次々と脱落者が出るのが特徴。また、クイズに答える「知力」だけでなく問題を回収する「体力」や、いい問題を引き当てる「時の運」も必要になる。
  • 司会進行は実際の番組の第15回、16回と同じ福澤朗アナウンサー。
  • 対戦モード限定で自分の顔を選べるのだが、普通の人間以外にロボットや宇宙人モドキなど妙な面子が混じっている。

評価点

  • 1万問を超える収録クイズにはボイスが付いている。
    • 担当者は不明(女性なので福澤朗でない事は確か)。
  • ウルトラクイズの再現度の高さ
    • 東京ドーム(ゲーム内ではウルトラドーム)の○×クイズから始まり、恒例の突撃○×クイズや、バラマキクイズなど番組の構成がキチンと再現されている。
    • 出題される問題もウルトラクイズの過去問題ばかり。自分が参加者になったつもりで過去のウルトラクイズに参加できるというのは強み。
    • 実際の番組の素材を生かした動画、写真、効果音により番組の雰囲気を醸し出している。
  • セーブ機能
    • 各チェックポイントをクリアするとその都度セーブができ、そこから再開できるため、GB版1のように最初のドームからやり直さなくて済むのは大きい。ただしセーブできるのは第9チェックポイント終了時まで。

問題点

  • 再現度が高すぎて難易度がものすごく高い
    • 初っぱなから常人には理解不可能な問題が多数出題される上、1問でも間違えたら即失格。最初の○×9問が最大の難所とされる。
    • SFC版同様、機内ペーパーテスト50問は、問題の正誤が表示されない。このため、そもそもどの問題を間違えたのかすら理解できないまま失格になりかねない。
      • なお、練習モードでは最初の20問だけ正誤を知ることが出来る謎仕様。
    • 番組通り、「時の運」も競うため、ウルトラクイズ本編でも恒例のジャンケンもある。もちろん必勝法など存在しない。
  • 「体力」を競うニューオリンズのバラマキ問題は、L・R連打という指がつりそうになる形式。
    • 原作再現ではあるが、必死で持ち帰った問題がハズレの場合もあるので、特に連打が苦手な人には地獄。
    • 他の参加者との競い合いも番組の見せ場の一つなのだが、このゲームでは走るのは自分だけなのも寂しい。
  • グラフィックは相当酷い。SFCでももう少しマシなゲームがあるレベル。
    • ゲーム開始直後、実写で番組OPが流れるのだが、非常にカクカクでゲームの底がすぐ知れる。
      • 全体的に演出が非常に地味であり、番組が大いに盛り上がる突撃○×泥んこクイズですら、壁を破るとゆっくりと目前にマットor泥が迫ってくるだけで番組の緊張感など皆無。
  • クイズのテンポがやたらゆっくりしており、問題に答えた後正解が出るまで数秒待たされる。
    • 番組なら緊張の場面だが、ゲームとしては単にテンポが悪いだけ。
    • 対戦モードもあるが、ゆっくりしすぎて盛り上がらない。

総評

テレビ番組はテレビで観るから面白いのであって、自分でやってもつまらないだけ」ということを証明した作品。
再現度は高く、クイズゲームとしても致命的な問題点があるわけではないのだが、とにかく難易度が高く運ゲー色も強いため盛り上がりに欠ける。「時の運」をそのままゲームに持ってこられても、『マインドシーカー』のようになるだけなのだから。
かつて「あの番組に出場したかった!」というファンでも、バカゲーとしても楽しめるFC版か再現度の高いPS2版をオススメする。


余談

  • 時間経過による正解の変化
    • 時事ネタは現在は正解が変わっていたり、問題そのものが成り立たなくなっているネタが多い。
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最終更新:2023年10月21日 17:50