GUITARFREAKS 10thMIX & drummania 9thMIX
【ぎたーふりーくす てんすみっくす あんど どらむまにあ ないんすみっくす】
概要
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「GUITARFREAKS & drummania」シリーズ(旧シリーズ)の10作品目。キャッチフレーズは「Make a future groove!」。
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これまでのギタドラシリーズのゲーム画面は明るめ、ロック調のダークな感じのデザインが多かった。今作では青主体のデザインで落ち着いたイメージとなっている。
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システムBGMはTOMOSUKEが担当。
評価点(オプション関連)
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スクロールスピードの統一
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以前は他のBEMANIシリーズと同様に譜面のスクロール速度が曲によって変化していたが、今作から全ての曲でスクロール速度が統一された。
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それに伴い、スピード設定は10倍まで設定可能となった。
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LITTLEの代わりにLIGHTが導入(GF)
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LITTLEはRとGのみの2レーンになるというオプションだったが、元の譜面がRとGに偏っていると簡略化の恩恵を受けにくい為、初心者対策として機能してなかった。
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今作からそれが廃止されLIGHTが実装された。空弾きをしてもミスにならず、エキサイトゲージが減りにくくなる。
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BRANCHの廃止
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視認性と利便性、どちらを取っても存在意義が殆ど無かった為か、今作を以って削除された。
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以上より一新されたオプションはV2でHAZARDが追加されるまで、そのまま継続される事となる。
評価点(システム関連)
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LONG曲がSTANDARDに統合
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今作からBONUS TRACKが廃止され、LONG曲は全てSTANDARDで選曲できるようになった。
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通常曲をやってからLONG曲をプレーするといった遊び方も生まれ、やりごたえや自由度は十分に増している。
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EXTRA STAGEの仕様変更
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前作まではSTANDARD専用のEXTRA/ENCORE、BONUS TRACK専用のEXTRA/ENCOREと分かれていたが、上記の通りBONUS TRACKが廃止され、EXTRA STAGEの仕様も変わった。
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それに伴ってEXTRA STAGEの選曲が自由になった。LONG以外の通常曲を極めようとするプレーヤーには嬉しい仕様となっている。
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ENCORE STAGEの仕様変更とPREMIUM ENCORE STAGEの登場
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今作はEXTRA専用曲が2曲用意され、そのどちらかを選んだ上でSランク以上を取ることでENCORE STAGEが出現する。
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ここまでは従来通りだが、本作ではPERFECT率98%を上回るとPREMIUM ENCORE STAGEに進出するようになった。
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登場する楽曲は「Timepiece phase II」。過去のENCORE曲である「Concertino in Blue」や「The Least 100sec」を担当した佐々木博史による楽曲。GF8&dm7 power-upの追加曲「たまゆら」を最後にコナミを退職し、二度と佐々木氏の新曲が聴けないと思われた矢先の、外注としての再登場だった。
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ちなみに、PREMIUM ENCORE STAGEが出た時は『we prepared a special encore song』というシステムボイスが流れる。この作品だけの仕様であり、Vシリーズ以降はPremium Stage、Premium Encore等という簡単なシステムボイスとなっている。
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セッションでのENCORE進出条件が緩和
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前作まで全員が進出条件を満たさないとENCORE STAGEが出現できなかったが、今作からは誰か1人でも条件を満たせば良いという仕様に変更された。
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この仕様変更で一番恩恵を受けたのはドラム側であろう。PREMIUM ENCORE出現が非常に困難であったため、ギター側に連れてもらう為にセッションを依頼したプレーヤーも少なくなかった。
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EX CHALENNGE
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期間限定で行わているイベント。規定のスキルポイント以上に達するとEX PLAYERとして課題に挑戦できる。
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課題をクリアしたプレーヤーはシリアルナンバーの入った勲章や、着メロの抽選権が手に入る。先着人数が決まっているので早い者勝ちとなっている。
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NONSTOPの仕様変更
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今作ではオフィシャルコースが無い代わり、インターネットランキングが開催されている期間に限って初級・中級・上級と分かれている3コースを選ぶことが出来る。
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前作までと違い、激難コースはほとんどないため、初心者から上級者まで気軽に参加できる。
問題点
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低難度譜面での難易度詐称が顕著に
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難易度詐称とは、レベルの割に高度な技術が必要な譜面や、殺しポイント(局所難)が多く存在する譜面を指す。
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難易度表記が粗方固まった8th&7th以降、所謂刻み譜面や、オルタ譜面がかなり低く査定されるようになった。
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今作ではその傾向がさらに顕著になり、DMでは刻み譜面の「大切なもの」「ヒカリへ」「BELIEVE IN LOVE」がそれぞれ「40」「48」「32」、局所難の要素が強い高速タム回し譜面の「DANCE FOR THE FUTURE」「RISE」が「51」「48」と、明らかに低すぎる査定になってしまっている。
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GFでも「Black Sheep」「CLASSIC PARTY 復活。」のBASIC-GUITARが「39」「53」となっているが、高速オルタが容赦なく降ってくる為、レベル表記に騙されて閉店したプレーヤーも多い。
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10th&9th新曲において上述したレベル60台未満の難易度詐称譜面が大幅に増え、初級者~中級者にとっては敷居が高くなった。
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PREMIUM ENCORE条件達成について
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GFと比べてDMでの達成が著しく困難であり、ドラム専門プレーヤーにとってはハードルが高すぎるものとなっている。
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BASIC譜面は最低レベルが両方とも33ではあるが、EXTREME譜面では難易度差が非常に広がっている。GF側は42に対しDM側は91(当時)であった。
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また、当時はDMのPERFECT判定が現在より厳しく、全体的なプレーヤースキルも高くなかった為、BASIC譜面においてもDM単独でPREMIUM ENCOREを出せたプレーヤーは極一部であった。
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このDM不遇を受けてかVシリーズからはDMのPERFECT判定が甘くなり、V3ではPREMIUM ENCOREの進出条件がGFより若干緩く設定されるようになった。
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EX CHALLENGEの難易度上昇が突飛
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最初は単純にフルコンボやレベル40以上の曲を300コンボ以上出すだけで良かったが、中盤から課題の難易度が跳ね上がっている。
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特に中盤の課題であるレベル65以上の曲をSS判定でクリアは、当時のランク判定の仕様も相まって多くのプレーヤーが挫折した。
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終盤のMODEL DD5のEXTREME譜面をPERFECT率95%以上でクリアも最低挑戦権であるスキル900からすれば相当厳しいお題なのに、最後の課題はPREMIUM ENCOREに進出してEXTREME譜面をPERFECT率95%以上でクリアという鬼畜条件となっている。
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上述の通り当時はプレイヤーの実力が追いついてなかった為か、ギターとドラムいずれも用意されていた勲章が余り切ってしまう事態になってしまった。
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後のシリーズでは如何にクレジットを多く入れたか、という貢ぎ要素が強くなっていった事を踏まえると、ギタドラでは稀有であるストイックな実力主義のイベントと言えるが…
賛否両論点
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旧曲の一部がe-AMUSEMENT専用曲に移行
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8th&7thから基盤の容量が限界を迎えた事もあってか、今作では一部の旧曲のデータを別のディスクに移し替えている。
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この仕様に伴いコナミオリジナル曲の削除は大幅に減ったが、e-AMUSEMENTサービスに繋がってる状態かつ上記の追加ディスクがインストールされている状態でないと全ての旧曲がプレーできない。
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なお、e-AMUSEMENTサービスが終わった現在では、旧作を見つけても該当する曲はプレイ不可能となっている。
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ee'MALL楽曲に関して
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ee'MALLとは専用の筐体でミニゲームをプレーし、ポイントと楽曲を交換できるシステムである。ポップンでは9から実装されていたが、ギタドラではee'MALL 2nd avenueサービス開始と同時に今作から実装された。
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しかし、1曲を解禁するのに大量のポイントが必要になる為、当時としては貢ぎ要素が強いシステムとなっている。
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また解禁曲に関しても、購入した店舗の筐体でしかプレーできない仕様になっている等、お世辞にも利便性は良いとは言えない。
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当時は回線が貧弱で楽曲データをCD-ROMで供給していた他、ee'MALL筐体をインストールした楽曲データの保存媒体として使っていた。基盤の容量問題を解決する目的なので致し方ない部分ではあるが…
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ちなみにee'MALL楽曲は全て汎用クリップとなっており、最初と最後に一枚絵が現れる以外は全て同じクリップを使いまわしている。
総評
PREMIUN ENCORE STAGEを筆頭とした以後のバージョンにも受け継がれる要素を打ち出した本作は、大台となる10作目としての期待に着実に応えたといえる。
その後
2004年4月に次回作である11th&10thが登場。e-AMUSEMENTのカード機能の充実を図るため、ギタドランドの開催、更にインターネットランキングをSTARNDARD限定に変更する等の変更点があったが…
余談
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捨てゲーされるENCORE楽曲
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PREMIUM ENCORE楽曲の人気は非常に高く、自力で出現させようとEXTRA専用曲に挑むプレーヤーは多かった。しかし、上記の理由からPREMIUM ENCOREを出現させるのは(特にDM側において)困難を極めた。そのため、通常ENCORE曲になると捨てゲーに走るプレーヤーが後を絶たなかった。
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ただ、通常ENCORE曲である「MODEL DD5」もDDシリーズらしからぬ明るい曲調や作りこまれた譜面の評価は高く、決して人気がなかったわけではない。特にクリップが個性的で、妙な存在感を放つ楽曲となっている。
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ちなみにV2の通常ENCORE曲である「MODEL DD7」も同様の運命を辿る事になってしまう。
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PREMIUM ENCORE楽曲「Timepiece Phase II」は、長らく佐々木博史名義のプログレ楽曲の中で唯一、他機種への移植が行われていなかったが、この作品から10年後の2013年『beatmania IIDX 20 tricoro』(2012年9月稼働)に移植された。
最終更新:2024年01月30日 12:12