この項目では『実況パワフルプロ野球'99開幕版』および『'99決定版』『DreamcastEdition』『2000』を紹介しています。



実況パワフルプロ野球'99開幕版

【じっきょうぱわふるぷろやきゅう きゅうじゅうきゅうかいまくばん】

ジャンル スポーツゲーム(野球)
対応機種 プレイステーション
発売元 コナミ
開発元 コナミコンピュータエンタテイメント大阪
(ダイヤモンドヘッド)
発売日 1999年7月22日
定価 5,800円
判定 良作
実況パワフルプロ野球シリーズ

概要

  • 言わずと知れた人気野球ゲームのPS版4作目。累計75万本の売り上げを誇り、現在で最も売れたパワプロである。
    • グラフィックがN64作品とほぼ相互互換になり、球場のポリゴン化やドラマティックペナントが導入された。
    • 1998年の公式戦記録を参照できるモードが搭載されている。
    • 本作のサクセスは「社会人野球編」。「パワフル物産」「たんぽぽ製作所」「猪狩コンツェルン」の3社の中から1社選び、仕事をしながらプロを目指す。
      • そして今なお非常に人気の高い、試合のみで進行するサクセス「冥球島」を搭載。
    • これまでは投手のパラメータは内部ポイントで上げていたが、本作から野手と同じく経験点で上げるようになった。
    • これまでのPS版サクセスはセーブせずにリセットや電源オフしてもなんとかなったが、本作ではセーブデータが消滅するようになってしまった。
      • ただしメモリーカードのセーブデータコピーに関しては対策されていないので、メモリーカードを複数用意すればペナルティなしのリトライが可能。もちろん自己責任。

評価点

  • ルーキーイヤーの松坂大輔や上原浩治、福留孝介、岩瀬仁紀ら。日本プロ野球在籍時代のイチローや松井秀喜、古田敦也、高橋由伸などスター選手そろい踏み。
    • 6』と同じく横浜ベイスターズ優勝年のデータが使用されている。
  • SFC版の互換に近い作品が長く続いていたPSシリーズであったが、N64のメインシリーズ同様に野球部分を全面的に3Dグラフィックにパワーアップ。
    前作『実況パワフルプロ野球'98』にてデュアルショックコントローラによるアナログ操作が実装されており、それに続く形でほぼメインシリーズと同等のプレイ環境が整った。
    • ハード性能の差は多少見られる。若干PS版のほうがグラフィックは粗く、ホームラン時の演出が若干簡略化されているなどの差異はあるものの、プレイ感覚においてはほとんど差はない。
  • 本作はランナー、送球のスピードが非常に速い。内野ゴロでは捕球や送球のタイミングが遅れると内野安打につながりやすい。
    • このため打球(ゴロ)を待って確実に捕球すればいいものではなく、積極的な守備が求められる。
    • また、守備の強化されたパワプロにありがちな「鈍足のスラッガーなら内後シフトが圧倒的に有利」といったことがない。野球の泥臭さが再現されており、守備操作時には特有のスピード感と緊張感がある。
  • 当時同時にリリースしていた『初代パワポケ』から選手をパスワードでやり取りできる。
    • 以後のパワポケでは任天堂の据え置きハードのパワプロとしかやり取りできないのが基本になったが、本作はN64・PS共にやり取りが可能。
      • 初代パワポケは強い選手が育成しやすいのもうれしい。
    • また「冥球島」でも「大東亜学園」「聖皇学園」といった初代パワポケの高校や「鋼」「アンソン&ドナルド」「野球マスク」「ネロ」「アクメド」といった強力なライバル選手が登場し、燃えさせてくれる。
  • PS版パワプロで長かったセーブ時間の短縮
    • パワプロ97やパワプロ98に比べて短くなった。
  • ロード中に投げられるボールを打ち返すミニゲームが搭載されている。
    • なお権利問題のせいで決定版では搭載されていない。

社会人野球編

  • N64版で進行していたパワプロナンバリングシリーズのように猪狩兄弟や矢部君がPSパワプロにも本格参戦。
    • 厳密には矢部や猪狩兄弟は『98』にも登場していたが、別地区だったため今回が本格参戦。N64を持っていないパワプロファンにとっても嬉しい話であった。
    • サクセス中の画面レイアウトが若干変更された。主人公のグラフィックがメッセージウィンドウ横の別枠に、画面中央に他のキャラクターが表示されるようになる。~キャラクターは正面から描かれるものが多くなり、プレイヤー自身がキャラクターと向き合うような形になる。最序盤のイベント*1や冥球島では主人公枠に矢部君が映されることも。
      • デザイン監修として藤岡謙治氏が参加したことで、キャラクターデザインがメインシリーズや『パワプロクンポケット』のものに準ずるものになった。
  • 矢部以外のチームメイトも先輩であり上司である「嶋田」を始め、いわゆる「窓際族」の「有田」やちょっとチャラ男風の「反町」等、高校や大学では不可能なデザインのキャラも。
    • サブイベントも「クリスマスに彼女からとてもいいものをもらう*2」「楽しそうなお店に入って大金を失う」等、学生では味わえないような「大人の楽しみ」的なものも多い。
  • 今までの「遊ぶ」コマンドが行き先を選ぶ「お出かけ」となり、故意にイベントを起こせるようになった。
    • 単純に遊ぶだけでなく、バッティングセンターやスポーツジムで鍛えたり、温泉で体力を回復させたりできる。
    • 但し従来のように単純にやる気のみを上げる使い方は出来ず、向かう先の中には一人で行ってもデメリットしかない場所もあるので注意。
      • 例えば、遊園地は一人で行ってもお金を使った挙句に体力とやる気を削られると全くいいことがない。
    • 女の子と正式に付き合ってからデートに行くときも同様の仕様。行ける場所の数=イベント数ともあり、彼女候補こそ少ないがイベントのレパートリーは多い。
  • また、今作からショップの要素が実装された。週を進めずにバットやグローブなどを買って能力アップを補助することが可能。
    • ただし『6』の大学生編と違い、社会人故に給料以外の要素でお金を稼ぐことは原則出来ないため無駄遣いは厳禁。
    • 借金した場合、矢部や嶋田先輩から評価と引き換えにお金を借りて返済に充てる事になり、それでも返しきれないと社長にバレてしまい、返済するまで仕事コマンド*3しか実行できなくなる。あまりに借金した回数が重なると即座にクビにされてしまうことも。
  • パワフル物産
    • 「パワフル」の名を関するサクセスにありがちな、初心者向けの癖のない会社。納期までに仕事で商品を開発して社内評価を上げ、階級を上げていく。
    • 昇進すれば部下に練習指示を出せるようになり、部長まで昇進すると仕事のノルマが免除(但し会社評価は適用されるので仕事していないとアッサリ降格)、更にチームのキャプテンを任され嶋田先輩にも指示を出せるように。
      • 一応、部長より上の重役にも昇進できるが、特にメリットは無い。
    • 他2社に比べると仕事と野球、そして社内恋愛と「ごく普通のサラリーマンライフ」が楽しめる会社。あまりにも早過ぎる昇進や、仕事で開発する商品がハイテク通り越してオーパーツ過ぎる等、ツッコミどころも多いが。
      • パワフル系統のサクセスらしくチームの強さ、育てやすさともに普通のため爆発力はなく、サクセスに慣れたら他の2社のが強力な選手が作れる。
    • 地方予選でも対戦相手として登場するが、実力は平凡。しかし「猪狩コンツェルン」プレイ時では、地方大会の決勝相手として立ち塞がる。
  • たんぽぽ製作所
    • 最初からレギュラーで、序盤からキャプテンに指名されるのが特徴。だが零細企業でありチーム力は低めで、給料も安く資金繰りに苦しむ。
    • 納期ではなく「業績」のパラメータがあり、主人公が仕事しないとこの業績が下がっていき、最後には製作所が倒産してゲームオーバーになってしまう。試合を含めて、主人公の双肩に命運がかかっている会社。
    • フォーム改造や守備位置のコンバートが起こるのはここだけ。全体的に特殊能力も手に入りやすいため、試合に勝てる実力があれば強力な選手を造れる。
    • 社長夫妻が某有名監督とその妻に似ているというのは言わないお約束。
    • 地方予選でも対戦相手として登場するが、選手能力・CPUレベル含め全チーム中最弱候補という扱い。
      • また、『ポータブル4』でも練習試合の対戦チームとして登場するほか、近年のシリーズでおなじみの「パワフェス」でも対戦相手チームとして登場する。このモードではパワフル物産が未登場のため、嶋田や反町、そしてマネージャーとして美鈴がこのチームの所属として登場している。
  • 猪狩コンツェルン
    • 猪狩兄弟の父親、猪狩茂の会社。野球部員の仕事は短時間のデスクワークであり、通常時に仕事コマンドがなく野球に専念出来る。
    • 給料が他の会社より高いため、アイテムの購入やサブイベントをこなすこともしやすい。
    • 1軍・2軍・3軍の入れ替え試験のある所謂「実力主義」のモード。その代わり育成しやすく上手ければオールAを作りやすい会社である。
      • ただし実力主義とはいえ、ある程度監督評価を上げておかないと試験すら受けさせてもらえない。入れ替え時に入院していると即降格処分となり、さらに試験時の評価次第ではその場でゲームオーバーもありうる。
    • 猪狩兄弟が居る事もあって全体的にチーム力は高い。
    • 『6』のあかつき大学と比較すると猪狩進が登場する、猪狩守とのイベントも多く用意されている等、サブイベントも強化されている。
      • 今作の猪狩守は『6』までの「単なるイヤミな奴」から「正統派なライバル」というキャラ付けがなされており、現在の猪狩守像に歩み寄る起点とも言える。
    • OL3名が登場しないため、彼女候補は絵美里1名。金銭面では問題ないので、登場さえしてくれれば彼女にすることも現実的。
    • パワ物及びたんぽぽでプレイ中は当然のごとく地方予選の決勝戦で必ず対戦する。
  • 地方大会ではこの3社の他、ナックルボーラー阿畑率いる瞬足チーム「一番星自動車」、『5』の後輩松倉・香本バッテリーの「ドリル電器」、全守備陣が殺人タッチ*4という独自能力を持つ「毒露生命」等、個性的な対戦相手が揃う。
  • 全国大会では「NPPジャパン」「政府銀行」といった(見た目的な意味で)更に個性的なチームが揃う。このうち「どすこい酒造」は後述の『2000』でプレイ可能な会社として追加された。
    • 決勝戦のボスチームは『6』のラスボスに君臨した「黒獅子重工」。ピッチャーが「部長」という名の固定選手になった。
    • 3年目の黒獅子重工に勝利すると真ボス「キューバ」が登場。プレイヤー側は「全日本」として立ち向かうことになる。
  • そして猪狩コンツェルンまでで選手作成をクリアすると、『冥球島』への道が開かれる。

『冥球島』

  • 他3社と違い、試合だけで勝ち進んでいくモード。『6』に登場したするめ大学に近いモード。
    • 「裏日本選手権」というトーナメントを勝ち上がっていく。「めいきゅうとう」と呼ぶ。
  • その特筆すべきポイントは、倒したチームの4名のメンバーを仲間に出来る事である。
    • 最初の内は対戦相手を自分で選べるのだが、弱いチームを選ぶと強い固定選手は入ってこないため後半に行くたびに辛くなる。
    • 自分のポジションを投手にすると、DH制が採用されず投手でも打席に立てる。つまり「4番でエース」にもなれる(定石としては主人公は打席を増やすため1番目に置く事が多い)。
      • ラスボスは最初に選んだプロ球団が相手。全員絶好調かつCPUレベルがパワフル設定なので強力な敵として立ちはだかる。
      • 彼らを打ち倒すことでアレンジチームとして登録が出来る。これにより、どの様に対戦チームを選んでどの選手を獲得していくかも重要になる。
  • 「開幕版」では一度負けるとセーブデータが消えるため難易度は非常に高い。
    • また猪狩兄弟の「あかつき大付属」と5回戦、最後のプロ戦はミット移動がない。
    • プロ戦は更にストライクゾーンも表示されないためストライクとボールの見極めが困難。
      • そのため当時勝てなかった子供は、「テレビ画面にセロハンテープを張ってストライクゾーンをマジックで描く」という荒業で対抗していたとか。
    • 難易度は高いが、終盤の強豪チーム「キューバ」などを打倒した時の達成感は非常に大きく、今なお支持される所以である。
  • 決勝戦以外の対戦相手はこれまでのシリーズのサクセスモードで登場した架空のチーム。
    • 『5』のあかつき大付属・『6』の仏契大学・黒獅子重工、『パワポケ』の極亜久商業・大東亜学園*5、『98』の聖マリアンヌ*6・鬼ヶ島分校*7・社会人編の対戦相手としても登場する一番星自動車・ドリル電器、そして社会人編ラスボスのキューバなどこれまでのパワプロサクセスオールスターズと言うべき対戦相手が揃っている。
    • 5回戦の対戦相手は本作のサクセスの最終ボスの「キューバ」や『パワポケ』の最終ボスの「聖皇学園」*8など強敵揃い。各選手の能力の高さに加えて、ミット移動も封印されるため、難易度は高い。
    • 決勝戦では最初に選んだプロチームと対決。全員絶好調+難易度はパワフル、ミット移動に加えストライクゾーンも表示されないなど、極めて苦しい戦いを強いられる。
    • かなりの低確率で「1回戦目が終わった直後に矢部が死ぬが、最終戦で強力な「真矢部」として帰ってくる(黒幕「武井田・ジョー」の正体もわかる*9)」「キューバの代わりに裏あかつき大付属と戦う事になり、猪狩守がアフロ猪狩になり『アフロになってパワーアップした』と思い込んで主人公をドン引きさせる」など、ぶっ飛んだ超展開が起こる事がある。
      • しかし超展開ながら真矢部・アフロ猪狩はそれぞれステータスが元に比べて非常にパワーアップしており、今なお強化形態として引き合いにされる事が多い。*10
      • なおアフロ猪狩を思いついたのは後のパワポケスタッフとのこと。過去には『4』のサクセスにて猪狩が本当にアフロにイメチェンをしたり、『'97開幕版』のサクセスで、猪狩守にそっくりな麻生というキャラに髪型をアフロに変えるというイベントがあったが、関連性は不明。

賛否両論点

  • 当時のプロ選手の能力査定が甘め。基準となる能力値がCとなっており、近年のパワプロに比べてプロ球団が全体的に強い。
    • 当時「マシンガン打線」の名をほしいままにしていた横浜ベイスターズも、石井琢、波留、鈴木尚、ローズなどAが2~3個あるのは当たり前。正に絶頂期と言える。
      • 未だに本作を引っ張り出して遊ぶベイスターズファンもいるという。
    • 逆に比較的弱めなのはオリックス、阪神だが、これらのチームでも手動でペナントを回せば太刀打ち出来るくらいのレベル。
    • 後述の名モード「冥球島」のラスボスが最初に選んだプロチームだが、本作ではプロがサクセス選手に比べても負けず劣らず強い傾向にあるため正にラスボスとしての風格が備わっている。
      • オリックスはエースである星野伸之投手の球速が非常に遅く*11パワーAのスラッガーも不在のため、比較的冥球島を楽にクリアしやすい。ただそれでも日本が誇る名プレイヤー・イチローが在籍しているため決して気が抜けない。
      • 逆に最も冥球島クリアが難しい(強敵)のはヤクルトスワローズとされている。石井一久投手の剛速球とムラッ気に、古田敦也捕手のキャッチャー能力、更にペタジーニ選手のパワーと一切隙が無い。なお石井選手はコントロールGなのでど真ん中失投が狙い目と言いたいところだが、『逃げ球』を所持し、更に絶好調補正と古田選手の『キャッチャー◎』でコントロールがかなり上がっているため、すっぽ抜かして真ん中へ暴投はあまり見込めない。
  • サクセスの一部データの引き継ぎバグ。
    • バッティングセンターのクリアレベル、温泉とジムの存在など、一部データがオープンしたデータをセーブまたはクリアして新しくデータを引き継いでしまえる。これによりバッティングセンターを仕込んでおき、序盤からバッセンの最高レベル「バーチャルプロ」を繰り返して能力値を荒稼ぎするという攻略法が確立されている。
      • ゲームの進行に影響するような致命的なバグではないが、フル活用するとヌルくなってしまうかもしれない。
    • また、冥球島→通常サクセスでも一部データを引き継ぐらしく、特にサブポジを持った選手を仲間にして通常サクセスを始めると会社のチームメイトがなぜかサブポジを持っている。
      • 具体的なわかりやすい例を上げると、極亜久商業に勝ってデータを保存して通常サクセスを始めると、矢部のポジションが「外捕外」になる。お前はいつ亀田と入れ替わったんだ(ちなみにこの場合、矢部は亀田ではなく外藤のポジションを引き継いでいる)。

問題点

サクセスの難点

  • 『6』に比べサクセスのバリエーションが減少。
    • 六大学でそれぞれ特徴がある選手が仲間になる前作『6』に比べ、3つの会社で全て同じ選手が仲間になる今作ではボリューム低下している。
      • 具体的に言うと、矢部君以外は島田先輩と有田先輩、後輩の反町と柴田の5人しか居ない。猪狩コンツェルンだとそこに猪狩兄弟が加わるのみ。
  • 彼女候補が4人(猪狩コンツェルンでは1人)とかなり減っており、全員何かしら難点がある。
    • 新人OLの凛は彼女にしやすいのだが、「3年目にもらえる誕生日プレゼント『プロMモデル』に一切効果が無い」「野手の場合クリスマスで一夜を過ごしたあとにフラれないとレア特殊能力『サヨナラ男』が取れない」「投手の場合『しりあがり』が彼女にする前にわざと付き合わない選択肢を一度選ばないと取れない」等、ちょっとややこしい謎仕様がいくつか存在する。
      • それ以外の要素(外見と性格)は王道ヒロインな事と、マネージャーはほぼ凛一択*12なので少なからず好感度を上げる必要があるため、流れで付き合うことが出来ることが救い。彼女にしなくとも、マネージャーにしてイベントをこなし全国大会に突入することでノートをもらうことができ、『センス×』などのマイナス能力を削除してくれる。エビータ狙いじゃなければそのまま彼女にしてしまうのも手。
    • 先輩OLの美鈴はマネージャーにすることによって相手チームに妨害工作を仕掛けてくれるが、やたらお金がかかるのでイベント内容はともかく能力的には彼女にする恩恵がほとんど無い。
      • しかも妨害工作可能にすると、猪狩コンツェルン以外もミットの移動が見えなくなる*13というオマケ付き。
      • ちなみに猪狩コンツェルンでプレイ時は変装した美鈴による破壊工作を受ける。どこまでははた迷惑な先輩だ…。
    • パワ物かたんぽぽで強い選手を狙うならば、彼女候補はイベントをこなすことによって野球超人伝をくれるエビータ一択となる。
      • だが初登場時に50%の確率でコンタクトレンズを割ってしまうと付き合うのはほぼ絶望的。逆にうまく拾うことが出来れば自動で好感度がかなり上がるので、凛と付き合っていなければ狙う価値はある。
    • スナックのママ絵美里は店を訪れるたびに1万円もかかるため、パワ物とたんぽぽでは金銭的にきつい。猪狩コンツェルンでは唯一の彼女となり、「ムード○」などの有用な特殊能力が手に入るため狙う価値はある上、『決定版』ではサスセスの最後に威圧感を取得できるイベントが追加されている。
      • ただし、彼女がいるスナックが登場する前提として大卒スタートのみ、そして可能性は50%*14なので、運が悪いと会う事すらできない。
      • 猪狩コンツェルンはOL三人が登場しないため、実質的に絵美里一択となるが、前述の通り登場しない場合もある。社会人なんだから恋愛にうつつを抜かさず野球と仕事に専念しろということかもしれないが。
  • 但し所属チーム・彼女候補が減っている分、イベント等のバリエーションは濃くなっているため、ボリュームについては損なわれているわけではない。
  • 新システムの「お出かけ」が強力すぎて、「休む」が死にコマンドと化している。
    • お金はかかるものの、ショップで無茶な買い物をしない限り借金にもならないため、体力ややる気回復・心の病気治療などに積極的に使っていけるものとなっている。
  • 拒否できずに勝手に怪我をしてしまう、理不尽なランダムイベント
    • 猪狩進からバッティングをアドバイスしてもらうイベントや全日本合宿での投げ込みイベントは成功すると「広角打法」や「クサイところ」といった、レアな特殊能力が貰え失敗すると怪我をするというハイリスクハイリターンイベントであるが、なんと挑戦の一回目では選択肢が出ずに無理矢理やらされるといった理不尽なものである。
      • 猪狩コンツェルンでは一軍在籍時の入れ替え戦で入院していると強制的に二軍に落とされ、キャプテン時はキャプテンを猪狩守に奪われるので死活問題である。
  • キューバ戦でプレイヤーチームになる「全日本」には当然ながら猪狩守も仲間として加入するのだが、パワ物・たんぽぽではいろいろとおかしなことになっている。
    • 実はパワ物・たんぽぽの2社でプレイ中は「モブ選手に猪狩守のピッチャー能力のみ貼り付ける」という処理になっており、フォームや利き腕・野手能力はそのまま。つまり右打ち右投げで野手能力が貧弱な猪狩守という謎の選手が登場することとなる。この仕様は双葉社の攻略本にも堂々と書かれていた模様。
    • 猪狩コンでプレイすると、正常な猪狩守が仲間になる。
  • ホームランを打たれると「一発病」という赤特能がつくのだが、冥球島では何故かホームランが打たれてないのについてしまうバグがある。
    • 条件はこちらが完封することだが、冥球島は後半になってくると点を取ることが大変になるので回避するのは大変である。
  • 猪狩コンツェルンでは嶋田が引退した後にサードを守れる選手がいなくなってしまう。弱小チームならともかく強豪チームでポジションの偏りが起きる現象は違和感を感じる。
    • まれにサードが守れるモブ選手が入ってくるが初期能力が低いため使いにくい。
    • ちなみにパワフルやたんぽぽをプレイしているときは穴埋めの為か猪狩コンツェルンに「林」というサードを守れる固有選手が追加される。(ご丁寧に冥球島のあかつき大付・裏あかつき大付にも登場。)しかも走力・守備力A、肩力Bと地味に基礎能力が高い。
  • キャラ初期設定で「高卒」を選ぶメリットが殆どない。
    • 「大卒」に比べ初期能力が低く、投手の場合は変化球の変化量ポイントも少ない(大卒は3、高卒は2)。更に入社時は未成年のため居酒屋やスナック(もしくはバー)にも行けず、それにより「弱気」等のバッドステータス除去がしにくく、絵美里を攻略することも出来ない。
    • もっと言うと、1年目のドラフト会議時に「高卒は大卒よりももう1年長くプレイできる」と思わせるような主人公の台詞、および記述があるが、実際はそんなことも無く大卒と同じ年数でのプレイとなる。もし本当にもう1年長くプレイできるのなら、まだ選択の余地はあったのに…。
    • 一応「休む」コマンドでの体力回復値が増えるというメリットがあるが、ハッキリ言って雀の涙程度である。
  • パワプロ97やパワプロ98で良かった要素の削減
    • 特殊変化球はイベントをこなさないと覚えられなくなった。
    • 初期に選べるフォーム数が減った。
    • キャプテン就任が断れなくなった。
      • 特に今作は2年目でキャプテンになるので時間がかかる。

その他の問題

  • ドラマティックペナントに能力が一周するバグがある。
    • つまりパワーが255の選手のパワーを強化しようとすると0に戻る。

総評

  • 総合的に投高打低のバランスだが、それがいいという人も多い。
    • 冥球島はパワプロでも屈指の歯ごたえのあるシステムであり、また倒したチームのエースを引き入れる事が出来るのも評価されている。
    • 社会人野球編も初期パワプロらしく荒削りではあるが、シチュエーション的には面白い。矢部・猪狩兄弟が仲間として居るとサクセスも締まって見える。
    • パワプロで最も売れた作品にふさわしいPS1パワプロの名作と言えるだろう。

余談

  • 矢部のオタクキャラっぷりは『6』から更に加速。
    • カラオケのイベントでは「ガンダーロボ」ではなく「ご近所戦隊オクサマファイブ」や「トンガリ宇宙マン」といった、別のアニソンを歌おうとする、スポーツ漫画に影響されて秘密の特訓をするなどのオタクキャラ描写は濃くなっている。
    • また、おなじみの犬に「ガンダー」の名がついたのは今作から。
  • 冥球島の影響は開発スタッフ側でも大きかったようで、今作以降「特殊サクセスといえば島」というお約束を定着させた。
    • 『8』のドラフ島や『2016』のパワフェスが該当する。但し、どちらもお祭りのような明るい雰囲気でシリアスでハードな冥球島とは大分毛色が異なる。
  • 冷静に見るとツッコミどころの多い一部のイベント。
    • サクセスのスカウト評価が高い時に起こるサブイベントに「スカウトに食事をごちそうしてもらい体力を回復する」というものがあるが、これは後年野球界を揺るがす大問題に発展する「栄養費」そのもの。
      • もっとも当時は特に問題視されておらず、攻略本にも影山スカウトについて「三年目で体力が減っている時に一番会いたい人。ゴチになります!」などと臆面も無く書かれていたりする。実際ゲーム中でも手軽に体力を回復できる有益なイベントではある。
    • パワフル・たんぽぽでプレイ中、「柴田が仕事でミスをしていたため猪狩コンツェルンへ移籍するも、雑用ばかりさせられていることを知り、元の会社に復帰できるよう直談判に行く」イベントがあるのだが、どう考えても社会人として失格な行動である。
      • そもそもパワプロサクセス自体それまでが青春学生モノのノリだったので、学生ならば「熱い展開」で済まされるが社会人としては疑問に思える行動である。



実況パワフルプロ野球'99決定版

【じっきょうぱわふるぷろやきゅう きゅうじゅうきゅうけっていばん】

実況パワフルプロ野球 DreamcastEdition

【じっきょうぱわふるぷろやきゅう どりーむきゃすとえでぃしょん】

ジャンル スポーツゲーム(野球)

対応機種 プレイステーション
ドリームキャスト
発売元 コナミ
開発元 【PS】コナミコンピュータエンタテイメント大阪
(ダイヤモンドヘッド)
【DC】トーセ
発売日 【PS】1999年12月25日
【DC】2000年3月30日
定価 5,800円
判定 良作

概要(99決)

  • 選手データを1999年ペナントレース終了時のデータに更新した決定版。
    • 『DreamcastEdition』はドリームキャストで唯一出たパワプロかつセガ開発のゲーム機は最後のパワプロ。実質99決定版のDC移植。

開幕版との違い

  • オープニングムービーとロード中のミニゲームが削除。
  • 公式戦記録モードも1999年ペナントレース終了時のものになった。
  • 99開幕版の選手やチームを決定版に移す事も出来る。
  • ドラマティックペナントのバグ修正。
  • サクセスイベントの追加・変更
    • 絵美里を彼女にした際に「威圧感」を取得出来るイベントが追加された。
    • 美鈴の誕生日プレゼントも有用なものに変化。
  • 冥球島の難易度が下がった
    • 負けてもセーブした所からやり直せるようになった。
      • 1回戦目を勝ち抜いたデータを保存しておけば、何度もリセットを繰り返して矢部君死亡イベントを狙うことも可能。5回戦目の裏あかつきも同様。
    • 5回戦目でミット移動が見えるようになり、キューバや聖皇、黒獅子が比較的楽になった。
      • ただし4回戦目のあかつき大付属と5回戦目の裏あかつき大付属は相変わらず無し。さすがライバルと言ったところか。
    • プロ選手の能力も変化しており、ラスボス戦は多少バランスが変化している。
      • 具体的に言えば、優勝したホークスはエース・工藤投手がかなり強めに設定されており、難易度が非常に高くなった。
        攻略し易かったブルーウェーブも星野投手の球速が多少アップしている。(それでもまだかなり遅めなのが救い。)

総評(99決)

  • あくまで決定版だが、バランスの軟化は賛否両論。裏を返せば開幕版にも価値があるという事でもあり、一時期のパワプロにありがちな開幕版が単純なベータ版になっているわけではないのは好評。
    • 無論、難易度が下がって遊びやすくなっている所もあるのでバランス調整が上手く行っているという事でもある。
  • ドラマティックペナントの致命的なバグが修正されているため「冥球島で遊ぶなら開幕版、ドラペナやるなら決定版」とも言われている。



実況パワフルプロ野球2000

【じっきょうぱわふるぷろやきゅう にせん】

ジャンル スポーツゲーム(野球)
対応機種 ニンテンドウ64
メディア 128MbitROMカートリッジ
発売元 コナミ
開発元 コナミコンピュータエンタテイメント大阪
(ダイヤモンドヘッド)
発売日 2000年4月29日
定価 8,190円
判定 良作

概要(2000)

  • 実質「N64版パワプロ99」である。本家ナンバリングはPS2に移行したため、本作からN64はサブシリーズを出すようになった。
    • 発売時期は例年のメインシリーズに準拠しており、メインシリーズである『パワプロ7』側がサブシリーズ同様夏に通常版・冬に決定版というサイクルに移行している。
    • ちなみにPS1で出た『実況パワフルプロ野球2000開幕版』『同決定版』は別物。サクセスやシナリオも本作とは異なるものが収録されている。

変更点(2000)

  • 能力査定の基準が今まではCだったのが今回はDになり、能力値が低い現役選手が増えるようになった。
  • 「弾道タイプ」が追加された。
  • コントロールが失投率だけでなく投球のズレにも影響するようになった。
  • サクセスは『パワプロ99』をベースにしており、パワフル物産・たんぽぽ製作所・猪狩コンツェルンは共通だが、本作ではライバルチームだった「どすこい酒造」を選べるようになった。*15
    • どすこい酒造では、矢部や島田先輩などの仲間も太った姿で登場。パワー型の仲間が数多く登場する。
    • 99から登場する三企業とは違うリーグ。『98』のチームメイト鬼頭君率いる「仁徳建設」や、『6』で矢部のお姉さんが働いていた「ニコニコ保険」が登場。ライバルチームは99での全国大会にも出場する「あさひヶ丘倶楽部」だが、『5』の後輩キャラである駒坂君が所属しており、強化されている。
    • どすこい酒造専用の彼女候補である社長の娘「珠緒」が登場。最初は太った姿だが、イベントをこなすことでスリムになって登場する。初期とスリムではイベントやもらえる特殊能力も異なる。
      • 性格面等に難はないが、太った状態では取り巻きに阻まれてうまくアプローチがかけづらく、スリムにするにも手順が必要かつ運が悪いとイベント進行が不可能*16になる等、(難易度的な意味で)上級者向けなヒロインとなっている。
      • 絵美里は変わらず登場するが、大抵チームメイトに騒ぎを起こされスナックに行けなくなるイベントが発生してしまい交際不可能。
    • 「99」から登場している鼻に絆創膏を付けたキャラはキャッチャーの「斎藤」であることが判明*17。今作では後輩として登場する。
    • 紫色のユニフォームでパワー型の選手が作りやすく、独特なコマンドやイベントが多いなど、『6』の「仏契大学」に近いタイプのサクセス。ライバルも猪狩ではなく、駒坂や鬼頭等の懐かしいメンバーが顔を連ねている。
    • この会社ではキャプテンになるイベントが起こらない為、どうやっても全員操作が出来ず、試合に勝てるかどうかは半分運任せ。その代わり取得経験点は他の会社より多めに設定されている。
    • 結局、猪狩コンツェルンの方が強い選手が作りやすいので賛否両論。上記通り運要素が非常に強く、不安定さも仏契大学譲りとなってしまった。
    • 余談だが、最後の大会で優勝したときの祝賀会に嶋田先輩が痩せている、居ないはずの美鈴や凛もいるという不具合がある。
  • ドラマティックペナントがパワーアップ。
    • 2軍選手を1軍と入れ替え可能、サクセスで作った選手も2軍に登録可能、トレードもある。
  • GB版『パワポケ2』から選手を移植できる。
    • 64GBパックを使った選手移動は、本作と前作『6』のみ。パスワードを手打ちするより手軽に送る事が出来、当時盛んだった64とGBの互換性をいかんせんなく発揮出来る。

問題点(2000)

  • 「冥球島」が削除された。
    • そのかわりのどすこい酒造追加とも取れる。
      しかし酒造など独自のイベントは多いものの大元は「普通のサクセス」なので、非常にインパクトのある「冥球島」に比べるのはどうなのか。
  • バグが多い。
    • COM投手がバテバテでもピッチャー交代しない。
    • ドラマティックペナントで試合終了後の解説が終わったあとにフリーズしたり、敵チームがサクセスで作った選手を勝手に選手登録して試合に出してくる。
    • などなどこれら以外にも多くのバグが存在する。特にドラマティックペナントのフリーズバグは試合直前にセーブしていた場合、ほぼ回避不可能。最悪ファイルを消してやり直したりするしかなくなる。
    • ただ修正版が出回っており、そちらでは大抵のバグは解消されている。(取りきれていないものもある)
      • 見分け方は「カセット裏面のシール右上にある刻印が3桁(リビジョン表記あり)だと修正版、2桁(リビジョン表記なし)だと初期版となる。*18
      • なお発売当時はコナミに問い合わせれば交換対応してくれたらしい。

総評(2000)

  • サクセスは完全におさがりであり、完全にメインプラットフォームがニンテンドウ64からPS2へ移行してしまったことを示唆する一作。
  • 「99」とほぼ同一版であるため、冥球島が削除されてしまった事が非常に惜しまれる。
    • ただしニンテンドウ64でのコントローラスティックとパワプロの相性の良さを支持する人からは、むしろ良作の一つとして挙げられている。
    • 64パワプロ最終作の「Basic版2001」にサクセスがない事も本作の評価を高めている一因だろう。

余談(2000)

  • パッケージの裏に「どすこい酒造所属状態で猪狩が美鈴にデートを誘うシーン(パワ物の序盤の固定イベント)」のスクリーンショットが映っているが、上記通りどすこい酒造では両者とも登場しないので実際には起こりえない状況である。
  • 黒目が大きい旧デザインのパワプロくんがパッケージに使われた最後の作品である。同年夏の『パワプロ7』『パワプロ2000開幕版』(PS)以降は黒目が小さくなった新デザインが用いられるようになった(ゲーム内に関してはN64/PSの作品は旧デザインのまま通された)。

その後

  • 『実況パワフルプロ野球Basic版2001』が2001年にN64で発売された。
    • N64最後のパワプロにして、日本でコナミが出した最後の64ソフト。当時西武ライオンズに所属していたカブレラ選手の登録名が「キャブレラ」になっている。
    • Basicの名に違わずサクセスもドラマティックペナントもないため、1人で遊ぶモードがフリー対戦とシナリオのみでボリュームに欠けてしまっている。
    • 一方でGBAへ移行した『パワポケ3』で初登場した「超特殊能力」に対応している数少ないパワプロでもある。
      • 本作を除けば『11』『NEXT』など限られた作品でなければ超特殊能力が作動しなくなった。
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  • 実況パワフルプロ野球

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最終更新:2024年04月15日 12:07

*1 「うわぁ、かっこいいスポーツカーでやんす」(ボンネットに大きく「守」と書かれている)のシーン。

*2 このとき体力が全て無くなる。子供には分かりづらいイベントだがつまり「そういうこと」である

*3 通常とは違い、仕事終了と同時にお金が入る仕事を紹介してもらえる

*4 タッチアウト時、ブロックの要領でランナーを弾き飛ばし、最悪試合中にケガさせられる。コリジョンルールが導入された現在では禁止行為。

*5 『5』のアンドロメダ学園も同じプロペラ団であるというオリジナル設定がある。後に『2011』でダイジョーブ博士が関わっている設定が追加されたため、プロペラ団の一味であるというのは本作のみの設定である。

*6 『98』では特に設定は無かったものの、今作で「舌足らず」「女性的な見た目だが男子校」というやや誰得かつ暴投気味な設定が付いた。

*7 『3』『97』で主人公の先輩として登場する佐賀と菅野が所属。序盤で対戦するにもかかわらず、佐賀が全選手屈指の能力の高さを持っており、このチームを指名するプレイヤーは多い。菅野の剛速球や全体的な打線力は高いものの、守備レベルはそこまで高くないので勝つのは難しくない。

*8 3回戦で大東亜学園と対戦すると、強制的に4回戦の相手がアンドロメダ学園、5回戦の相手が聖皇学園となり、俗に「プロペラ団ルート」と呼ばれる。(アンドロメダはプロペラ団とは無関係ではあるが、設定としては近いので抜擢されたと思われる。)

*9 武井田(ブイダ)・ジョーの名前をアナグラムで入れ替えてみよう。多くの選手を科学の発展につきものな犠牲にしてきた「あの博士」であると察しはつくはずだ。

*10 但しランダムイベントの真矢部はともかく、アフロ猪狩は裏あかつきの確率の低さ・難易度の高さ・その他仲間になるメンバーの能力が他の5回戦(キューバ、聖皇、黒獅子)に比べて劣る等「冥球島」の仕様とやや噛み合っていない。

*11 星野投手は120㎞台の速球と70㎞台のスローカーブの緩急を武器に、「遅さ」で打者を手玉に取った球史に残る軟投派の大エースである。本作でもこの球速を忠実に再現しているのだが、当時のゲームでこの手の軟投派投手の打ちづらさを再現するのは難しく、特に対人戦では単に打ち頃の球を投げる弱キャラになりがちであった。

*12 美鈴に任せようとすると出費の割に恩恵どころか後述のデメリットが大きく、自分でやろうとすると体調ややる気の減少が多い。

*13 同様の「妨害工作可能な煽りでミット移動が見えなくなる」仕様は『6』の「仏契大学」にもあった。

*14 50%で男性マスターが運営するバーが登場。こちらは『弱気』等の心の病気を治してくれる、凛が彼女ならデートスポットになる等、「猪狩コンツェルン」以外ではこちらの方が都合がいいことも。

*15 99では緑のストライプだったが、今作では白地に紫のユニフォームに変わっている。

*16 遊園地で「体重によりアトラクションに乗れない」イベントを起こした後にジムに数回誘う必要がある。この時にジムが夜逃げすると進行不可能。

*17 「99」時点でどすこいの固定選手は斎藤の他にピッチャーの「田村」がいるが、そちらは未登場。

*18 ちなみにこれはパワプロに限らず、ファミコン時代のカートリッジから共通のリビジョン/バージョン選別仕様である。ただし希にリビジョン表記があるのに中身は刻印なしと同じ、というソフトもある。