【ぼーだーぶれいく】
ジャンル | ネットワークロボットウォーズ(TPS) |
対応機種 | アーケード(RINGEDGE) |
販売・開発元 | セガ |
稼働開始日 | 2009年9月9日 |
稼働終了日 | 2019年9月9日 |
判定 | 良作 |
西暦21XX年。 増え続ける世界人口により深刻なエネルギー不足に直面した人類は宇宙空間にその解決策を求めた。
「ソテル計画」
国際研究機関「GRF」による、太陽系全域を対象とした 新資源探査プロジェクトである。軌道上の巨大研究施設「エイオース」を軸として行われたこの計画は、 10年の後、ついにある物質の発見をもって実を結ぶ。
「ニュード」――そう名づけられたその物質は、 高いエネルギー価値と、自己増殖性を併せ持つ性質から、
エネルギー問題への救世主として脚光を浴びる一方、 人体への高い毒性という負の側面はGRFによって隠蔽された。そんな折、エイオースを襲う突然の爆発事故。 爆散した施設の一部とともに、貯蔵されていた大量のニュードが地上に落下してしまう。
ニュードの毒が地上を蝕み、恐怖と不安におののく人々。 他組織へのニュードの拡散を恐れたGRFは、大規模な回収作業を開始する。一方、事故によるGRFへの不信感は国際的な抗議運動へと発展し、反GRF組織「EUST」が発足。 ニュード汚染の除去と平和利用のための活動に乗り出す。
ニュードを奪い合う2組織の対立は、 ついに二足歩行型汎用兵器「ブラストランナー」とその搭乗者「ボーダー」を使った武力衝突に発展。そして今、1人の新鋭ボーダーが 戦場へ降り立つ…。
「ブラスト・ランナー(ブラスト)」と呼ばれるロボット兵器を操作するTPS形態のアクションシューティングゲーム。
圧倒的な数のパーツを取捨選択して収集し、それらを使って自分の愛機を組み立て、チームで陣取り合戦を繰り返す。業界初となる20人一斉対戦の密度はほかのゲームではそう得られない。
ちなみに本作は、セガがタッチパネル内蔵型として開発した「RINGEDGE」筐体を最初に使用したゲームでもある(後に『シャイニングフォース・クロス』『初音ミク Project DIVA Arcade』などでも使われている)。
2017年4月から、最終バージョン『エックス ゼロ プラス』が稼働。
略称は『BB』『ボダブレ』『ボブレ』など。
2019年9月9日26時にサービス終了。(公式サイト)
大まかなゲーム内容はEUST・GRFの両陣営に分かれ、互いの陣営の拠点に設置されたニュードの塊「コア」を守り抜き、相手の「コア」を破壊するというもの。
ボーダーには階級(クラス)(低い順にD、C、B、A、S、SS、EX、ACEクラス。DからEXまではさらにクラス内に低い方から5~1の段階分けが設けられている)が設定されており、戦闘は主にクラスの近い人間(*2)同士で行うことになる。
料金設定はプリペイド方式となっており、プレイ開始前に「GP」を購入する。1GP=1秒と換算され、GPが無くなるまでは何度やられてもリトライできるようになっている。~戦闘中にGPがなくなった場合、カウントダウン以内にクレジットを投入しないとそこで終了となる。
このGPは他にもアバター(後述)の衣装や機体カラーにエンブレムの変更、機体パーツや武器の購入にも消費されるため必要。
ゲームルール
操作形態
カスタマイズ
兵装説明
+ | 各兵装の特徴 |
要請兵器
新規参入者への幅広い窓口
対戦環境の充実
高い戦略性
多彩なカスタマイズ性
やりこみを裏切らない調整
多彩なアバター
良い意味でカオス
GPの料金形態
対戦時のラグ
狙撃兵装のシビアさ
武装のバランス
マップの問題
下位ランクの高難度化
獲得ポイントの問題
最上位戦の問題点について
+ | 最上位戦のあれこれ |
シード関連の問題
データの保存に関して
初心者から超上級者まで対応する充実した対戦環境、良好なバランスや豊富なやりこみ要素など、高いレベルでまとまった新機軸のアーケードゲームである。
稼働直後からセガ久々の大人気となり、最終的にセガ・アーケード部門の主力タイトルにまで成長を遂げた。
このゲームシステムなどが、自社の類似のみならず他社の模倣が多々あることも、優秀さの証明といえるだろう。
しかし遅々として進まない改善などから、年月によるプレイ頻度の低下を食い止めることができず、タイマンの火力押付け化、装備がモノを言う環境などから新規も参入しなくなった(昨今のゲーセンの環境的に仕方ないところもあるが)。
数少なくなったプレイヤーもPS4版発売により分割され、年月によるハード的な劣化もあって、刷新されず後継が出ることもなく終了となってしまった。
しかしゲーセンの一時代を築いたゲームであり、10年という長き年月を稼働し続けたゲームであることも間違いない。
ゲームの攻略wikiサイトが作られるのは現在ではおなじみになったが、その中でも『ボーダーブレイク』の攻略wikiは特に情報量が多く濃い。
プレイヤーにゆだねる部分が多い設定や、ロボットをカスタマイズすると言うゲームの性質上、又ゲームの設定と背景から「フロム脳」に似た思想を持ったファンも多いが、こうしたファンが攻略wikiに創意工夫あふれるネタ成分を投下しまくった結果、正規の攻略wikiの姉妹サイトとして「ネタうぃき」なる専門のサイトが出来てしまうという珍妙な事態が起こった。
「ネタうぃき」といってもその情報量は凄まじく、いろんな部分を面白おかしく解説しており、読むだけでも楽しむことが出来るだろう(特に狙撃兵装のページはネタ以外の部分がない)。なお、過去にBB.NETで掲載されている【牛マンの一言】というコーナーでネタうぃきに関しての記述もあり、ほぼメーカー公認となっている。
まじめかつすっきりとして読みやすく、データベースとしての性能に優れる本家wiki。「ぼくのかんがえたさいきょうあせん」から「ゲーセンに行く上でのマナー」まで網羅し、パーツ一つ一つに使い方を考察(*26)しているネタうぃき。『ボダブレ』を始めてみたい、または知らないけど興味があるという人は、一度二つのwikiを覗いてみてはいかがだろうか。
*1 つまり、全国のプレーヤーとバトルロイヤルを行う。性質上「集団戦」の技術はそう上がらないだろうが、それでも1対1や1対少数の訓練には最適だろう。
*2 D4~C1、B5~B1、A5~S1、S3~SS4、SS5~SS2、SS3以上の6段階のマッチング帯が存在する。D5のみ、相手だけCPUオンリーの「集団演習」を代わりに遊ぶことになる
*3 FPS・TPS用語。一定の攻撃されにくい場所に留まり、視界内に入った敵を遠距離から狙撃する戦術・プレイヤーを指す
*4 スクランブルバトルのみ、全国大戦とは別にマッチング帯に関する数値が存在し、「このモード専用のCP」のようなものが最終成績によって増減する。もちろんこちらも可視化されている
*5 ボーナスのほとんどはそのブランドの長所をより強化するものである
*6 強いて言えば「条件をクリアできれば報酬がちょっと良くなるアイテムが貰えるクエストを受注できるようになる」「限定の機体カラーやアバターカスタマイズアイテムが存在する」「キャンペーンに参加できるようになり、首尾よく条件を達成できれば限定の機体カラーやアバターカスタマイズアイテムを貰える」程度。最初のもちょっと新装備が買いやすくなる程度であり、残り2つに至っては本当にプレイヤーの好みの領域である。一応カラーバリエーションという形で上位装備を入手できるが、このゲームでは下位装備にも何がしらわかり易い強みがあるため直ちに有利とはならない
*7 特定のプレイヤーを付け狙い、執拗に攻撃・撃破を繰り返すこと
*8 大抵の上位装備は「特定の勲章を一定数入手している」事も購入条件になっているため、特定の勲章を集めることも立派な目的たりえる
*9 極限まで許容積載のオーバー量を突き詰めた、通称「シュラゴン系」など
*10 強襲兵装のアサルトチャージャーを用いて少しダッシュジャンプするだけで、ACにより加速した速度を維持したまま長距離ジャンプが出来る
*11 支援兵装のスタナーで攻撃した直後に屈伸を繰り返すことで、攻撃した敵へのダメージ判定が何度も発生し大ダメージを与える
*12 重火力兵装のNe-liSにあった「レーザーに接触した瞬間に『毎回』固定値のダメージが入る」という仕様を利用し、サテライトバンカー照射時のカメラブレと併用して驚異的なコアダメージを叩き出す
*13 "変な判定"の原因が、通信のタイムラグにより「自機の過去の位置」を斬られる事で発生すると予測されている為。つまり相手の筐体(もしくはセガのサーバー)内では自機がその位置から動いていないと言う事である。
*14 ちなみに同社『ファンタシースターポータブル2インフィニティ』『オンライン2』にコラボアイテムとしてディアダウナーが出た際のアイテム解説文もあり、このネタは半ば公式化している。
*15 似た事例として、「本来ダメージを受け付けなくなるはずの搭乗兵器に乗り込んだ直後に撃破される」というケースもある。
*16 この事は公式ムックの武器データにも記載されており、着弾の項目で射撃武器には「瞬間着弾」、爆発属性持ちの副武器や設置武器には「飛翔弾」という設定が割り振られている
*17 FPS・TPS用語。一箇所にとどまって狙撃のみに専念し、戦況を考えないプレイヤーのこと。寝っ転がって狙撃銃を構える姿が芋虫を連想させることから「芋」という蔑称が生まれた。
*18 「頭部パーツの索敵のランクが高いほど、照準を重ねた時に敵機発見が成立するまでの時間が短くなる様になった」「歩行のランクが低すぎると、アクションチップによる格闘攻撃の踏み込み距離が短くなる」など
*19 自機が最初から搭載しているバリア装備。自軍ベース・プラントの近くにいると自動回復する。
*20 通常の機体識別機能と比較して1割程度(パラメータが最大でも半径30m強)の範囲なので、さすがに支援の索敵センサーいらずとはいかないが。
*21 基本的に1ランクごとにリロード速度5%の増減だったが「エックス」で4.5%ごとに修正され、平均値から離れたランクほど強化・弱体化の度合いが大きくなっている。
*22 地面からの爆発を受けた際に脚部装甲のランクが大きく影響するようになり、装甲の薄い脚部は地雷やロケランの地面撃ちなどに極端に弱くなった。
*23 胴体への銃弾を遮るように腕部へ命中した場合旧Ver.では胴体装甲でダメージ判定されていたが、今Ver.からはしっかりと腕部の装甲でダメージ判定が行われる。
*24 2022年4月1日2:59サービス終了
*25 これらの3機種はアミューズメントICカードが実装された2018年10月25日からアミューズメントICカードも使用可能になっている。
*26 一部のパーツに至っては愛用者が「詳しい使い方」だけで一席ぶつためのページまで存在している