さわるメイドインワリオ
【さわるめいどいんわりお】
ジャンル
|
さわる瞬間アクション
|
|
対応機種
|
ニンテンドーDS
|
発売元
|
任天堂
|
開発元
|
インテリジェントシステムズ
|
発売日
|
2004年12月2日
|
定価
|
4,571円(税別)
|
プレイ人数
|
1人
|
セーブデータ
|
1個
|
レーティング
|
CERO:全年齢(全年齢対象)
|
配信
|
【WiiU】バーチャルコンソール:2015年4月15日/950円(税8%込) 【3DS】DSiウェア:2016年3月17日~2016年7月1日/1,000プラチナポイント(非売品) |
判定
|
バカゲー
|
ポイント
|
DSで出来ることの全てが詰まっている 歴代ワリオシリーズの名に恥じない超バカゲー ミニゲーム自体のボリュームは減少
|
ワリオシリーズリンク
|
概要
『メイドインワリオシリーズ』の4作(実質3作)目。
ニンテンドーDSのローンチタイトルであり、シリーズ唯一のミリオン達成作品である。
前作『まわるメイドインワリオ』からなんとたった2か月で発売されている。
特徴
-
基本的なところはシリーズ通して同じ。出題される度に難易度と速度が上昇していくプチゲームを、次々とクリアしていくのが目的である。
-
「さわる」と銘打っているように全ての操作がタッチペンで完結するのが特徴。一部マイクを使うステージもある。ボタンはポーズにのみ使用する。
-
前作『まわる』同様、主に操作方法の違いでステージ分けされている。
-
なお、ドリブル&スピッツとオービュロンはサブキャラに回っており、ステージには出てこない。
キャラクター及びゲームの種類
+
|
詳細
|
ワリオ
-
ジャンルは「おためしタッチ」。その名の通りきわめて簡単な操作で進行するのが特徴。
-
ボスは地味な「ムシ」。画面内に現れる虫をタッチして潰していく。タッチする度に画面にひびが入り、限界に達すると…?
モナ
-
ジャンルは「みじかいタッチ」。短く線を引いたりする直感的な操作が要求される。
-
ボスは「ボウリング」。3ボールでピンを全て倒す。レベル1は普通の並びだが、レベルが上がると変則的な並びになる。
-
実はボウリングボールを「つまむ」ことが出来る。
ジミー
-
ジャンルは「こするタッチ」。特定のポイントを繰り返しこする操作になる。
-
ボスは「さみしいバケツくん」。さみしがりやのバケツくんを上の虹をこすって落とし、満たしてあげる事が目標。なかなか幻想的なゲームである。LV2以上は蓋が出る。Lv3は虹の落ちる速さ、バケツくんの動きの変速化により全プチゲームでもトップに並ぶ鬼畜ゲーとなる。
ジェイミー
-
ジミーの妹。ワリオ、モナ、ジミーのリミックスステージを担当。
カット&アナ
-
ジャンルは「なが~いタッチ」。特定のポイント同士を繋げるような操作が特徴。
-
ボスは「ジムシィくん」。月に行きたいジムシィくんを落とさないように画面に線を引いていく。
アシュリー
-
本作の新キャラの魔法少女。ジャンルは「つまんでタッチ」。対象物をつまんで特定の動作をさせる。
-
ボスは「ちきゅうシューティング」。地球を操って進むというかなりシュールなシューティングゲーム。だが実際は音楽も相まって、非常にファンタジックである。
-
高レベルでは難易度もプチゲーム中トップクラスに高い。
Dr.クライゴア
-
ジャンルは「かいてんタッチ」。グルグル回すようにタッチすることになる。
-
ボスは「ラヂんコ」。後ろから追いかけてくる巨人(赤ちゃん)に捕まらないように、ラジコンのハンドルを回転し操作する。
ジェームス
-
ジミーの弟。カット&アナ、アシュリー、Dr.クライゴアのリミックスを担当。
マイク
-
本作の新キャラ。Dr.クライゴアの作ったカラオケ好きのロボット。ジャンルは「ふ~ふ~マイク」。マイクを使ったゲームばかりが集まっているのが特徴。
-
ちなみに時々フェイントで「フーするな!」というゲームが挟まれることがあり、マイクを使うとミスになる(図鑑には登録されない)。
-
ボスは「わたげはつづくよ、どこまでも」。綿毛を落とさず、またトリなどの外敵に捕まらないように陸地まで届ける。
ナインボルト&エイティーンボルト
-
前作から引き続きエイティーンボルトとコンビを組んで「27ボルト」を名乗っている。ジャンルはやはり任天堂モチーフの「にんてんタッチ」。初代『メイドインワリオ』のステージもある。
-
ボスは「トリックショット」。空き缶を落とさないように撃ち続けるゲーム。
ワリオマン
-
ワリオが変身した姿。ジャンルは「かんぺきタッチ」で、これまでの「ナンデモアリ」に相当。あらゆるタッチ操作ジャンルから出題される。
-
ボスは「はなみち」。とある洞窟(後述)を様々なタッチ操作を駆使し冒険して、お宝を見つけ出す。
|
評価点
-
直感的に操作できるプチゲームの数々。
-
基本的にどこをどう操作すればいいのかは一瞬でわかるようになっている。タッチペンを使い慣れていない人の多いDSのローンチとしては妥当だろう。
-
また、他のゲームと操作感覚の異なる「マイクを使ったゲーム」が一カ所に集められており、混乱しにくくなっているのも高評価。
-
ただし、このゲームはナインボルトとワリオマンステージにも少しだが存在している。
-
右利き、左利きのどちらにも対応。利き手により若干内容の変わるゲームがある。
-
また今作では上画面に指示が常に表示されるようになっている。
-
前作の「しゃぎぃ」のような唐突に入るプチゲームは存在しない。ただし、マイクを使うステージでは「フーするな!」というのが入る。
-
図鑑モードでも登場するが、6の倍数で必ず登場するので対策は容易。
-
BGMのテンポが良い
-
プチゲーム前のBGMは全体的にテンポが良く軽快な曲調が多い。SPEED UP!のSEもテンポアップを感じられるもの。
-
また今作初登場のアシュリーのテーマソングも大変好評。
-
なお、Wii Uのバーチャルコンソール版ではBOSS STAGE時のSEが変更されている。
-
ワリオゲームの名に恥じない超絶おバカデザイン。
-
例によってハナのアナにナニカをつっこむという恒例のプチゲームも登場。ただし今作では指ではなくティッシュのこより(ナインボルトのステージでは初代のプチゲームがGBA形式として登場している)。
-
さらにラストステージの「はなみち」は巨大なニンゲンの鼻の穴を進んでいくという、他では見られないお下品なゲーム。
しかも鼻○ソや鼻水らしきものも登場している始末。
-
タイトルのはなみちは「花道」と「鼻道」をかけたのだろうか…
-
もちろんおバカさはなく、むしろ
無駄に
スタイリッシュでカッコいいエフェクトも取り入れられている。
-
やりこみ要素として「ごちゃ部屋」が追加された。
-
特定の条件を満たすと、様々なアイテムが手に入る。これらをタッチしていじることで遊べるのが特徴。
-
アシュリー可愛いよアシュリー
-
コンセプト自体は「無口系魔法少女」というありがちなキャラクターではあるが、任天堂らしいシンプルながらバッチリ可愛いキャラクターデザインで人気を博した。
-
さらに専用ステージの曲『SONG OF ASHLEY』は、彼女のキャラクター性に合った歌詞も合わせてシリーズ内でも屈指の人気曲である。
-
しかもこのBGMに合わせる(ボスステージでちょうどBGMが終わる)ために登場するプチゲームの順番にも法則があるという拘りっぷり。
問題点
-
ボリュームが大幅に減った。
-
プチゲームの総数は181+1種類。数時間でフルコンプできてしまう。
-
ごちゃ部屋はやりこみとしてはそれなりだが、所詮はタッチするおもちゃなので、飽きは速い。
-
最後の特典は全てのプチゲームで合格点獲得でゲットできるのだが、苦労に見合わないしょぼさ。
-
さらにフルコンプには『まわる』のカートリッジ(ダブルスロット)が必要になる。VC・3DSのDSiウェア版でも救済処置はないため、フルコンプは必然的に不可能。
-
操作方法が同じで、見た目だけ違うゲームが多い。ステージの分類が操作方法である以上仕方がないが…。
-
特にジミー。ひたすら特定ポイントをこするだけというゲームが大半を占め、代わり映えがしない。
-
マイクのステージは肺活量勝負。かなり体力を使う。
-
また特性上騒がしいところで遊ぶことは難しいのもネックではある。
-
グラフィックレベルは、DSとしてはイマイチ。GBAからあまり進化していない。
-
一部ゲームに3Dグラフィックが投入されているのが一番大きな違いだろう。
-
初期ロットではDS本体によっては一部のゲームが正常に進行しなくなるバグあり。
-
任天堂はかつて無償交換していた。もう交換はできなくなった。
総評
DSローンチながらDSで出来ることを存分に表現しきった作品。
どちらかといえば、本作全てをひっくるめて「DSのおためし」といった雰囲気であり、旧作に比べると新世代機ながらややボリュームに欠ける。
しかしそれでも操作のお手軽さは間違いない。どんな世代の人間でも簡単に楽しめるのは十分評価できるだろう。
余談
-
今作で初登場し一気に人気キャラになったアシュリーは後に『大乱闘スマッシュブラザーズX』で自身のテーマ曲がアレンジされる形で登場。
-
その後の作品でもアシストフィギュアとして参戦を果たしている。
最終更新:2023年01月17日 15:30