【ぐらでぃうすつー】
ジャンル | 横スクロールシューティングゲーム |
対応機種 | MSX |
メディア | 1MbitROMカートリッジ |
発売・開発元 | コナミ |
発売日 | 1987年8月22日 |
定価 | 5,800円 |
セーブデータ | なし |
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) ※バーチャルコンソール版より付加 |
配信 |
バーチャルコンソール 【Wii】2009年12月22日/800Wiiポイント(税5%込) 【WiiU】2016年5月25日/800円(税5%込) |
判定 | 良作 |
グラディウスシリーズ |
+ | 長いので折りたたんでいます |
偉大なる前作を超えるべく本作のスタッフが注力したのは、システム周りの強化だけでなく、作中にストーリー性を盛り込むことだった。
ボス戦艦との死闘を制し、果敢にも内部へワープして新武装を奪取するというくだりはヒロイックかつ画期的で、「徐々に自機が強くなっていく」ことがより魅力的に描かれた。
さらに脇を固める魅力的な設定群に、二周目にあたるプレイ内容を一周目へ擬似的に組み込むなど、斬新なアイデアの数々には目を見張るしかない。
後の『グラディウスII -GOFERの野望-』が前作から正当進化したのに対し、本作は変化球の極みともとれる作風だが、総合的な完成度では引けを取らない。
性能面で劣るハードで続編を出すという高いハードルを、見事乗り越えてみせた好例として、いまなお参考にできる良作だ。
*1 ちなみに本作を「グラに」と呼ぶと(勝手に)侮辱されたと思い込んで激怒するユーザも何故か一部にいるので使用には注意。
*2 AC版グラⅡは海外版タイトルが『Vulcan Venture』なので日本のような混乱は起きないのが救いである。
*3 但し出現場所は固定
*4 MSX本体の内蔵音源であるPSG3音と併せて、合計8音の同時発声が可能になる。正式名称は「SOUND CREATIVE CHIP」。一方、ACでも『シティボンバー』や『ヘクシオン』などに使われた実例がある。
*5 コナミは後にFC用ROMカセットでも「悪魔城伝説」等に独自のカスタムチップを搭載するようになる。
*6 但しこれは当時の国産PCの大部分に当て嵌まる事ではある
*7 因みに、この武器には未完成という設定がなされているが後付けであり、一部の移植版でのみ記載されている。
*8 というか上位スペックの機種への移植に際したユーザー達の期待感と実際のアレンジ方法の乖離による、コレジャナイ感の酷さ
*9 経緯については、ディスク1のドキュメントファイルに記されており、それによると「製作発表後から全く開発が進んでおらず、1991年7月の段階で1面すらできていなかった。開発自体も頓挫し、一旦無期延期。その後、別の社内開発者が引き継いだが当人にSTGの開発経験がまったく無かったことから半ば無理やり完成させた」という旨が書かれている。
*10 ミサイル、レーザー、アップ/ダウンレーザーの2段階パワーアップが削除された。
*11 ノーマルランクの段階で1面ボスの遮蔽板から平気で撃ち返し弾が飛んで来る
*12 余談だが、メインメモリが3MB以上かつCPUクロックが16Mhz以上のマシンで起動すると、自動判定によりPCMを4chまで合成して同時発生することが出来るドライバーが組込まれる。これにより効果音でドラムパートが消えることなく同時再生が可能となっている。
*13 タイトルは海外版タイトルの『Nemesis2』。
*14 しかも、同社によるMSX版『ネメシス』や『F-1スピリット』のMS移植版が存在していることも確認されている。こちらも当然非公式な上、コナミの著作権表記を消して自社製と偽る徹底っぷり。
*15 そのPSGパートの部分もマスターシステムの音源であるSN76489に合わせたコンバートを施していないベタ移植ゆえ、一部の音が外れてしまい音楽の酷さに拍車がかかっている。
*16 解析の結果、最初から『夢大陸アドベンチャー』を同時挿しした時の効果に加え、『ガリウスの迷宮』を同時挿しした時の効果(装備のバックアップが可能)も付加されていることが判明している。
*17 アスキー撤退後も(『MSX Magagine』休刊後も)『MSX FAN』を3年も発行していた。また当時の『PC Engine FAN』編集長は『MSX FAN』休刊時の編集長だったりする。
*18 なお「GRADIUS」は「惑星グラディウス」を意味するコナミの造語であり、一般名詞(ローマ式の剣)は「GLADIUS」である。