RAY STORM

【れいすとーむ】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード(FXシステム(FX-1B))
販売・開発元 タイトー
稼働開始日 1996年
判定 良作
レイシリーズリンク
RAY FORCE / RAY STORM / RAY CRISIS


地球の命運は、13機の「RAY」に預けられた。


概要

  • 1994年に登場した名作STG『レイフォース』の続編*1
    • だがストーリー上の繋がりはなく、同じ世界観を踏襲した前作及び『レイクライシス』のパラレルワールドが舞台となっている。
  • 『レイフォース』は2Dドットで描かれた作品であったが、本作は「3Dポリゴン」描写を採用。
    • この理由は、アーケード版ではFXシステムと言うPS互換基板を起用したため、2Dドットよりも3Dポリゴンの方が描写に優れているから。 
    • 互換元であるプレイステーションも、セガサターンより3Dポリゴン描画性能に優れていた。当初より家庭用ハードへの移植を考慮していたのか、プレイステーション版の移植度は極めて高い。  

ゲームシステム

前作との比較点

  • 自機選択、スペシャルアタック(緊急回避用ボム)の搭載、そしてロックオンレーザーの性能向上。
    • ロックオンは前作が自機と違う高さにいる敵しかロックオンできなかったのに対し、本作では同一高度にいる敵もロックオンできるようになった。
      • これにより「接近する事で殲滅速度を上昇させる」というテクニックが追加された。このテクニックは同時に「敵の射撃に反応し難い」シューティングゲームとしては大きなデメリットを併せ持ち、ゲーム性を深めている。
      • 全ロックオンを同じ的1箇所に集中させると、高威力のハイパーレーザーに変化する。
    • スペシャルアタックは、画面上部に大爆発を発生させる。これにもスコア倍率があり、多くの敵機を巻き込むと大幅にスコアが稼げる攻防一体の側面を持っている。
  • ショットとロックオンレーザーを別のボタンで撃ち分けられるManualモードと、どちらの攻撃もひとつのボタンで同時に撃つ*2初心者向けのautoモードが搭載。
    • autoモードではショットとロックオンレーザーを撃ち分けられないので、ハイパーレーザーを使用するにはロックオン終了までショットも止めなければならない。
  • 自機は新機体2機と、移植版のみ前作とほぼ同性能の機体が使用できる。
    機体名 ショット ロックオンレーザー ハイパーレーザー ロックオン数 スコア倍率 SPアタック 備考
    R-GRAY1 ワイドショット
    (広角範囲攻撃)
    ホーミングレーザー
    (多段同時攻撃)
    広範囲爆発攻撃 5~8箇所 最大128倍 前方爆撃攻撃 初心者~中級者向け
    スコア稼ぎには向かない
    R-GRAY2 ツインレーザー
    (前方残像攻撃)
    サンダーレーザー
    (順行追尾型攻撃)
    ブラックホール 8~16箇所 最大256倍 前方爆撃攻撃 上級者向け
    スコア稼ぎに向く
    R-GRAY0 ワイドショット
    (広角範囲攻撃)
    ホーミングレーザー
    (多段同時攻撃)
    未搭載 5~8箇所 最大512倍 未搭載 超上級者向け
    移植版のみ使用可能
+ ステージ
ステージ ボス 解説
August 4 2219 ALBION D.U. EARTH
アルビオン連合特別区
ペンドラゴン 一面というだけあって、敵の攻勢も薄く練習に最適。
ボスである陸上戦艦ペンドラゴンは、判定の分かりづらい炎の壁「グランドゲイザー」を投射してくる。
August 5 2219 OLD GAUL CITY EARTH
旧ゴウル市
ヴェルキンゲトリクス 開幕早々、こちらを追尾・特攻してくる戦闘機と見えづらい高速の粒弾が襲いかかってくる。
しかしただの「自機狙い」なので、中盤の戦闘機+粒玉の小ラッシュ以外は慣れでなんとかなる。
ボスは、前作の三面ボス「ギガ」を連想させる空中戦艦。2面ながら苛烈な攻撃を放ってくる。
August 5 2219 PALMYRA VALLEY EARTH
パルミラ渓谷
ゼノビア 高速スクロールと後半の陸上戦ラッシュが特徴。スコアラー御用達の『4000点雑魚』が出現するステージとしても有名。
ボスはいくつものパーツで構成されているのだが、パーツを破壊するごとに攻撃内容が変化するため初見ではパターンを把握しづらく、各種攻撃も厄介な難敵。
August 5 2219 3RD FLEET
EARTH ORBIT
第三艦隊
ハンニバル 戦場は宇宙へと移り、敵艦隊の中を突破しつつ進行するステージ。
戦艦から放たれる初見殺しのレーザー、ミサイルをばらまいてくる大型機や2面とほぼ同様の特攻機+粒弾の極悪タッグ、
後半の雑魚と戦艦の援護射撃の絶妙なコンビネーションと、初心者シューターの壁となるには十分な攻勢が待ち構えている。
August 6 2219 CARTHAGE BASE
SECILIA ORBIT
カルタゴ基地
ガイセリック 舞台はいよいよセシリア星系へと移る。
3面以上の物量で襲いかかる攻勢、ランダム弾をばらまくクレイジービットなど、プレイヤーを本気で殺しにかかってくる。
ボス『ガイセリック』も複数の攻撃パターンを複合して攻撃してくる難敵。
August 6 2219 ETRURIA SECILIA
首都エトルリア上空
アラリック これ以上無くカッコよくかつ極悪なボス・アラリックで有名なゲーム最大の難所。
初見では回避の難しいレーザー攻撃、自機を狙いつつ広範囲に展開する拡散弾、武器破壊で攻撃内容の変わるバスターランチャーとビームカノン、
さらに随伴機として独立行動するビットを備えている。
August 7 2219 JUDA CENTRAL SYSTEM SECILIA
ジュダ中枢システム
スパルタカス 高速スクロールと圧倒的物量の雑魚・弾が襲い来るラスボス前最後の関門。
ボスは、前作でラスボス前最後の関門として立ちふさがった『ダイナモ』を彷彿とさせる外見&攻撃パターンを持つ。
ユグドラシル 最終ステージはボス戦のみ。
  • 小ネタとして、本作のステージ名はローマ帝国が実際に侵略した国家の、ボスはローマに逆らった英雄たちの名を冠している。

演出

  • 前作はドットを用いた演出だったのに対し、本作は全編ポリゴンによる三次元描写となっている。
    • 96年の作品ながら三次元描写を用いたその演出は非常にクオリティが高く、2010年代の現在でも、本作と同等の三次元演出で魅せるSTGはそう多くない。
  • 前作のようなシームレス・「背景で語る」といった表現方法はないが、美しいポリゴングラフィックと大胆なカメラワークを兼ね揃えた豪華な演出が揃う。
    • 高速で渓谷を疾走する「パルミラ渓谷」、ホーミングレーザーや対艦ミサイルを掻い潜りながら強行突破する「地球連合第三艦隊」、配置された大量の敵機を高々度から襲撃する「敵首都エトルリア上空」など、バリエーションも実に素晴らしい。
      • 第三艦隊戦で眼下に見える地球、一部のボス戦のめまぐるしい背景の動きで戦闘の苛烈さを表現する演出も地味ながら秀逸。
    • ゲーム中に何気なく流れている英語音声もしっかりとゲームの内容に関係しており、聞き取って翻訳してみると実に興味深い。
  • 本作の演出の中でも取り分け目を引くのがボスの変形ギミックである。ガイセリックやユグドラシルの変形ギミックは思わず見入るほど。
    • 凶悪な強さで有名な「敵首都エトルリア上空」のボス・アラリックもまた、ユーザーからの人気が特に高い。「マスターグレード Zガンダム」をいじくりまわして考え出したと言われているだけあって、外観・変形ギミック共に非常にカッコいい。
      • 余談だがこのボスの高速変形に使用される慣性低減装置の製造にはハマチから採取する物質が必要という設定がある。
    • レイフォースでも搭載されていたボスの部位破壊も健在。様々な箇所がロックオン・破壊可能。

BGM

  • 前作同様BGMの評価は高く、作曲者もTAMAYOこと河本圭代氏が引き続き担当している。前作がどちらかと言えばSFを意識した曲調であったのに対し、本作では2面BGM「AQUARIUM」などで本物のイルカの鳴き声を使うなど、幻惑・幻想的なアレンジの加わったハウス調の曲が多い。
    • 設置されたゲームセンターの音量設定にもよるが、特にコイン投入時の画面(所謂PUSH STARTが表示される待ち画面)に流れる荘厳なピアノ曲「ORIGIN」は極めて圧巻で、その衝撃は初めて触れる多くのプレイヤーの度肝を抜いた。
    • 全体のBGMの雰囲気は前作『レイフォース』を踏襲しており、1面BGM「GEOMETRIC CITY」はレイフォースの1面「PENETRATION」を意識した曲調になっている。
    • ゲーム中ストーリーを意識した曲調の変化も健在で、本作では佳境に入っていくにつれBGMが悲壮さを増していく。それが特に現れているのが7面BGM「SLAUGHTER HOUR」。直訳するとズバリ「虐殺の時間」である。
      • 他にも荘厳なラスボス戦BGM「INTOLERANCE」、エンディングで流れる切ないピアノの曲「CERAMIC HEART」などが人気が高い。

ストーリー

  • 大まかなあらすじは「オーバーテクノロジーを搭載した最新鋭戦闘機に地球の命運を託す」というありがちなもの。今回は「人類の生存のために母星を破壊する」レイフォースに比べて悲壮なストーリーではないとされがちだが、実際やっていることは人類同士の殲滅戦と悲惨。
    • 敵勢力である「セシリア連合」、その本拠地である「衛星セシリア」は地球人の殖民衛星。セシリア連合が蜂起した目的は地球政府による圧政からの解放であり、街を一つ水没させた後に降伏した地球政府に地球の破壊を宣言。また、地球側の主戦力はセシリアに奪われ、地球側の頼りになる戦力はセシリア側の科学者が亡命することで偶然手に入れた、謎のオーバーテクノロジー「LAY」を搭載した13機の「R-GRAY」のみ。
+ 詳細ストーリー
【A.D.2096】
外宇宙開発の最中、突如異常重力波が観測される。その調査時、人類が居住可能な星があるセシリア星系が発見された。その後も異常重力波の調査は続けられたが、二度と観測される事は無かった。
セシリアへの大規模な植民計画実行のため、大艦隊用特殊重力場発生システム『Gravity Catapult』(MOON GATE)の建造に着手。
【A.D.2103】
『MOON GATE』完成。
第一次セシリア植民計画始動。以後四次まで行われる。
【A.D.2138】
地球は連邦制を導入。国家は惑星単位に変わる。
【A.D.2141】
増えゆく植民惑星を統治するため地球政府は地球/太陽系連合軍を設立。翌年、駐留軍をすべての星系に配置し、植民惑星を軍政下に置く。
衛星セシリアには、最も重要な植民地として最大規模の艦隊を駐留させた。殖民衛星諸国には、基本的な権利は認められていたが、自治権は著しく制限されており、あくまでも地球中心の社会形態を崩さなかった。
【A.D.2199】
「バルカ機関」と呼ばれる研究機関が、セシリア殖民地議会によって秘密裏に設立される。その目的は、セシリア星系にて発見されたオーバーテクノロジー、通称"LAY"の研究である。
"LAY"の基礎研究が終了し、完成した技術が実用化する直前、技術者、研究者全員の意志で研究成果と共に地球へ亡命。理由は誰一人として語ろうとしないため不明である。
バルカ機関は亡命後、アルビオン連合特別区にて「R-GRAY」シリーズ及びその搭載システムの開発を行う。
【A.D.2219 August.1】
人類が恒星間航行を実用化して100年余の時が流れていた。地球は宇宙開拓の時代を経てオリオン腕全域まで勢力を延ばし、20を越える植民惑星を抱える恒星間国家の主星として繁栄していた。
次第に増えていく植民惑星を統治するために、地球は地球/太陽系連合軍を設立し、植民惑星を厳しい軍政下に置いた。
こういった体制に反発する急進的植民惑星諸国は、宇宙開拓の最重要拠点である『セシリア』を中心とした『セシリア連合』を成立し、武装蜂起。地球/太陽系連合艦隊の戦力を強奪する形で行動を開始し、セシリア駐留艦隊の全てを奪取する。
セシリア連合艦隊は地球軌道到達直後に、ヨーロッパ地区の首都ゴウル市に対し軌道上から砲撃。ゴウル市はクレーターと化し水没。地球政府は24時間で無条件降伏した。
地球政府の降伏を受けた後、『セシリア連合』は地球上に居住する人々の6日以内の強制移民を命令、更に地球の破壊を宣言する。地球と、地球寄りの植民惑星の反発を武力で鎮圧すると、地球破壊の為に全艦隊を集結した。
【A.D.2219 August.4】
セシリア連合による武装蜂起。
地球政府は、この事態を予測していたかのように、バルカ機関より流出したオーバーテクノロジー"LAY"を基に開発された『R-GRAY』全13機によって、
『セシリア制圧作戦』-OPERATION "RAYSTORM"を発動する。
そして・・・
+ エンディング(ARCADE MODEネタバレ)

最終目標「ユグドラシル」破壊後、崩壊していくセシリア中枢部から紙一重で脱出し、味方艦隊と地球に迎えられるという穏やかな終わり方である。アーケード版ではこれ以外のENDは存在していない。

レイフォースとの関連性

  • 本作は、【RAY】の名を冠していながら前作「レイフォース」と関わりがないように思えるが、実は設定上に関係性が隠されている。
  • 「衛星セシリア」とオーバーテクノロジー『LAY』
    • 前作のストーリーの一文に「衛星セシリアへの移民計画に方針は一本化された」とある。そして本作には「異常重力波の観測地点よりセシリア星系発見」とある。
      • 前作の惑星の衛星として「衛星セシリア」があり、異常重力波はその惑星の崩壊の際に起こったものであり、「大型ガス惑星セラフィム」が形成された、と受け取れる。
    • 『LAY』はバルカ機関によりセシリア周辺にて発掘された、という記録がある。
    • そのセシリア周辺は異常重力波が観測された場所であり、その近辺で惑星が破壊されている。つまり『LAY』は前作の機体「X-LAY」の残骸と受け取れる。
    • もちろんこれはそう受け取れるというだけで、スタッフインタビューによるとあくまで両作品はパラレルワールドとしての関係である。
  • 一方、レイフォース側の後出し公式設定に、本編の1年前に衛星をめぐる戦いがあり、次元の歪みが発生、テスト機が衛星内部を破壊したが行方不明になったというのがある。
    • この前作設定に基づく本作スタッフの見解では、発掘された『LAY』は前作自機ではなくそのテスト機であり、次元の歪みによりレイフォース世界の衛星からパラレルワールドのセシリア星系へと異常重力波をともなって飛ばされてきた、ということになる。
    • 発表は後出しではあるが後付けではなく前作開発時からあった設定とのこと。しかしストーリーにあまり関係ない部分なので省略され、次作『レイクライシス』発表時にレイフォース年表とレイストーム年表をゲーメストに掲載する機会ができたために蔵出しされたという経緯。

問題点

  • 三次元描写を用いたSTGの多くに言える事だが、ダイナミックなカメラワークと三次元描写により演出と引き換えに「敵機や敵弾が背景に紛れて見にくい」という問題が生じてしまっている。
  • 自機の挙動に癖がある。
    • 画面全体が左右に追尾スクロールする影響で、自機の動きに慣性がついてるかのように感じるため、レバーをニュートラルにして自機の移動をやめたとき、自機が微妙に動いてしまう錯覚に陥る(急停止ができないように見える)。これにより「微妙に動いた所に敵弾があって死ぬ」という事がわりと頻繁に発生する。慣れればそこまで問題ではないが……。
    • スペシャルアタックの当たり判定が見た目よりやや狭く、着弾点がランダムなので、使い所を見極めないと効率よくダメージやスコアを稼げない。
      • 無論スコアを一気に稼げるという多大なメリットはある。
      • 続編の「レイクライシス」では、全方位型という形に変更され、より緊急回避としての側面が強まった。
  • 難易度が高い
    • ロックオンレーザーの仕様変更とスペシャルアタックの追加でゲーム性に大きく深みが増したが、その分パターンの構築が複雑化してしまったため、難易度がかなり高くなってしまっている。
      ゲームバランスは悪い訳ではないが、「ミスによるランク下げが前提」での調整がされており、ノーミスクリアは至難の業。
    • 本作では『シルフィード』と同じく、パースをかけたハーフトップビューを採用している(同時期に発売された『蒼穹紅蓮隊』はトップビュー)。
      これ自体は立体感を表すためにうってつけの表現なのであるが、同時に「弾が画面手前に来るほど加速する」という問題点を生んでおり、慣れるまで弾が避け辛い。
    • スコア獲得による残機エクステンドが無い。エクステンドがあって、ハーフトップビューでなければ難易度は格段に下がっていたとも。
    • 当時のタイトーは「100円でいかに最低3分遊んで貰えるか」ではなく、「いかに100円で3分で回せないか*3」主義だったが、これがゲーム作りに少なくとも響いている。
  • 人によっては一部の敵弾が見えにくい。
    • ステージ2と5の赤い敵弾が、「色覚障害*4を持つプレイヤーから非常に見えにくい」ということが、ある同人サークル*5によって指摘された。
      • サークルからの手紙を重く受け止めたタイトーは、移植版で弾の色を変更すると回答。後の移植版で赤い敵弾がオレンジ色に変わっているのはそのためである。

総評

美しいドットグラフィックとシームレスが失われたものの、それ以外の全ての面で大きく進化しており、サウンドもより新しい方向性へと邁進している。
PS互換基板をベースとして開発されただけあってPS版の移植度も高く、少々鼻につく難易度の高さもコンシューマーならば相殺できる事も相まって、非常に完成度が高く、欠点の少ない一作となっている。
PSストアで格安で配信されていおり、今ならHD版もあるので、興味のある人であれば購入する価値は十分あるだろう。


RAY STORM(PS版)

発売・開発元 タイトー
発売日 1997年1月10日
定価 5,800円
判定 良作

概要(PS版)

  • AC版稼働の翌年に発売されたプレイステーション移植版。
  • 基となったAC版より僅かに処理落ちしやすく、ややテクスチャが粗いが、それ以外は完璧な移植と言える。*6
  • 通常のアーケードモードに加え、エクストラモードと13機モードの追加・オプションで細かな設定が可能になった豪華仕様となっている。

特徴(PS版)

  • エクストラモード
    • BGMのアレンジ・敵配置の変更&追加・エフェクトの変更・背景の変更&追加、ボスの攻撃パターンの変更&追加など、ほぼ別物と言っていいほどの大幅な調整が行われている。
      アーケード版と同等以上の高いゲーム性を誇っており、ファンからの評価は高い。
    • アレンジBGM『NEU TANZ MIX』も評価が高く、特にENDLESS STAIRS、CERAMIC HEART、ORIGIN、GEOMETRIC CITY、AQUARIUMなどのアレンジは極めて評価が高い。
+ このエクストラモードではエンディングが差し替えられている(ネタバレ注意)。

R-GRAYは衛星セシリア制御体「ジュダ・セントラルシステム」を破壊。
脱出時にその崩壊に巻き込まれ、機体に壊滅的なダメージを負うも、奇跡的に生還する。なお、このR-GRAYが全13機のR-GRAY中、最後の一機である。

【R-GRAY戦闘報告 August 8,2219 AM 0:13】
セシリア連合の中核、植民衛星セシリアにおいて制御体「ジュダ・セントラルシステム」崩壊。
植民衛星セシリアは衝撃で軌道を変え、大型ガス惑星セラフィムへの落下軌道をとりつつあり、数日以内に落着する模様。
首都エトルリア市は周辺16都市と共に消滅。衛星セシリアは質量の30%を消滅させ現在も崩壊中。
セシリア住民78億人中70%は既に死亡し、残り30%の生存も絶望的と推測される。
セシリア連合はその中核を失い、事実上この戦争に終止符がうたれた。

しかし、このレポートが、地球に届く事はなかった。
地球はセシリア連合残存艦隊によって破壊され、星屑と化していたのである。
帰る場所を失った最後のR-GRAYは、宇宙の彼方へと飛び去った。

地球とセシリアは消滅した。
オーバーテクノロジー「LAY」に関わった者も、「LAY」が実在した証拠も全て消え去った。
R-GRAY が存在したという記録もまた消滅し、R-GRAY が帰還したという記録も残されていない。

  • なお『NEU TANZ MIX』のアレンジCDブックレットにおける、ZUNTATAによる独自設定には、「10年前に自機パイロットが見た夢が現状を予言したもので、古代人のオーパーツでも現状は予言されていた」というストーリーがある。
    • 物理学者である友人が自機パイロットに宛てるつもりだった手紙の中で、さらに直感による理論展開がなされ、その中では「古代人がしたのは予言ではなく記録」そして「夢で見ていたのは未来ではなく過去であった」という…
      つまり「衛星セシリアの正体はMOON GATEで繋がってしまった太古の地球だったのかもしれない」という結論に行き着いている。いずれにせよ「地球とセシリア、双方の消滅」という結末は変わらない。
  • 13機モード
    • 「R-GRAYシリーズは13機開発された」という設定に基づき、R-GRAY1とR-GRAY2をautoとmanualそれぞれ3機づつ、そしてプロトタイプであるR-GRAY0を用いた全13機でステージを攻略するという内容になっている。
    • コンティニューができないため上級者向けだが、限られた残機の中でどこまで稼げるかのやり込みはなかなか面白い。なお、R-GRAY0はこのモード限定使用可能。
  • その他
    • オプションは残機設定・ステージ別の難易度変更(この設定はアーケード版の基板設定にも存在する)、ステージセレクト・連射のオンオフ・スクリーン調整といった破格の充実ぶり。
    • ゲームアーカイブスでの配信も行われており、PS3、PSP、Vitaでもプレイ可能。


RAY STORM HD

対応機種 プレイステーション3
Xbox360
メディア ダウンロード専売ソフト
発売 スクウェア・エニックス
開発 プロキオン
発売日 【PS3】2010年5月6日
【Xb360】2010年5月5日
定価 【PS3】1,500円
【Xb360】1,200マイクロソフトポイント
判定 良作

概要(HD版)

  • HD解像度に対応したリファイン版。その名が示す通り、グラフィックを現行機種に合わせた高解像度に一新、機体やモードの追加も行われている。
  • PS版をベースに開発されたため、エクストラモードや13機モードなど、基本的にはPS版と同じ。『NEU TANZ MIX』も勿論収録。

特徴(HD版)

  • グラフィックの追加修正
    • グラフィックはそこまで綺麗とは言えないが、価格を考えれば十分と言える。また、グラフィック向上に伴い敵弾の見づらさが若干緩和されている。
    • ゲーム画面が16:9のワイド解像度(720p)対応になったものの、4:3の画面を引き伸ばし表示してあるだけであり、背景の惑星等が楕円になってしまっている等、デザイン面での弊害が出てしまっている。
      ただしプレイしていればすぐに慣れ、一部の攻撃が避けやすくなっているというメリットもあるので、そこまで問題ではない。
    • ステージ1の背景がアレンジされ、テクスチャに描かれていただけの建物も全てモデリングし直されている。
      • この為街並みの印象が変わってしまっているが、これには賛否がある。
  • エンディングの英文テキストに日本語字幕が追加された。内容自体は変わらず、設定資料集等で公開されているものと同じ。
  • オンライン対応
    • ランキングモード
      • スコアをランキングに登録するための一人プレイ専用モード。残機・難易度共に固定で、登録はモード別に可能。
    • ネットワークランキング&リプレイ
      • ランキングの確認とリプレイデータのダウンロードを行うモード。リプレイではダウンロードしたリプレイデータの再生・観賞が可能。
  • 機体の追加・修正
    機体名 ショット ロックオンレーザー ハイパーレーザー ロックオン数 スコア倍率 SPアタック 備考
    R-GEAR ホーミングミサイル
    (前方誘導攻撃)
    GEAR
    (無線誘導掃射)
    未搭載 無制限
    (使用そのものは有限)
    最大196倍 ゲージの緊急回復
    一定時間無敵化
    一定時間高機動化
    詳細は後述
    R-GRAY0 ワイドショット
    (高火力)
    ホーミングレーザー
    (高火力)
    未搭載 5~8箇所 最大512倍 未搭載 高火力&高機動
    詳細は後述
  • R-GEAR
    • 本作で新規に追加された機体で、他の機体とは全く異なる性能を持つ。バルカ機関からオーバーテクノロジ「LAY」を入手する以前に開発していた機体という設定。その特性からスコア稼ぎに特化した機体と言える。
    • ロックオンレーザーは、GEAR(俗に言うファンネル)を使った無線誘導攻撃で、ロックオン数は何と無制限。ただしロックオンゲージをすべて消費し切ると一定時間使用できなくなる(ゲージは数秒で回復)。ロックオンサイトが他機よりも広く使いやすいが、連射があまり効かない・一部のボス戦が辛いという欠点もある。また、その特殊さ故にハイパーレーザーは搭載していない。
    • ショットは誘導性のある高威力のミサイルとなっており、横に離れた場所から安全に攻撃が可能。連射があまり効かないが、弾避けに集中しやすい破格のメリットを持つ。
    • スペシャルアタックは、ロックオンゲージの緊急回復を行うと同時に、一定時間機体に高機動無敵化の効果を付与するという特殊な強化。ゲージの緊急回復を利用する事で、スコア倍率を維持したまま長時間の攻撃が可能。
      • 長所と短所のバランスが取れており、初心者は遊びやすく上級者はスコア稼ぎが面白いというかなり優秀な機体となっている。他の機体とは全く違う面白さがあり、パターン組みも楽しい。ちなみにランキングではこの機体が上位を占めている。
  • R-GRAY0
    • 追加機体ではないが数々の調整が行われている。また、本作では13機モード以外でも使用可能となったため、実質新規追加機体と言える。
    • 「火力・スコア倍率・移動速度が全機体で最高」という最高の長所と「ハイパーレーザーとSPアタックが使えない」最低の短所を併せ持つピーキーな性能。玄人シューター向けの機体と言える。
    • 機体の外観がレイクライシスのEDに登場するX-LAYと同じものになっている。のみならず武器の攻撃範囲や見た目・SEに至るまでレイフォースと同じという、前作ファンにとって最高のサプライズを搭載。
      名を変えたX-LAYそのものである。設定的には『回収したX-LAYの残骸を復元したもの』と言ったところか。
    • なお、13機モードではR-GEARとR-GRAY0を同時に使用する事はできない(二者択一)。また、13機モードでのR-GRAYは、カラーリングが通常の赤&青のカラーが画像の薄緑色のものになる。
  • 問題点
    • サウンドテストとクレジット投入画面が無いため、BGM「ORIGIN」を聞くことができなくなっている
  • グラフィック関連
    • 先述の通り4:3の画面を引き伸ばしているので、アスペクト比に違和感が生じる。強制4:3表示可能なモニターがあれば対応できるが、オプションで4:3に調整できないのはやはり残念と言える。
      どうしてこうなったのかというと、当時のXBOX360、PS3共に4:3でのゲーム作成は禁止というルールがあったため。
      背景のみ16:9用に拡張するという考えもあったのだが、それをやるとオリジナル版で左右の画面外から出現する敵が、画面上にいきなり沸いてくるという表現になってしまう。
      その修正は今度は社内側でオリジナルのソースを可能な限り使うに反するため、泣く泣く16:9に引き延ばしたとのこと。
    • 敵破壊エフェクトが簡略化されており、破片が散らばる演出がカットされている。これについては見やすくなったという意見もあり。
  • PS版より退化しているオプション
    • PS版のステージセレクト解禁はアーケードorエクストラモードクリアが条件だったのだが、こちらは13機モードクリアが条件と難化した。
    • これによりステージセレクトを使った13機モードの予行練習ができなくなった。その代わり上級者のリプレイが手軽に見られるようになってはいるが。
      これについてはリプレイモードの解析に手間取って、初心者向けへの配慮のチェックが甘かったと、プロデューサーが反省していた。
    • R-GEARやネットランキングに少々のバグが存在する。EDメッセージが違うという指摘があるが、これは「日本語で作ったオリジナルの原稿は変わっていないのだが、英訳し直したために、微妙に違いが出てしまった」とのこと。

移植版(その他)

  • PS・SIMPLE1500シリーズ版(01/10/30発売)
    • D3パブリッシャーから「SIMPLE1500シリーズVol75・THEダブルシューティング」として、レイクライシスと一本のソフトにカップリングされ販売された。
    • 『NEU TANZ MIX』が収録されてないという問題点はあるものの、名作二本が1500円で遊べるという点は大きい。
    • 単品版では出来なかったアナログスティックの操作が可能になっており、操作性が大きく向上している。
  • SS版(97/1/30発売)
    • セガサターンでは前作が『レイヤーセクション』となっているため、タイトルを『レイヤーセクション2』に変更されている。 また、販売元が前作はタイトーだったが、本作はメディアクエストになった。
    • PS版に比べグラフィック面では処理落ちがきつい・半透明処理がメッシュに変更されている。細かな点ではラスボス戦の背景が3Dから2Dになってしまっている。
    • サウンドの面での劣化も酷い。
      • クレジット投入画面と機体選択画面のBGMは内蔵音源に変更され、前者は悲惨なことになっている。
      • 効果音もかなりこもっており、迫力が下がっている。
      • 他にもエクストラモードとアレンジBGMは未収録となっている。
    • 俗に言う劣化移植となってしまっている。
    • 一応、ムービー追加・R-GRAY0が通常機体として使用可能・ロード時間の短縮など、微妙な評価点もあったりする。
    • 因みにエンディングはエクストラモード版がベースとなっている。
    • 誌上広告のキャッチコピーはよりにもよって「サターンやるじゃんきれいじゃん」だった。PS互換である本作はSSの性能と相性が悪いことから「自殺行為」と発売前から囁かれていたのだが…。
  • Windows版(01/4/6発売)
    • サイバーフロントからの販売で、PS版の移植となっている。高解像度表示に対応。XP以降にも対応しているがビデオカード・ドライバを選び、例えばRADEON HD2600では正常に表示されないが、それより新しいHD4850では正常表示される。後にGダライアスとのバンドル版もソースネクストから販売された(Wikipediaより抜粋)。
    • BGMはCD-DAで収録されているが、SS版と比べノイズが入っている。
  • PS2版(05/8/25発売)
    • 『タイトーメモリーズ下巻』に、PS版のアーケードモードのみが収録されている。
  • iPhone版(2012/6/22配信)
    • iPhone/iPod Touch/iPadでプレイできる。PS版同様、アーケードモードとiPhoneモード*7の2つを選択可能。『NEU TANZ MIX』も収録。
      • アーケードモードはAC版同様クレジット投入画面から開始されるため、「ORIGIN」を聴くことができる。
        iPhoneモードはクレジット投入画面が無いため、『NEU TANZ MIX』の「ORIGIN」がタイトル画面で流れるようになっている。
    • Autoモードは完全自動でショットOFF不可だが、スペシャルアタックが自動発動する救済処置(いわゆるオートボム)を搭載。
    • ステージセレクトも最初から使用可能。また、一度通しでクリアした後は7面スタートでも8面(最終ボス戦)に行けるようになった。
    • 2017年6月29日より、「タイトークラシックス」の第3弾としてアップデートが行われた。詳細は下記。
  • タイトークラシックス版(2017/6/29配信・iOS/Android)
    • 上記iPhone版からアップデートされる形で配信開始。第2弾であるレイフォース同様、Androidでもプレイ可能となった。
    • 追加要素として、AREA1のBGMである「GEOMETRIC CITY」のアレンジバージョンを収録。アレンジ担当は現ZUNTATAメンバーの森正樹(MASAKI)氏。
      アレンジ版かオリジナル版のどちらを使用するかについては、オプションから任意で設定可能。
    • iPadでの全画面表示の対応、ゲームコントローラーのサポートなどの改善点も概ねクラシックス版レイフォースと同様。