天元突破グレンラガン

【てんげんとっぱぐれんらがん】

ジャンル 必殺技収集ドリルアクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 アルファ・ユニット
発売日 2007年10月25日
定価 6,729円(税込)
プレイ人数 1~4人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし


概要

2007年に放送された人気アニメ作品のゲーム化。
原作は1970~2000年代の各ロボットアニメの特徴を再現し、主人公・シモンの成長を描いたストーリーが人気を博し劇場版まで作られた。
本作は原作終了後の僅か1ヶ月後に発売されたというハイペースさから想像するに、TVの放送とほとんど同じラインで製作されたと思われる。


特徴

  • 画面に現われた敵をロックオンし、「ギガドリルブレイク」などの原作で使用された技をタッチペンで操作するという内容で、攻撃力は「E」~「S++」まで段階が分けられている。
    • 武器はそれぞれ頭・胴・右足・左足・右腕・左腕専用となっており、全体的にSの技は頭に集中している事が多い。
    • 攻撃力の低い技は有効範囲が広く、高威力の技は逆に敵をロックオンしにくい。最高威力の「究極!男のやせ我慢ショット」は範囲がとても狭い上に装甲を消費しての攻撃となる。
  • また、ドリルを使ってラガン*1を発掘したり、温泉を掘り当てたりするステージもある。

評価点

  • 原作の雰囲気は後述するラスト部分を除き、かなり再現されている。バトルシーンの前に挿入されるイベントシーンではキャラクターがぬるぬる動く上、上画面に表示される顔グラフィックも表情豊か。
    • 特に第一話は村長や村の少女達まで再現されているなど芸が細かい。
    • 戦闘時の技グラフィックもDSのスペックを考えると中々高い。中でもメイン技であるギガドリルブレイクはかなり気合が入っており、当時放送されたCMでも大々的に使われた。
  • 本作のオリジナル獣人・ティトリーは演じる門脇舞以の魅力も加わって人気が高い。同封されたDVDに収録されたオリジナルストーリーも高評価。
  • なんと、選択肢次第では原作で死亡しているカミナが最後の最後で復活する。大人になったシモン総司令とカミナが力を合わせ、ラスボス・アンチスパイラルに立ち向かう姿は原作ファンなら感動物。

賛否両論点

  • アンチスパイラルの存在は原作どおりだが、フォルムが全く異なっている。
    • ただし、外見以外は原作どおりの役割を担っており、グランゼボーマにもきちんと乗ってくる。
  • 技の種類は攻撃だけでなく防御・回復・敵のステータスダウンなど幅広いのだが、ドラクエにおけるメラ→メラミ→メラゾーマのように「技の威力が上がっただけで範囲は同じ」という物が多い。

問題点

  • シモン・カミナといった主役キャラやヨーコ・ニアといったヒロイン勢は当然ボイスがついているのだが、全てのキャラに声が当てられているわけではない。
    • ギミー・ダリーの子供コンビやキヨウ・キノン・キヤルの三姉妹は誰か一人だけという謎仕様。全員に声が無い、などなら分かるのだが…。
    • これに関しては、ロージェノムとアンチスパイラルの声は池田成志と上川隆也という超豪華キャストのため呼ぶのは困難だが…*2
    • ほとんど全てのキャラが登場するが、マッケンの妻でメカニックのレイテとその子供たちは未登場。彼女のファンは泣いていい。
  • 原作に登場したアークグレン・超銀河グレンも使用できず、原作ファンを大いに落胆させた。
  • 一度入手した技は2周目に持ち越せない。
  • 原作のストーリーをなるべく再現しようと努力はしている様だが、内容をはしょりすぎて本編未見のプレイヤーが置いてけぼりとなっている。
  • 一度選択した技のデモは飛ばせない。ものの数秒だが、テンポの悪さに拍車をかけている。
    • 技によってはタッチペンでの操作が激しく、画面を傷つけてしまう可能性が高いものが多い。プレイするなら保護フィルムは必須。
    • 技をコンプリートしても何も起こらない。せっかく145種類もあるのだから、全て集めた時の特典は欲しかったところ。
  • ラスボスは装甲が硬い以外は大して強くない。また連戦ステージが多いため、ダレてしまうこともしばしば。

総評

原作の再現度や操作性など、キャラゲーという点を考慮しても批判すべき点は数多く決して名作とはいえないが、「アニキ復活」というifストーリーが展開されているのは高評価。
現在は中古品が安く売られているので、そのシーンのためだけに買うというのも悪くは無いかもしれない。

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最終更新:2022年03月06日 09:00

*1 グレンラガンの頭部を構成するユニット。シモンがこのラガンを見つけたところから全てのストーリーが始まったといっても過言ではない。

*2 ただし、両名とも『スーパーロボット大戦』シリーズには出演している。