ハローキティのパンダスポーツスタジアム

【はろーきてぃのぱんだすぽーつすたじあむ】

ジャンル ミニゲーム集
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 ドラス
開発元 不明
発売日 2008年7月17日
定価 4,200円(税込み)
判定 クソゲー
ポイント パンダコスプレキティのスポーツミニゲーム集
価格に見合わない極薄内容
ゲーム内のコスプレキティは可愛い
ハローキティシリーズリンク


概要

  • ドラスからリリースされたハローキティを題材としたゲームの一つ。ジャンルとしてはミニゲーム集にあたる。
  • パンダのコスプレをしたキティが12種類のスポーツに挑む設定となっている。
  • 完全一人プレイ専用。操作はすべてタッチペンで行う。

主なルール

  • 12種目のミニゲーム(スポーツ)を自由にプレイできる。
    • 好きなゲームを選び、ゲーム終了後は成績結果によって良い順から「金」「銀」「銅」のいずれかのメダルが得られる。
      • 取得したメダルはミニゲーム選択画面の該当ゲームに表示される。
      • 同じゲームを何度もプレイすると、メダルは良いものが上書きされる。すなわち、該当ゲームにて金メダルを取得すればそれが固定される。
    • 取得したメダルによっては、その該当ゲームに関するイラストギャラリーが解禁される。
      • 銅か銀メダルを取得できれば2枚あるイラストのうちの1枚が解禁され、金メダルを取得すれば2枚すべてが解禁できる。
      • 「12種目のミニゲーム × イラスト2枚」の24枚のイラストに加え、特定条件を満たせばゲームにはない専用種目のイラスト2枚が解禁される。すなわち全部で26枚のイラストが用意されている。
  • ミニゲーム一覧、及びルールについて。
    • 12種目のミニゲームのルールを以下に示す。
+ ミニゲーム一覧
  • 1.ベースボール
    • キティがホームランに挑む。
    • ピッチャーがボールを投げた後に、下画面にボールが一時停止する。停止中にボールが3色のボールに分裂し、色がルーレット風に点滅する形となる。
    • 指定された色のボールをタッチすればホームランを打つ(スコア加算)。点滅のタイミングを誤ってタッチするか、違う色のボールをタッチしてしまうとミス。
    • 上記の行動を5回終えればゲーム終了。
  • 2.ハードル
    • キティがハードル走に挑む。
    • 下画面下位置の左右スライドを連続で行えばキティを走らせ、スライド中央にあるアイコンをタッチすればハードルをジャンプできる。ハードルをジャンプできないとスピードダウンのペナルティ。
    • ゴール地点までキティを走りきらせればゲーム終了。
  • 3.スイミング
    • キティがスイミングに挑む。
    • 下画面を右回りスライドを連続で行えばキティを泳がせ、スライド中央にあるアイコンをタッチすれば息継ぎを行える。息継ぎをしないまま放置するとスピードダウンのペナルティ。
    • ゴール地点までキティを走りきらせればゲーム終了。
  • 4.シンクロ
    • キティと仲間達がシンクロナイズドスイミングに挑む。
    • 下画面に動き回るキャラ達をタッチすれば華麗な演技をしてくれる(スコア加算)。逆にタッチできないとミスとなる。
    • キャラ達がすべての行動を終えればゲーム終了。
  • 5.バスケットボール
    • キティがフリースローに挑む。
    • ボールを持ったキティが待機しているので、ボールを斜め上にスライドすればボールを投げる。30秒の制限時間が過ぎてもスライドしないと強制ミスとなってしまう。
    • 投げたボールがシュートできればスコア加算。できなければミスとなる。
    • 上記の行動を5回終えればゲーム終了。
  • 6.サッカー
    • キティがPK対決に挑む。
    • 下画面に様々な矢印が並んでおり、それが常時スクロールしている。
    • 上画面に指定された矢印が表示されているので、それと同じ矢印をタイミング良くタッチしていく。
    • 見事同じ矢印をタッチすればゴール(スコア加算)。できなければミスとなる。
    • 上記の行動を5回終えればゲーム終了。
  • 7.バレーボール
    • キティがバレーボール対戦に挑む。
    • 下画面にボールが落ちてくるので、ボールが赤く光ったなった瞬間にタッチを行えば打ち返せる。
    • その打ち返しを3回連続行えばスコア加算。できなければミスとなる。
    • 上記の行動を3回終えればゲーム終了。
  • 8.ウエイトリフティング
    • キティがウエイトリフティングに挑む。
    • 下画面を右回りスライドを連続で行えばキティがバーベルを持ち上げる。
    • 30秒の制限時間以内にバーベルを完全に持ち上げればスコア加算。できなければミスとなる。
    • 上記の行動を3回終えればゲーム終了。
  • 9.柔道
    • キティが柔道対戦に挑む。
    • 下画面下側左右に2つのアイコンがある。定期的に片方のアイコンのタッチ表示がされるので、タイミング良く指定されたアイコンを連続でタッチしていく。
    • アイコンのタッチを順調に行えば勝利となる。
    • 勝敗が決まればゲーム終了。
  • 10.卓球
    • キティがピンポンラッシュに挑む。
    • 下画面に大量のピンポンが迫ってくる。赤く光ったピンポンを可能な限りタッチしていけばスコア加算。
    • すべてのピンポンが迫り終わればゲーム終了。
  • 11.新体操
    • キティが新体操に挑む。
    • 下画面左側と右側にビートマニア風の枠が表示され、そこから音符が流れてくる。
    • BGMのリズムにのって音符をタッチしていけばスコア加算。
    • BGMの演奏を終えればゲーム終了。
  • 12.テニス
    • キティがテニス勝負に挑む。
    • 下画面にボールが迫ってくる。赤く光ったボールをタッチすれば相手側に打ち返せる。
    • 相手がボールを打ち返せずにミスするとスコア加算。できなければミス(相手側がスコア加算)となる。
    • こちら側か相手側が特定のスコアに達成すればゲーム終了。
  • 13.レスリング
    • ミニゲームは存在せず、イラストが収録されているのみの種目。
  • その他の情報。
    • ミニゲーム開始前にルール説明を鑑賞できる。鑑賞中にスキップする事も可能。
    • ミニゲーム中は下画面上部右側にあるアイコンをタッチする事で、いつでも止める事ができる。
    • オプションとして全11曲のBGMと、全88種類の効果音を聞く事ができる。

問題点

  • 度が過ぎたゲームの薄さ。
    • 本作がクソゲーと確信できる最大の理由がこれ。どうみても定価4,200円に見合った内容じゃない
      • ミニゲームの種類がたったの12種目。難易度はどれも1つだけ。隠しミニゲームなどのサプライズはない。
      • 信じられない事にこの薄い12種目のミニゲームが本作のすべてである
    • 純粋にミニゲーム集としてみても手抜き臭い。
      • どのミニゲームも1プレイに1分かかるか否かのあっけなさで、すべてのミニゲームを一通りプレイするのに10分程度しかかからない。
      • ミニゲームによる難易度差やプレイヤーの腕前にもよるので絶対的な断定はできないが、すべてのミニゲームを金メダルクリアするのに1時間もいらない位に難易度が低い
      • 全ミニゲームを金メダル制覇してしまうともう何の目標もなくなってしまう。繰り返すが本作は定価4,200円で売られているゲームである。
    • スポーツである必然性がない。
      • 「ベースボール」は色ルーレットを止めるだけでホームラン。「テニス」は相手が自爆するまでボールを打ち返すだけ。…とスポーツ性が感じられないものながり。
      • 良くいえばお子様向けに簡単操作でプレイできるともとれなくもないが、スポーツというにはあまりにも「スポーツらしさ」が欠如しているといわざるを得ない。
  • イラストギャラリーがショボい。
    • 全部で26枚しかイラストが収録されていない上に、そのイラストも妙に安っぽい仕上がりとなっている。
      • イラストはすべてパンダコスプレをしたキティが表示されるだけで、専用の背景が全くない
      • これのせいでせっかくのコスプレキティの映りが寂しく、動きのない立ち絵を見せられるのと大差ないものとなっている。
      • 下記の評価点でも述べるが、キティの絵柄自体は決して酷い訳ではない。
  • キャラゲー演出に乏しい。
    • ストーリー的な要素がなく、ただ黙々と「ミニゲームをプレイするだけ」である。
      • ただでさえミニゲームが致命的に薄いのに、それを緩和するものもなく薄っぺらさがさらに強化されている有様。
    • 強いてキャラゲーっぽい点を挙げるならば、キティがボイスで喋ってくれる演出はあるが…。
      • ボイスがあんまりキティと合っていない上に、ボイス量が少なくほとんど空気みたいな演出でしかない。
      • こんな中途半端なボイスを入れる位なら、まずはミニゲーム一式を作り込むべきだろうと。

評価点

  • 基本的な作りは割としっかりしている。
    • ゲームテンポは良い部類。
      • もっさり感や余計な演出がないので、さくさくとゲームを進められる。
      • しかし、せっかくのテンポの良さがゲームの薄さを助長しており、なんかあんまり評価点になっていないのが泣けるが…。
    • 操作性も良い部類。
      • タッチペンの感度は良く、ストレスなく操作させてくれるのは美点。
  • キティのデザインは可愛い。
    • 本作における唯一の良心。絵柄は本当に可愛くて和む。
      • コスプレキティがちょこまかと動く様が萌えどころであり、キティラーにとってはキュンとくるのではないだろうか。
      • 上記問題点で述べたイラストのショボさはキティの見せ方が問題なだけであって、絵柄としては十分に魅力のあるものとなっている。

総評

DSソフトには様々なミニゲーム集が存在するが、本作はその中でも最底辺クラスの薄さを持ち、「商品として売るレベルじゃない」という域に達している。
バグの搭載やゲームバランスの崩壊といった問題は特にないが、DSiウェアクラスかそれ以下のボリュームを4,200円で売るその姿勢はプレイヤーを舐めているとしか思えない。

+ タグ編集
  • タグ:
  • 2008年
  • DS
  • ドラス
  • ハローキティ

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最終更新:2024年03月02日 04:40