このページでは『ネプリーグDS』と、『超!!ネプリーグDS』の二つについて紹介しています。判定はともに「クソゲー」です。



ネプリーグDS

【ねぷりーぐでぃーえす】

ジャンル クイズ

対応機種 ニンテンドーDS
メディア 512MbitDSカード
発売元 ジャレコ
開発元 スカラベスタジオ
発売日 2007年12月6日
定価 3,990円(税込)
判定 クソゲー
ポイント 問題の出題バランス悪過ぎ
番組と無関係のキャラクターたち
フジテレビ関連作品リンク

概要

  • フジテレビで人気のクイズバラエティー『ネプリーグ』をゲーム化したもの。
  • ネプリーグ(1人プレイ)、協力ネプリーグ(1台のDSを複数で回してプレイ)、特訓モード(特定のステージだけプレイできる)、通信ネプリーグ(2台のDSで通信対戦)、ミッションモード(特定の条件を満たしてステージクリア)、個人成績表示といったモードがある。
  • 答えの入力は下画面にある文字パネルを使用。タッチペン、十字キーのカーソル移動どちらでも可能である。

問題点

  • ネプリーグの雰囲気を再現(これも微妙な完成度ではあるが)するだけで力尽きてしまい、クイズゲームとしてはもうガタガタである。
    • プレイ前に3段階の難易度、制限時間を選べるが、難易度はゲーム中の進行度に一切反映されない。例えば、「ファイブツアーズ」の1問目でいきなり漢検準一級の問題が出たりするのに、10問目(最終問題)で小学校レベルの問題が出る、など。不正解が続くと問題が簡単になる、正解が続くと問題がどんどん難しくなる、といったランク変動もない。
    • ステージ挑戦中は、問題を中断してメニューコマンドに戻ることは一切できない。途中で問題を止めたければリセットボタンを押すしかない。
  • 各ステージの出来も良いとは言い難い。
  • ■ファイブリーグ:答えが5文字の問題を、回答者1人が1文字ずつ担当して5文字全て完答させるクイズ。全5問。
    • ことわざや歌の歌詞の穴埋め問題・時事用語や架空のキャラクター名などから幅広く出題されたテレビ版に対し、本作では漢字の読みや単語の英訳を問う問題や、計算問題といった比較的単純な問題が殆どを占める。地歴公民や理化学の問題ぐらいはあっても良さそうなのにほとんどない。時事問題など当然ない。
    • たまに画像問題が出てきたかと思えば、異様に画質が粗くてなんなのか非常に分かりづらい。
  • ■ファイブツアーズ(続編では「ファイブツアーズジェット」に改題):全10問の漢字の読みをタッチパネルで回答するクイズ。
    • 番組の特徴であるCG演出が最も顕著なコーナーであり、描き込まれた背景や出題役となるモンスターのCGや音楽がステージの進行度によって4段階に変化して雰囲気を盛り上げるこの番組一番の人気コーナーだが、この出来がとにかく酷い。
    • コースは「宇宙ステージ」「海底ステージ」「時代ステージ」の3種類のみで、「世界ステージ」は存在しない。(ただし世界ステージが追加されたのは発売の半年前なので、企画に入って無かった可能性もある)
    • 背景の出来が悲しいほどショボい。まるで『スペースハリアー』の劣化版かのような臨場感の無さ。また岩や建物などのオプションも番組と比べて大幅に減っている。特に海底ステージのレベル2に至っては、海底戦争後のボロ船の周りを海の上で渡ってるかの様。更には一枚絵をよく見ると左右反転させてるだけの物も存在する明らかな手抜きっぷり。とてもDSとは思えないクオリティーである。
    • モンスターの登場演出などはほとんどカットされており、代わりに1問ごとに問題を出す前に8の字に動くなど、番組中にはないおかしな動きをする。おまけにやたら時間がかかり、スキップもできないので非常にテンポが悪い。そして攻撃エフェクトや効果音も、全ステージの敵を含め全て使い回し。*1
    • ステージ内のBGMはどのコースでも最初から最後までずっと同じ。クリア時の演出も何故かコースに関わらず南国の島の1枚絵のみ。
      • このクイズは番組で使われたBGMが使われていないが、それだけならまだしも、緊迫感のない楽しげな曲が流れる。序盤の問題ならともかく、終盤ではドラゴンやスフィンクスなどが襲ってきて問題も難しくなるという緊張した雰囲気が、問題の難易度がバラバラなこともあって全く再現されていない。
    • ちなみに、海底ステージのレベル2の敵(アンコウ)とレベル3の敵(サメ)が入れ替わっているというミスもある (続編では修正されている)。
  • ■ファイブボンバー:「『~ゲーム』と付く言葉」など、答えが複数ある問題を制限時間内に回答者1人につき1個、合計5個答えるクイズ。
    • 答えを画面下の文字パネルで1文字ずつ入力して語句を完成させて答える、ということを考慮して、制限時間が番組よりはるかに長く設定されているが、どうしても答えが思い浮かばない場合の「ギブアップ」ボタンなどはない。時間切れになるまでじっと待つしかない。
  • ■トロッコアドベンチャー:全5問の2択クイズ。
    • 「日本の警察署と消防署はどちらが多い?」「しょうゆとソースの国内消費量はどちらが多い?」といったような考察力(と、迷った時のカン)を必要とする問題も多く出ていたテレビ版に対し、本作では「漢字の画数でどちらが多いか」「この熟語の読み(書き)はどちらが正しいか」といったひねりの少ない問題が非常に多く、画像問題も非常に少ない。
    • 番組中の4問目で、不正解に見せかけて正解、というフェイントが入る演出があるのだが、このゲームはそんなことは関係なしに1問目や3問目などでもランダムに入る。
    • クリアしても、伊藤アナの「クリアー!」というボイスと共に、「デデーン!」と効果音がなった後にショボい1枚絵が表示されるのみ。番組でクリアを達成したときのような感動は皆無。せめてクリアBGMぐらいは用意できなかったのだろうか……
  • DSオリジナルゲームは、1人プレイモードで得点を重ね、一定基準に達するごとに解禁されていくのだが、その基準がやたら高く、正直パーフェクトを取りまくるようなプレイでないといつ解禁されるのか分からないくらい高い。
  • 「ファイブリーグ」や「ファイブボンバー」では番組通り回答席に5人の回答者がいるのだが、初期状態は何故か全員猿(おそらく人類の進化だと思われる)。番組とは無関係である。
    • 一応、何度もプレイしているとネプチューンの3人が出てくるようにはなるが、はっきり言って似ているとは言い難い(特に名倉)。
    • ゲスト回答者として出てくるものもガングロギャル、アフロの黒人、若い時の黒柳徹子モドキなど、これも番組とは無関係である。
      • もっとも、この頃はネプチューン以外の林修先生の様なレギュラー出演者及び、番組キャラクターであるパンダのパン吉*2などはまだいなかった。
  • 問題収録数は約1万問。複数でプレイすれば多少は盛り上がれるかもしれないが、1人でプレイするとすぐに飽きるだろう。
  • 2010年3月にはフジテレビ公式のオンラインゲームサイト「キミフジ」(現在はサービス休止)で『ネプリーグ』の各コーナーを再現したゲームが遊べた。ニンテンドーDSとパソコンというハードウェア面の差は大きいとはいえ、本作と比較すると再現度は雲泥の差である。

評価点

  • 「第1問」「正解!」「残念!」「クリアー!」「ゲームオーバー!」といったボイスは番組同様、伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)が担当。BGMや効果音についても「ファイブリーグ」のシンキングタイムや「トロッコアドベンチャー」のBGM、正解音、不正解音については番組のものを忠実に再現しており、雰囲気を盛り上げてくれる。
    • テレビ番組のゲーム化には、著作権や製作技術などの関係で音楽や演出が変更されて基本的な雰囲気の再現さえ碌にできていないものもあるので、そういった意味では一応及第点には達しているといえる。
  • 番組スタッフが制作したとされる「DSオリジナルゲーム」が存在し、なかなかの出来である。
    • 「四択ブレインタワー」は画像が何かを4択で答えるものだが、制限時間が番組ほぼそのままなので緊張感がある。
    • 他に、漢字の部首が書かれた手裏剣を投げて漢字を完成させる「ニンジャマスター」、ヒントを元に熟語を完成させる「モールアタッカー」、バラバラになった文字をヒントを元に並び替える「トレジャーズコード」、ハートのかけらを組み合わせて漢字を完成させる「ラブラブファクトリー」、和訳英訳をする「ファイブツアーズSP」といったものがある。

超!!ネプリーグDS

【ちょう ねぷりーぐでぃーえす】

ジャンル クイズ

対応機種 ニンテンドーDS
メディア 512MbitDSカード
発売元 ジャレコ
開発元 スカラベスタジオ
発売日 2008年12月4日
定価 3,990円(税込)
判定 クソゲー
ポイント 前作の問題点は放置

概要(超)

  • 前作『ネプリーグDS』の続編。基本的な進行は前作と同じだが、様々な追加要素がある。一番の特色としては文字認識装置が実装されたことである。
  • これに伴い、漢字の書き問題ゲーム「ファイブツアーズバギー」が登場した。
    • 「ファイブリーグ」「ブレインタワー」の回答も、タッチペンで手書きし、文字認識してから回答する方式になった。
    • 文字認識は8つ候補が表示されるので、自分が書いたと思った字が大抵は出てくる。
  • 「超ネプモード」が新設され、DSオリジナルゲームを番組中のステージ構成に組み込む形で遊べるようになった。例えば、「ファイブツアーズジェット」の代わりに、「ニンジャマスター」を入れるなど。
  • 暗号を解読する「メールキング」、5つのヒントの中からテーマを当てる「ファイブレポート」という新オリジナルゲームが登場した。
  • 四択ブレインタワーの選択肢の仕様が前作と変わった-

問題点(超)

  • 前作で不評だった部分は改善されておらず、なんとほぼそのままである。番組と無関係のキャラクター、ずっと同じBGMの「ファイブツアーズジェット」、分からなければ時間切れまで待つしかない「ファイブボンバー」の仕様もそのままである。
  • 初期の難易度は「超簡単」しか設定できない。ノルマをクリアするごとに先の難易度が解禁され、最終的には「超難関」まで選択できるようになるのだが、ゲーム中のランク変動や、問題の進行度によって難易度が変わるシステムはやはりない。
  • メールキングとファイブレポートで失敗した時は、最後に伊藤アナが「GAME OVER!」と言うのだが、その音量が異常に大きい。第3問が終わったらゲーム機の音量を下げておくことを推奨する。
  • ファイブツアーズジェットで漢字の正しい答えが複数ある時、開発側が求めてる答えを入力しないと正解として扱われない。例えば「浅葱」という問題が出た時、「あさぎ」と読むことが出来るが、「あさぎ」と入力しても不正解扱いされ、開発側が求めてる「あさつき」と入力しないと正解として扱われない。番組では、正しい読み方が複数ある場合、「※あさぎでも正解」と出るため、この仕様も問題点として挙げられる。(同じく、「素見」も「すけん」じゃなく「ひやかし」じゃないと正解されない。)
  • 相変わらずある程度ゲームをやると問題はすぐ被る

評価点?(超)

  • 評価点と言えば、上記のように新オリジナルゲームが登場した事で楽しみが増えた事。…ぐらいだろうか。
    • ただし、新作を出すんだから新ゲームを出すのは当たり前の世の中だし、ゲーム自体も面白いかどうかは…
  • 他には、新設された「ファイブツアーズバギー」だが、BGMはレベル1~3まで同じ。敵が余計な動きをしなくなった、最終問題専用のBGMが用意された(版権の問題で全く番組中のものとは違うが)など、演出面に限っては多少はマシになっている事 ぐらいか。

総評(共通)

クイズバラエティー番組のゲームなのに、クイズゲームとしての出来がガタガタでは話にならない。
「人気番組『ネプリーグ』を完全再現!」とパッケージ裏で謳うならば、上記の問題点を解決した続編の登場が望まれる。

余談

2023年に、ファイブツアーズジェットを模したブラウザゲーム「漢字でGO!」がリリースされた。こちらは本作の問題点が概ね改善されており、VTuberの実況プレイも合わさって評価は高い。

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最終更新:2023年12月01日 18:59

*1 番組では敵の攻撃は全ステージほぼ全て異なっていた。

*2 2007年8月13日に世界ステージにて初登場。後に番組の公認キャラクターになった。