魁!!クロマティ高校~これはひょっとしてゲームなのか!?編~

【さきがけくろまてぃこうこう これはひょっとしてげーむなのかへん】

ジャンル ツッコミアドベンチャー
対応機種 プレイステーション2
発売元 ハドソン
発売日 2004年9月30日
定価 6,279円
廉価版 ハドソン・ザ・ベスト:2005年2月10日/3,024円
判定 クソゲー
ポイント これはひょっとして商品なのか!?
据え置き機でやる意味の無い薄すぎる内容
意味のないミニゲーム
このゲームの出来の悪さはひょっとしてマジでやってるのか!?
「逆」じゃなかったキャッチコピー
少年マガジンシリーズリンク
『魁!!クロマティ高校』シリーズ
魁!!クロマティ高校』 /『魁!!クロマティ高校 ~これはひょっとしてゲームなのか!?編~』


概要

  • かつて週刊少年マガジンで人気を博した野中英次の不条理ギャグ漫画『魁!!クロマティ高校』アニメ版のゲーム作品。
  • 本作以前にデジキューブが同じ『クロ高』を扱ったゲームを作っているが、そちらは原作漫画版をベースにしたボードゲームであり、本作品とは繋がりは全くない。

特徴

  • ツッコミアドベンチャー
    • キャラの行動のタイミングに合わせ弱、中、強の突っ込みを使い分けることにより話を展開、場合によっては脱線させるゲームである。

ストーリー

ある日、登校する(一応)主人公の神山の前に、北斗がクロマティ高校をゲーム化したものを持って現れた。なんでもこのゲームもっとよくしたいとの考えらしく神山は林田や前田と協力し、どんなゲームが良いのかを話し合うのだが…。

問題点

  • ゲーム画面が稚拙すぎる
    • グラフィックはただ背景画に棒立ちの神山たちがカメラ目線で口パクするだけで、動きも何もない、表情も驚き顔が少しある程度である。証明写真が口パクしてると想像すればOK。
      • 原作自体全体的に表情の変化に乏しい作品ではあった。ただ、それでもここぞというシーンではそれなりに動きもあったので原作再現にしてもやりすぎである。
    • 台詞もただ口パクしてる間ニコニコ動画のコメントのような文が流れていく。速さ調節ができるが遅いとただもどかしく、早いとただ読みにくい。
    • 一応ボイスはあるがシーンの切り替え時にただ一言しゃべるだけ、そのくせゲーム待機時のデモとフレディはフルボイスである。
    • 通常会話とは別に集団で会話する場面もあるがこれまた棒立ちの会話メインのキャラの右上に2~3人小さい丸の中に顔がある程度である。これも卒業式の集合写真で欠席した人を考えればOK。
  • ゲームシステムもすぐ飽きる
    • ツッコミのタイミングは場合によってはシビアな上に強弱もちょっと言い方が変わる程度なので初見はどうやって進めばいいか分からないことも。
      • タイミング自体は完全に決まっており慣れればほぼ作業になる。
    • 集団会話でも選択では別の展開になるがただ意見に合わせて話が脱線する程度のものである。
    • タイトル画面にオプショという項目があるが、これはただメカ沢が「オプションじゃなくオプショソなんだよな」と一言言うだけの一発ネタ。要はオプションなし。
    • マルチエンディングではあるがほとんど脱線かうやむやになって終わるものがほとんどである。もっともこれに関しては原作自体がそういう作風だから仕方ないとは言える。
  • 意味のないミニゲーム
    • ゲーム中にミニゲームが置いてあるがただネタ的に前田がフレディに倒されるとかばかりである。話を進めるためにはゲームオーバーするしかない。
      • 中にはクリアできるものもあるがクリアしようがゲームオーバーしようが途中でギブアップしようがゲーム進行には一切関係ない
    • ゲーム中で出たミニゲームは個別に遊ぶことができるが、申し訳程度にスコアが付いたものでありゲームの仕様はほとんど変わってない。なので単独として遊ぼうにもすぐ飽きる。

評価点(?)

  • ある意味「完璧に原作を再現」した上でのオリジナルストーリー
    • いい意味でも悪い意味でも色々と規格外すぎた原作の雰囲気を(これまた良くも悪くも)そのままゲームにしており、原作再現としてはかなり優秀な部類に入る。
    • ミニゲームの詰まらなさも、作中でネタにしているのだから狙ったのだろう。多分。原作には「どう考えてもクソつまらないのに、なぜか大人気のテレビ番組」が登場するなど、似たようなことは何度かやっている。
    • 上記の通り「原作自体がそういう作風」なのだから、それを再現すればこのようなグッダグダになるのも当然と言えなくはない。ゲームとして面白いかは別として

総評

原作自体が不良漫画の皮をかぶった、いい加減ダウナー系日常ギャグマンガであることが作風の一つであり魅力である。また、作者自身もこの作品に対する思い入れや愛着が無いと発言している*1
だからといってゲームそのものまでいい加減にするのはゲームとしていかがなのだろうか。はっきり言ってバカゲーをやろうとして滑った……いや、バカゲーというものをバカにしているような存在である。
アニメ化*2されたこともあってか「キャラゲー=クソゲー」の事例に当てはまってしまった。


余談

  • 予約特典に「メカ沢七味唐辛子入れ」がありゲームCMでもゲームがおまけのような紹介がされていた*3が、正しくそのとおりになったという評価が定着している。
    • と言っても本当にメカ沢の絵が描かれた七味入れなので、ゲームをおまけにできるほどと考えるには疑問があるが…。
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最終更新:2018年05月09日 08:56

*1 基本的にどの作品も思い入れは無いと発言する作者であるのだが

*2 放送期間は2003年10月2日~2004年3月25日なので、放送自体は発売半年前に終了。

*3 神山が「今メカ沢七味入れを予約すると、おまけでゲームがついてくる!」とボケ、北斗が「逆だろ!」とツッコむ。