戦極姫3~天下を切り裂く光と影~

【せんごくひめすりー てんかをきりさくひかりとかげ】

ジャンル 本格戦国シミュレーション恋愛アドベンチャー

対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売・開発元 システムソフト・アルファー
販売元 イエティ
発売日 2012年3月29日
定価 通常版:5,800円 / 限定版:7,800円(税込)
判定 なし
戦極姫シリーズリンク


概要

日本史女性化SLG『戦極姫』シリーズ第三弾のCS移植版。その後要素を追加してPSVitaにも移植された。
シナリオやキャラ設定が大きく刷新され、前作までとはかなり違った物語が展開する。
また、CS移植に伴ってメディアミックスも広く行われた。中には「萌え大吟醸酒・熟成純米酒」などという珍品*1も。

前作までとの違い

  • シナリオ・設定の一新
    • 2は初代のバージョンアップに近かったが、今回の3は全勢力のシナリオが変更されている。
    • 新シナリオ「三好家」「足利家」が追加。
    • 新キャラの追加、一部キャラの削除。
    • 登場武将のキャラ設定やグラフィックが変更。毛利元就がドジなメガネっ子から三人の子の母に、武田信玄に病弱設定が追加、織田信長のデザイン変更など。
  • オプションで切腹判定の有無を切り替えられるようになった。
    • 大名クラスの一部ユニーク武将は、捕縛しただけでは仲間にならない。その後に起きるイベントで正解の選択肢を選ぶと仲間に加わる。
  • 武将を強化する「アイテム」の追加。信長の野望で言う家宝のようなもの。
    • アイテムはデフォルトでいくつか持っているほか、戦に勝利して城を占領すると入手出来る場合がある。
  • 合戦システムの変化
    • 大将の設定や無血開城システムなど、戦略性が増している。
  • その他難度設定など細かい追加点がいくつもある。

評価点

  • 前作までの不満点の解消
    • テンポの悪さや戦闘バランスの改善、メディアインストールによるロードの短縮など今まであがっていた不満点をちゃんと潰していっている。
    • キモとなる合戦も改善。ZOC導入や広めの戦場など、メインとなる部分として上々の出来。
  • 女性キャラの増加
    • 差し替えも含め前作から大幅に増えた。一部批判されたキャラがいたものの殆どは好評。
    • 特に織田信行は前作までの序盤で成敗される小悪党から小悪魔ぶりが魅力なシリーズを代表する人気ヒロインにまでなった。

賛否両論点

  • 合戦の作業感。
    • 野戦で無血開城させれば面倒な城攻めをせずに済むが、その野戦に持ち込むには相手と同等~やや少ない兵力で攻め込む必要がある。領地が広がってくるとこれをやるのは面倒くさく、結局、兵50の武将をたくさん作って「包囲」連打、という作業になる。
  • 一部キャラのリストラ
    • 村上水軍の生き残り「村上さん」やデュクシーなど、一部の武将は今回未登場(村上さんは別の男性武将に差し替え)。ネタ分の強いキャラは省いたのだろうか。
    • モブ武将のパターンを増やすくらいなら、彼女らにも出番を…。
  • 疫病の異常に高い発生頻度
    • 何故かオリジナル版に比べて疫病がやたら起こりやすい。自軍だけが被害を受けるものではないのが救い。
    • 下手をすると毎ターン疫病が出ることも。明らかに不具合である。ちなみにPC版には存在しない不具合。
  • シナリオの増加
    • こちらも前作から隠しシナリオを含めて10種類に増えたがそのせいか個々のボリュームが薄くなってしまった。
    • シナリオによっては分岐の後は終盤まで全くイベントが起こらなくなる。
    • その事に批判があったのか次作の4はキャラ、シナリオの数を減らしそれぞれのイベントを濃密にする方向にした。

総評

初代からすると雲泥の出来だが、この水準のSLGは決して珍しくはなく、凡ゲーといったところである。
初代がこの出来で順調にステップアップしていったのなら、三作目四作目は確実に良作なのだが……。
つくづくスタートでの失敗が悔やまれるシリーズである。
なお、PSVita版は追加シナリオや武将が有料DLCになっており、ミニゲームも追加されている。