ここではアーケード版とPS移植版を共に紹介します。判定はどちらも「なし」。
Windows移植版とGBC移植版は参考記述扱いで後述。



ぽっぷんぽっぷ

【ぽっぷんぽっぷ】

ジャンル アクションパズル
対応機種 アーケード(F3システム)
発売・開発元 タイトー
稼動開始日 1998年2月*1
判定 なし
ポイント パズルとシューティングの融合
ポップな世界観とハードな難易度
妙にマニアックなキャラクター

概要

1998年にタイトーがリリースしたアクションパズルゲーム。同社の作品である『パズルボブル』や『ランドメーカー』と同様、打ち上げ型のパズルゲームとなっている。
ゲームモードとして一人、もしくは二人で協力してステージをクリアしていく「ぱずる」モードの他、CPUまたは人間相手の「対戦」モードもある点は上記作品と同様。
操作キャラクターは全て同社の作品の主人公キャラクターとなっており、同社作品では珍しい一種のオールスターゲームとなっている*2


ルール

  • 雲に色付きの風船の群れがぶら下がるようにくっついており、そこへ下から2個組の風船を打ち上げる。同じ色を3つ繋げると消える。
  • 消えた風船の下にあった風船はそのまま真上へ浮かぶ。これにより更に同じ色が3つ繋がると連鎖が発生する。
    • 連鎖を行なうとアイテムが出やすくなったり、ボスキャラの動きを止めたりできる為、連鎖の重要度は高い。
  • 画面上にある全ての風船を消すとクリア。ラインの下まで風船を積んでしまうとゲームオーバー。
  • 雲は常に左右に動いており、端まで行くと下へ下がる。
    • その雲と風船の動きはさながら『スペースインベーダー』のようである。端から消していくと若干時間に余裕ができるのも同じ。
  • キャラクター別に巻き込んで消すと効果が発動する「アイテム風船」が設定されている。

登場キャラクター

操作できるキャラクターは以下の4名+色違いの2Pキャラである。
各キャラクターごとに移動・ショット速度や使用できるアイテム風船、対戦時の攻撃パターンが異なる。

  • バビー
    • 『レインボーアイランド』の主人公。虹魔法使いの少年。
    • 2Pは原作でも2Pキャラである双子の弟「ボビー」。
  • 小夜ちゃん
    • 奇々怪界』の主人公。妖怪軍団と戦う巫女の少女。
    • 2PはFDS版『奇々怪界 怒涛編』に登場した2Pキャラでもある妹分の「美紀ちゃん」。
  • ボブ
    • 『ドンドコドン』の主人公。魔法のハンマーを振るう木こりの老人。
    • 2Pは原作でも2Pキャラである弟の「ジム」。
  • ティキ
    • ニュージーランドストーリー』の主人公。ニュージーランドに住むキウイバード。
    • 2Pは同作でティキに救出されたガールフレンドの「ピューピュー」。

と、かなり人選がマニアックである。オールスターゲームでありながら小夜ちゃん以外はマイナーと言ってよい。

  • 当時タイトーでマスコットキャラを務めていたちゃっくんやバブルンすら登場しない。
    • ただし、『レインボーアイランド』は『バブルボブル』の続編であり、『レインボーアイランド』自体も人気作ではあった。
      そしてバビーとボビーはバブルンとボブルンの正体であり、AC版では試合開始時に泡吐きドラゴンの姿で一瞬現れる登場デモもある*3
      と言ってもバビーとボビーの単体で出されたら「誰?」状態なのも確かだが。
  • 他にもボスキャラとして『バブルボブル』のぜんちゃんや『奇々怪界』の魔奴化など多数登場する。やはりマイナー気味。
  • なお、タイトーオールスター出演ゲームとしては本作以前にも『バブルシンフォニー』等があった。

評価点

  • シューティングとパズルゲームを合体させたかのようなゲーム性は斬新。
    • 雲からぶら下がる風船は『スペースインベーダー』のような動きであり、同作を知っていればとっつきやすい。
    • 「放って消す」というルールも、『パズルボブル』などとは少し違った形ながらいたって単純・かつハマりやすく、中毒性がある。
    • 数ステージに一度ボスと戦うステージがあるが、ボスが雲の高さを強引に下げたり自機への直接攻撃を行なったりしてくるなど、緊張感もなかなか。
    • ぱずるモードには『パズルボブル2』等と同様の形式のルート選択も用意されており、ステージ数も豊富でやりごたえは充分。
  • 個性的でかわいらしいキャラクター達。 デモ画面だけでもポップな世界観が十分に伝わってくる為、キャラ達の元ネタを知らなくてもついコインを入れたくなる。
    『パズルボブル』と同様に、キャラたちはゲーム中でもとにかくよく動く。風船を打ち上げると上を見る仕草をしたり、ピンチの時に慌てたりと芸も細かい。
    • 申し訳程度だが連鎖ボイスも存在する。スタッフロールに声優の表記が無いので社員だろうか。

問題点

  • 発射する風船を反時計回りに回すことができない。
    • 筐体のボタンが足りないのが原因だと思われる。
  • フィールドが常に左右に動き続ける為、狙いが逸れて思った場所へ風船を飛ばすのが難しく、連鎖を組み立てにくい。
    • あらかじめ連鎖が行ないやすい形状に風船が積まれたステージもあるのだが、そうでないステージは大変苦しくなる。
  • 「ぱずる」「一人で対戦」の両モード共に一切のストーリーデモが存在しない。
    • せっかく色んなキャラクターを呼んでいるのにこれでは勿体なさすぎる。

総評

パズルゲームにシューティングの要素を強く取り入れた結果、肝心のパズル部分があまり機能せず、パッとしない作品になってしまった。
しかしこのゲームはプレイヤーの腕前が上達し、発射の精度が上がって来た時にその真価を見る。ストレスなくプレイできるようになると、パズルゲームらしい中毒性を味わえるようになるだろう。
腕に自信が無くても、かわいらしいキャラクター達を眺めているだけでも結構楽しいので、ゲームセンターで見かけたら一度はコインを入れてみてほしい。


ぽっぷんぽっぷ(PS)

ジャンル アクションパズル
対応機種 プレイステーション
発売・開発元 タイトー
発売日 1998年10月22日
定価 4,800円
廉価版 2000年3月9日/2,800円
配信 ゲームアーカイブス:2009年1月14日/600円
判定 なし
ポイント AC版からシステム変更で連鎖の楽しさアップ
マニアックなタイトーオールスターがさらに増加
ストーリー追加でモードも充実

概要(PS)

ただの移植に留まらず、システムに手が加えられたことで爽快感がプラスされたほか、ストーリーモードの追加なども行われている。


変更点(PS)

  • 風船の発射ルールの大きな変更。
    • AC版では一度風船を発射すると連鎖が終わるまで次の風船を発射できなかったが、PS版ではその制限がなくなり、どんどん風船を追加発射できるようになった。
    • 連鎖を後付け可能になり、連鎖を組むことの難しさが大幅に減少した。やろうと思えばアドリブだけで10連鎖以上撃つこともできる。
  • AC版のキャラクターは全員続投され、キャラクターボイスが新調された。
    • 一部を除き、プロの声優が改めてキャスティングされている。ボイスの種類そのものもかなり増量。
    • BGMもAC版のものをベースに全曲アレンジされている他、ピンチ時にはAC版の汎用のピンチBGMではなく各曲のテンポアップバージョンが流れるようになった。
  • さらにAC版に居なかったタイトーキャラクターが増加し、隠しキャラクターも追加された。
    • 追加キャラクターの面々はメジャーどころからかなりマニアックな選出まで様々。
    • これに伴い、オープニングムービーも一新されている。
  • 家庭用オリジナルモードの充実や、お祭りタイトルならではのキャラクター演出面も増強。
    • AC版での「ぱずる」モードが「ストーリー」モードとして生まれ変わり、使用キャラクター別にボイス付きのストーリーデモが追加された。
      • 1人用もしくは2人協力プレイで同じコンビを選んだ場合はコンビ別の専用デモ、2人がそれぞれ別のキャラクターを選んだ場合は共通の汎用デモになる。
    • 勝ち抜き形式の「一人で対戦」モードにはストーリーデモが無いままだが、こちらには「二人で対戦」モードも含めて各キャラクターのボイス付きの勝利メッセージ画面が追加されている。
      • 構成もAC版からリニューアルされており、AC版では自キャラクターを除く1Pカラー→2Pカラー全員との全7戦だったが、PS版では同キャラクター含む通常キャラクター6体→どらんくとの全7戦*4となっている*5
    • 「ストーリー」「一人で対戦」共に、キャラクター選択画面もしくはソロプレイ中にもう片方のコントローラーでスタートボタンを押すことで、AC版と同様の途中乱入も可能。
    • その他、1人専用モードとして、バブルンとちゃっくんの漫才のような掛け合いを見ながらゲームのルール説明や練習ができる「ファミリー」モード*6
      左右のフィールドの風船を消し続けてプレイヤーの腕前を測定する「チャレンジ」モード、用意された風船のみでステージクリアする全100面の「つめぽっぷん」モードが追加。
    • 何故か『Gダライアス』と『電車でGO!』の特典ムービー、当時発売前だった『電車でGO!2』の体験版*7が収録されている。
  • スクウェア・エニックスよりゲームアーカイブスで配信中。入手は家庭用で最も容易。

ストーリー

かつて、いろんなゲームワールドで主人公たちに敗れ続けてきた悪玉たち。
そんな彼らがある時、「暗黒大魔王」の元に集結し、すべてのゲームワールドを征服するために動きだしました。
魔法の風船で空に浮かぶ「ポップンワールド」。悪の軍団は、この平和な世界を最初の標的としました。
軍団の圧倒的な強さの前に、ポップンワールドはたちまち征服されてしまい、王女・リーナ姫が囚われの身となってしまいました。
リーナ姫はこの危機を各ワールドの勇士たちに伝えるべく、ひそかに魔法の風船を飛ばしました。
「勇士たちよ、どうかポップンワールドの危機を救い、暗黒大魔王の野望をくいとめてください!」

  • 暗黒大魔王とは『レインボーアイランド』等に登場したラスボスである。
    本作でも『バブルメモリーズ』と同様のスーパーダークグレートドラゴン→メカニカルもんすたの姿となってストーリーラスボスとして現れる。
  • リーナ姫は本作オリジナルのキャラクター。

追加キャラクター

  • バブルン
    • 『バブルボブル』『パズルボブル』の主人公。上記のバビーが魔法で緑のバブルドラゴンに変身した姿。
    • 2Pはもちろん原作の2Pキャラであるボビーが変身した水色の「ボブルン」。
    • なお、今回のバブルン達は呪いを受けた訳ではなく、『パズルボブル』シリーズ同様に自らの魔法で変身している模様。
      性能もストーリーもバビー&ボビーとほぼ同じだが、『パズルボブル2』以降のように鳴き声のような謎言語を喋る。
      • 本作の2か月前に移植版が発売された『パズルボブル4』とは違い、本作ではそれぞれの声優がタイトーの女性スタッフ*8だと公表されている。
  • トレミー
    • 『フェアリーランドストーリー』の主人公。お菓子の魔法を使うアルファルファ王国のおてんば王女。
    • 2Pは彼女の親友のドラゴンの「ロドミー」だが、今回は呪いでトレミーそっくりの少女の姿に変身させられてしまった*9
  • ヒポポ
    • ミズバク大冒険』の主人公。隠しキャラ。水使いの末裔であるカバのような謎の生き物。
    • 2Pは彼の幼なじみでガールフレンドの「タマスン」。
  • ちゃっくん
    • ちゃっくんぽっぷ』の主人公。隠しキャラ。愛に生きる謎の黄色い生き物。
    • 2Pは彼の恋人の「ミスちゃっくん」。
  • どらんく
    • 『バブルボブル』『パズルボブル』に登場した悪役。隠しキャラ。緑色のローブの酔いどれウィザードで、コーラが大好物。
    • 2Pもどらんくのままだが、服装が赤になる。一人で対戦モードのラスボス。

バブルンなど有名なキャラも増えたが、AC版の4人以上にマイナーなキャラクターも追加されている。

  • ボスもAC版より倍増し、追加の面々も『パズルボブル2』の びるがん や『フェアリーランドストーリー』のドラコリスクなどやはり渋い選出。これに伴い、ルート分岐で道中に登場するボスが変わるようになった。

評価点(PS)

  • 遊びやすさやボリュームの向上。
    • 風船発射の大幅仕様変更は特に大きく、初心者でもスムーズにプレイしやすくなったほか、「コンボを作り出していく爽快感」も新たに付与された。
    • 可愛いらしい世界観や各キャラクターの個性を生かしたボイス付きのストーリーと各個別エンディングの追加、家庭用オリジナルモードの充実も、やり込み甲斐の向上に繋がっている。
    • 追加キャラクターの存在も、世界観にマッチしたキャラクターばかりであり、かつタイトーファンならばニヤリとするような人選でもある。
      特に新規参戦のバブルンをパッケージ等の各所で前面に押し出したことにより、同じパズルゲームの『パズルボブル』シリーズのファンもとっつきやすくなっている。
    • 2Pコントローラーから開始すれば2Pキャラクターを1人用で使うことも可能。

賛否両論点 (PS)

  • アーケード版からのシステムや挙動変更により、ゲーム性が変貌している。
    • 上記の後付連鎖の仕様の他、「不要な風船を雲の外に捨てた場合の雲の加速がAC版より緩やかになっている*10」「風船発射の際に制限時間が無い」など、全体的に初心者向けに優しくなった点が多く見られる。
    • 一方で細かいシステムの変更点が多く、例えば「NEXT表示位置がAC版では左右端で次のツモの初期位置が縦向きに出現するが、PS版では画面下に表示されて横向きで出現する」「AC版に登場した単発の野良風船*11が出てこない」「風船のくっつき方の法則が変更*12」「最初の風船のツモにフィールドの初期配置に無い色が出現することがある」「対戦時に相手のフィールドの雲が自陣にはみ出してこないため、風船のダイレクト押し付けが不可能」「既存アイテムの効果が一部異なる他、新アイテムも追加」など、ゲーム性に関わる違いも多い。
    • PS版からプレイする分には全く問題がないが、AC版の方をやり込んだプレイヤーからすれば似て非なる内容となっており、少々違和感を覚えるものとなっている。
  • 画面デザインやイラストなどのグラフィック周りもAC版から色々とリニューアルされている。
    • 例えば風船はAC版では縁取りがくっきりして少々暗めの配色だったが、PS版では鮮やかなパステルカラーでややのっぺりしたデザインに変わっている。アイテム風船のデザインも少し違っている。
    • キャラクターの立ち絵イラストも全て一新。中には美紀ちゃんのようにAC版からカラーリングまで大きく変わっているキャラクターもいる。
    • これに関しては好みの問題であり、どちらのデザインが良し悪しというものでもないだろう。

問題点(PS)

  • 風船発射の大幅仕様変更の割に、相変わらず発射する風船を反時計回りに回すことができない。
    • キーコンフィグで設定できるのは「○ボタン:発射/×ボタン:回転」(デフォルト)⇔「○ボタン:回転/×ボタン:発射」の選択のみ。他のボタンに割り当てることすらも不可能。
    • 同時期の各パズルゲームではAC版よりもボタンが多い家庭用移植版で機能追加をすることが多かったため、少々残念な点である。
  • 隠しキャラクターの出現条件に絡む各モードの難易度が高め。
    • それぞれ「ストーリー」クリア→ちゃっくん、「一人で対戦」クリア→ヒポポ、「つめぽっぷん」全100面クリア→どらんく、に対応している。
    • AC版ではスタート時に3段階の難易度選択があったのだが、PS版ではオプション設定で難易度を「ふつう」「むずかしい」の2段階から選択するのみとなり、最低ランクの難易度が実質廃止されてしまった。
    • 「ストーリー」の方はチュートリアルに相当する「れんしゅう」が実質ファミリーモードに移った形のため難易度選択の影響自体は無いのだが、PS版では後付連鎖の仕様変更を考慮したためか、特に最終盤ステージになると「ふつう」の段階でも初期配置がAC版より複雑で、雲が低くなりやすく難易度が上がっている。特にラスボスの暗黒大魔王の2連戦がかなり強め。
    • 「1人で対戦」は最低難易度の「やさしい」が無くなり、デフォルトがPS版では3本設定になっている上にAC版に居なかったラスボスのどらんくが性能・挙動共に強めになっているため、オプションでAC版と同様の1本設定にした方がむしろゴリ押しで突破しやすくなっている。
    • 「つめぽっぷん」は全100面の長丁場。幸い、好きなステージを最初から自由選択できるが、終盤の問題になるほどかなり高難度になってくる。通常のモードと同じく放置していれば雲が下がっていくため、長考が不可能なシステムなのも厳しい。さらに、何故か使用キャラクターがバビーのみに固定*13
    • やりごたえがあるという点では良いのだが、隠しキャラクターの出現条件がこれらの各モードクリアとなっているため、該当キャラクター目当ての場合は敷居が高い。
      • 一応、どらんくに限り前2人を出した状態でコマンド入力による救済措置がある*14が、そこに到達するまでが大変。
  • セーブデータのオートロードが無い。
    • 上記の隠しキャラクターを解禁済の場合でも、起動の度にいちいちオプション画面からロードを選択する必要があり、手間がかかる。

総評 (PS)

AC版からシステムを改善して爽快感をアップし、家庭用オリジナル要素の追加によってキャラクター要素やゲームのボリュームを充実させている。
一方でAC版の移植として見ると似て非なる内容となっているが、概ねお祭りパズルゲームとして申し分ない出来に仕上がっていると言えるだろう。


その他 (PS)

  • AC版から変わらず、ゲームオーバー時・ゲームクリア時共通で「GAME OVER」の文字が出る*15のだが、PS版では何故かこの際に妙に絶望感溢れるBGMが流れるようになっている。
+ バグ
  • PS版限定で、「ストーリー」の2人協力プレイのどらんく使用時に一部バグがある。
    • どらんくのオープニングデモは「世界征服を夢見るどらんくが、同じく全世界征服を企む暗黒大魔王を邪魔しに行く」というもので、他のキャラクターと違いリーナ姫の呼びかけパートが無い特殊な始まりになっている。
    • しかしこのデモはどらんく1人だけのプレイを想定しているためか、2人協力プレイでどらんく&どらんくの同キャラクターの組み合わせにすると通常の公園のシーンからの開始(何故か相方がミスちゃっくん)になってしまい、どらんくのセリフだけ上記のものが流れる結果、本来リーナ姫が登場するはずのパートでメッセージが異常をきたし、ゲーム内のキャラクターのグラフィックがセリフウィンドウに流れ続けるバグった状態になってしまう。
      • 途中でメッセージをスキップすればそのまま通常通り開始できるため実害は無いが、どらんく同士の組み合わせのみで発生する珍妙なバグとなっている。

その他の移植作

  • 2000年7月28日にサイバーフロントよりWindows版が発売。2004年3月5日にはメディアカイトより廉価版も発売。
    • 基本的にAC版ではなくPS版の方をベースとしているが、機能が一部制限されている。
      • PS版で追加されたバブルンとトレミーは登場するが、隠しだった3体が選択画面のシルエットごと削除されている。このため一人で対戦モードはラスボス不在の全6戦で終了。
      • チャレンジモードが削除され、ファミリーモードは会話デモのないシンプルな操作説明のみの簡略化された「れんしゅう」モードに差し替え*16
      • BGMはPS版と同様だが、音質がやや低下している。
    • キャラクター数の減少によりオープニングムービーも再び差し替えられ、3DCGで描かれたバブルンをメインにしたものになっている。
    • 一方でようやく発射する風船を反時計回りに回せるようになり、操作性は大幅に向上した。
  • 2001年2月16日にはジョルダンよりゲームボーイカラー版が発売。開発はねこぐみ。
    • 制約の多いGBCへの移植のためか、モードが大幅削減。ボイスもタイトルコールしかない。ルールは後付け連鎖や反時計回しができないAC版準拠となっている。
    • スコアやセーブの機能はない。その代わりとしてか、キャラクターはPS版に登場した隠し含む全員を全てデフォルトで使用可能。ただし、2Pキャラクターは通信プレイ時限定となっている。
    • ストーリーモードは存在するが、容量の都合上、デモが全員共通の汎用のみに変更。「2人協力プレイ」も通信ケーブルによって可能になっている。
    • 従来はあった1人で対戦モードが存在せず、対戦形式のモードは対人専用の「通信対戦モード」のみとなっている。そのためCPUとの対戦プレイはできない。
    • GBC独自の新要素としてオリジナルのステージを作れる「エディット」モードが追加。パスワードを使って他の人にプレイさせることも可能。
    • 余談だが、北米版では前年に『Yogi Bear: Great Balloon Blast』としてアニメ『ヨギ・ベア』(邦題『クマゴロー』)のキャラゲーに差し替えられて発売。
      • こちらはキャラクターが3体しか使えずエディットモードもないため実質劣化である。
  • 上記の他、2003年にはJ-スカイ(後のYahoo!ケータイ)向けガラケーアプリ版も存在した(配信終了済)。こちらはバビーしか使用できず、モードも少ない。
  • 2006年には欧米限定でWindows/Xboxのオムニバスソフト『Taito Legends 2』にアーケード版の移植が収録されている。PS2版の方には入っていない。
    • 日本国内で展開された『タイトーメモリーズ』シリーズの方には残念ながら未収録。

余談

  • 2023年5月24日発売の『パズルボブル エブリバブル!』には、『スペースインベーダー』とのコラボモードとして『パズルボブルvsインベーダー』が収録。
    • 「バブルがインベーダーのように左右に動いて迫ってくる」「真上にしか投げられないが左右に動ける」等、本作に近いゲーム性になっており、本作から時を経て正式に「『パズルボブル』×『スペースインベーダー』」が実現した形になる。

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最終更新:2023年03月28日 22:53

*1 タイトル画面のコピーライト表記は1997年となっている。

*2 タイトーといえば同社のキャラクターを別作品にカメオ出演させることが多いことでも知られるが、全ての操作キャラに採用するのは珍しいケースである。

*3 バブルンが参戦した移植版では虹から滑り降りてくる演出に変更。

*4 1P側から始めた場合は全員2Pカラーが相手。2P側の場合は1Pカラーが相手。

*5 こちらのエンディングはAC版と同様の「CONGRATULATIONS」表示のままだが、スタッフロールでストーリーモードに使用されたデモCGが見られる。

*6 AC版ぱずるモードの「れんしゅう」に相当し、基本操作のチュートリアルを兼ねているだけでなく、「ティキの友達がぜんちゃんにさらわれたため、バブルンとちゃっくんが助けに向かう」という話で、ストーリーモードの前日譚とも言える内容になっている。

*7 中級「秋田新幹線こまち」のみプレイ可能。

*8 バブルンはデザイナーの金子陽子、ボブルンはZUNTATAのKaru.こと海野和子が担当。両名は移植版の『パズルボブル4』でもスペシャルサンクス欄に名前が記載されている。

*9 尻尾と角は残っている。

*10 AC版では見逃した瞬間に警告音と共に雲がすぐさま動く。

*11 たまに出現して画面を端から端までゆっくり移動し、発射時に当てることで巻き込むことが可能。

*12 横向きに撃っても状況によっては縦に重なったりなど。

*13 ファミリーモードもバブルン&ちゃっくん固定なのだが、そちらは前述のようにシナリオ上の意味があるため、本モードでキャラクターが固定される意義が不明である。

*14 タイトル画面で「上、下、左、右、△、×、スタート」の順番に入力。

*15 別に意味自体は間違っていないし、昔のゲームにはよくあることである。

*16 実質的にAC版ぱずるモードの「れんしゅう」に回帰した形。使用キャラクターはバビー固定に変わっている。