BODY HAZARD
【ぼでぃはざーど】
ジャンル
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アクションアドベンチャー
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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ヒューマン
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開発元
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Gray Matter Inc.
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発売日
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1997年7月3日
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定価
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5,800円
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判定
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クソゲー
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ポイント
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意味不明のゲーム展開 劣悪な操作性&カメラワーク このゲームをやることがNo way(いやだ)
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概要
1997年にカナダのGray Matterが開発した3DアクションADV『Perfect Weapon』の日本ローカライズ版。
主人公「キャプテン・ブレイクハンター」は格闘技のチャンピオン。
彼は突然何者かに襲われ、気がつくと見知らぬ世界へ飛ばされていた。
元の世界に戻る方法を探すため、己の体を武器に襲い来る敵と闘う。
特徴
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移動は方向キー↑↓で前進/後退,←→で回転という『バイオハザード』と同じタイプ。
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武器は一切無く、殴る、蹴る、投げるというマーシャルアーツで鍛えた己の肉体のみで進んでいく。
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攻撃には○×□△ボタンを使う。技の種類は50種類ほど用意されている。
問題点
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ロードが非常に長い。1分近いロード時間を計測することはザラ。
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ローカライズしたとは思えない台詞周り
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ゲームのシナリオは音声付きで進行されるが、全編字幕無しの英語。
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非英語話者には何を言っているのかさっぱりわからない。それどころか字幕もないので英語話者でも聞き取りづらいのではないだろうか。
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その代わりか説明書には「急に殴られて異世界に連れて来られた」という趣旨の翻訳が全文載っている。
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それをゲーム内に字幕としてでも実装するのがローカライズの役割だろう。
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主人公の設定が活かされない。
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地球防衛軍のエージェントでマーシャルアーツの世界チャンプ。技を50種類以上使えるという戦闘面の言い訳は成り立つがシナリオには役立たない。
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理解できないシナリオ
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根幹だけを説明すると「モルゴン」という生物が人類を始め生物を支配しようとしている。という話。
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最初はエイリアンの仕業で異世界に連れてこられたのだろうかといった推測がはじまるが、
エイリアンと思われる生物と闘うことはない。
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エリア毎のシナリオでプレイヤーキャラがいきなり理解度を高めた発言をするが、プレイヤー側に提示された情報では理解することはできない。
何分キャラクターが勝手な推測を答えと決めつける、「想像力がたくましいですね、探偵さん」と言われる類のもの。
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次のエリアでは知りすぎることはいいことではない。しかし狂気を終わらせられるのは私だけと理解するのが難しい発言をされる。
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以上から作者だけはわかっているから進むシナリオであることを顕著に示している。
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BGMも褒めるところがない
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探索時も無音か、あっても環境音楽。
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その環境音楽にしても敵の鳴き声や叫び声がやたらとうるさい。
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まとまりのない世界観。
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1面は岩山かと思えば2面は中華風のステージなど統一性がない。
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カメラワークが酷い。
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必要のない部分で視点が頻繁に切り替わるため3D酔いを誘いやすい。
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プレイヤーキャラが画面外から出てしまっても視点が切り替わらないことも多い。矢印が画面外のプレイヤーキャラ側に表示されるが大まかでフォローになってない。
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また画面が切り替わった先での整合性が取れていないため画面が切り替わったらキャラクターの位置を認識するところから行う必要がある。
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この酷さが最大限に活かされるのが4面の「飛び石エリア」
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自分を認識しづらく転落死が多発する。
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おまけに転落死シーンはご丁寧にもムービー付き。気合をいれる場所を間違っている。
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また最終面では見えない床と落とし穴という凶悪なトラップ地帯がある。ここも転落死ムービーあり。
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操作性が著しく悪い
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ダッシュ移動がやり辛い。さらにそのダッシュ移動も遅い。
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見た目で通れる道とそうでない道の区別が付き辛い。
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地形の端や壁、障害物に引っかかると「No way(いやだ)」とプレイヤーキャラが喋る。
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操作性の悪さと劣悪なカメラワークのおかげで上記の事が頻繁に起こる。正直プレイヤーの方が「No way」と言いたくなる。
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敵と遭遇すると自動的にファイティングポーズとなり、これが非常に移動しづらい。
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しかもその場にいる敵を倒さないとこのファイティングポーズは解除されない。
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徹底した説明不足
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イベントやシナリオ進行具合がゲーム中に表示されない。
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そうでなくてもシナリオが理解出来るように成り立っていないのだから、せめて次の行き先ぐらいは教えてほしい
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ゲームが始まった直後、おそらく体力ゲージらしきものが減少しだすがこれについての説明もない。
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寒さで体力が奪われているのでアイテムを手に入れる必要がある。それをゲーム内で説明しろという話から始まる。
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アイテムは説明書に一部しか載っていないため、使わないと意味がわからないアイテムも存在する。
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謎解きパートもあるが、ゲーム内でのヒントや操作説明はない。説明書にヒントが記されている。
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中古対策ではあるのだろうが、ゲーム内の出来事はゲーム内で完結してしかるべきだろう。ファミコン時代の作品ではないのだし
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大味な戦闘面
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しゃがみキックを連発するだけでボス含め全ての敵を倒せてしまう。多数の敵に囲まれてもおかまいなし。
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ボス達も雑魚と比べてHPが高いだけでこれという違いが無い。
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ゲームの進行で技が増えるが、コマンドはゲーム内で確認出来ない。説明書にも一部しか載っていない。
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説明書との齟齬
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『Perfect Weapon』をヒューマン社がローカライズした日本製の当作品は、パスワード方式である。
これに対し説明書には「メモリーカードにセーブをしながら進むのを推奨」とあり誤り。
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この項目は上述した飛び石のエリアで「ジャンプの度にセーブしろ」の文脈で出るものだが面食らうこと請け合い。
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オリジナル版ではメモリーカードも対応していたがローカライズに際しオミットされたものを説明書に残し続けているという手抜き。
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ラスボスを倒した後主人公はどこかへワープするが結局元の世界に戻れたのかわからないままタイトル画面に戻ってしまう。「FIN」または「THE END」も無し。
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一応次回作が予定されたため続編を見越したエンドのようだが、結局発売されなかったため尻切れトンボ。
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戦犯リストスタッフロールはオプションで閲覧できる。
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完全に詰む不具合
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次のステージに進むには敵が落とすエッセンスエナジーを取得し、トランスポーターを起動する必要がある。
これが牙を剥くのが3面の「フォレスト・ムーン」
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ボス戦を終えないと行けない場所に配置されていることはいいのだが、エッセンスエナジーが未到達の場合一旦稼ぎに戻る必要がある。
そうして下に稼ぎに戻ったが最後、飛び降りるアクションがないためトランスポーターのところに戻れない。
評価点
正直褒められるところが一切ない。シナリオ、ムービー、戦闘面、BGM。
クソゲーと言われるものはどれか一つぐらいは擁護できるものだが本当に何もない。
それでも立項するために挙げられることは以下の通り。
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ムービーがスキップできる
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マーシャルアーツの達人とは思えない、おまけに見る価値もないもっさりとした動きをカット出来るのは評価点。
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技は50種類ほど用意されている。マーシャルアーツ選手の面目躍如。
総評
酷い操作感、何をやらされているのかわからないシナリオ、キャラクターの動きの悪いムービーと要素が積み重なってクソと化した作品。
「No Way」このセリフがこのゲームの全てを体現していると言えるだろう。
ストレスでプレイヤーの「ボディ」が「ハザード」と解釈すれば邦題にも納得できるかもしれない。
余談
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システムもさることながら、ゲームタイトルが当時大ヒットした『バイオハザード』を意識したものになっていて紛らわしい。
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さらに言えば、表紙はウェスカー(のような人)がこちらを睨んでいる画像が、裏表紙ではウェスカーがゾンビ相手にハイキックをかましている画像がある。
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デベロッパーであるGray Matterだが1997年に発売された『The Crow:City of Angels』を最後に倒産している。
最終更新:2023年11月26日 16:00