人生ゲーム

【じんせいげーむ】

ジャンル ボードゲーム
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対応機種 Wii(Wiiウェア)
発売元 タカラトミー
開発元 SEモバイル・アンド・オンライン
発売日 2009年3月3日
定価 1,000Wiiポイント(税込1,000円)(現在配信停止)
備考 現在は配信停止につき入手不可能
判定 クソゲー
ポイント 2009年クソゲーオブザイヤー据え置き機部門次点
値段に見合わぬ内容・ボリュームから「ゲー無」と称される
イベントが手抜き、結婚も出産も無し
BGMうるさい
Wiiウェア初の配信停止
クソゲーオブザイヤー関連作品一覧
人生ゲームシリーズリンク


概要

本作品配信の約4ヶ月前にフルプライスで発売されていた『人生ゲームWiiEX』をWiiウェア版用に簡素化したゲーム。


問題点

ボリュームが薄い

  • 高い割に体験版としてもいらないほど内容が薄い
    • Wiiウェアにおいて1,000円(1,000Wiiポイント)は中程度の価格帯であり*1、それなりに質の求められる値段である。
      • 評価の高い作品で言えば『ロックマン9 野望の復活!!』などが同価格。流石にこのレベルと比べるのは酷としても、あんまりな出来だとしか言いようがない。
      • バーチャルコンソールでも、例えば同じボードゲームの『マリオパーティ2』が同額で買える。やや昔のゲームではあるが、本作よりはよっぽど中身が詰まっている。
  • 操作キャラクターの容姿はカスタマイズできないほか、名前さえ変更できない。
    • にも拘らず、キャラクター数はわずか8人。プロフィールには誕生日や性格まで設定されているが、特に意味はない。
    • この手の生活体験型ボードゲームはキャラ作成も楽しみのひとつであり、事実過去の人生ゲームシリーズもそうだったのになぜこうなったのか…
  • マップは1種類しかない。さらにそのマップは一周20マス程度の極小マップ。
    • 全世界を回っていた『人生ゲームWiiEX』から削減された結果、動ける範囲は日本から中東までだけ。
    • 元のフルプライス版の名残なのか開始時に「アジアエリア」と表示されるので、他のマップも選べそうに見えるのがまた鬱陶しい。
    • しかもコースがモノポリーのような周回マップになっており、過去の人生ゲームシリーズにおけるコースの趣旨と明らかに異なる。
      • 本作以前に、アドバンス版など周回マップ形式になっているシリーズがあるが、こちらは一周分のマスの数が多い。
    • マップは3Dで描写されているが、視点が高くない上に地球を模した球面上にマップがあるため、2,3マス先のマスさえ見えない場合が多々ある。
      • コースを一時的に俯瞰視点で確認することはできるが、普段の視点は変わらないため不便さは解消されていない。
  • 15ターン目に強制的にゲーム終了。ターン制限の増減はできない。
    • 最初は15ターン「しか」ないと感じるが、プレイすれば15ターン「」あると感じるほど中身がなさすぎる。

イベントの問題点

  • その後のゲーム展開に影響を与えるような、特定の重要イベントが一切存在しない。
    • イベントと言えばお金やアイテムの増減ぐらいで、進学もなければ就職もなく、結婚もなければ出産もない。…なにが人生ゲームか。
    • 職業の概念はあるが、転職はなく最初に選んだもので固定である。数もたった8つ。
    • ミニゲームも無し。
  • イベントは文字だけで、イラストなどそれ以外の視覚的な演出は一切ない。あえて言えば、3Dキャラが喜んだり悲しんだりのリアクションを取る程度。ボイスも「あ~あ」「やった!」などと非常に簡潔。
    • ファミコン時代のボードゲーム作品でさえ、イラストが表示されるのが普通だったのだが…
    • マップでは世界中を回っているのに、イベントは日常レベルの事件ばかり。
      • イベント内容は「ランニングで気分転換して1,000万円獲得」「ハンバーグを焦がしたので3,000万円没収」など、お金を貰える理由・取られる理由ともに無茶苦茶。*2「ランチを並ばずに食べられた」という明らかに「出費」したテキストにも拘らず数千万円の金を手に入れるなど、もう無茶苦茶。
      • 特に酷いイベントを抜き出しているという訳ではなく、ほぼ全てのイベントがこんな感じである。
    • 肝心の「○○円獲得(没収)」の部分がメッセージとして表示されず、自分で所持金の欄を見て変動額を確認しなければならないため、分かりづらい上に盛り上がりづらい。

システムの問題点など

  • クレジット表示がやや長く、タイトルまで20秒近くかかる。スキップも不可。
    • ゲームが終了すると、タイトルではなくクレジット表示のところまで強制的に戻される。
  • 各職業にはレベルが設定されており、マップ周回や「働きマス」イベントで経験値を貯めることで上がってゆく。
    • しかし、プレイ時間の都合かレベルはわずか3段階で、例えば「料理人」であれば、レベル1が「見習い」でレベル2は「料理長」である。昇進が急すぎ。
    • 「働きマス」の経験値が30程度なのに対し、マップ周回で経験値が100も貰えるためバランスが悪い。前述の通りマップが極めて小さく、すぐに最大のレベル3まで上がる。
  • ゲーム終了時に、「よろこびマス」(プラスイベント)と「かなしみマス」(マイナスイベント)それぞれに最も多く止まったプレイヤーに同額の賞金が入る。
    • しかし、貰える金額はたったの5,000万円。後半になれば、給料マス通過で億単位の給料を貰えることも珍しくないのにこの額では…
    • そもそも、条件を考えればお分かりかと思うが前者と後者は違うプレイヤーが貰うことが殆どであり、ますます「最後の逆転」には役立たず。
  • BGMが単調な上にうるさく、ない方がマシに思える。
    • 1回のプレイを通して曲が変わることは一切なく、1ターン目開始から15ターン目終了までひたすら同じ曲が流れ続ける。
    • おまけに1ループ20秒弱というあまりの短さであるため、せいぜい1プレイ20分程度で終わるにも拘らず同じ曲を何十回も聴き続けることになる。
    • しかもメロディー自体も無駄に耳に残るため、余計にない方がマシに思える。
  • Wi-Fi通信による対戦も不可。あっても対戦する気になるかどうかはともかく。

評価点

  • 強いて言えば、ゲーム進行に影響する様な重大なバグは存在しないことだろうか...。尤も、逆にいうとそれは仕様通りに完成しているのに満遍なくクソだということなのだが。

総評

パッケージソフトを簡素化した安価DL版と、それだけを聞けば需要もある移植ではあるが、複数のマップやMiiでのキャラ作成機能、14種類のパーティーゲームなど、原作にあったほとんどの要素が失われてしまった。
簡素化どころか「中身がない」というレベルにまで削減されてしまっており、「ゲー無」「虚無ゲー」とまで言われる程、内容のないゲームとなってしまった。



その後の展開

  • 2010年10月にWiiウェアで初の配信停止ソフトとなってしまった。
    • 本作の悪評が原因というわけではなく、新作『人生ゲーム ハッピーステップ』*3の配信に伴っての配信停止。
      • もっとも、ハッピーステップは家庭用のほうにでかすぎる問題ができてしまったので、結局のところ双方ともに褒めどころがないのだが。

余談

クソゲーオブザイヤーでの立ち位置

  • 通称「人生」もしくは「初代人生」。2009年KOTY四天王の一つ
    • 総評では「人生ゲームから『人生』と『ゲーム』を排除した、「ゲー無」「虚無ゲー」などと揶揄された。
    • ゲー無」に関してはここを参照
    • 簡単に言うと、内容が乏しく、遊べる範囲が非常に狭いか、そもそも遊ばせてくれないゲームの事である。
  • 3月という早々な時期に出ている作品だが、バグ姫が現れるまではKOTY大賞確定と言われていたほど。
  • KOTYWikiでは「こんな返品不可のゴミを買うより普通(ボード)の人生ゲーム買ったほうがいいよ。」と言われた。
    • このほかにも「フライングディスクにできない」「実体がないから売るとか割るとかできず怒りをぶつけられない」など、過激なものも。
  • なお、本作の元になった『人生ゲームWiiEX』自身の評価もぶっちぎりで低い。

販売状況

  • 「人生ゲーム」というネームバリューだけで売れ、被害者はかなりの数に及んだ。
    • 売り上げランキング上位に君臨し、さらなる売り上げを呼び、ランキングを維持する悪循環。
    • 1万本売るのも大変なこの時代に、10万ダウンロードを超えたとの憶測がある。下手するとアタリショック同然。
    • 購入前に「詳しく」を選ぶと説明が読め、15ターンで終了・ボードの人生ゲームとは内容が異なる等書かれているが、告知としては不足している感が拭えない。
    • そして、翌2010年もランキング上位に居座り続けた。
  • 簡単に手に入り、数分でクソさが判り、ゴミも出ないということで、(売り上げが増えるのは癪だが)クソゲーハンターへの登竜門としてもお薦めの一本であった。
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