RPG人生ゲーム

【ろーぷれじんせいげーむ】

ジャンル ボードゲーム+ロールプレイング
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 タカラ
発売日 1993年11月26日
価格 8,034円(税込)
判定 クソゲー
ポイント 作業ゲー
RPGにする意味が不明
人生ゲームシリーズリンク


概要

もはや知らない人の方が少ないであろうボードゲーム『人生ゲーム』をRPG仕立てにしたもの。
その為、ボードゲーム版や本作の後に登場したゲーム版とは全く別物。どちらかというとRPG寄りである。
プレイヤーは主人公の名前と性別を入力した後、歌手、漫画家、カメラマン(以上女性)、刑事、プロレスラー、社長(以上男性)の中から職業(キャラ)を一つ選んでプレイするオムニバス形式。それぞれ「体力」「知力」「信用」「運」という能力値が設定されており、施設に行ったり、後述するイベントによって上下する。
なお、肝心の主人公の出番はというと……(後述)

システム

  • 所持金は体力を消費するアルバイトやカジノで稼ぐ事となる。
  • 能力値については「体力」ならスポーツジムに行く、「知力」なら図書館で本を読む、「運」なら話し方教室で講座を受ける…といったイベントで伸ばしていく。
  • セーブはホテルに泊まる事によって行う。
  • プレイヤーは最初は素人であり、選んだ職業になるためには様々な困難を乗り越えていかなければならない。
    • 例えば歌手になろうと思ったら、まずはオーディションに合格しなければならない。
  • フィールド上を移動していると、ランダムで様々なイベントが起こる。以下に一例を示す。
    • 「政治家の講演活動をやっているので聞いていくか?」
    • 「迷っている人がいるので道を教えてあげるか?」
    • 「流れ星を見つけた! いい事があるかも?」
    • 「スポーツジムを見つけたので汗を流していくか?」
    • 「外人に道を尋ねられた。言葉が分からないから逃げちゃえ?」
    • 「動物園がある。入ってみるか?」
    • 「目の前に新聞が落ちている。拾って読んでみるか?」
    • 「屋台で食べ物を売っていた。食べてみるか?」
    • これらのイベントが起こる度に「はい」「いいえ」で実行するか否かを聞かれ、人助けをするなどの善行をする度にルーレットを回す事になる。ルーレットの目には「スーパーラッキー」「大ラッキー」「ラッキー」「ノーマル」「アンラッキー」の5種類があり、いい目を出すほど能力値が大きく上昇する。
  • どの職業を選んでもいくつか「関門(ボス戦)」的なイベントが存在。
    • コマンド形式の戦闘をクリアしないと先には進めない。自分の持ちスキル(歌手なら歌、トーク、踊りなど)を駆使し、一定ポイントを稼ぐと勝ちとなる。
    • ポイントを稼ぐ途中、様々なトラブル(反撃)も発生し、それによりステータスを削られる。
      • 「喉が枯れる」「ずっと立っていたのでしんどい」「バランスを崩したり緊張したりして転ぶ」と体力が減る。 
      • 「場がしらける」「振付をまちがえる」「間が悪くなる」事で知力が減る。
      • 「歌詞を間違える」「調子に乗ってリハーサルでやってなかった事をやってしまう」事で信用が減る。 
      • 「マイクのスイッチが入らなくなる」「照明が消える」「飛んできた紙テープに当たる」事で運が減る。
      • 漫画家は、「眠気に襲われる」事で体力が、「よく見ると人の作品に似ている」「コマ割りを間違える」事で知力が、「原稿用紙が切れる」「猫に原稿用紙を横切られる」事で運が減る。
      • 刑事は、「力を入れ過ぎてエンピツが折れる」事で体力が、「黙り込んで何も話せない」事で知力が、「裏をかかれる」事で信用が、「ヤマが外れる」事で運が減る。
      • 社長は、「テーブルを思い切り叩いてしまう」事で体力が減り、「電話で話が中断される」事で運が減る。
  • これらのイベントで勝利し、6人のストーリーを全てクリアすると、最初に名前を入れた主人公編に突入する。
    • この主人公、記憶喪失で職業及び目標は「さがしてる」と表示される。

問題点

  • 一般的なRPGのエンカウントに当たるランダムイベントのテンポが悪い上に不条理
    • 能力値を上げるためには善行を行ってルーレットを回さなければならないのだが、しょっちゅうやらなければならない為、本当にテンポが悪い。
      • また、人助けイベントの無視はともかく、スポーツジムに入らなかったり、コンビニに入らなかったり、道に落ちていた新聞を読まなかったり、屋台の食べ物を買わなかったような事でも「グッドイベント無視」とみなされて能力値は下がる。非常に不条理である。

評価点

  • RPGとボードゲームの融合という新しい物を作ろうとしたチャレンジ精神は評価できる。
    • ただ、その結果は前述の通りなので…

総評

本作は「人生ゲーム」を元に、RPGにおける冒険の目標を「仕事」に置き換えたゲーム。
確かに人生ゲームでは職業が重要な要素の一つであるが、そもそもはボードゲーム。RPGとは相性が良くなかったようだ。
人生ゲームが好きな人でも本作を楽しむのは難しいだろう。