ミスピーチワールド

【みすぴーちわーるど】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
発売元 ハッカーインターナショナル
開発元 Color Dreams
発売日 1991年
定価 7,800円(税別)
備考 18歳未満禁止ソフト相応
判定 クソゲー
ポイント ColorDreams社が出した非公認NESソフトのグラフィック差し替え


概要

ハードメーカー非公認のゲームソフトを販売していた会社「ハッカーインターナショナル」が世に出した2Dアクションゲーム。
90年代に『週刊少年サンデー』の裏表紙などに載っていた、怪しげな通販広告にも掲載されていた。

同広告での紹介文は「アブナイ敵キャラ達を倒して、美少女を助ける事ができるか」。

特徴

  • パッケージイラストは明らかに『スーパーマリオブラザーズ3』のパロディであり、マリオシリーズのヒロイン・ピーチ姫(の様な人)が両手を広げて空を飛び、地面の上を複数の敵キャラ達がウロついているというデザインになっている。
    • 説明書に書かれているストーリーは、「怪獣から救われたミスピーチ*1が、その後ロスアンゼルス市警の麻薬Gメン(しかもスケボーの名人)になった」というわけのわからないもので、マフィアにさらわれた美少女の救出に向かうという流れである。
    • 前述のパッケージイラストでも、主人公は冠ではなく、アメリカの警察っぽい帽子を被っている。
  • ソフトそのものは、米国のColorDreams社が出した非公認ファミコンソフト『Menace Beach』のグラフィックを差し替えたもので、説明書でも米国製と明言されている。
    • 『Menace Beach』は、ColorDreams社がWisdomTreeと名称を変えて(クソな)キリスト教ゲーを出し始めた後に、『Sunday Funday』と名を変えて再び世に出ることとなった。*2
      • よって、『Menace Beach』と『Sunday Funday』と本作は、ほぼ同内容。ゲームプレイにおけるクソっぷりも全く同じである。

問題点

  • 元のゲームの主人公は少年だったが、本作で差し替えられた主人公のグラフィックは、ピーチ姫とは似ても似つかないマリリン・モンローの出来そこないの様な姿となっている。なぜこんなものを、よりによって「ピーチ姫のパロゲー」として売ろうとしたのかが謎である。
  • ゲーム本編では、主人公は常にスケボーに乗っているため、動きに妙な慣性が付いていて、操作性は悪い。また攻撃もリーチの短すぎるパンチであり、当てにくい。
    • ダメージを受けると上下逆さまになって吹っ飛ぶのだが、初見では何が起こっているのか分かりづらい。
  • 原作『Menace Beach』からBGMが差し替えられているがステージ音楽が1種類しか用意されておらず、全12面を通してまったく変わらない。ループも短い。
    • さらにこのBGM、ハッカーの『AVドラゴン麻雀』の使い回しである。
  • ステージをクリアするごとに、「囚われの美少女(名前不明)のグラフィックとメッセージが表示される。
    しかしこのメッセージがなぜかローマ字表記(英語ではない)で、しかも台詞の内容は原作通り「主人公の少年に呼び掛けるメッセージ」のままであるため、人質が助けを求めているメッセージにはとても見えない。「あんた浮気したでしょ?」とか、そんな感じ。
    • しかもこの「美少女」、かの邪神像モッコス様のような気持ちの悪い顔をしており、特に目付きは完全にイってしまっている
      • ステージをクリアする毎に服を脱いでいく(最終的には全裸になり、乳首も露出する)のだが、喜ぶ人がいるかどうか……
  • 広告にもあった「アブナイ敵キャラ」は、確かに設定はエロ要素を感じさせるもののデザインはさほどエロくない、が……。
    • 危ないドクター・ジャンキー高峰
    • 性感マッサージ師・オイルマン
    • Hなコウモリ・バットマン
    • ズウズウしいバッタ・オバッタリアン……時代だね。
    • 人食いド○゛ン・ミスターサ○コン……怒られるぞ!!
    • L.A.マフィアのマーロンブロンド
    • ボス怪獣「オコッテンドー」……「任天堂」をパロった名前だろう、多分。ってか任天堂に怒られる自覚はあったのか!?
  • エロくないどころか、別の意味でアブナイ面々であった

評価点

  • ……見当たらない。
    • 何か無理やりに評価するとすれば、こんな代物を世に送り出そうとした製作者の度胸、くらいだろうか……。

総評

大爆笑! ピーチパロディー」とパッケージに銘打たれている本作だが、爆笑どころか笑える要素自体が存在しない。
パロディネタにしてもパッケージイラストぐらいで、ゲームとしてもエロネタとしてもまるで駄目という、褒められるところの存在しないクソゲーである。
エロアニメビデオと同じ広告で紹介されていることや「アブない敵キャラ」という紹介文から、性に目覚めつつあった少年誌の読者をエロゲーなのだろうと騙す「悪質ゲー」ですらある。
注文して涙で枕を濡らした少年達はどれほどいただろうか?



余談

  • クソゲーながら、その希少性と珍妙なゲーム内容によってか相当なプレミアが付いており、オークションでは万単位の金額で取引されている。
  • 講談社の児童誌『デラックスボンボン』に連載されていた『スーパードンキーコングwithマリオ』のマンガ内*3で、本ソフトを中古屋で見たという読者の葉書が紹介された事がある。
    • ピーチ姫が「私が主役のゲームが出てるって!」とはしゃぎ、マリオ達から「そんなの出てないよ」「任天堂のソフトじゃないね、それは」と突っ込まれるというものだった。