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注意:ここでは、FCソフトの『天下の御意見番 水戸黄門』(不安定)と、その続編『水戸黄門II 世界漫遊記』(不安定・バカゲー)の2本を紹介しています。



天下の御意見番 水戸黄門

【てんかのごいけんばん みとこうもん】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 2MbitROMカートリッジ
発売元 サンソフト(サン電子)
開発元 トーセ
発売日 1987年8月11日
価格 5,300円
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント ステージは少なめだがボリュームは多い
人生苦あれば楽あるさ
ずぁんねんでしたなあ、こうもんさまあ

概要

もはや知らない人の方が少ないであろうテレビ時代劇『水戸黄門』を題材にしたアクションアドベンチャーゲーム。
劇中同様、黄門様ご一行が諸国を漫遊し、様々な事件を解決していく。全7面。
「人生楽ありゃ苦もあるさ」とは誰もが知っている主題歌の歌詞の一部であるが、ゲーム版であるこちらはまず「苦」が先に来て、それを乗り越えた後に「楽」が待っているような作りになっている。

特徴

  • 画面は見下ろし型。十字キー+3ボタン(攻撃、ジャンプ、アイテム使用)で操作する。
    • 操作キャラは格さんと助さん。ステージ毎に交代するが、性能は同じ。
      • パンチや十手で攻撃するほか、町人に話しかけることができる。
    • 悪人を成敗すると落とす召喚用アイテムを使うとお助けキャラクターに変身する。こちらもステージ毎に交代する。スタートを押してAかBで変身を解除する。
      • うっかり八兵衛、煙の又平*1は攻撃こそできないが、民家で手がかりを得られたり、的屋で遊ぶことができる。酒を飲むとふらつき移動になってしまうが、酒が切れるまで力(体力)が減らない。
      • かげろうお銀、風車の弥七はジャンプと飛び道具による遠距離攻撃が可能。また忍者らしく屋根裏に忍び込むことができる。
      • 変身できる時間は変身時の体力の多さに比例する。またスコアの概念があり、一定以上稼ぐと体力最大値が上昇して変身時間も長くできる。
    • その他「かおりさん」なるキャラが同行しているが直前のテレビ第十六部(1986年)のレギュラーである。

ゲームの進め方

  • ステージごとに「てがかり」ゲージなるものが設定されており、事件解決につながる証言や証拠品を集めると上昇していく。ゲージがフルになった時に黄門様の宿所に行くと悪人裁きのシーンへ移行しステージクリア。
    • お金とアイテムは次のステージへ持ち越しできる。パスワードで再開すると初期状態に戻る。
  • 事件を解決できなかった場合でも次のステージへは進めるが、オールクリアには全ての事件の解決が必要。
    • 「クリアはできないが次のステージへ進める」というのは非常に重要な要素である。詳しくは後述。
  • 証拠の集め方は劇中同様様々である。町を歩いていたり民家にいる一般人に話を聞く、街をうろつき、こちらを狙ってくる悪人を懲らしめて話を聞く等の手段がある。
    • 敵は一定ダメージを与えると降参し、話を聞けるようになる。中には懲らしめても話しかけられない悪人もいるが、この敵は手掛かりとなるアイテムを落とす事がある。
      • 悪人以外の町人を攻撃すると怒られ、罰金を取られる。お銀、弥七の流れ弾が町人に当たってしまう事もあるが、この場合罰金は取られない。
    • 屋内の住民は人なつこい八兵衛、又平でないと情報を教えてくれない事が多い。
    • お銀、弥七で二階に穴の開いている建物にジャンプで潜入して密議を聞き出す必要もある。

アイテム

風車・三味線 お銀、弥七に変身する。
八丼・フンドシ 八兵衛、又平に変身する。
おにぎり 体力が0になると全回復。
旅日記 ゲームオーバー時、コンテニューかパスワードを取るかを選べる。
三度笠 敵の飛び道具から身を守る。
ゲタ 移動速度がアップし、探索効率が良くなる。
かんざし お民ちゃんから身を守る。『東海道五十三次』からのゲスト出演。
おふだ 幽霊から身を守る。『いっき』からのゲスト出演。
提灯 制限時間を1時間延ばす。最大3時間まで。

評価点

  • 事件解決の部分では劇中のテーマ「あゝ人生に涙あり」が流れ、定番のセリフ「静まれ、静まれ!! この紋所が目に入らぬか(後略)」が、当時はまだ珍しかった音声合成により流れる。ゲームオーバーの画面では老中安藤の「ずぁんねんでしたなあ、こうもんさまあ」という音声が、建物に入ると「いらっしゃいませ!」、的屋では「あたーりー」「はずーれー」といった音声が流れ、ゲームを盛り上げてくれる。
  • 建物のグラフィックはステージによって違う。ステージ内には万屋、そば屋、飲み屋といった店があるが、店ののれんのグラフィックもステージによって違う。グラフィックに関しては当時としてはなかなか芸が細かい。
  • ストーリーも、いかにも水戸黄門のエピソードにありそうな展開が揃っており、原作の雰囲気が楽しめる。
    • また、最終ステージでは各地の事件が繋がる形になっている。全ての事件の解決がクリア条件となっているだけあり、終盤の伏線回収はなかなかのもの。

賛否両論点

  • ゲームの進め方を理解しにくい部分がある。
    • 普通にステージをクリアしようにも、どうやったら手掛かりを集められるかもわからない状態では集めるのに時間がかかる。制限時間は7時間(リアルタイムで14分)と非常に短いため、初見のステージではほぼ確実に時間切れになるだろう。
      • 制限時間を延ばすアイテムもあるが、最大でも3時間しか伸ばせず、よりマップが広く難しくなる後半ステージではあまり意味がない。
    • 実はこのゲーム、単なるステージクリア型のゲームとは一線を画しており、がむしゃらにステージクリアを目指すだけでは到底オールクリアはできない。制限時間内にステージクリアするためには効率の良い手掛かりの集め方を構築することが必須。まずはステージクリアの手順を調べ上げるところから始めなければならないのだ。
      • 必然的に何度も同じステージをやり直すことになり、ゲームオーバーの「ずぁんねんでしたなあ」を何度も聞くことになるが、パスワードがあるのでステージ1からやり直す必要はない。リトライ時も200両と多めのお金を持っており、必要最低限のアイテムを揃える事もそれほど難しくない。
      • ここで先ほどの「事件解決できなくても先のステージへ進める」というのが効いてくる。先のステージの攻略情報を調べるためにいちいち前のステージを何度もクリアする必要がないのだ。
    • ステージクリア型ではあるが、オールクリアの為にはしっかりと攻略手順を構成する必要があるという点では、1カ月ほど前に発売された『ゾンビハンター』に近いものがある。
  • 金が足りないのに茶店で食事をすると無銭飲食となり罰ゲーム。神様が投げる、当たると一発ゲームオーバーになる石を避けつつ、おにぎりをキャッチしていけば許され、おにぎり1個につき10両もらえる。
    • 時間が1時間進んでしまうのでお金稼ぎの効率は悪く、この方法に頼りきりではクリアできない。あくまでも資金が尽きた時の救済要素と考えるべき。
      • なおリアルタイム経過しなくても1時間進めてくれるということで、時間切れで先のステージに進みたい時はこれを利用すると楽。
    • ちなみに『いっき』のボーナスステージほぼそのまんまである。

問題点

  • 手掛かりを集める順番はどれからでもいいわけではない。ある情報を得ていないとフラグが立たないものもある。
    • これが攻略手順構築の足かせとなることもある。
  • 変身用アイテムは店に売っておらず、敵を倒した時にランダムで出るものを集めるしかない。
    • 幸いストック制なので、大量に集められれば弾切れの心配はなくなるが、厳しい制限時間との食い合わせが良くない。
  • お助けキャラクターが倒された時や、自発的に戻る時も画面がフラッシュする。いわゆるポケモンショックである。
  • 最終ステージで時間切れになると、旅日記があってもコンテニューできず問答無用でゲームオーバーになる。わざとやられればパスワードの取得は可能。
  • 住人の冷たい態度。
    • 格さんと助さんは人相が悪いため、民家に入ってもほぼ情報を得られない。この場合「急に入ってくるな」とか「帰ってくれ」とか言われる。原作でも追い出される場面はよくあったが、その頻度が高すぎる。
    • 店の店員はさすがに対応してくれるが、何も買わないと冷やかし扱いされ嫌味を言われる。
  • 店のアイテムは買えば買うほど値上がりしていく。少数揃えるくらいなら良心的な値段だが、大量にストックするとなればそれ相応のお金が必要になる。
    • お金稼ぎの場として的屋があるが、このプレイ料金も1回ごとに上がっていくため、最終的には真ん中に当てない限り儲からなくなってしまう。きっちり的に当てられるテクを磨かないとすぐに金欠になる事請け合い。
  • メイン画面のBGMは最終面を除いて1種類の短いもの(16秒程度)のみ。世界観には合っているが広大なマップを渡る中で無限ループしプチ催眠術と化す。
    • お助けキャラクターを操作中は専用のBGMに切り替わる。

総評

事件解決の謎解きを考えるのも面白いし、広大なマップを歩き回るのも楽しい。
幽霊、おたみも即死というわけではないので、そば屋などで十分リカバー可能であり、程よい難易度のアクションとなっている。
手掛かりの集め方をしっかり構築するという「苦」を乗り越えれば、制限時間の短さなど気にもせずサクサクと「楽」にゲームを進めることができるようになる。
しかしゲームの進め方をしっかり理解していないと到底オールクリアに到達する事はできないという罠があり、
その罠にハマって「時間足りなさすぎの無理ゲー」と断定してクリアを投げ出してしまう人もいる。
合成音声などの素材や雰囲気は当時のゲームとしては上々で、良作との声もあるのだが…。

余談

  • パッケージ裏には、当時光圀の演者であった西村晃氏が本作を称賛するコメントが載っていた。
  • 水戸黄門のテレビ放送は1969年から2011年まで42年間続く国民的長寿番組となった。
  • これに関連し、他局なのにテレビ放送終了時のブームに乗じてCSで放送されているゲーム番組「ゲームセンターCX」においても有野課長がこのゲームに挑戦した。しかしこの記事内でも言及された、力押しは通用しないという罠に見事に引っ掛かってしまった。
    • 詳細な言及は省くが、課長が思いついた攻略法は日記帳を大量に買うという究極の力押しであり、気力さえ続けばクリアは可能だが膨大な時間がかかるうえに途中で中断することができないというものだった。それが何を意味したのかは問題点の項にある1つの項目から察していただきたい。

水戸黄門II 世界漫遊記

【みとこうもんつー せかいまんゆうき】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 2MbitROMカートリッジ
発売元 サンソフト(サン電子)
開発元 トーセ
発売日 1988年8月11日
価格 5,500円
判定 ゲームバランスが不安定
バカゲー
ポイント ツッコミ所多すぎ
海外でも印籠を突きつける(でも効かない

概要(II)

前作の続編という位置づけではあるが、今回は黄門様御一行が何と世界を舞台に世直しをするというツッコミ所満載の内容。
アメリカ、ドイツ、イタリア、インド、中国、ハワイを舞台にした全6面。

前作の黒幕であった水戸藩家老の安藤が脱獄し、国外逃亡したのでそれを追って黄門様一行も世界に飛び出す。
そして各国で起きている事件を解決することになる……という、ツッコミどころ満載のストーリーが展開する。

変更点など

  • 操作は前作と同じだが、一部変更が施されている。
    • アイテムやお金の持ち越しがなくなり、完全ステージクリア制になった。
    • セレクトボタンで証拠品を相手に見せる要素が加わった。
    • 前作では可能だった斜め移動が不可能になり、操作性が若干悪くなった。
    • 被ダメージ時の無敵時間が無くなった。連続で攻撃を当てる事が可能になり、戦闘のテンポが向上。
      • 逆にハメ殺しの危険性も出たが受けるダメージ値が細分化され、すぐに離れれば少ないダメージで済むので、気を付ければ簡単には倒されない。
      • 一方で前作でも猛威を振るった飛び道具は相変わらず強力である。
    • 八兵衛を呼び出す「お椀」は飛び道具を使う敵が、弥七を呼び出す「風車」は動物系の敵が落とすようになった。
  • 本作では屋内、屋外共にBGMは面ごとに異なるものが流れる。また、変身用アイテムと旅日記以外のアイテムはそれぞれの国固有のものが用意されている*2
    • 一方、お助けキャラクターを呼び出してもBGMは変わらなくなった。
  • ステージ開始時に助さん、格さんのどちらかを任意に選べるようになり、選んだ方によって証拠を得る人物や場所が異なる。原作の設定を活かしてか、助さんだと女性から情報を得る事が多い。と言った傾向の違いがある。
    • 片方がやられてしまっても、もう片方で捜査を継続する事が出来る。この場合は最初に選んだ方のルートが継続されるため、助さんがやられた後格さんが女に声をかけまくるという事も。
  • 「てがかり」ゲージをフルにし、黄門様に会うだけではステージクリアにはならなくなった。裁きの場面で正しい証拠品を正しい順番で突きつけないと事件が解決せず、ゲームオーバーになってしまう。
    • ちなみに裁きの場面で失敗した時の演出は、ご老公が射殺されたり吸血鬼化したり上半身だけ喰われたりなどやたらバリエーションに富んでいる。
    • 証拠品を売る事も可能だが、裁きの前には黄門様の持ち物チェックがあり、裁きに必要な証拠品が一つでも足りないとやっぱりゲームオーバー。
  • 前作と違い、本作では制限時間内に事件を解決しないと次のステージへ進めず、ゲームオーバーとなる。
  • 今回はご隠居、格さん、助さん、弥七、八兵衛のみの旅となっており、お銀と又平は登場しない*3。また、幽霊が出なくなり、全てのステージで「おたみちゃん」が出現する*4
  • 的屋が廃止され、国に応じてスロット、ルーレット、で遊べる。
  • お助けキャラクターから元に戻るときのフラッシュは相変わらずだが、前回は画面が切り替わる前と後で二回見せられたのに対し、切り替わる前の一回のみなり多少は目の負担が減った。

おバカな点

  • 前作は事件内容がゲームオリジナルのものであるとはいえ、雰囲気は概ね劇中に忠実に従っていたと言える。
    • 一方本作では完全にパロディに徹したものとなっており、「ネタをネタとして分かる人でないと楽しむのが難しい」「バカゲー好きのプレイヤー向き」の内容である。
  • 各ステージの目的は以下の通り。
    • アメリカでは街を襲撃するギャングを懲らしめる。
    • ドイツでは村人を襲う吸血鬼を退治する。
    • イタリアでは盗まれたダ・ヴィンチの絵を見つけ出す。
    • インドでは魔王に連れ去られた王子(しかもかの有名なブッダことゴーダマ・シッダルタ王子)を救出する。
    • 中国では少林寺拳法の老師を殺害した犯人を捜す。
    • ハワイでは海賊の財宝を悪用しようとする前大王の陰謀を阻止する。
    • 「アメリカは当時まだ独立すらしていないのでは?」とか、「ハワイは当時まだ未発見なのでは?」とか、「ブッダやダ・ヴィンチって当時はもう生きていないのでは?」とか、「そもそも当時の日本って鎖国してるのでは?」とか、「黄門様って外国語喋れるの?」とか、ツッコんだら負けなレベルである。
      • 印籠に関しては形式上突きつけるだけで効果はない。海外の人は黄門様や印籠の事はわからないだろうから、ある意味当然といえば当然だが。
  • ステージ内の展開にも変な所がしばしば。
    • インドでは操作キャラが「魔王を倒す勇者」と呼ばれる場面があるのだが、そこで「日本では寿司のねたにトロがあります。私をトロの勇者と呼んでください!」と返す助さんor格さん。まさかあのRPGのパロディなのだろうか…?
    • 裁きもいつもの水戸黄門風のものもあれば、ツッコミ所にしかなっていないものもある。
      • アメリカでの裁きはマシンガンで脅して降伏させる。どう考えても恐れ多き先の副将軍のやることではない。
      • ドイツのドラキュラ伯爵*5も、インドの魔王も、弱点を突き付けて消滅させる。確かに討伐対象の怪物ではあるが…。
    • 各国の市民達は「オオ、○○デ~ス」「○○アルよ」などとコテコテの外人風日本語が基本。あまり緊張感が感じられない。
    • 中国とハワイは他に比べればまともな展開に見えるが、やはり何かおかしい。
      • 少林寺の師範代の名前が「ラッキー・チェン」。
      • ハワイにはNPCとして日本人観光客が登場する。もはや何も言うまい…。
  • 合成音声によるボイスは今回も健在。
    • しかし登場する全ての国の言語を収録するのは難しかったのか、どの国でも挨拶は「ハロー」である。ドイツだろうとイタリアだろうと。一応、男性と女性それぞれのボイスがある。
    • さすがに中国だけは無理があったようで、「ニーハオ」のボイスが個別で用意されている。
    • ゲームオーバー時は前作と同じく安藤のボイスが入るのだが、何故か「ヘッヘッヘ グッバ~イ 黄門サ~マ」と欧米かぶれの胡散臭いものになっている。アンタ日本人だろ!

問題点(II)

  • ゲームの難易度は相変わらず高い。
    • 通行人や建物の中にいる人にセレクトボタンで特定の証拠品を見せた場合にのみ得られる手がかりがあり、謎解きの難易度がさらに上がった。
    • ステージをクリアするごとに、アイテムは全て失われ、所持金も初期値に戻る。
      • 前ステージで浪費しても立て直せる…という見方もできるが、物価は後半のステージになればなるほど高くなっていくわけで…。
    • 前作同様、八兵衛や弥七に変身して捜査をしなければならない場面もあるが、彼らに変身するアイテムが敵を倒した際にランダムでしか出ない仕様まで前作と同じ。敵を倒し続けるとブサイク女「おたみちゃん」が出現し、こちらをしつこく追い回すのも同じ。
    • 但し、マップの面積自体は全体的に前作より狭くなっているので、探索自体は楽になったと言える。マップの構成も似たり寄ったりの地形や景色ばかりだった前作よりは覚えやすい。
  • 店員のセリフも相変わらず癪にさわるものが多い。「じゃあ とっとと かえりな!」など。

評価点(II)

  • 各ステージのマップやキャラクターのグラフィックはそれぞれの国をうまく表現したものとなっている。BGMと相まって雰囲気がよく出ている。
    • ドイツに吸血鬼が出る、と言ったツッコミ所を除けば…だが。
  • 設定はツッコミ所満載ではあるがストーリー自体は基本的に真面目で、設定に目を瞑れば破綻も無くそれぞれまとまっている。所々に水戸黄門らしさも出ている。
    • 本筋のストーリーもいつもの勧善懲悪ものかと思いきや意外な流れも見せる。かつては諸悪の根源だった男が当初こそは悪事を働いてはいたものの、異国の人々に触れるうちに徐々に考えを改め、最終的には一つの結末に至るという、なかなか考えさせられるものになっている。
      • その後のエンディングもまたぶっ飛んではいるが…。

総評(II)

前作に続き、アクションと謎解きアドベンチャーの融合に挑み、かつ原作では絶対ありえないゲームならではの要素を詰め込んだ意欲作であるが、上述の難易度もあって、成功したとは言い難い。
ただし、前作と同様に難易度が高いながらも、所々にバカゲー要素が追加された事で、楽しめる要素は多少増えているといえるか。

余談(II)

  • 逆転裁判』よりもはるかに早く、「突きつける」システムが裁判のクライマックスへ採用されていた。アイデアは悪くなかった…のかもしれない。

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最終更新:2024年01月04日 03:15

*1 八兵衛と又平が同じ役割を当てられているが、又平は八兵衛のような普通の町人ではなくれっきとした忍び「煙の又平」である。

*2 回復アイテムであればイタリアではピザ。インドではカレー。など

*3 又平は前作と本作の間に放送された第十七部第一話で死亡退場してしまった。

*4 しかもその国の衣装で現れるという誰得なおまけ付き。

*5 「ドラキュラが居るのはルーマニアでは?」というツッコミもこのゲームでは意味を成さない。