この記事では、『コンバットライブス(アーケード版)』と、その移植である『コンバットライブス(スーパーファミコン版)』を扱う。



コンバットライブス

【こんばっとらいぶす】

ジャンル ベルトアクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 テクノスジャパン
稼動開始日 1990年
プレイ人数 1~3人(同時プレイ)
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント グラフィック・BGM・SE等、演出面は秀逸
出荷設定では非常に難しい
選んだキャラによっては無理ゲーに近い
蹴り逃げ命
理不尽すぎるラスボス

概要

ニューヨークを根城に暴れ回る犯罪組織『グラウンド・ゼロ』を壊滅させるため、「狂戦士」バーサーカー 、「大斧」ブローヴァ 、「雷撃」ブリッツ の三人組からなる『コンバットライブス』と呼ばれる奴らが動き出す…。


ストーリー

COMBATRIBESとは、COMBAT(戦闘)とTRIBE(種族)の造語である。
どこからともなく現れた、鬼神の如き強さを持つ3人の男達の呼称である。
誰がそう呼び始めたのかは良く判らない。
合衆国南部から流れてきたこと、全員元アメリカ陸軍の出身であること、ニューヨークに来るまでに各地の暴走族やストリートギャング、地方のマフィアなどのグループをいくつも壊滅させていること以外、そのプロフィールは一切謎に包まれている。

”コンバットライブス”は合衆国の悪の中心地であるニューヨークにやってきた。
全米のストリート・ギャングどもを統括する謎のグループ、”グラウンド・ゼロ”のうわさを聞いたからだ。
「ここに、奴がいるのだろうか?」
「なんとも言えん…」
「とりあえず、人の集まる所にいけば、何かわかるかも知れんな」

システム

  • 全6面。ライフ制で、体力を全て失い0になるとゲームオーバー。
    • ステージクリア以外でライフが回復することはなく、プレイ中に追加コインを入れるとプレイヤーの体力が初期体力設定と同じだけ回復するようになっている。
  • 8方向レバー+2ボタン(パンチ、キック)で操作する。
    • レバーを同一横方向に二回入れるとダッシュ。ダッシュそのものにも攻撃判定があり、ここからボタンを押すことでダッシュ攻撃に派生できる。また、わずかながら横軸だけでなく縦軸方向に動く事もできる。
    • 怯んだ敵に対し、真正面からレバーを相手方向に入れて掴む。
    • ダウンした敵に対し、重なるようにレバーを下に入れると馬乗り。
    • オブジェクトの上で攻撃ボタンを押す事によりそれを拾い、もう一度攻撃ボタンで投げつけられる。
  • その他、掴んだ状態、ダウンした状態から出せる派生技が多数存在する。中には、敵に挟まれていないと出せない技もある。

評価点

  • さすがベルトアクションゲーの元祖を作った老舗テクノスだけあり、暴力描写へのこだわりは凄い。
    • 『ドスッ、バキッ!』と重く響く打撃音、敵のやられ声の痛々しさなど、SEはどれも素晴らしい。
    • 中でも馬乗り状態からボタンを押す事で出せる、地面に相手の顔面をガンガン叩きつける攻撃はインパクト大。病み付きになりそうな爽快感と怖さがある。試し割りだ!
  • BGMも『ダブルドラゴンのテーマ』ほどのインパクトはないものの、なかなかの名曲・良曲揃い。
    • 『ダブルドラゴン』を担当した山根一央氏が作曲している。
  • ドット絵の書き込み・映像面での演出。ステージの変化もバラエティ豊富。
    • 当時、テクノスジャパンのゲームとしては破格の80メガのロムを載せた基板を使用しており、こだわりを感じさせる。
    • さらに、『ダブルドラゴン』でテンポを殺ぐとして問題視された処理落ちは劇的に改善されており、本作ではほとんど処理落ちしない。おかげでゲーム展開はとてもスピーディー。
  • 状況判断により、技を使い分ける面白さ
    • 敵もバラエティに富んでおり、様々な攻撃を仕掛けてくる。
      • 普段の攻撃力は乏しいがしがみついて拘束しようとする者、こちらの掴み攻撃に受身を取ったり反撃をしてくる者、ジャンプ攻撃を得意とする者、停止することなく素早く動き続け撹乱してくる者、ナイフやテクノス伝統の銃器で攻撃してくる者…など。
    • そのため、こちらも相手の特徴・周りの状況を把握し、より有効な攻撃方法をチョイスする必要がある。とは言え、その使い分けはなかなか楽しい。

問題点

本作の問題点は高すぎる難易度及びキャラクター格差が全てと言っても過言ではない。

  • プレイヤーキャラクターは3人の中から選ぶのだが、この時点で難易度が全然違う。
    • 「狂戦士」バーサーカー(青服の金髪)はバランスタイプという触れ込みなのだが、実際はスピードではブリッツにかなわず、パワーではブローヴァに劣ると、帯に短し襷に長しの感が否めない。さらに、ダッシュ攻撃の判定が3人中で最弱と言う欠点があるため、思った以上に立ち回りも苦労する。
      • それでもなんとか、クリアできなくはない。
    • 「雷撃」ブリッツ(赤服の長髪)はスピードタイプで、はっきり言ってぶっちぎりの最強キャラクターである。「足が速いために敵からの攻撃を受けにくい」「パワーは3人中最弱とはいえ、ほとんどの攻撃速度が最速で時間当たりのダメージ効率が結果的に最高」「おまけにダッシュ攻撃のリーチも長く判定も強い」と三拍子揃っている。ジャイアントスイングが1回転のみでスピードが遅いが、それでも充分強い技なので欠点とまでは言えない。
      • 特に本作で重要な「追い打ち攻撃」が明らかに速く、『顔面叩きつけ』はブローヴァが1回たたきつける間に、ブリッツは2回たたきつけることができるほどスピードが違う。非常に使いやすく、プレイする際にはこいつを強く勧める。
    • そして最も問題なのが、「大斧」ブローヴァ(黄服の黒人)。パワー型なのだが、ほとんどの攻撃速度が最遅なため思ったよりダメージ効率が低く、目立った長所はダウンしている相手の足元でパンチボタンを押して出せる『ジャイアントスイング』のスピードと回転数だけである。しかも移動スピードが最も遅いため、後述の『蹴り逃げ』攻略法を使ってもボスの反撃を避けられないシチュエーションが多数存在し、ダメージの蓄積が大きくなりすぎると言う欠点がある。
  • 体力回復アイテムなどは一切存在せず、面クリア時に設定されている量が回復するだけなのだが、なんとこの回復量、一番標準的な設定と思われる工場出荷設定ではたったの50しかない
    • 0~150まで調節可能なのだが、このゲームを1コインクリアするにはできれば150、どんなに妥協しても100ないと厳しいと言われている。
      • なお、100でもOKなのはブリッツ使用時のみで、バーサーカーでは150が必須。ブローヴァに至っては150でもクリアは極めて困難である。
    • プレイ中にコインを入れるとプレイヤーの体力が初期体力設定と同じだけ回復するシステム的に、元々追加コイン投入を何度もするように想定して難易度を設定していると想像される。アーケードゲームだからインカムを良くするためには仕方のない面もあるが…。
  • 雑魚敵は出現数が多い上アルゴリズムがいやらしく、自身の攻撃範囲ぎりぎりまで間合いを詰めて攻撃してくるため、間合いの詰め方が甘かったり、相手の攻撃がこちらよりリーチが長いと一方的に殴られ続ける。そういう攻撃を持っている敵は珍しくないため、普通に立ち回っていたのではフルボッコにされてあっと言う間に終了である。
    • ではどうするかと言うと、こちらのリーチより長い攻撃を持っていない敵に対しては「正面からキック連打」、そうでない敵に対しては「ダッシュ攻撃で間合いを取らせないようにし相手をダウンさせ、そこに追撃を行う」というのが基本的な流れとなる。
      • 追撃は先述の『ジャイアントスイング』が、回転中完全無敵状態で巻き込み判定がでかいため非常に強力。ただし技ダメージそのものはそれほど高くないため、周りに敵がいない状況なら『顔面叩きつけ』を積極的に出した方が有利。
  • ボス敵はほとんどがこちらのリーチより長い武器を持っており、強敵揃い(ダメージを一定量与えると落とす奴が多い)。しかも体力を削り弱らせるまでダウンせず、一部の攻撃方法が通用しない、またはボス敵に対してだけは出せないという、プレイヤー泣かせの仕様となっている。
    • 例えば、瀕死になるまでボスには掴み攻撃が通用しない。掴もうとすると逆にこちらがダメージを受ける
    • ボス敵がダウンしても、馬乗りからの顔面叩きつけとジャイアントスイングは仕掛ける事ができない。ただ、ストンピングや腹蹴りはできる。
    • 最も厄介な点は連続攻撃が基本的に入らず、ダメージを与えると反撃技を繰り出してくる点である。しかも反撃技にはたいてい無敵時間が付いている
  • このようなインチキをするボス敵に対してはまず地面に落ちているオブジェクトや雑魚敵を投げつけたり、ジャイアントスイングに巻き込んだりして、相手の武器を落としパワーダウンさせることに専心する必要がある。
    • 首尾よくいったらそこからは『蹴り逃げ』と呼ばれる、「相手が移動してくるところに蹴りを置いておき、ボスに当てた直後に移動して反撃を回避する」戦法で対処するしかない。慣れるまでは難しく、しかも最高のスピードを誇るブリッツを使用していても避けられないほど出の速い反撃技を持つボスもいるため、どれだけダメージを受けるかは、正直運も絡んでくる
  • 技の細かい使い分けが肝心なのだが、一部の技は暴発が多い。
    • 特に掴み攻撃が意図しないところで出てしまいやすく、余計な反撃を貰ってストレスが溜まる。
  • 後半の面になればなるほど、制限時間が厳しい。
    • 最終面である6面は、今までのボス達が雑魚を引き連れて再戦を挑んでくる。ただでさえ戦いは長く辛いのに…。
  • そんな厳しい道中を経て待ち受けるのは、このゲームを象徴する極悪性能のラスボス「マーサ」。
    • その強さはハンパではなく、当時の「ゲーメスト」の攻略ですら、「難しいけど勝てない相手じゃないぞ!」という一文だけで投げっぱなしにされ、具体的な方法が記されなかったほど
    • 「詐欺レベルの異常な攻撃判定」「凄まじい攻撃力」「ヒットさせた時と同じタイミングで技を出しているはずなのに当たり負ける事がある」「喰らい判定が消失している時があるバグ」など、どれをとっても理不尽そのもの。
      • ちなみに多人数プレイでラストバトルまで辿り着いた場合、なんとプレイヤーの数だけ分身して襲い掛かってくる。3人同時プレイで3人出てきた場合は、これまた1コインで勝つ事は不可能と言われていた。
    • 攻略法としては、ある程度喰らうのは覚悟の上で蹴り逃げとダッシュ攻撃でダメージをとっていく消耗戦しかないとされている。実際ここまでで貯めた体力のほとんどはラスボス戦で費やす事になり、そう言うプレイができなければまず1コインクリアできない。
      • そして前述の最弱キャラであるブローヴァはマーサ戦も相性が極めて悪いため、そんなプレイをもってしても1コインクリアなど夢のまた夢。

総評

見るべきものはあるものの、そのあまりの難しさが全てをスポイルしてしまった典型的な例である。
作りこみは素晴らしかっただけに、もう少しプレイヤーに優しい調整をしていれば(特にブローヴァあたり)、第2の『ダブルドラゴン』たりえたのではないか? と思うと残念でならない。
この作品と『ダブルドラゴン3』の散々な出来が災いして、アーケードでのテクノスジャパンは格闘アクションの老舗でありながら『ファイナルファイト』等をヒットさせたカプコンに大きく水をあけられることになってしまった。

余談

  • 映画『七人のおたく』にて内村光良(ウッチャンナンチャン)が本作をプレイしているシーンが存在する。
    • 監督とテクノスジャパンの社長が友人だったことから実現したサービスカットらしい。
  • 攻略サイトでは、「ブローヴァで1人プレイ1コインクリアは不可能」と記されている。
    • ゲーム発売から20年以上の長きに渡り、ブローヴァの1コインクリア動画は様々な動画投稿サイトを見ても存在しなかった。このゲームを極めた上級者ですら2コインクリアが限界であった。この事からもあまりの難度の高さが分かる。
    • しかし2014年6月12日、あるブログでブローヴァで1コインクリアを達成したという報告が為された。プレイヤー曰く「ある程度やりこめば決して不可能ではない」「けど安定させることはとても難しい」とのこと。不可能を可能にしたプレイヤーに、素直に称賛を贈りたい。
    • 2018年に、ついにブローヴァ1コインクリアの動画が投稿され、このゲームのクリアが可能だと実証された。
      全クリア動画だと分かった上で視聴してもなお、その厳しさが伝わってくる。
    • 2020年には3人プレイでのノーミスクリア動画が投稿されている。
      上記にもあった「3人同時プレイでの1コインクリアは不可能」を可能にし、ここまで成し遂げたプレイヤー達はまさに偉大だ。
    • 2023年には何たる事か、ブリッツ使用とはいえステージクリア時の回復全て無しの設定で1コインクリアの動画が投稿された。
      ただでさえ本作は回復があってもクリアは至難レベルだと言うのに、回復一切無しでのクリアにはただただ脱帽の一言である。
    • 同じく2023年、日本版かつブローヴァで回復量100での1コインクリアの動画が投稿された。
      この動画でもラスボスとの戦いはギリギリであり、やはり誰がプレイしようと難しいのが分かる。
      「1コインクリア不可能という誤解が解けるのでは」とは投稿主のコメントだが、
      逆に言えば「普通のレベルでは成し得ないこと」なのが良くわかるだろう。
  • かつて双葉社から出た『熱血硬派くにおくん 4コマまんが王国2』において、「くにお達がアメリカ(すなわち今作の世界)で戦い、ラスボスをくにおが羽交い絞めして、りきがラスボスの胸に擦り寄る」というネタが存在した。
  • テクノスジャパン倒産後に発売されたくにおくんシリーズの外伝作『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』に、本作の3面ボス「トラッシュ」が敵キャラクターとしてゲスト出演している。
    • 外伝作ということもあり大幅な外見変更が施されているキャラクターが大半の中、ほぼそのままの外見(+武器のスレッジハンマー)で登場している希少な過去作キャラクターとなっている。
  • タイトル画面ではコンバットライブスの面々が3人揃って決めポーズをとっているのだが、スピードタイプのブリッツが何故かボディビルダーの様なマッスルポーズを決めている。パワータイプのブローヴァなら違和感の無いところだが、おそらく美形キャラ担当と思われるブリッツがこの様なポーズをとっているので妙にシュールな光景になっている。
  • 後述のスーパーファミコン版がMCのピエール瀧氏を相手に当時の若手芸人達がクソゲーを紹介していくというCSで放送された特番に登場したことがある。本作は確かに高難度なゲームバランスが不安定な作品ではあるが、クソゲーという括りには当てはまらないゲームと思われるのだが…。特にスーパーファミコン版はバランスが調整されており良作といえるものになっていると言えるものなのだが。
    • 当番組で他に紹介されていた作品は「突然! マッチョマン」や「シャドウゲイト」といった、所謂バカゲーと評される作品であったので(バカゲーもひっくるめてクソゲーと言われることがあるので、そういったものを紹介するという趣旨の番組だったのかもしれない)本作もバカゲーといったものとして、面白おかしく紹介して笑いを取ろうと思って担当芸人は採用したのかもしれない。もっともラスボスを変なテンションで紹介するなどしていたが、正直なところあまりウケていなかった(ちなみに例のゲームオーバーシーンを用いて、絶妙な紹介をしていた「シャドウゲイト」担当の芸人は大ウケしていた)。

移植

アーケード版が『Retro-bit Generations 3』に収録されているが、高価である。中古販売品もプレミアが付いてより高くなっている。
収録作品は処理落ちが酷くてマトモにプレイ出来るとは言い難いゲームも多いのだが、本作はプレイに支障が出る状態にはなっていないと思われるので、アーケード版をプレイしてみたい そして恐るべき難易度に絶望してみたい 方は入手は難しいかもしれないアイテムではあるが購入する価値はあるかもしれない。ただしこちらでは3人同時プレイが出来ない様なので注意が必要である。


コンバットライブス(スーパーファミコン版)

ジャンル ベルトアクション
対応機種 スーパーファミコン
発売・開発元 テクノスジャパン
発売日 1992年12月23日
プレイ人数 1~2人(同時プレイ)
配信 プロジェクトEGG:2011年5月17日/617円(税8%込)
判定 良作
ポイント ゲームバランスを調整した良作
ストーリー・設定等の詳細な描写

概要(SFC)

  • こちらは容量の関係上、アーケード版にあった武器にできるオブジェクトなどは削られたが、ちゃんと二人同時プレイはできるため、機会があればプレイしても損はない。
    • 主人公3人の素性についてはAC版の時点では全く触れられていなかったが、SFC版では少しだけ触れられている。
+ 素性

COMBATRIBESとは「COMBAT(戦闘)」と「TRIBE(種族)」を組み合わせた造語である。それはどこからともなく現れた、鬼神の如き強さを持つ3人の男たちの呼称でもある。誰がそう呼び始めたのかは良く判らない。合衆国南部から流れてきたこと、全員元アメリカ陸軍の出身であること、ニューヨークに来るまでに各地の暴走族やストリートギャング、地方のマフィアなどのグループをいくつも壊滅させていること以外は、なぜ闘うのか、何のために闘うのかなど、そのプロフィールは一切謎に包まれている。

評価点(SFC)

  • ゲームバランスの改善
    • プレイ中にステージが切り替わる際に減少した体力が全快まで回復したり、バーサーカーのダッシュ攻撃の判定がやや改善されたり、ラスボス以外のボス達にも連続攻撃が入るようになったり、さらに二人同時プレイでもラスボスが一人しか出現しないなどバランスに手が加えられている。
    • AC版では『ノーダメージで、相手を転ばせるのみ』だった「ダッシュ体当たり」にほんのわずかながらダメージがついた。
    • キャラクター毎に体力の上限値が変更されており、ブリッツは『体力の上限が3人中一番少ない』という調整がされている。それでも十二分に高性能キャラではあるが。ちなみに一番体力上限が多いのはブローヴァである。
    • SFC版では、ブローヴァ一人プレイでも充分にクリアできるように難易度調整されている。
  • VSモード追加
    • 友達との熱い対戦を楽しんだり、AC版の敵キャラクターたちもプレイヤーキャラクターに選んで使用することができる。
      • 使用可能になるキャラクターを増やすにはステージクリアごとに表示されるパスワードを入力しなければならない。
  • 簡素ながらストーリーデモ挿入
    • AC版にはなかったオープニング、ステージクリアのデモシーンが挿入され、ストーリーの内容が分かりやすくなった。
+ エンディング

マーサを抱き上げたまま3人がニューヨークを去っていく。

  • ボス戦前に会話シーン追加
    • 雑魚キャラクターの全滅後にボスが登場したあと、会話シーンが挿入され、物語の演出の楽しみが増加された。

問題点(SFC)

  • 一部の技モーション削除
    • AC版では可能だった敵を踏みつける攻撃がSFC版では不可能になった。
  • 一部の演出の削除
    • SFC版の2面と3面は一画面のみになってしまった。
    • さらにAC版の6面は削除されて、SFC版の6面はAC版の5面のビルの屋上となり、SFC版の5面の最後の面はビルの会議室となった。
  • オブジェクトの削除
    • AC版では事実上の武器アイテムである投げつけるオブジェクトが削除されてしまった。
  • 一部の雑魚キャラクターの削除およびモーションの削除
    • AC版で1面の暴走族の雑魚と5面の軍人の雑魚は2種類いたが、SFC版では鎖の暴走族とナイフの軍人の雑魚が削除されて、割れた瓶を持った暴走族とライフルの軍人の1種類のみになった。
    • また暴走族の雑魚と2面のパントマイマーの雑魚と3面のスケーターの雑魚はAC版では攻撃すると所持する武器を手放すが、SFC版ではその属性が無くなった。
    • さらに4面のパンクスの雑魚のうち、スキンヘッドの雑魚はAC版ではスパナを持っていたがSFC版では最初から素手になり、モヒカンの雑魚はAC版のナイフ投げをSFC版ではしなくなった。
      • スキンヘッドの雑魚はSFC版で削除されたAC版の最弱雑魚の代役扱いになり、モヒカンの雑魚はAC版のナイフの軍人と似たキャラクターになってしまった。

賛否両論点(SFC)

  • プレイヤーキャラの一部技の弱体化
    • AC版で驚異の巻き込み判定を誇った「ジャイアントスイング」は、巻き込み判定が明らかに狭くなってしまい弱体化している。
      • さらに、倒れた相手の脚を掴む範囲まで狭くなっているため、AC版の感覚で発動させようとすると出しにくい。
    • 「敵キャラを別の敵に投げつけ、当てた」際のダメージがゼロになってしまっている。このためACで有効な戦法だった「雑魚敵をボスに投げつけ、ボスのライフを削る」戦法が成り立たなくなってしまった。
    • バランス型という触れ込みのはずのバーサーカーだが、SFC版では何故か「ダッシュ攻撃」及び「ダウン攻撃」の威力が全キャラ中一番低い。
      • このため思ったよりも敵にトドメを刺しにくく、相手が複数いた場合は難儀する局面が増えてしまった。

総評(SFC)

AC版の問題点を修正したうえで新たにデモシーンやVSモードを付け加えた点はAC版を遊んだプレイヤーにも楽しめる点であろう。
だがROM容量の都合で削除された演出や雑魚キャラクターたちがあるのも事実である。


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最終更新:2024年03月03日 16:19