スーパードンキーコング2
【すーぱーどんきーこんぐつー】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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メディア
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64MbitROMカートリッジ
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発売元
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任天堂
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開発元
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レア
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発売日
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2004年7月1日
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定価
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4,571円(税別)
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プレイ人数
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1~4人
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セーブデータ
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3個(ERPROM)
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レーティング
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CERO:全年齢(全年齢対象)
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周辺機器
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GBA専用通信ケーブル対応
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判定
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劣化ゲー
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ポイント
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音楽の大幅劣化 追加ボス「ケロゾーン」が登場 ボスとの再戦が有料化
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ドンキーコングシリーズ・関連作品リンク
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概要
1995年にSFCで発売された『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』のリメイク作品。
基本システム・ステージ構成などは原作のままだが、フィールドマップやコングファミリーのグラフィックなどが書き換えられていたり、ミニゲーム・ボスなどの追加要素がある。
問題点
音楽の大幅劣化
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GBA音源であることを考慮してもあまりに出来が悪い。GB『ドンキーコングランド』の方が頑張っていたと言われるほどである。
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特に屈指の名曲であった茨ステージと空耳で有名なジャングルステージは、人によっては曲の最初から酷いと感じるほど。
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OPの演出がSFC版に比べて明らかにショボい上に社名ロゴが飛ばせない。(ボタン連打で早送りはできるが。)使われていたBGMも削除されている。
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「ランビといっしょ」でキングBから逃げる際に流れる曲が「ラン、ランビ、ラン!」ではなく、何故か「スクリーチレース」でレースの際に使われる曲である「バッドバードのラグ」になっている。サウンドテストではちゃんと収録されているのでBGMの設定ミスである可能性が高い。『ドンキーコングランド』でもBGMの設定ミスと思われるステージが存在する。
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森ステージのBGMの曲名が「かぜのこうざん」。どう考えても「かぜのもり」の間違いである。
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SFC版では微妙なアレンジ違いだったボーナスステージ開始前のBGMと、スワンキーのクイズショーのBGMが全く同じ曲になってしまった。
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ディディーやディクシー、敵キャラクターのボイスが差し替えられており、SFC版のプレイヤーは違和感を感じる。特にボスに驚くコングたちの叫び声の違和感が凄まじいことになっている。
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KONGパネルやバルーン取得時などのSEをGBA版前作から流用しており、SFC版とは異なるものが当てられてしまっている。
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……が、SFC版のSEをそのまま収録したもの(コイン取得時など)の多くがかなり酷い音割れを起こしており、結果的に前作を流用したおかげでマシになっているという本末転倒な事態になっている。
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また、ステージごとに異なっていたミスした時のBGMが、ディディーかディクシーで異なるだけになってしまった。
爽快感の減少
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1と同様にマップが広大になり、移動スピードも遅くなっているため、マップ移動のテンポがやや悪くなっている。
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ローリングアタックで敵を倒した際の加速がSFC版に比べて弱まっている。
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チームアップ時、跳んで上に乗るモーションが追加された。
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長いモーションではないが、チームアップを使う機会は多いため、SFC版に比べてややテンポが悪くなっている。
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その他、全体的にスピードが減少。
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特に「コースターレース」はコースターの最高速度がかなり低下し、落下死の可能性が低くなった代わりにDKコインの入手が難しくなった。
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そのうえ、中間部にコンティニューバレルが追加されたが、よりによってコンティニュー時は最下位から始まるためにDKコインは入手不可能。そのためDKコインの取得がことさら面倒になってしまった。本来ならプレイヤー救済のための要素が完全に足かせになってしまっている。
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ディディーとディクシー2匹で居る時に操作キャラを入れ替える際の固有モーションが削除された。
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SFC版ではディディーはディクシーを両手で上に放り投げる形で、ディクシーはディディーを上に蹴り上げる形で自分が前に出て来るものだったが、GBA版では操作される側になる方は、前方にいる現在操作している方を飛び越え、後ろに下がる方はタルで発射された時の体を丸めたモーションで後ろに下がるようになっている。
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GBAリメイクに共通だが、戦闘前後にクランキー・一部ステージでキャプテンクルールとの会話シーンが追加されており、これも正直蛇足と言える。
一度倒したボスとの再戦にバナナコインが必要
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一度クリアしたボスステージは、バナナコイン10枚を消費しないと再挑戦できない。
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再戦時はボスを倒すまでの時間を競うタイムアタックモードに変化する。クリアタイムに応じて景品がもらえる。
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『1』と『3』ではタダでボスと再戦できるのだが、本作ではこの仕様のせいでボスとの再戦が自由にできなくなってしまっている。
面倒な収集要素
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前作にあった写真は今回も健在で、前作以上に面倒になっている。
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敵から入手するものは倒す条件がなくなった代わりに特定の敵からしか入手できなくなった。多くはステージの道中にいるものの、一部は隠れた場所にいる事もあり、探すのが面倒。
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前作同様、ミニゲームのクリアによっても写真が手に入るが、ファンキーのミニゲームは前作より難易度が高く、クランキーのミニゲームも難しめ。
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写真の入手法はリンクリーから教えてもらえるが、1ページにつきバナナコイン10枚と高額。
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クランキーのミニゲームで必要な羽が各コースに1枚ずつあるのだが、どこにあるのかゲーム内ではノーヒント。
ボーナスやDKコインを見つける過程で見つかることも多いが、一部は見えない場所にあったりなど非常に分かりにくい。
ほとんど意味のないDKコインの増量
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DKコインの枚数がSFC版から29枚増えている。その内の15枚はスクラップブックのページを埋める毎に1枚、残りの14枚はファンキーとクランキーのミニゲームをクリアする毎に1枚もらえるのだが…
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リンクリーからもらえる15枚の内、1枚はリンクリー以外の全ての写真を手に入れることが条件。
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ファンキーとクランキーのミニゲームを全てクリアすることでそれぞれ写真が一つ手に入るため、残りの14枚も存在意義がない。
セーブされる情報の問題
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プレイヤーの状況は記録されないようで、再開時は必ずディディーだけになる。
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普通にプレイする分には問題ないが、タイムアタックをする際にはタイムロスの要因となり、地味に不親切。
ニューゲームが不可
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本編のデータ消去は可能だがミニゲームなどのハイスコアは消去不可。
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前作GBA版では初期化用のコマンドが存在していた。
賛否両論点
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ワールド6「クロコブルグ」に巨大な赤い怪獣のようなマッチョのワニのボス「ケロゾーン」が追加された。
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ボスステージにあたる「さいかい!ドンキーコング」は、SFC版ではイベントが起こるだけでボスがいなかったが、GBA版ではボス追加に伴ってステージの内容自体が変わったにもかかわらずステージ名が変わっていない。しかもドンキーは一瞬たりとも登場せず、なぜ最終エリアに行くのかが分からなくなってしまっている。「SFC版同様のドンキーが連れ去られるイベント→ボス戦という流れにする」という手段も取れたはずだが…。
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砦ではなく最初から戦艦に捕らわれており、キャプテンクルールの戦艦に向かっていると考えれば納得できなくもないが、それでもドンキーが登場しないならステージ名を変えるべきなのは明白であり、中途半端な変更と言わざるを得ない。
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またこのケロゾーン、「世界観から浮いたデザイン」「パターンを覚えると弱い」「ネーミングセンス皆無」と評判が悪く、グラフィックの質も微妙。ついでに他のボスに比べてやたらしぶとい。
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ワールド2のボスだった「クリーバー」を武器として使用することもある。ただしこちらのクリーバーは攻撃手段の一つでしかないからか、耐久力は1発に落ちている。
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とはいえパターンを覚えるまではそこそこ強く、SFC版ではボスがおらず拍子抜けだった「クロコブルグ」におけるボス枠を埋めてくれたのは確かである。
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ステージ順の入れ替え。
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今作のワールドマップは前作同様に原作から完全新規の物に差し替えられているのだが、例によってステージの順番が原作とは異なるエリアが登場。
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該当するエリアはワールド6「さんちょうのとりで クロコブルグ」。同ワールドのコース2から4は原作では「かぜのこうざん」「クラッシュエレベーター」「こおりのみずうみ」の順だったが、GBA版では「クラッシュエレベーター」「こおりのみずうみ」「かぜのこうざん」に変更された。
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前作では多くのワールドでコース順の入れ替えが行われた事に対して今作は1つのワールドだけコース順が変更される形が取られていたのだが、例によってこちらもこちらで賛否が分かれているようだ。
評価点
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OPによるストーリー導入部が追加されたことで、ドンキーがどのような形でさらわれたのかが分かるようになった。
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リンクリーやファンキーの所に行かなくても、いつでもセーブやワールド移動が可能になり、バナナコインを消費する必要もなくなった。
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セーブ時に残機数とバナナコインの枚数も保存されるようになった。特に残機が保存されるのは嬉しい点である。
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「ロストワールド」は、各ワールドで一度ステージを出現させておけばどのワールドから入っても出現させたステージをプレイできるようになり、『ドンキーコングランド』とほぼ同様の仕様に変更された。
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SFC版では、ワールド2~6ごとに決まったステージにしか入れなかったため、他のステージに行きたい場合はわざわざ移動する必要があった。
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難関ステージ「アニマルランド」のコンティニューバレルの位置が見直され、最難箇所の直前から再開できるようになった。
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ボーナスステージの「みんな やっつけろ!」で倒す敵の数が分かるようになった。
総評
シリーズのファンから特に高い人気を誇る『2』のリメイクという事、同じGBAでリメイクされた初代の完成度もあって期待は高かったが、BGMを筆頭に、ハードのスペック差という理由で擁護するのも難しい程に大きな劣化点が随所に目立つ、残念な作品となってしまった。
単純な完成度で見ても、同じハードで製作された筈の前作よりもなぜか劣化した操作性、目玉となる筈だった追加要素の多くもことごとく裏目に出てしまっているなど、風呂敷の広め方を誤った典型的な微妙リメイクゲーである。
リメイクとして純粋に評価できる点もあるにはあるのだが、本作の完成度や評判の低さを払拭できるかと言われると首を傾げざるを得ないところであり、現在ではSFC版がWii・WiiUやnew3DSのバーチャルコンソール、およびSwitchの『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』で配信されているため、今からわざわざこのGBA版をプレイする意義はあまり無いだろう。
余談
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タイトル画面の背景は沼地のエリアのためワールド3「船のはかば クレムクエイ」の一幕と思われる。実はこの背景は日本版のみに採用されているもの。北米版では船上での一幕である為、これはSFC版のパッケージの構図を基にしている模様。欧州版は船倉での一幕で、GB版のパッケージ構図でほぼそのまま流用している具合。販売地域毎にタイトル画面の背景が違う理由は不明である。
最終更新:2024年04月06日 17:53