行列ナゲループ

【ぎょうれつなげるーぷ】

ジャンル 行列パズルアクション
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 任天堂
開発元 ミッチェル
発売日 2012年8月8日
定価 700円(税5%込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 バカゲー
ポイント 砲台や玉が人になった『パズループ』
絵面こそシュールだが面白さはそのまま


概要

  • ミッチェル開発のパズルゲーム『パズループ』の流れを汲むDL作品。

システム及びバカゲー要素

  • 基本システムは『パズループ』同様、らせん状に並んださまざまな色の玉に、中央の砲台から玉を発射し、同じ色を三つつなげて消すと言うもの。
    • しかし、本作は砲台が「グレース」という19才の学生と「サバンナ」という21才の留*1という人間になっている。
      • 「グレース」は名前とは裏腹にどう見ても日本人である。もっとも、ハンドルネームの類と納得できない事もないが。
      • 一方で「サバンナ」は青い目をした金髪の女性である。
    • また、らせん状に並んでいるのも玉ではなく「色ジャマ」という赤・青・黄色のシャツを着た人間と「色ニンジャマ」という赤・青・黄色の忍者の恰好をした人間。走るものや跳ぶものの他、頭につぼを乗せているものも登場する。
      • 『パズループ』の玉と同様に、砲台であるグレースやサバンナに両手で持ち上げられて投げられる。同色の服の人を投げて三人並べると消滅する。もちろん『パズループ』同様連鎖も発生する。行列の隙間を詰めて消滅する人々の姿はなかなかシュール。
    • グレース時は投擲して消していき、サバンナ時は転がして消すと言う違いがある。グレース時は列の割り込みが現れ、サバンナ時は時間をかけて狙いをつけていると行列が回避すると言う特徴がある。
  • 時折アイテムを持った女性が現れ、彼女に人をぶつけるとアイテムを入手できる。
    • アイテムの種類は「雨が降ってきて赤と青の二色の傘をささせ、消しやすくする」「上下左右に転がり色ジャマを消すけいと玉」「特定の色の人を連れ去るUFO」と、世界観にあった(?)ものが多い。
  • ストーリーとしてグレースには「限定10名の列に並んでいる」という一応納得のいく説明があるが、サバンナは「謎のスイッチを押されると虚空に落下する」という意味のわからないものが用意されている。
    • ステージごとにデモムービーが挿入されるが、「行列に突如として集団が割って入ってきた」「ボタンが二つに増えた」という、ストーリー説明を放棄した物が多い。
    • ストーリーは全21ステージ。各3種類のステージが「月曜日」~「日曜日」の1週間で構成されている。
    • ストーリーで見たムービーは後から見ることも可能になっているが、なぜか「ムービーメイロ」にて迷路をさまよいながら見ることとなる。
  • 三つ目のモードとしてグレースとサバンナが手を組んで色とりどりの忍者を消していく「ふたりとニンジャマ」がある。
    • ジャイロセンサー対応で、3DSを傾けて忍者の攻撃を避ける。体感的な操作が要求されるが中々面白い。

評価点

  • 連鎖を駆使して高得点を狙う・各種妨害ギミックに対する対処は切り替えすと自分に有利に働くため、戦略的なパズルとしての側面は強い。
    • この点はさすがパズループの系譜を踏んでいるだけの事はある。
  • 個人の好みにもよるが、グレースもサバンナも美人で不快感は抱きにくい。

問題点

  • 実写を取り込んだ映像を使っており、ムービーも挿入されるため必要ブロック数が1114と多い。
  • DSのダウンロード専売作品は「ソフト入れ替えの手間が無く手軽に軽く遊べる」利点があり、本作もそれに乗っ取った手軽なパズルではあるものの、上記の膨大な容量と共に読み込み時間も(5秒程度)あるため、利点を殺してしまっている。
  • 環境によっては「Delusion Now」(ロード中)と表示されている最中にエラーが発生しソフトが強制終了してしまう。
    • 主に特定のステージでリトライを二回実行した際に高確率で発生するが、同じステージでも全く発生しない場合もあり原因は不明である。
    • オートセーブはロード前に行われるためセーブが巻き戻るなどは起こらないのが救いか。

総評

シュールな絵面のパズルゲーム。説明の一切を放棄したストーリーとデモムービーが印象的だが、大本となるシステムは優秀で、「人には勧めないが面白い」と言われる。
ただ、何のこだわりがあって実写を用いたのかははなはだ疑問である。

余談

製作のミッチェルは本作発売直後の2012年11月頃に新入社員の採用を休止し、その後公式サイトが消滅しており、本作がミッチェル最後の作品となっている。

+ タグ編集
  • タグ:
  • PZL
  • ミッチェル
  • 任天堂
  • アクションパズル
  • ダウンロード専売

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2016年09月10日 22:43

*1 公式サイト及び取扱説明書の表記より。単なる「留学生」の誤植なのか、意図的に「留年生」にしたのかどうかは不明。