注意:本稿では、PS『せがれいじり』とPS2『続せがれいじり 変珍たませがれ』の2本を紹介する。両方とも「バカゲー」に分類。


せがれいじり

【せがれいじり】

ジャンル おバカ
対応機種 プレイステーション
メディア CD-ROM 1枚
発売元 エニックス
開発元 ブレインドック
ネメシス
発売日 1999年6月3日
定価 5,800円
プレイ人数 1人
判定 バカゲー
ポイント 「せがれをいじっておおきくしよう!」
エニックスご乱心
徹頭徹尾くだらない出来(良い意味で)
文字通りの糞ゲー(下ネタ的な意味で)
実はおバカではない側面も…?

せがれいじりの→概要「GO!」

ジャンル「おバカ」と自ら明言した伝説の「バカゲー」。
その圧倒的なタイトルや、サイケデリックな設定・世界観に当時衝撃を受けたキッズは少なくない。
「あのドラクエの発売元が出す」という意味でも非常に衝撃的であった。
原作、BGM等音響全般、CGの制作、演出、ボケツッコミは『ウゴウゴルーガ』で有名な秋元きつね氏である。ほとんど全部じゃないか!
エンディングテーマは氏の楽曲である『ペンギン』(を小学生に合唱してもらったもの)。他にも氏が過去に発表した楽曲が幾つか使用されている。


あらすじでも→のべよう「GO!」

むかしむかし とおいみらいに せがれがすんでいました。せがれはサナギなのでやじるしです*1
あるひ、超プリティーなむすめさん*2をみつけ、ママにいいました。
「あのむすめさんとラブラブになりたいなぁ」
ママはこういいました。
「おおきくなったらね」

こうしてせがれは大きくなるためにセケンへと飛び出していくのでした。

  • …と、突っ込みどころ多数のプロローグからゲームが始まる。が、肝心のゲーム自体突っ込みどころ満載なのでこれはまだ序の口である。
    • ついでに言うとせがれを大きくする目的なのに、目に見えて 大きくなるのはママの首

いちもくさんに→内容解説を→する「GO!」

  • セケン(フィールド)にあるモノを調べる(オカカワリする)と「作文」が始まる。この「作文」と呼ばれる文章の羅列を組み立て、そこから生まれる「おバカムービー」を鑑賞、組み合わせ次第では新たな「オキモノ」がセケンに生まれたりする。これらの繰り返しによってゲームを進めていく。
    • 作文の内容は本当にデタラメそのものであり、どんな文章でも成立しムービーや紙芝居が観賞できる。
    • オキモノには作文モノ以外にもちょっとしたイベントが起こる「お楽しみオブジェクト」も多数存在する。
    • オキモノの種類に関わらず、各オキモノに初めてオカカワリするとハートが手に入り、ママの首が大きくなる。これが一定の高さに達するとストーリーが進行する。
  • オキモノ毎に作文の回数制限があり(初期値は3)、無くなると作文ができなくなる。家に帰ると「ママクエスト」と言う問題が出題され、正解すれば現在存在しているオキモノ全ての作文回数が回復する。
    • 一度作った作文は回数制限を消費せず再度見る事ができる。
    • 全ての作文を作るとそのオキモノにはクリアまでオカカワリできなくなる。エンディング後はママクエストが出来なくなるが、作文を無制限に作れるようになる。
  • セケンは「じめん」「やま」「そら」など幾つものエリアに分かれているが、せがれ一人で移動できるエリアは限られている。探索範囲を広げるにはストーリーを進めてママから仲間(乗り物)を産んでもらう必要がある。
  • 本作のムービーは当時からするとマジで品質が高い。そんな全力で作ったムービーを使ってマジでしょーもない作文を本気でそっくりそのまま描写してくれる。最早これだけでツッコミ所である。
    • こういう全力で明後日の方向へぶっ飛んでいる努力もバカゲーっぷりに拍車をぶっ掛けている。
    • ただそのネタが面白いかと言われると、人には薦め辛い内容ではある。シュールギャグのオンパレードと取るか、寒いネタのオンパレードと取るか、評価は真っ二つに分かれる。
+ とにかくどういうゲームなのかは実際に見た方が早い。

  • 独創的すぎるキャラクターたち。
    • 矢印頭の「せがれ」と「むすめさん」、キリンの生首首から上だけの姿をした「ママ」、人面牛の「くだん(件)」は元より、女なのにオッサンのような外見のキャラ「はなこ」、何故かモヒカン頭で素っ裸の(ように見える)*3「ヒト」など、大半のキャラが意味不明な造形をしている。
      • 上記に上げた中でも、せがれやくだん、ヒトなどは秋元きつね氏の過去作品から登場しているキャラクターである。他にも多数のゲストキャラがムービー等で登場する事も。
  • タイトル画面のメニューの仕様も奇天烈。
    • オプションはゲーム中での作文と同じシステムになっていて、変更するたびにムービーが流れる。オプションとしての機能はしっかり果たしてくれるのでご安心を。
    • 意味不明なモード「 たらいからはじめる 」。これを選択するとムービーが流れて直後に文章が出る。というだけのもの。
      • ちなみに文章の種類は数パターンある。
  • 所謂ミニゲームである「ちびゲーム」も数種類存在するが、どれもユニーク過ぎる。
    • なぜか空を飛べるペンギンを踏んばらせて相手にうんこをぶつける対戦ゲーム。敵の攻撃を頭突きで跳ね返して攻撃するインベーダーゲームのような何か。宇宙を通り越して異次元まで伸びているママの首を落ちてくる金を集めながら登るゲームと、他に類を見ないものが揃っている。

ごきげんな→評価点「GO!」

  • ネタのテンポの良さと芸の細かさ
    • 冗長な感じのネタはあまりない。さくぶんネタの種類はCGムービー、手描きムービー、紙芝居の三種類。
      • これらのネタは捻ろうとしているわけではないものが多く、まさに「文字通り」の内容を再生する。ただしあまりにも普通なものは逆転の発想を混ぜてくることもあり、気が抜けない。
    • 各ネタの最後には文字による緩いツッコミが入る。これもまたゲームの雰囲気に一役買っている。
      • 新しいオキモノが出現する時のみ出てくる一言もある。
    • さくぶんの読み上げも全パターン個別のものが用意されている。読み上げる人も読み上げ方も千差万別で、中にはネタを込めたものもあるのでこれだけでも結構楽しめる。
    • ゲームの進行具合によっておうちに帰った際のママとの会話も変わる。各ニ・三種類存在する。
    • さくぶんモノのみならず、お楽しみオブジェクトの数々も魅力。本当にちょっとした小ネタに過ぎないものから、無駄に演出が凝っているものと様々である。
      • 特にハメコミでCMが流れる「テレビ」、ツッコミ所しか無い日記が読める「かきごおり」などはいじる度にネタが変わる豪華な作りになっている。
  • ○と×と方向キーだけで、最低限プレイ出来る簡単さ
    • この点は最初の操作説明で紹介される。「たったのこれだけで最後までいじれます」の一文は伊達ではない。
    • マップ機能を△ボタンで呼び出すことが出来るが、全く使わずのクリアも可能ではあるので嘘は言っていない(もっとも快適プレイの為にはおのずと必須になってくるとは思われるだろうが…。)。
  • 一応存在するやりこみ要素
    • 全さくぶんの達成、特定のオキモノに触れた回数などが記録され、それらを全て達成するとあるオキモノに話しかけて称号を得ることが出来る。
    • ED後におうちに帰ると一枚絵も変化する。更に全ての作文を制覇すると…。
    • 何気に、セーブデータの文章もゲームの進行状況によって変わっていき、初めは「いじりはじめ」だったのが最終的に「いじりすぎ」に…

きてれつな→賛否両論点を→おみまいする「GO!」

  • ゲーム要素の乏しさ
    • 本作には「ちびゲーム」を除いてゲーム的な要素がほとんど無く、あくまで「さくぶん」に基づいたムービーを見ることが主軸になっている。
    • ある意味「ムービーゲー」の先駆けとも言える内容であり、ゲームらしいインタラクティビティを求めてプレイするには向いていない。
  • 下ネタの多さ
    • 「うんこ」というオキモノがあり、それにまつわる作文を作るものがある。今やったら確実にアウトになりそうなくらい直接的な内容で、良くも悪くもくだらない内容が満載。
      • それ以外でも「うんち」「ちんこ」などの言葉が含まれる作文ができてしまうオキモノがいくつも登場する。
      • その通り対象は小学生男子のみのつもりだったが、女の子の方が面白がっていたり、「ムダにおもしろい」そのチャレンジに対して大人たちが好奇心の矢印を向けたりもしたとの事。
    • しかし、下ネタが苦手な人は注意が必要。もっともタイトルを見た時点で手を出さないだろうが……。
  • 明らかに手を抜いたネタがある
    • 中盤から後半にかけて出てくるさくぶんに関しては、途中まで内容を同じにしてオチだけ変えるといったものが大変多い。
      • ただそういった内容すら実は本命のネタのための布石だったりすることもあり、同じネタばかりで飽きてきた…なんて思っていると突然ツボを突くネタをぶっ込んでくるため、侮れない。
      • そもそもあくまでコンセプトとしては「文章をそのまま映像化する」というものなので、作り手としてはコンセプトどおりにこなしているだけである。
  • 時折挿入されるホラーっぽいネタ
    • 勿論笑えるネタとしてのホラーではある(怖いと言いながら騒いで笑えるような感じ)が、苦手な人にはキツイかもしれない。

問題点には→がっかり→のまき「GO!」

  • ホリモノにおける地面掘りが面倒くさい
    • 動きが遅いのもそうだが、何よりまだオカカワリしていないオキモノは土に埋もれて見えない為、手探りで探さなければならない。一度オカカワリすればその周囲の土は常に取り払われる。
    • 出現した際には場所だけは示され、少しでもオキモノに触れれば全体像が出てくるのでそう難しくはないが、他に比べると面倒さは否めない。
    • 作文モノなら全体マップに表示されるが、お楽しみオブジェクトは出現場所を覚えていなければ本当に手探りで探さなければならない。
  • マップにおけるふすまの繋がりを示す部分が、小さすぎてわかりづらい。
  • 一度さくぶんのオキモノに触れるとキャンセル出来ない。
    • もっともキャンセルする必要性自体薄くはある。なお、面倒ではあるが、もしさくぶん回数を消費したくないのであれば既存ネタを見れば無消費である。
  • 「うんこ」が多すぎてワンパターン
    • 前述の通り本作では下ネタが多用されているのだが、下ネタのほとんどが「うんこ」に偏っており、「ちんこ」など他の単語を使った下ネタはほとんど登場しない。また、遠回しに下ネタを連想させるような手法もほとんど使われておらず、直接的なものが多い。
      そのため下ネタが好きなプレイヤーであっても、下ネタのバリエーションの無さにうんざりしてしまう可能が高い。
      • ちなみに下ネタが多い理由は小学生がパッと見て笑えるものであるためらしく、作者の趣味というわけではないとのこと。そのためか、作者の下ネタに対する熱意や創意工夫もあまり見られず、子供でも子供騙しに感じるような雑な下ネタが多い。

スーパー→ドキドキ→総評「GO!」

存在自体がもはや伝説とも呼べるほどのバカゲーである。
全編にわたって下ネタ・意味不明ネタのオンパレードであるため、そうしたネタが理解できない、受け付けられない人に安易にすすめられるようなものではない。
また下ネタも「うんこ」がやたら多く、下ネタ好きでもワンパターンに感じてしまう可能性がある。
かなり人を選ぶが、独特の世界観がハマる人はハマるゲームである。


すきをみて→余談に→めりこむ「GO!」

  • そもそも『せがれいじり』というタイトル自体が下ネタと捉える事も出来る。ただ、タイトルのそういった意味に気付かなかったキッズは多いと思われる。
    • なお制作者は「語感を意識しての命名で、そういう意味を想定したわけではない」と否定している。「下ネタに聞こえるという意見もあったが、まあそう思う人が居たとしても別にそれもいいんじゃない?と思って名付けた」「(このタイトルの)インパクトがあまりにも強く、最後までこれを上回る代替案が出なかった」との事。
  • 説明書のマップ説明にも「眺めるだけでは(役に)立ちません」等と書かれている。特に何も思わず読み飛ばした子供も多かっただろう。
    • びんびん を調べたあとの反応など、子供には理解できない性的なネタもチラホラ。
      • 一例を挙げると「ぼう-たま」で「女の子になっちゃった」、「下のせがれを指差して「それは棍棒!」と叫んで下さい」というネタなどなど。「ちん ぽこ だまらん」なんてストレートな作文も…*4
      • ある意味ではエンディングへの伏線と言えるかもしれない。
    • 意外にも、ラストには……(後述)。
  • 「コロコロコミック」での熱烈な紹介や「おはスタ」などのタイアップもあり、最終的には17万本以上をセールス。この種類の作品としては空前の大ヒットを記録した。そのためかPCエンジンにおける『超兄貴』の様に、PSの「バカゲー」の代名詞として呼ばれることも多い。
    • 「おはスタ」では『ハコいりせがれ』という30秒ほどの短編CGアニメが放映されていた。こちらも本編と同じようにシュールでどこかおバカな感じである。
    • 深夜番組「トゥナイト2」ともタイアップしており、後に特集を組むまで詳細を明かさずに作中のムービーを流していた。
  • タイトルで放置しているとデモプレイが始まるが、デモ内でオカカワリされている「しょくご」は本編には登場しない。
    • 従って、この「しょくご」で見る事が出来るムービーはデモで作っているものだけである。
    • 次回作『続』では「しょくご」も本編に登場した。
  • ちなみに本作のキャッチコピーは「プレゼントに最悪」(公式)。*5
  • エンディングはスタッフが作中のキャラへのハメコミと言う形で顔出し出演している。公開処刑とか言わないように
    • ナレーターは当時3歳の坂本凛という男の子である。何やらせてんですか
  • 本作に登場する「くだん」の頭部の3Dモデルは、『アンシャントロマン ~Power of Dark Side~』の顔役(?)として慕われている"理不尽にも吹き飛んだおっさん"に酷似…というより、髪のポリゴンの形状が完全に一致する。
    • 過去の秋元氏の発言によると、この3DモデルはAMIGA用3Dソフトのチュートリアル用の素材で、適当に繋ぎ合わせて出来たのが「くだん」だったのだという。どうやら両作品で素材が被ったようだ。OPの大事なシーンを世界観に合わないフリー素材で済ませる『アンロマ』の雑さが浮き彫りになったような……
    • ちなみに本作にはこれ以外にも、素材臭のする3Dモデルが多い*6
  • 2002年には続編『続せがれいじり 変珍たませがれ』が発売された。詳細は後述。
    • 2003年にはスクウェアとの合併記念により『半熟英雄 対 3D』にせがれとむすめさんがゲスト出演した。
  • ちなみにキャラクターの著作権は秋元きつね氏にあるとの事で、ゲーム以外では好きに使えるらしく、彼の映像作品にも良くせがれいじりのキャラクターが登場しているほか、ピンバッジ等のグッズも製作されている。
    • 中にはこういった和むものも。
    • しかし秋元氏は2014年に急逝し、氏が代表を務めていた「有限会社 件」の所在も不明である為、現在の権利関係は定かではない。
+ 一見すると只のおバカなゲームに見えるが…(閲覧注意)

実は緻密に練り上げたデザインコンセプトの元に製作されたゲームである。
セケンとオカカワリすることで視野を広げていくせがれ、首を長くして待つママなど、深く考えなくてもその片鱗は感じ取れるだろう。
特に、ラストに唐突に訪れる 号泣モノのエンディング は数多くのプレイヤーの涙腺を破壊した。誰もがこのゲームで「まさか泣かされるとは」と考えていたに違いない。
しかし、このゲームはあえて明確なテーマを提示せず、その解釈を(あるいは考える事そのものを放棄するのを)プレイヤーに委ねている。
よって、ここでそのテーマを表記する事、またはテーマがある事自体に触れることは、このゲームの存在意義に関わる危険な行為であると言える。
詳細は秋元きつね氏のホームページ内のせがれいじり解説書(大人向け)に記載されていた。ページは既に削除されているが、アーカイブにてテキストのみなら閲覧可能。
そのテーマも秋元氏曰く「あくまで『せがれいじり』の1側面でしかなく、ただバカなゲームとして楽しみたい方は絶対に読まないで下さい」との事。


続せがれいじり 変珍たませがれ

【ぞくせがれいじり へんちんたませがれ】

ジャンル おバカ
対応機種 プレイステーション2
メディア CD-ROM 1枚
発売元 エニックス
開発元 ブレインドック
ネメシス
発売日 2002年6月27日
定価 6,800円
プレイ人数 1人
判定 バカゲー
ポイント 間違いなく血筋を受け継いだ怪作
作業感が強くなった点は賛否両論
一部劣化した面もある

続→せがれ→概要「GO!」(続)

↑の直接の続編。プラットフォームをPS2に移し、様々なシステムの変更と追加がなされている。
タイトルは言うまでもなく、「南京玉すだれ」との引っ掛けである。
今回はセケンに暮らす様々な人から、「オネガイ」を受けて彼らの「ドロイド」を作文を作ることで、オネガイに合わせて「変珍」させることが目標になる。
作文を作る以外にも「新しい漢字を作る」「ポーズを選ぶ」「(トイレの)我慢の度合いを決める」などと言った新しいオカカワリ方が登場している。
尚、続編ではあるが、ストーリー的には前作の過去の話である。


あら→すじから→おちる「GO!」(続)

むかしむかし とおいみらい の5分前

とあるセケンに流れ星が落ちました。
そのセケンの神様である「変田珍太郎」は流れ星の欠片の二つを取り敢えず植えてみると、数日後に芽が出て、数年後にはキリンになりました。
そして先ほど、片方のキリンが一皮向け、せがれになりました。一方、もう片方は収納に便利なキャスター付きの「キリンのまま」でした。
珍太郎はせがれと「キリンのまま」に「セケンのあちこちにいるこまったちゃんのオネガイをかなえてあげて あは~ん」とお願いし、彼らの家を建てたのでした。
こうしてせがれは珍太郎に言われるまま、こまったちゃん達の「オネガイ」を叶えるためにセケンに飛び出して行ったのです。

  • …ツッコミは心の中でどうぞ。

問題点を→かぶりすぎて→でるにでられず「GO!」(続)

  • ギャグのパワーが落ちた。
    • 個人の好みにもよるが、前作に比べるとはっちゃけ度が全体的に落ちたという意見が大半を占める。
    • 前作でメインだった秋元きつね以外の作家もギャグに参加しており、統一性に欠ける点がある。
  • 新システムが今一つ。
    • 上記の通り、ドロイドを変珍させる事が目的なのだが…。
      • ただ無目的におカカワリしていれば目標を達成できていた前作に比べて明確な目標が出来た…ともいえるが無目的に作文を作って楽しむことができなくなった、ともいえる。
      • できあがった作文によっては目標が遠ざかることもある。この場合再び正解と同じ作文を作ってまた変珍させる必要がある。スキップはできるが、まどろっこしい。
      • ちなみに今回は作文作成の回数は設定されていないので、何度でも作る事が出来る。逆に言えば、そうしなければクリアできないという事。
    • 新たに「ジャマッコ」というお邪魔キャラが登場。遭遇するとカードジャンケンにより撃退することになる。
      • …しかし負けるとペナルティが科せられるだけで勝ったところでメリットがない。勝ったとしても新たなカードが手に入るだけ(全て最大2個まで所持可能)。
      • このため極力避けて進むことになり、うっかり遭遇すると面倒なことになる。だがゲーム中は必ず戦わなければいけない時が…
    • 前作では全ての作文にコメントが用意されていたのだが、今作では汎用の数種類しか存在せず、どんな作文を作っても変珍をさせても同じようなコメントが返って来るだけである。
  • 一部オキモノについては、作文を作っても変珍するだけでムービーが流れないものが幾つかある。変珍専用と言ってしまえばそれまでだが、せっかく作文を作ってもムービーが無ければ面白くも何ともない。
  • マップが劣化。
    • 球状のマップになっており、地平線の向こうは見えない。マップからのダイレクトワープもなくなり、移動が面倒になった。
      • ダイレクトワープが無くなったのは、前述のジャマッコとの兼ね合いかと思われる。本当に、名前の通り邪魔な奴らである……。
      • 一応「○○チョッコー」というモノが存在するが、特定の場所で行き帰り2つのワープしか出来ない。色々な場所に配置されているが。

のりのりの→評価点を→おどる「GO!」(続)

  • グラフィックの向上。
    • オブジェクトがポリゴンになるなど、マシンパワーの向上を実感できるものになっている。
      • とは言え、元がPSとしてはトップクラスのグラフィックレベルであったため、そこまで変わったものでもないが。
  • 変珍そのものは各パーツのデザインが非常にぶっ飛んでおり、組み合わせで奇想天外なものができるなどなかなか面白い。
    • 自宅でいままで集めた変珍パーツのコレクションを見ることもできる。解説もついておりコンプリートを目指すのも一興。
  • ギャグの方向性はそのまま。楽しめる人には十分楽しめる。
    • 前作をプレイした人がニヤリする小ネタも多数。エンディングの内容や、名前の通りバカな発言が特徴の「のーたりん」が哲学的なキャラになっていたりなど、前作をプレイしたからこそ驚かされる要素も。
      • それを踏まえて前作での「のーたりん」の発言を見ると、ただの馬鹿ではないことも見てとれる。
  • さくぶんで一度選んだ組み合わせの文字が暗転する為、どの組み合わせを既に選んだのか分かり易くなった。
  • ちびゲームも健在。ボス視点の弾幕シューティングなど、本作でも他ではまず見ないような内容のものが揃っている。

けっさく→総評→なめなめ「GO!」(続)

バカゲーとして見れば標準以上の出来であるのは確か。しかしシステム的にはお世辞にも進化しているとは言い難い。
ギャグ自体もややテンションが落ちたように感じると指摘されることが多く、前作ほどの評価は受けていない。

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最終更新:2023年11月28日 17:57

*1 ここで外野から「え?なんで?」と当然の疑問が入るが、「いいの!」の一言と共に殴り倒される。

*2 ちなみに彼女も矢印頭

*3 設定上では「肌色と同じレオタードを着ている」とのことではあるのだが…

*4 ムービーの内容は「都合によりお見せする事ができません」と表示されるだけ。そりゃそうだ。更に「漢字が読めない人はパパに聞いてね」とも書かれているが、実際に聞かれたパパの心境や如何に…。

*5 CMも作られたが、こちらも絵面が最悪である。

*6 実際、モデルに限らず作文ムービー内で流れるBGMやSEに著作権フリー素材をかなり使用している。