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ミラージュ 妖獣麻雀伝
【みらーじゅ ようじゅうまーじゃんでん】
ジャンル
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麻雀(テーブル)
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対応機種
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アーケード
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販売・開発元
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ミッチェル
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稼動開始日
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1994年5月
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判定
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バカゲー
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ポイント
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脱衣しない脱衣麻雀 「着エロ」「ニッチ性癖」のはしり? ゲーム界随一のキワモノ
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概要
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ミッチェル製作の麻雀ゲーム。
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JAMMAの規制により脱衣麻雀にさまざまな制限がかかるようになった頃で、本作は脱衣しない脱衣麻雀と言う立ち位置にいる。
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このJAMMA規制は「性行為を連想させる描写をしてはならない」「パンツを脱いではいけない」等がある。そのため、この頃の脱衣麻雀はパンツをはいたままシャワーをあびるような荒唐無稽なものか、キャラクターをアイドル化させる『スーパーリアル麻雀』シリーズ等の路線変更を行うか、ニチブツやDYNAXのようにJAMMAに喧嘩を売るかの道をたどる事になった。
特徴
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『ストライダー飛竜』『キャノンダンサー』を手がけた四井浩一氏が企画した作品。
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一部グラフィックも担当しており、本作は他社の脱衣麻雀と比較すると世界観が薄暗く、グラフィックも雰囲気がある。
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アドバタイズデモ(クレジットを入れる前に放置していると流れるデモ)で「気付いていたか! その日から新宿に生きる女達がみな妖獣に憑依されていた事に!」の文字が現れ、さまざまな怪しげなカットインの後、怪しい笑みを浮かべたセーラー服の女の子と、その胸元に入り込もうとする寄生虫が表示され、タイトル名が出現する。
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この怪しげなビラのようなデモ画面を見て、脱衣麻雀である事に気付くどころか、やってみようと思うプレイヤーがどれだけいるのか皆目見当もつかない。
バカ要素
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概要にある通り、本作はJAMMA規制により麻雀に勝っても女の子は脱衣しない。その代わり、彼女達に憑依した妖獣を出すためにさまざまなシーンが展開される。
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スーツは一切脱衣しないのにストッキングがひたすらに伝線していく。
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嫌がる巫女さんの背中に冷水をぶちまける。
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嫌がる女性に無理やりビール瓶を咥えさせ飲ませようとする。
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主人公のものと思われるタバコを持った手と共に、股間を押さえて身を悶える女性。
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胸も局部も露出せずプレイヤーの妄想をかきたてるようなこういった手法は、ある意味「着エロ」「ニッチ性癖」のはしりと言えるかもしれない。
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様々な謎の方向へアプローチする脱衣(?)シーンだが、BGMはバリ民俗音楽のケチャ。
余談だが、このケチャは後に『キャノンダンサー』で女神スレイヴァー戦BGMに流用されている。
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麻雀画面ではリーチをすると擬人化したリーチ棒の女性が出現する。
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このリーチ棒の女、プレイ中に足を広げて見せたり、踊ったり、尻をかいたりする。
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リーチ棒以外にも賽も妖しい踊りを踊る黒いタイツ女に擬人化していたり、役をそろえてあがると薄着の女が妙な踊りを踊ったりする。
評価点
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おそらく脱衣麻雀に求められているであろう環境と言うものを察知し(?)それを的確に描写した(?)着眼点。
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アドバタイズデモではサウンドは流れず、おおよそ脱衣麻雀の路線ではないものの、それなりにかっこよく、独自の世界観を描いている。
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規制の厳しくなる脱衣麻雀業界に新しい方向性(逃げ道)を示して見せた。
問題点
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異常な難易度。
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いくら高い役で上がろうとも三連勝しなければ女の子は脱いでくれない。当然脱がさないと次の女の子に移れない。
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女の子二人目から難易度が急上昇。三順目でリーチをしてくるのは日常茶飯事。
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そして用意されているイカサマ技はさっぱり使えない。
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役の判定がおかしく、二盃口と七対子が重複する。
総評
その超がつくほどの妖しい背徳感のある雰囲気から、意外にも本作を好む基……、もとい、たしなむ好事家は少なくない。ある意味、「ゲーセンの隅でタバコの煙に包まれながら、汚い筐体でプレイする」という脱衣麻雀の雰囲気にマッチしたタイトルと言えなくも無い。
ちなみに麻雀ゲームとしては難易度が脱衣麻雀仕様。その中でもかなり難易度が高く理不尽な部類に入るため、ゲームとしての完成度はあまり高くない。
余談
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売れなかった。現在の出回りの悪さに関連しているのもあるが、おそらく本作でミッチェルは赤字を出し、以降のミッチェル作品の出荷やクオリティに影響を与えた可能性は高い。
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『チャタンヤラクーシャンク』『キャノンダンサー』のグラフィッカーである転清氏曰く「爆笑するほど売れなかった」の発言エピソードの通り、流通量は少ない。
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そのせいか(?)後の作品である『燃えよゴンタ!』『三刻志』などでは胸まで露出するようになった。
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しかし基板は中古市場では低価格で取引されている。
最終更新:2022年03月06日 00:29