このページでは『CHAOS;HEAD』 / 『CHAOS;HEAD NOAH』とそのファンディスク『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』、両作品のバンドル版『CHAOS;HEAD DUAL』を取り扱う。



CHAOS;HEAD / CHAOS;HEAD NOAH

【かおすへっど / かおすへっど のあ】

ジャンル 妄想科学ADV(360)
妄想科学NVL

対応機種 Windows 2000/XP/Vista
Xbox360
プレイステーション・ポータブル
プレイステーション3
発売元 【Win】ニトロプラス
【360/PSP/PS3】5pb.
開発元 ニトロプラス、5pb.
発売日 【Win】2008年4月25日
【360】2009年2月26日
【PSP】2010年6月24日
【PS3】2012年11月22日
定価 【Win】9,240円
【360/PS3】7,140円
【PSP】6,090円
レーティング【360】 CERO:Z(18才以上対象)
レーティング【その他】 【Win】CSA:15歳以上推奨
【PSP/PS3】CERO:D(17才以上対象)
廉価版 【360】プラチナコレクション:2010年3月25日/2,940円
【Win】Nitro The Best!:2010年7月30日/3,990円
配信 【360】ゲームオンデマンド:2010年11月16日/2,600円
【Win】Nitro The Best! DL版:3,150円
【PSP】DL版:2012年3月1日/3,990円
【PSV】2014年8月21日/3000円(パッケージ版はバンドル)
判定 なし
科学アドベンチャーシリーズリンク



その目、だれの目?




概要

5pb.(現:MAGES.)とニトロプラスがタッグを組んだ科学アドベンチャーシリーズの第一作目。
オタクで痛い主人公、ストーリー分岐に関わるトリガーシステム、先の読めない伏線を張り巡らせたストーリー構成などはこの時点で完成している。

バージョンについて

本作は内容が微妙に異なる複数のバージョンがあるので注意が必要である。

  • 『CHAOS;HEAD』
    • 一番最初にWindowsPC用パッケージソフトとして発売された。現在もWindowsではBEST版でもこのバージョンしか発売されていない。
  • 『CHAOS;HEAD NOAH』(CERO:Z版)
    • Win版『CHAOS;HEAD』の内容を増強したもの。各ヒロインのバックグラウンドを掘り下げた個別ルートが追加されたが、内容自体はギャルゲー要素皆無なので注意(詳しくは後述)。この個別ルートでPC版ではわかりにくかった部分の補強がなされている。Win版の表現をできる限り忠実に移植するためCERO:Zになっている。XBOX360版およびPSV版がこれにあたる。
  • 『CHAOS;HEAD NOAH』(CERO:D版)
    • PS3およびPSP版の『NOAH』。こちらではより広い層に売るためか一部のゴア描写に表現規制がかかっている。ios/androidに移植されたのもこのバージョン。

現時点における完全版は『CHAOS;HEAD NOAH』(CERO:Z版)であり、年齢制限に問題なければこちらの購入をお勧めする。

ストーリー

半引きこもりの高校生、西條拓巳(通称タク)。
彼はある日、MMO仲間のHNグリムとのチャットで自分が住む渋谷で起きている連続殺人事件、通称「ニュージェネ事件」について聞かされる。
数日後、気づくと見知らぬ路地裏に迷い込んでいたタクは、新たな事件の現場とそこに佇む血まみれの女子高生を目撃してしまう…。

妄想トリガー

  • 本作における分岐に関わるシステム。
  • 特定の場面で視界が狭くなることがある。この時、ポジティブ妄想とネガティブ妄想どちらかのボタンを押すことで妄想が開始される。
    • ポジティブは女性に迫られるなど、ギャルゲーというかエロゲーチックな妄想が、ネガティブは何者かに命を狙われるなどの妄想が展開される。
    • あくまで妄想なのでどちらを選択しても問題はない。また、どちらのトリガーも引かず、そのまま会話を進めることも出来る。
  • 本作の分岐は基本的にエンディング分岐のみで、1周目は固定エンディング(Aエンド)のためトリガーは何の意味もなさない。
    • トリガーが本格的に重要になるのは2周目以降。とあるフラグを立て続けることでバッドエンド(Bエンド)へ分岐でき、AとB両方のエンディングを見ることでトゥルーエンドへの道が開かれるという形式となっている。
    • 360版からは2周目以降の分岐にヒロインごとの個別エンディング分岐が追加された。
  • 妄想トリガー以外の分岐として連続で2択の選択肢を選ぶ場面がある。こちらは一部CGの変化と前述の個別エンディングの分岐、中盤のゲームオーバー分岐に関係してくる。
    • 中盤のゲームオーバー分岐はエンディングには計算されない完全なゲームオーバー。

評価点

張り巡らされた伏線と演出

  • 序盤から様々な伏線が張られており、終盤で一気に回収していく展開が非常に熱い。
    • いたる場面で主人公以外の人物の視点が描かれるが、その内容だけでなく「他の人物の視点を見る」という行為自体が伏線のひとつになっているなど非常によく練られている。
    • 事件の犯人は意外な人物だが、これについてもしっかり伏線を張っておりプレイヤーによっては途中で犯人を推測することが可能。初回プレイでは見る事が出来ないシーンもあり、本当に意外な人物なので難しいが。
  • 逆に前半では謎の人物からの干渉やニュージェネ事件との関わりにより徐々に疑心暗鬼になっていく主人公の様子がホラーサスペンスのように展開される。
    • 基本的に暗い雰囲気であるが、妄想シーンではギャルゲーやエロゲーのような甘い展開があったりもする。しかし、妄想が終了すると突然画面がブツッと切れる演出があり、一気に現実に引き戻される。
    • 妄想トリガーによる妄想もCG集めだけの意味のないものと思えるが、大抵の妄想トリガー時の場面が主人公が心理的に焦っていたり追い詰められている場面で、つまるところ現実逃避であり主人公のダメっぷりを暗に表現している。さらに後半はそれすらするなと言われたり、どれをえらんでも強制的に妄想を止められたり、ポジティブ妄想さえ悲壮なものになって主人公が追い詰められているのがよく分かってくる。
      • さらにその主人公を追い詰めるという事自体が重要な伏線でもある。
    • また、主人公がPCをいじっている時には実際にPCの画面が表示され、画面内に表示されるチャットや掲示板のログを読み進める演出があり、リアリティを高めている。この会話ウィンドウを用いずに文章を読ませる演出は後のシリーズ作品にも受け継がれている。
  • 360版の妄想トリガーはLトリガーとRトリガーを実際に引くことで発動するようになっており、操作にも「らしい」演出が用意された。
  • 音楽も印象に残る曲が多く、SEの入れ方、多数の挿入歌がゲームを盛り上げてくれる。
    • 特に作中で流れるとある曲はプレイヤーにトラウマを与えるほど。
    • 主題歌の出来はもちろんのこと、NOAHでは個別ルートのエンディングで各キャラのキャラソンが流れ、そのどれもが対象のヒロインのルートをやれば分かる作詞になっており評価が高い。特にヒロインの一人の折原梢はエンディングと相まって涙腺を刺激する出来。
  • ヒロインの一人がとある人気バンドのボーカルを務めており、そのバンドの曲が挿入歌として多数使用されている。このバンドの曲は後のシリーズでも登場している。

賛否両論点

主人公・西條拓巳のキャラクター

  • 容姿は普通~そこそこ美形だが、中身はいわゆる「キモオタ」を絵に描いたような人物であり、序盤でプレイを断念するプレイヤーが続出した。
  • 彼を演じた吉野裕行氏の熱演によりとにかくキモい。口を開けば必ずどもったり、「ふひひ・・・」という笑い方も完全再現されている。
    • ただし、物語的には未知の存在に疑心暗鬼になり次第に追い詰められていく姿が生々しく描かれており、逆に終盤では覚醒して立ち向かっていくヒロイックな姿が描かれるのでキモさに耐えて読み進めてみる価値はある。
  • 他にも、ネットスラングを多用するテキストは人によっては不快感を感じる可能性がある。
    • これは科学アドベンチャーシリーズ全体に見られる傾向である。
  • CG、テキスト問わずグロシーンが多数存在する。
    • グロに耐性のない人は注意。
    • 基本的には、主人公がいる渋谷での「残虐事件」という形で伝え聞くことになるが、終盤は直接的に描写されるグロシーンも多くなる。
    • また後述の折原 梢ルートは、主人公側による罪のない生徒たちの大量殺戮となる。

個別ルートについて

  • 360版以降で追加された個別ルートであるが、一般的なギャルゲーにおける各ヒロインと恋人関係になる…というような甘っちょろいエンディングはないので、そういったエンディングを期待していると肩透かしを食らう。
    • ルート追加により無印版(Win版)の物足りなさは大きく改善された。
  • ヒロインによっては非常に後味の悪いバッドエンドとなる、というかバッドエンドでない方が少ない。一応救いのあるエンディングも存在する。
    • が、その救いのあるエンディングも他のヒロインが再起不能になっている可能性が高くトゥルーよりは状況がかなり悪い。
    • 360版が18禁指定になった理由はヒロインの一人である折原 梢ルートのせいである事がイベントで語られた。PSP版以降では一部修正されている。

その他

  • 前述の通り、エンディング分岐がある程度固定されているため、そこに不満を述べるプレイヤーもいる。
  • ストーリー中盤以降、妄想を使った非現実的な展開になるため超展開に感じるかもしれない。
  • amazonの参考画像では半裸のヒロインたちの画像が表示されているが、すべて妄想である。

問題点

システム関連

  • スキップ機能が非常に遅い(XBOX360版限定)
    • 下手するとスキップしている文の内容が読めるレベルで、共通ルートの選択肢から個別ルートに入るまでスキップしてもだいたい一時間はかかるため、全ルートを回収するのが非常につらい。
    • といっても普通に読み進めて約50時間、全スキップで約10時間。
    • ちなみにPC版はスキップ速度は問題ないのだが、妄想トリガーでスキップを止められないというとんでもない仕様になっており、シーン回収のためにスキップ機能が全く使えない。
    • スキップ速度についてはPS3/PSP版では大きく改善された
  • 操作性が悪い
    • 具体的にはボタンを押して反応するまで若干のラグがある。
    • 妄想トリガーも間違って使わない対策なのか、ボタンをしばらく押し続けて発動するようになっている。
  • ストーリー分岐
    • NOAHではトゥルーエンドを見るために各ヒロインルートをクリアする必要があるが、ヒロインルートへの突入の仕方が正直いってだるい。
      • ストーリーの分岐点が後半なので、周回プレイは既読スキップの嵐となる。特にXBOX360版では先述のスキップ遅い問題のせいでだるいを通り越して苦行。
      • 妄想トリガーで特定のヒロインの「本当の姿」に近い妄想を5回選んだ時点でルートが確定するのだが、ポジティブとネガティブのどちらの妄想が正しいフラグとなっているのかは選んだ妄想シーンを最後まで見ないとわかりようがなく、セーブ&ロードを繰り返す総当たりが必要となる。このあたりもだるさを助長する。
      • 個別ルートは話やネタ自体は面白い点もあるのだが、ルート分岐してからエンディングまでがかなり短い。スキップが快適なPS3/PSP版でさえ、既読スキップしている時間の方が長いくらいである。XBOX360版なら言わずもがなである。
      • 前述のとおり個別ルートはバッドエンドが多いので、バッドエンドの鬱と長時間スキップのダブルパンチを喰らって、トゥルーエンドまでのモチベーションがだだ下がるという負の連鎖が起こる事も多い。
    • CERO:D版(PSP・PS3版)の規制について
      + Bエンド関連ネタバレ注意
    • Bエンドとは、ヒロイン個別ルートとは別に用意されたバッドエンドルートのことで、PC版時点から存在している。
      • このルートでは、主人公が敵の精神攻撃で連続猟奇殺人事件「ニュージェネ事件」の一つ一つを被害者視点で何度も追体験させられ、それによってプレイヤーに対して犯人の意図や犯行方法などが明かされることになるのだが、CERO:D版では規制のためにその辺りの描写が大幅にカットされ、ただ「追体験させられた」とだけ説明されることになる。
      • はっきり言って非常にグロい描写のためカットされても致し方ないとも言えるが、実際にそこをカットされるとプレイヤーの苦労に全く見合わない「何の面白みもないただのバッドエンド」になってしまうのだった。

総評

誰もが行う「妄想」という行為に焦点を当てたストーリーとシステム、グロを交えたサスペンスな展開などインパクトの強い一作。
しかしながらシステム面の不備、人によっては受け入れられない主人公、グロシーン等人を選びやすいタイトルである。
だが後半の怒涛の伏線の回収や、ダメ人間で妄想に逃避ばかりする主人公が現実と向き合い覚悟を決めて巨悪に立ち向かうヒロイックな展開など前半の鬱屈とした展開からの振り幅が心地よくプレイ後の評価は高い。
グロが多いとか後発のシュタゲとの比較などの意見を見て食わず嫌いなどでプレイしてない人はぜひやってみてほしい一作。

余談

  • Win版では予約特典としてヒロインの立ち絵を常に下着姿にできるセクシーパッチがあった。
    • どんなシリアスでグロい場面でも下着姿になるので、ある意味狂気めいた世界観が展開される。
  • Wikipediaにある本作の記事は2013年6月14日現在、事件の真相から結末まで書かれているので、これからプレイする方は絶対に読まないよう推奨する。
  • 科学アドベンチャーシリーズ第2弾である『STEINS;GATE』は本作からしばらく経った世界が舞台となり、本作の事件にも若干触れられている。
    • また、会話の中だけだがタクの名前(HNだが)も出たり、本作のマスコット(?)である「ゲロカエルん」が生産中止になったことが語られている。
  • アニメ化されているが1クールしかないためか、話は駆け足となっており評価も低め。
    以降の科学アドベンチャーシリーズ『STEINS;GATE』『ROBOTICS;NOTES』のアニメ版が2クールとなったのは本作の反省もあると思われる。
  • 2014年に科学アドベンチャーシリーズ第4弾として、本作の6年後を描く続編『CHAOS;CHILD』が発売された。

CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!

【かおすへっど らぶちゅっちゅ】

ジャンル 妄想爆裂ADV


対応機種 Xbox360
プレイステーション・ポータブル
プレイステーション3
発売・開発元 5pb.
発売日 【360】2010年3月25日
【PSP】2011年1月27日
【PS3】2012年11月22日
定価 初回限定版:6,800円
通常版:4,800円(共に税別)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
コンテンツアイコン セクシャル
廉価版 【360】プラチナコレクション
2011年11月10日/2,800円(DL版も同時発売、税別)
配信 【PSV】2014年8月21日/3,240円(パッケージ版はバンドル)
判定 なし

概要(らぶChu☆Chu!)

『CHAOS;HEAD NOAH』トゥルーエンドの後日談を書いたファンディスク……であるが、内容は大きく異なり完全に恋愛ゲームと化している。
一応ストーリーもあるが、恋愛ゲームとして、そして妄想を具現化するための舞台装置といったレベルに留まっている。

なお、発売時期としては、『STEINS;GATE』の後となる。

ストーリー(らぶChu☆Chu!)

『NOAH』の事件後、倒れたタクは自分の心象世界にこもっているために、1週間の昏睡状態から目覚めないでいた。
ヒロインたちは起こすためにタクの妄想にシンクロし心象世界への侵入を果たす。
起こすためには、"枷"となっている「2次元女子」星来を消さなければならないようだ。

システム・特徴(らぶChu☆Chu!)

システムは『NOAH』とほとんど同じだが、既読スキップの大幅な改善により一般的なADVと同じスキップ速度となった。

  • 科学考証や陰惨な事件を排し、拓巳の妄想が暴走。ヒロインたちも暴走気味なハイテンションな展開に変更。
    • ヒロインたちは、タクの心象世界にいる影響で妄想の影響を受けやすい。
  • 「妄想トリガー」システムの続投。
    • POPで微エロな妄想トリガー(公式サイトより)となった。
      ただ、今回は妄想で物語に大きな進展はしない。
    • 名目上はポジティブトリガーとネガティブトリガーとなっているが、実際はどちらのえっちな妄想を見るかという選択肢に他ならない。
    • どちらかのトリガーを引くと画面に大きくキャラ名が出るため、妄想対象が誰かということがわかるようになっている。
  • 新キャラクターが登場。
    • 「星来」の妹の「エリンフレイ・オルジェル」という「二次元」少女キャラが登場。
      パソコンのモニタから出てこれず、いわゆるデスクトップマスコットソフト「伺か」のような状態になっている。

評価点(らぶChu☆Chu!)

  • 『NOAH』本編の陰惨さを吹き飛ばすハイテンションな恋愛ゲームに転身。
  • 『NOAH』の口パクに加えて瞬きモーションが追加された。
    • ただ、「咲畑梨深」はウインク状態のまま瞬きする場合があり、そこは少し不気味である。
  • 本編の設定が無視されていない。
    • 『NOAH』本編と全く違う雰囲気のはっちゃけまくったファンディスクだが、本編の世界観や科学設定から逸脱しない形が意識されている。
    • そのため、科学AVGシリーズではこの内容は「正史」扱い。スピンオフ扱いではなく正当な後日談である。

賛否両論点(らぶChu☆Chu!)

  • 主人公・西條拓巳が別の方面でキモくなった。
    • 『NOAH』でも「キモオタ」として描写されていたが、本作では「キモオタ」としてより直接的で性的な願望を話すようになる。
      いわゆる「リビドー全開」。

問題点(らぶChu☆Chu!)

  • どのヒロインのシナリオもほぼ同じ。
    • 大筋が全く変わらないため、退屈する。
+ 完全ネタバレ注意
  1. 「星来」を殺さなければならないということで渋谷中を探索する日々
  2. 共通パートにおいて、妄想を重ねることで好感度が上がり、攻略パートへ
  3. 攻略対象キャラといちゃいちゃして浮かれる
  4. 最高潮に達したとき、「エリン」から「ギガロマニアックスたちは本物か」「攻略対象キャラが好意を抱いているのは、感情を操作しているのではないか」と「忠告」される
  5. 落ち込む主人公のもとに、「星来」の行動パターンがわかった、今いる場所は駅のホームだろうと「優愛」から連絡が入る
  6. 攻略対象キャラと「星来」との戦闘、しかし、「星来」に攻撃は当たらない
  7. 攻略対象キャラが主人公が本当は「星来」を殺したくないことをくみ取る。主人公が、「星来」を殺さなくてよいと自覚する。
  8. 「2次元女子」と「3次元女子」の二股が僕の道と気づく主人公
  9. 2人からキスされて心象世界から脱出
  • さらに、「優愛編」と「美愛編」は優愛の口調が変わるだけでテキストはほぼ同じという完全な手抜きとなっている。
    • 作中で「表面上のどちらを表に出すか」というだけで本質は変わらないといっているが、こんな形で表現しなくても良かったのでは?
      見どころはせいぜい声優の演じ分け程度。
    • ちなみに、立ち絵とイベントは1枚ずつだけ差分程度に違う。
  • 攻略できる「2次元女子」は1人だけの上に実質的なバッドエンド。「2次元女子」である新キャラクターの「エリン」の攻略ルートがない。
    • 作中でギガロマニアックスであるヒロイン達は「3次元女子」ということになっており、「2次元女子」は劇中劇であるアニメの「星来」と「エリン」というキャラのみである。
    • パッケージ裏に「2次元女子とチュッ☆3次元女子とチュッ☆」と書いてあるが、ほとんど虚偽と言ってもいい。
    • 恋愛ゲームにおいて「何のための新キャラクター投入だよっ!」と言わざるを得ない。
      • エリンはすべてのルートにおいてストーリーを進めるための狂言回しとしての役割しか与えられていない。
  • 一部の実績の悪ふざけが過ぎる。
    • ゲームを知らない人に自分の実績を見られたときに「必要以上に」誤解される。
+
  • 妄想トリガーでChu☆Chuした5 汁が垂れちゃった…
  • 妄想トリガーでChu☆Chuした8 らめぇぇぇぇ!
  • 妄想トリガーでChu☆Chuした9 競泳水着の手触り…
  • 妄想トリガーでChu☆Chuした20 弱ってる今がチャンスだ、ふひひ

その他

  • フォントの関係で「口」(くち)や「□」(しかく)などの文字が「D」に見える。
    • 「回」はDの中にD、「日」はDに横線といった具合。
    • 「ギガロマニアックス」などの単語で頻繁に見ることになる。
      • 幸いなことに「D」という英数字はテキスト中に登場しない。
  • フォントの関係で「1on1」が「lonl」にしか見えない。
    • 「1 on 1」としたらよかったのではないだろうか。
  • 立ち絵とイベント絵の絵柄の差が大きくなった。
    • 立ち絵についても、書下ろし分と既存分で差がある。
  • 『NOAH』に引き続き、タクの部屋の物の3Dモデルのテクスチャの解像度が低い。
    • 2D絵の解像度の差が大きいため目立つ。
  • 胸のサイズの設定と絵がそぐわない。
    • 優愛は巨乳という設定らしいが、立ち絵もイベント絵も他のキャラと比べても巨乳に見えない。

総評(らぶChu☆Chu!)

どのルートも大筋が全く変わらない上に、優愛・美愛ルートの手抜き、ひどすぎる実績など問題点が目立つ。

しかし、『NOAH』の内容と大幅に異なる違う方向でぶっとんでいる内容となっていることは評価できるだろう。
また、後日談が描かれておりファンディスクとしての役目はそれなりに果たせている。

余談(らぶChu☆Chu!)

  • エリンルートはコミックマーケット78において販売された公式本『カオスヘッド イラストレーションズコレクション』に、林直孝の書き下ろしオリジナルショートストーリーとして掲載された。
    挿絵は松尾ゆきひろの描き下ろし。
  • CEROのレーティングが前作のZ(あるいはD)からCになった関係か、「星来」のイラストの服に乳首が浮き出る描写が基本的に廃止された。
  • 蒼井セナルートでは、ほんのわずかであるが前作の設定の補足がされるシーンがある。
  • 今作より後に発売された同科学アドベンチャーシリーズ『STEINS;GATE』のファンディスク『STEINS;GATE 比翼恋理のだーりん』では、プロローグだけが共通でそれ以降の内容やテイストは、それぞれのキャラクターごとに大きく異なるように改善された。
  • 『STEINS;GATE』同様に今作中でも、あやせ編において、「FES」こと「あやせ」のメジャーデビューの曲が、『STEINS;GATE』の劇中アニメ「雷ネット翔」の主題歌になったことが言及されており、世界観の繋がりを示唆している。

CHAOS;HEAD DUAL

【かおすへっど でゅある】

ジャンル 妄想科学アドベンチャー

対応機種 Playstation Vita
発売・開発元 5pb.
発売日 2014年8月21日
定価 通常版:5800円
限定版:7800円
レーティング CERO:Z(18才以上対象)
配信 Playstation Store:2014年8月21日
NOAH:3000円
らぶChu☆Chu!:3000円
判定 なし

概要(DUAL)

  • 『CHAOS;HEAD NOAH』と『CHAOS;HEAD らぶChu☆Chu!』をバンドルしてPS Vitaへ移植したもの。
  • 『NOAH』は360版をベースにしておりZ指定内容となった。一方、『らぶChu☆Chu!』はPSP版をベースにしている。
  • Win版『CHAOS;HEAD』のみにあった「セクシーパッチ」同様の機能も内蔵されている。また『らぶChu☆Chu!』でもセクシーパッチ機能を使用可能。
    • 雰囲気を壊しかねないものなので『NOAH』では1回クリアするまで使用不可というロックがかかっている。逆に『らぶChu☆Chu!』では雰囲気にあっているので最初から使用可能。

評価点(DUAL)

  • UIの改善
    • スキップ機能がそれまでのどの機種よりも快適な速度となり、プレイ環境が大幅に向上した。
    • ただし拓巳とグリムのチャット場面がスキップ出来ないなど、細かい粗は未だ目立つ。

問題点(DUAL)

  • 頻発する処理落ち
    • やはり360のゲームを携帯機に移植することには無理があったのか、プレイ中かなりの頻度で処理落ちが発生する。
      • 処理落ちは『NOAH』でのみ起こり、PSP版移植となる『らぶChu☆Chu!』では発生しない。
    • 自動テキスト送り状態(AUTO状態)にしていても頻発するので、プレイスタイルの問題ではなく単純にスペックが追いついていないのだと考えられる。
    • 立ち絵の表情変化が発生する場面で特に顕著。また、特定のムービーシーンもかなりカクカクしている。
+ 以下ムービーネタバレ
  • 処理落ちが発生するムービーはいくつか存在するが、顕著なのは優愛がディソードに覚醒する場面のムービー。無数の花びらが舞う幻想的な場面だが、恐らくその為に処理がかなり重くなっている。
  • Vita側の問題
    • 本作の重要な場面ではムービーやテキストの自動読み上げといった演出が行われているが、Vitaはキー操作を行わないとスリープしてしまうのでムービー中にキーをカチャカチャ動かすなどしなければならず、非常に鬱陶しい。
    • 360のコントローラではLトリガーとRトリガーを使用することで発動した妄想トリガーだったが、Vita版では右スティックに割り当てられているので「トリガー」ではなくなってしまった。

総評(DUAL)

  • 二作をバンドルしたお得なパックではあるが、内容はやや雑なベタ移植であり、Vita用の工夫などは特にされていない。その為Vitaと360のスペック差がもろに出る形となってしまっている。
  • 価格面やセクシーパッチなどの面では360版に勝っているが、多発する処理落ちの存在から上位互換と呼ぶことは難しいだろう。