アイ・マスト・ラン! - ゲームカタログ@Wiki ～名作からクソゲーまで～

アイ・マスト・ラン!

【あいますとらん】

ジャンル	アクション
対応機種	ニンテンドーDS（ニンテンドーDSiウェア）
発売元	テヨンジャパン
開発元	Gamelion Studios
配信開始日	2012年8月29日
価格	200DSiポイント
プレイ人数	1人
セーブデータ	1箇所
レーティング	CERO:B（12歳以上対象）
判定	なし
ポイント	止まる事は許されない冤罪脱獄囚 軽い油断が死に繋がる鬼難易度

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概要

• ニンテンドーDS（3DS）のダウンロード専用ソフト中心のメーカーであるテヨンジャパンがリリースしたソフト。
• 常時強制スクロール状態の横スクロールアクション。
• 冤罪により投獄された主人公（プレイヤー）が妻を救出するために刑務所から脱走し、様々な障害を上手く乗り越え逃走させていくのが目的という設定。
• オートセーブ方式。

特徴

• ただひたすらに彼は走り続ける。
  • 一刻も早く妻の元へと急ぐ主人公に立ち止まるという行動は一切許されない…。
    • 全力疾走の最中で障害物や落とし穴を回避し、ゴール地点まで目指す。本作のゲーム性は本当これだけである。
    • それ故に、障害物を見つけ次第、判断力と瞬発力を駆使して的確な操作をしないと、一瞬でミスしてしまう。シンプルだが非常にスリリングな緊迫感がこの上なく味わえるのが本作である。

主なルール

• 主人公は常時右方向へと走り続けている。「攻撃」「ジャンプ」「スライディング」の各操作を行い、障害を乗り越えなければならない。
  • Xボタンか十字ボタン上でジャンプ動作。ボタンを押す長さによってジャンプ力が変わる。2回連続で押せば二段ジャンプも可能。
  • Aボタンか十字ボタン右でパンチ攻撃。
  • Bボタンか十字ボタン下でスライディング動作。
• 彼には前後移動や立ち止まるという行動は一切できない。よって、必然的に操作できる行動は限られてくる。
  • 破壊障害物にぶつからずにステージを進めると、主人公が段々と加速する。
    加速中はステージクリアまでの時間を短縮できる反面、前方視野が確認し辛くなりミスの危険性が高まってしまうリスクも伴う。
  • 特定障害物に触れるか、落とし穴に落ちてしまうと1ミスとなる。

• プレイモードは「ストーリー」と「エンドレス」の2つ。
  • 「ストーリー」は全6ステージ。軽いイベントを挟みながら攻略していく。
    • 各ステージとも「特定距離まで主人公を完走させる」とクリア。クリア後は即座に次ステージが始まる。
    • 残機数は3で固定、ステージ中に1UPできる要因は一切ない。さらにはコンティニューもできない。
  • 「エンドレス」は6ステージのいずれかを自由に選べる。
    • 各ステージの内容は概ねストーリーと同じ。クリアの概念はなく、ミスするまで延々と続けられる。

• 障害物について。
  • 「破壊障害物」…攻撃で破壊するとスコアボーナスが入る。ぶつかる事なく連続で破壊すると、スコアのコンボ倍率がかかるボーナス。
    • ぶつかった場合、走行スピードが低下するペナルティ。(ミスにはならない)
  • 「破壊不可能障害物」…ジャンプで回避できる。ぶつかってしまうと即ミス。
  • 「壁」…スライディングで壁の隙間を潜り抜けられる。ぶつかってしまうと即ミス。
  • 「落とし穴」…ジャンプで飛び越えられる。ジャンプ後に足場ぎりぎりで着地すれば大スコアボーナス。飛び越えられないと即ミス。
    • 破壊障害物にぶつかり走行スピードが落ちていると、助走不足でどうあがいても飛び越えられない恐れ有り。

評価点

• 渋いテイストのグラフィック・BGM周り。
  • ハードボイルドな雰囲気漂うグラフィックはなかなか味わい深い。
    • 主人公のキャラクラーデザイン「冤罪の疲労感と脱獄の緊張感が交わった顔つき」がなかなかに濃い。ステージ内の主人公がやたらとなめらかに走る様も特徴的である。
    • DSiウェアであるが故なのかグラフィック自体は割と平凡だが、書き込みそのものは悪くない。
  • BGM関連も渋い良曲である。
    • ステージ中はドラムンベース調のBGMが延々と流される。楽曲は1つしかないが、独特の中毒性が堪能できる。

問題点

• クリアへの道は非常に険しい（ストーリー）。
  • 元が死にやすい上に、許容ミス回数が鬼畜なまでに少なく、その難易度はかなり高い。
    • 残機数3でコンティニュー不可なのはあまりにもきつい。「崖っぷち脱獄囚に優しい保険など効かぬ」という、スタッフからの挑戦状ととれるかもしれない。
    • 前半ステージですら一瞬ミスの危険性があるのに、後半ステージは障害物の配置が陰険になり瞬きをする余裕すらもない…。

総評

• 小粒ながらも意外と鬼畜気味な難易度ではあるが、「走りながら障害物をかわす」という分かりやすさで入り込みやすい。安価で暇潰しプレイをするにはなかなか適任な作品ではないだろうか。

余談

• 実は地味にバカゲーなのか…?
  • そもそも「ただひたすらに前方に走る脱獄囚」という設定がなんとも滑稽である。
    • 普通脱獄といえば「看守の目を掻い潜りながら、下準備や道具などを駆使して脱獄を試みる」という行動が思いつきそうだが、本作にはそんな前置きは一切ないままに「レッツランニング!」状態である。
    • 容量の関係上なのか、各ステージの背景と地形がループ状態なのもなんかシュールに思える。どうみても先に進んで走っている様には見えないのだが…。