SIMPLE2000シリーズ Vol.96 THE 海賊 ~ガイコツいっぱいれーつ!~

【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむきゅうじゅうろく ざ かいぞく がいこついっぱいれーつ】

ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション2
メディア CD-ROM 1枚
発売元 D3パブリッシャー
開発元 デジタルウェア
発売日 2006年4月6日
定価 2,000円(税抜)
レーティング CERO:12歳以上対象
判定 なし
ポイント 爽快感はあるが、ボリュームは薄い
主人公が海賊である必然性は?
SIMPLE2000シリーズ


概要

海賊が主人公の3Dアクションゲーム。
内容は群がる敵を蹴散らしていく無双シリーズっぽいもの。
いかにもSIMPLEシリーズらしい二番煎じ感満載の作品である。

システム

  • 特に凝った面はなく、通常攻撃と強攻撃、それにゲージを使ったソウルバーニングというアクションを組み合わせたシステムになっている。
    • スティックや各ボタンの組み合わせで多彩な技が使える。
    • ソウルバーニングを発動すると、魂ゲージを消費するが周囲の敵を吹き飛ばし、一定時間攻撃力が向上する。
      • また赤、緑、青の3色の魔石という装備があり、それぞれソウルバーニング時のガイコツ、ゾンビ、ゴーストへの攻撃力が向上する。
    • 銃を使った攻撃もある。何発撃っても弾切れを起こさず、いつまででも撃ち続けられる。
      • とはいえ、有効範囲が狭いので実用性があるかと言うと微妙なところだが…。
  • 画面上には目的が表示されており、全て達成するとステージクリアとなる。
  • ステージは、シナリオに関わる重要な海賊船や洞窟と、それ以外の自由に戦える海賊船がある。

評価点

  • 廉価版シリーズながら、ワラワラ感は本家無双にもひけをとらないほど。
    • 処理落ちもほとんどなく、多数の敵をまとめてなぎ払う爽快感はかなりある。
  • 主人公である海賊のアクションは様々に派生し、かなり格好イイものも多い。
    • 但しソウルバーニング使用時の主人公のポーズはマイケル・ジャクソンの『THIS IS IT』のポーズそっくり。ハッキリ言ってカッコ悪い。

問題点

  • 主人公が海賊である必要性はほぼない。
    • なぜか主人公は、海賊を名乗りながら部下が1人たりともいない。ジャック・スパロウじゃないんだから…。
      • そして掛け声のボイスは棒読み
    • 民間船や軍艦などが現れるわけでもなく、敵は最初から最後までガイコツ・ゾンビ・ゴーストばかり。
  • 育成要素が体力とバーニングゲージの強化ぐらいしかない。
    • 道中のお宝(金貨の詰まった宝箱)もステージクリア後の評価に影響するだけであり、コレクション要素も買い物要素もない。
      • そのため、ストーリーに関わらない船に乗り込むメリットは薄い。公式サイトでは「幽霊船の数は圧倒の100隻以上」と謳っているが…。
      • そして、ストーリーだけ進めようとすると数時間もかからずクリアできてしまう。クリア後の特典などもない。
  • ステージが船と洞窟だけ、敵も雑魚3種、中ボス3種、大ボス3種と代わり映えがなさ過ぎる。
  • というかサブタイトルのセンスなさすぎ。これなら『THE 海賊』だけでよかったのでは…?
    • この時期のSIMPLEシリーズはバカゲーであるかのようなタイトル詐欺ソフトが少なくなかった。

総評

『パイレーツオブカリビアン』+『無双シリーズ』と二兎を追った結果一兎も得られなかったような作品。
とはいえ、致命的な問題点を抱えているわけでもなくアクションとしてはそれなりに遊べる部類である。
2000円なら妥協できる完成度、といったところか。

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最終更新:2021年06月18日 20:29