インスタントブレイン

【いんすたんとぶれいん】

ジャンル アドベンチャー

対応機種 Xbox360
発売・開発元 ケイブ
発売日 2011年11月10日
定価 7,140円(税5%込)
限定版:9,450円(税5%込)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
廉価版 ケイブザベスト:2013年1月24日/2,604円(税5%込)
判定 クソゲー
ポイント ケイブ初のADV、Kinect対応タイトル
ゲームとしてもADVとしてもツッコミどころしかない作品
おまけの怒首領蜂が劣化移植で済まないレベルの糞移植
声優とBGMの質は高い
ケイブ弾幕系STGリンク


概要

アーケード弾幕シューティングでお馴染みのケイブが送る初の推理アドベンチャー。
製作総指揮はASDこと浅田誠氏、キャラクターデザインをいるまかみりがそれぞれ担当している。

  • 浅田氏が昔から好きだったパソコンの推理アドベンチャーのような作品が作りたいと思い作ったとのこと。近年で言えば『逆転裁判』なども意識している。
    • 「Team ASDF」の表記の元、シューティング制作陣とは違うメンバーでの制作となっている。
  • アドベンチャーとしてはおそらく唯一のKinect*1対応タイトル。

ストーリー

そのカメラは━━

過 去 を 写 す 。

主人公『原滝ゼンヤ(ばらたきぜんや)』は、 東京の下町の雑居ビルに住む万年金欠病のしがない芸能カメラマン。 彼は、6年より以前の記憶を全て失くしており、6年前に目覚めたとき手にしていたインスタントカメラ 通称『エクスポージャー』と呼ばれるカメラの持つ『秘密の能力』を使い、数々のスクープをものにしてきた。

――その秘密とは、人や物が持つ『過去の記憶』を撮影することができるというものだった……。

ひょんなきっかけで依頼された『トップアイドルの黒いウワサ』を調べていくうち、 彼は自分の失った記憶と、芸能界の闇に葬られた過去の事件に纏わる 巨大な陰謀に巻き込まれていく……。

主要キャラクター

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  • 原滝ゼンヤ(ばらたき ぜんや)(CV:無し)
    • 今作の主人公。
    • 『並みの人間には撮れないスクープをモノにする伝説のルポライター』と呼ばれるが、その日暮らしがやっとな貧乏パパラッチに甘んじている。6年前、それまでの記憶を全て失くした状態で、相棒『エクスポージャー』と共に、ゴミ捨て場に転がっていた。ひょんなことから追い始めた『アイドルの黒いウワサ』の取材中に、自らの過去、芸能界の闇に葬られた過去の事件に纏わる巨大な陰謀に巻き込まれていく。
    • 年齢は30代半ば。家賃や生活費、飲み屋のツケは貯めるというダメな男だが、キメるときはかっこよく決める男。
    • 名前の由来はネタバレになるので割愛。
  • アンドロイドシー(CV: 能登麻美子)
    • 名前はシー、最新式のメイド型アンドロイド。形式番号H4667C型。メイド型アンドロイドの普及率は決して高くなく、高級マンションを買えるくらいの値段。
    • 無表情かつ常に丁寧口調の、絵に描いたようなアンドロイド。ゼンヤのメイド件秘書といったところで、あらゆる面でゼンヤをサポートする。
    • 名前の由来は不明だが、一説にはケイブのロゴマーク(「C」の文字)という話も。
  • 麝香クロエ(じゃこう くろえ)(CV: 沢城みゆき)
    • 国内最大の民放テレビ局「CHANNEL∞」のプロデューサー。祖父は「CHANNEL∞」の会長。親の七光りでプロデューサーになったと見られてしまうが、実際は本人の実力で伸し上がった、業界最年少プロデューサー。別名「視聴率の女」と呼ばれるほど、番組の数字のためならなんでもする。
    • いわゆる「できる女」ポジション。ゼンヤはだいたい彼女から仕事の依頼をもらい行動することになる。ゼンヤを「ゼンヤ君」と呼ぶが彼より年下。
    • 名前の由来はエスプガルーダの「ジャコウ」とフランスのファッションブランド「クロエ」より。
  • 八飛車キリン(やつひしゃ きりん)(CV: 釘宮理恵)
    • 天才ハッカーを自称する女子高生。その腕を駆使し、情報屋家業を営む。表向きは祖父が経営する骨董八飛車の店番をしている。
    • 主要キャラ唯一の未成年。食いしん坊で、やたらゼンヤに食べ物をせがむ関西弁の少女。
    • 名前の由来はぐわんげの式神である「八飛車」と「麒麟丸」より。
  • 謹飾ミクリ(きんしょく みくり)(CV: 井上麻里菜)
    • 帝国首都警察捜査一課に所属する新米刑事。生真面目な性格ゆえに融通が利かない。同僚のフーカとは友人関係である。
    • 序盤でこそ硬い性格の刑事として描かれるが、中盤以降からゼンヤの考えに感化され様々なものの見方ができるよう「成長」が描かれている。
    • 5章では彼女を操作してゼンヤを救うというエピソードも。
    • 名前の由来は『虫姫さま』のカブト虫「キンイロ」(キンイロ→金色でキンショク)とメガネブランド「アランミクリ」より。
  • 王城フーカ(おうじょう ふーか)(CV: たかはし智秋)
    • 帝国首都警察科学捜査班鑑に所属する鑑識官。お堅い職業とは裏腹に、重度のイケメンアイドルオタク。追っかけのため、しばし現場を離れてはミクリに注意されている。普段は京都弁を話す「はんなり」女子だが、イケメンアイドルのお宝グッズにめっぽう弱い。
    • 同僚かつ友人のミクリとは対照的に、ゼンヤに協力的な態度が多い……というよりアイドルのグッズや写真にホイホイと釣られ無理やり協力させられる。
    • 名前の由来は怒首領蜂大「往生」。「フーカ」については不明。
  • 夢の中の少女(CV:花澤香菜)
    • ゼンヤの夢に必ず登場する少女、何かを伝えようとしているようだが……
    • ゼンヤの6年前の記憶及び、9年前の事件の謎を解くキーパーソンでもある。
    • 一応ここでは名前を伏せておくが、公式サイトをしっかり回ると本名がわかる。名前もケイブファンならおなじみのものになっている。

ゲームの流れ

各章は「発端編」「捜査編」「解決編」の3つのパートに大きく分かれている。

  • Part1 発端編
    • 章の導入にあたるパート。ノベル形式で物語が進行する。
  • Part2 捜査編
    • ゼンヤが持つカメラ「エクスポージャー」が活躍するパート。
    • キャラクターの仕草や会話など、怪しいと感じたところを撮影し、事件を解くカギや証拠などを探す。
      • フィルムには枚数制限があるため、シャッターチャンスを慎重に選ぶ必要がある(フィルムがなくなるとゲームオーバー)。
      • ここで撮影した写真は、解決編で使用することになる。中には関係のない写真や、おまけシナリオ解禁条件となる写真も。
  • Part3 解決編
    • 捜査編で撮影した写真をもとに、事件の真相や犯人を推理する。
      • 捜査の進展に必要な写真をすべてピックアップできれば、犯人を暴くことができる。
      • 必要な写真の撮り漏らしがあった場合は、物語を先に進めることができない。
  • おまけシナリオ
    • 特定の写真を手に入れることでおまけシナリオを楽しむことができる。こちらはギャグ&お色気重視の内容になっている。
      • 秘密の写真を6枚集めることで見ることができる「怒首領蜂シナリオ」はおまけゲーム2本の解禁条件にもなっている。
      • 出現条件的に当然本編クリア後になるが、本編の設定を完全に覆すような設定が用意される。

問題点

シナリオがガタガタ

  • 脚本がチープで、突っ込みどころ満載の展開が多い。全体的に矛盾だらけで冷静に考えるとガタガタである。
    • 動機も推理も驚くほど低レベルである。テキストも稚拙な点が散見される。
    • シナリオはゲームのシナリオライターではなく放送作家*2を起用。
  • 6章のラストが急展開を通り越した推理物のタブーである超展開。
    + ネタバレ注意
    • いきなり黒幕が現れ、「全て私が洗脳した」的な発言をし、主人公を乗っ取ろうとする……が、とある人物に阻まれて勝手に居なくなっていく。
  • メインキャラであるシーが万能すぎて、推理物のタブーであるメアリー・スー状態。
    • データの送受信や写真の管理、1章でSPからゼンヤを救出するのは(助手として)まだ許されるが、「このままではご主人様の収入が無くなり私の充電ができなくなる」というわけのわからない理由で何の罪もない若者をボコボコにして話を聞き出し出す、最終的に真相を隠してゼンヤを拘束するも、彼女自身の判断で黒幕を退場させたりするなど割りとやりたい放題している。
      + ネタバレ注意
    • 7話ではまさに「存在がご都合主義だから」というメタすぎる理由で登場しない。

操作パート、推理パートが簡単すぎる

  • 操作パートでは「フィルムが切れるとゲームオーバー」という条件があるが、わからなければ撮れるところ全部で撮って、写真を入手できるポイントがわかったらLBのバックログで戻ってそこだけ写真を撮る……という方法でフィルムの消費を抑えることができるため、このゲームオーバー条件が意味を成していない。
  • 推理パートは、ほとんど出揃った写真や情報をもとに、ゼンヤとシーのナビを聞きながら写真を選ぶだけなので、推理というより簡単すぎるクイズになってしまった。
  • 白々しいまでの伏線アピール等もあり陳腐過ぎて考える必要すら無いモノも
  • ただし、5章の写真の場所当てだけはかなり細かく初見では不可能

運ゲー要素

  • 5章と6章の爆弾解除は、事前にヒントが全くなく推理物のタブーである完全な運ゲーとなっている。
    • 5章はそれを8回も繰り返さなければいけない上に、会話もずっと使い回し。ストレスを貯める要因にしかなっていない。
      • 一応正解は固定なので、LBでバックログで戻りながら虱潰しにやっていくことでクリアは可能。
    • 6章の方は一応今までの写真がヒントにはなっている。……が、ゼンヤが「俺の勘で!」などとのたまうので台無し。

ロード関連

  • 読み込みがところどころで発生し、サクサク進まない。
  • 早送りしても画像と音声を読み込んでいるようで、頻繁に発生する読み込みによりテンポが悪い。
    • 特に解決編では効果音とともに画像が入れ替わるシーンもあるが、そこで早送りをすると背景が見切れてしまい、かなり情けないことに。

「各章の頭からプレイ」が出来ない。

  • 1章の最初からか、セーブしたポイントからしかやりなおしが出来ない。このため、撮り忘れた写真があるとやり直しが非常に面倒。

おまけゲーム関連

  • 前述の通り『怒首領蜂』が遊べるが、オプションが存在せず、ゲーム設定のみならず画面設定もキーコンフィグすらもできないという代物。
    • アーケードのベタ移植という触れ込みではあるが、出来の良いものではない。
    • 一応Kinectに対応しており、1周で火蜂まで行ける(ボムも有効)他、弾数の調整もされている。……が、そもそも弾幕STGをKinectでやりたがる人がいるというのか。
    • 当たり前の事だがKinectよりキーコンフィグを付ける方が優先事項である。
    • また弾幕STGにおいて致命的な入力遅延がある。
    • こんな仕様のため、『怒首領蜂』目当てで買うのは絶対におすすめしない。「ちょこっと遊べる」程度のものと考えたほうがいい。
+ Kinect使用・ノーコンクリア参考動画


プレイヤーはケイブ製弾幕STGの多くでノーコンティニュークリアを達成している。腕の動きと自機を比べれば遅延のひどさは一目瞭然で、調整されているとはいえ先読み必須(別のパッド使用プレイ動画では前述の問題点を理由に、2周目火蜂到達で止めている)。

  • 『NIN2-BRAIN』はXBLAタイトル『NIN2-JUMP』の体験版的なもの。こちらはあまり問題点などは存在せず、普通の良質ジャンプアクションとして楽しめる。
    • だがNIN2-JUMP自体が600円で遊べるということもあり、これ目当てで買う意味はほとんどない。

癖のありすぎるキャラデザイン

  • いるまかみり氏によるデザインは非常に癖が強いデザインとなっている。男性はイロモノばかりで、女性は露出度が高く派手なデザイン、且つ巨乳ばかり。もはや風俗関係者にしか見えない。
    • 女性陣はメインキャラの時点でお察し。テレビ業界人のクロエはともかく、シーはレオタードのようなメイド服、一応警察であるミクリやフーカもへそ出し極小ミニスカだったり、明らかにパンツが見えていたり。
    • もっともやり玉に挙がるのは1章の江瀞キズナ。彼女は清純派アイドルであるはずなのに、どう見てもおっぱい丸出しの衣装である。
    • 他にも孔雀リズリザや、華カスミなどは見ている方が寒くなる(体温的な意味で)ほど露出度が高い。
      • 無論、近年のソーシャルゲーのようなエロで売る作品では無いため、このようなキャラデザに一切意味は無い。
    • 一方男性キャラは「サリーちゃんのパパみたいなすごい髪型のやくざの親分」「脂っこい業界人のおっさん」「モノポリーのおじいさんみたいな副社長」「X-MENみたいなバイザーをつけてる元戦場カメラマン」等、非常に濃く記号的なキャラばかり。
      • 確かにリスペクト作品の『逆転裁判』でもこのような記号的なキャラが多く登場していたが、それは「シナリオでの役割が一目でわかるような名称・デザイン」という工夫である。今作の場合特に意味もなくイロモノキャラにしているだけ、名前は下記の通りケイブネタ+ファッションブランドネタで、イロモノデザインの良さを一切活かせていない
    • ただし主人公のゼンヤは30代で作中でも「おっさん」と呼ばれているにもかかわらずやたらスタイリッシュな服装・デザインをしている。

その他の問題点

  • Kinect対応だが、そのKinectの利点を全く活かせていない。
    • そもそもが身体を動かす体感アクションゲーム(DanceEvolution等)向けのシステムであり、アドベンチャーや弾幕シューティングをわざわざKinectでやりたいというプレイヤーはいないであろう。
    • 何の必然性が無くても無理矢理目新しい要素をねじ込むという浅田氏の暴挙は後に怒首領蜂最大往生でも顕になる。ゲーム自体がしっかりしていれば無視すれば済む話ではあるが、その労力を他に回すべきだと言わざるを得ない。
  • キャラ名にケイブネタが入っているが、別に似ているというわけではない。本当に「名前が同じ」なだけ。
    • 大半のキャラがケイブネタとファッションブランドネタを組み合わせたネーミングになっている。
    • 浅田氏曰く「スタッフに根っからのケイブ好きが一人居て、その人物がちょいちょい入れていた」とのこと。
      要するにファンサービスの類ではなく、そのスタッフの自己満足に過ぎないのであった。
    • 中には「黒札アイ*3」や「華カスミ*4」等、ネーミングセンスとしては悪くないものも存在するが、そもそもケイブSTGキャラのクロスオーバーでもないし、元ネタとなったキャラにちっとも似ていないので、命名も全く活かせていないという結果に……。
      • 例を挙げると、「黒札アイ」はセーラー服でもツインテールでもない*5。顔や言動すらも関連性が無く、名前が同じだけ・似せる気が無いと言われても反論できないのである。
  • 浅田氏の発言
    • 浅田氏曰く「無理してケイブSTGファンに買ってもらいたいとは思わない」との当時の発言があるが不出来な怒首領蜂や特に意味のないケイブキャラ名等まさに誰得状態となってしまった。
    • ゼンヤの声が無いのは震災によるスケジュールと予算の都合で、本来は山寺宏一氏にお願いする予定だった。他の声優に頼む案もあったというが、山寺宏一氏以外の声だとどうしてもイメージが合わなかったとの事だが……これ程陳腐なシナリオで声優に対する拘りばかり語られても乾いた笑いしか出ない。当たり前の事だが声優よりゲーム内容に力を入れるべきだった。

評価点

豪華な声優陣

  • 主要キャラに挙げた6名の女性キャラは、全員ヒロインや主役を演じる豪華なメンバーである。
  • ケイブ的な人選で言えば『虫姫さまふたり』『デススマイルズ』で声を担当した飯田奈保美氏も出演している。
  • 男性声優では『赤い刀』から続投となる堀内賢雄氏が重要キャラを、大塚明夫氏があの大佐を担当している。
  • ここまで聞けばおわかりであろうが、完全にクソゲーお約束の声優の無駄遣いである。
  • 結局のところドラマCDでは無くゲームなのであり、声優では無くシナリオやシステムに予算を振っていればゲームの評価も変わっていたかもしれない。

BGMは評価が高い

  • EVE burst error』や『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』、『赤い刀』の曲を手掛けた梅本竜氏が担当。氏の遺作となっている。
    • 製作途中で梅本氏が夭折。病状が悪化していたためか楽曲製作は完成までは進んでおらず、高見龍氏や与猶啓至氏などの梅本氏と同時期にPCゲームの作曲活動をしていた作曲家を招聘し、なるべく梅本氏の持ち味を出すような作曲作業が行われた。
    • 曲に不満を言う人はいないが肝心のゲーム自体が不完全で出来の悪いものであったことは残念でならない。

その他

  • 実績の取得が簡単な割に得点が高くなっている。
    • 比較的難しいと思われるのは全てNIN2-BRAIN関連。
      怒首領蜂は全て「ステージクリア」のみ。コンティニューして1周クリアすればコンプリートできてしまう。
  • 身内ネタやギャグとしてそこそこ笑える要素も?
    • シーのおまけシナリオでは能登麻美子氏の名演技と声優ネタ+ケイブネタというコラボレーションを、怒首領蜂シナリオでは大塚明夫ボイスで大佐の名言が聴ける。そこまで解禁するのに出来の良くない本編をプレイしなければいけない為釣り合いが取れているかは微妙であるが。
    • 背景にはでかでかとエスプガルーダIIのセセリがいる。「毎週火曜日2時放送!」「必ず死なす」等、どうやら向こうの世界ではアニメ化しているらしい…。
    • 無理がありすぎる殺害方法やトリックなどにシリアスな笑いを見出すプレイヤーも。万人向けとは言えないが。

総評

推理モノとしては幼稚過ぎて粗だらけの作品となってしまった。アドベンチャーとしても悪い意味で前時代的で出来は悪い。

オリジナルゲーム制作の実績のない浅田氏にとって、このゲームはやはり厳しかったようで
無駄なKinect機能、浅田氏の好みの時代に逆行するキャラクターデザインやゲーム内容も失敗だったと言える。
推理物どころかシナリオ制作経験すらない放送作家をシナリオに起用した事も甚だ疑問である。

声優の豪華さなど、人によっては楽しめる可能性も無くは無いが、
穴のありすぎるシナリオや痒い所に手が届かないUI、悪い意味で癖がありすぎるキャラデザなど、十分クソゲーと捉えられ得る。
体験版が出ているので気になる方はまずそちらからプレイして、気に入ったら購入することをおすすめする。

STGに興味も愛着も無いと公言する浅田氏が家庭用STGの企画を蹴ってまで制作した「ケイブが放つADVゲーム第一弾」とのことだが、
ADVファンの取り込みに失敗し、ケイブファンからもソッポを向かれてしまった。誰もケイブにADVを求めてはいなかったのだ…。

結局本作は赤字を叩き出し、ケイブのCS部門に暗い影を落としてしまった。
浅田氏は今作での反省を活かせず、怒首領蜂最大往生のXbox360版でまたしても似たような大失敗を犯してしまう。
最終的に彼はケイブを逃げるかのように、或いは追い出されたかのように退社してしまう結果になってしまったのである。


余談

  • 本作のプロデューサーである浅田氏とBGM担当の梅本氏は旧知の仲で、以前からケイブの作品の製作に参加していたのもその縁によるものと思われる。そして浅田氏は「いつか一緒にアドベンチャーゲームを作りたい」と願っていることを公言しており、本作はそうした念願が叶ったものでもある。
    • 本来であれば、怒首領蜂にも梅本氏のアレンジBGMを搭載させてもっと完全なものになる予定だったとのこと。梅本氏が手がけたアレンジBGMは怒首領蜂最大往生のサウンドトラックに収録されている。
  • また、『EVE burst error』や『この世の果てで恋を唄う少女 YU-NO』の生みの親である菅野ひろゆき氏にもシナリオへの参加を打診していたとの事である(参考)。
    • 浅田氏は「なんとか3人で集まって作れたらいいよね」と考えていたが、結局その話は流れてしまったと言う。だからと言って、なぜシナリオ制作経験の無い放送作家を起用したのかは疑問だが。
  • 2013年5月のケイブイベントのトークショーでは、他のXbox360用ソフトの開発秘話で起きたアクシデントを面白おかしく「○○事件」と紹介していたが、今作のみ「祝!Kinect対応」と紹介されていた。
    • Kinectのことのみについて触れられ、ゲーム内容や製作時の状況には一切触れなかったため、ケイブ自身が黒歴史と考えているともとれる。