バハムート ラグーン

【ばはむーと らぐーん】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 スーパーファミコン
発売・開発元 スクウェア
発売日 1996年2月9日
定価 11,400円(税抜)
プレイ人数 1人
レーティング 【VC】CERO:B(12才以上対象)
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2009年9月29日/823Wiiポイント
【WiiU】2014年2月5日/823円(共に税込)
判定 良作
ポイント ドラゴンと一緒にお手軽SRPG
グラフィックと音楽は高水準
ヒロインを筆頭としたアクの強いキャラクター達
サラマンダーより、ずっとはやい!


物語

「ラグーン」と呼ばれる空に浮かぶ島々から成る世界「オレルス」。
その中の一つであるグランベロス帝国の皇帝サウザーは「空の制覇」を掲げ、圧倒的な軍事力を以て他国を征服しオレルスの覇者たらんとした。
それにより「神竜」と心を通じ合わせるという「ドラグナー」の血を引く国王が代々治めるカーナ王国も滅ぼされ国王は殺害、王女ヨヨも虜囚の身となってしまう。
元カーナ王国戦竜隊隊長であるビュウ(※以下、主人公とする。理由は後述)は、カーナ及び他国の残党を率いて「オレルス解放軍」を結成。グランベロスに征服された国々の解放に乗り出した……。

概要

半熟英雄シリーズ』『フロントミッションシリーズ』を作ったスクウェアがスーパーファミコン末期に送り出したマップクリア型のシミュレーションRPG。
単発作品であり、FFシリーズで大きな役割を担っていた召喚獣「バハムート」を話の主軸に据えている他、モンスターデザインにFFシリーズからの流用があったり、後に本作から逆輸入されていたりする。システム的にもFFをやや意識したものとなっており、ファイナルファンタジータクティクスに先駆けたシリーズ外伝的なものとして捉えることもできる。

序盤の目的は上記のとおり「主人公が亡国の王女をたてて悪の帝国から世界を解放する」というものだが、中盤以降は現在の世界の成り立ちと、守護竜に秘められた謎を追うことが主軸となる。
本作のシナリオを担当したのは後に『ファイナルファンタジーXIII』のディレクターも担当する事になった鳥山求氏。

特徴

  • ドラゴン育成システム
    • 戦竜隊が駆るドラゴンはアイテムを食べさせることで成長し、ステータスが一定に達すると属性を得る。得た属性によって外見も変化する。
      • ドラゴンも経験値を得ることによりレベルアップし能力も上昇する。アイテムでの成長とレベルアップの成長を合わせたものが最終的な数値になる。
    • ドラゴンはとにかくどんなアイテムでも食べる。武器でも防具でも、毒でももはや正体不明の物でも食べる。アイテムの種類によって、上昇するパラメータが変わってくる。
      • そのエサ稼ぎのため、本作の敵は必ずアイテムをドロップするようになっている。敵ごとではなくそれぞれに設定されたランクごとに落とすアイテムは決まっており、倒した属性と同じもののことが多い。ランクの高い敵は強い装備を落とすため、トドメの属性は重要となる。
    • 「賢さ」は攻撃属性の判断と、パーティーが直接戦闘に入った時の援護攻撃の頻度に影響し、「親しさ」は、命令をきくかどうか、パーティからの距離など影響する。また隠しステータスとして「性格」があり、戦闘画面に入っての直接戦闘を好むかフィールド画面での間接攻撃を好むかに影響するなどステータス以外でもそれなりにドラゴンごとの個性がある。
    • 外見にも個性的なものが多く、スタンダードな翼を持つ竜や、複数頭を持つ竜から、球根に一つ目と羽の生えたような奇妙な形状の竜や子供の落書きのような顔の竜まで。進化差分は単なる色替えも多いが、育成具合に合わせて個性的で豊富なグラフィックが用意されている。
  • パーティー編成
    • 本作では1人=1ユニットではなく、4人で1つのユニット(+ドラゴン)を組んで戦う。
      • パーティーごとに必ずドラゴン一体が追従する。シミュレーションゲームとしても部隊ごとに必ず援護キャラが付くのは珍しい。
      • ペアの人間ユニットが全滅するとドラゴンも退場する。ペアのドラゴンが倒されても人間ユニットは退場にはならないが、ほとんどの技や魔法が使えなくなるため大幅に弱体化する。
    • ドラゴンは属性値やステータスが部隊に大きな影響を持つ。例えばドラゴンの火属性がLV1ならペアの人間ユニットの火属性に対応する技や魔法もLV1となり、LV7なら同様にLV7となる。
      • フィールド上で使用可能な能力の効果は、そのパーティーの全員の能力の合計となるため、プリーストならプリースト、ウィザードならウィザードなど、同じ技を持つキャラクターと一緒に編成を組む事で、個人の上限であるLV10を最大4人=LV40で技を使う事ができる(4人仲間になるクラスの場合)。
      • ナイト、ヘビーアーマー、ライトアーマーはフィールド上に攻撃する技は持たないが、ナイトはダメージ1.5倍の「クリティカル」、ヘビーアーマーは自動防御の「デフェンス」、ライトアーマーは移動力上昇の「スプリンター」というプラス能力を持つ。
      • 「クリティカル」はSTR、「ディフェンス」はVITに依存し、(LV+2)/32の確率で発動する。3人揃えれば最大で100%発動するため特にナイトのパーティーは攻撃の要となる。この恩恵はパーティーの全員が受けられる。
      • ライトアーマーの「スプリンター」はDEXに依存し、ユニットに1人いるだけで最大で10も移動力が上昇する。3人いればフィールドの端から端まで一気に行ける場合もあり、効果が絶大なため重要視されることも多い。
    • ドラゴン自体はセミオートで行動する。
      • ドラゴンを突撃させる「いけ!」、ドラゴンを呼び寄せる「こい!」、ドラゴンを待機させる「まて!」という3種類の大まかな指示を与えることができる。
      • ドラゴンの移動範囲は無限であり、「いけ!」でパーティが到着する前に先制攻撃させることも可能。だが、この場合敵の集中攻撃には注意が必要。
      • また、セミオートゆえに勝手に地形変化させたりダメージゾーンに待機したりなどのマイナスとなる行動を取ることもある。
  • 地形変化
    • フィールド上で特定の属性を持つ攻撃を特定の地形に使用することで地形を変化させることができる。
      • 「通行に邪魔な城壁や山を雷属性で崩す」「森を火属性で焼いて燃焼中の森(とどまるとダメージ)にする」「逆に水属性で鎮火する」「川や水路を冷属性で凍らせ渡れるようにする」「また敵が渡ろうとしたら凍った道を溶かして数ターン後に溺れさせる」等。

評価点

  • スーパーファミコン最高レベルのドットグラフィック。時期の近い『ロマサガ3』や『聖剣伝説3』と比べても遜色はない。特に本作のタイトルにも含まれている神竜「バハムート」召喚時のドット絵は圧巻。FF歴代のバハムートの中で最もかっこいいという評価まである。
  • パーティ編成やドラゴン育成など独自のシステム(前述)。
  • 魅力的なキャラクター達。サブキャラは台詞は少ないながらも皆個性が強く、物語が進む度に話し掛けるのが楽しみになる。
    + このゲームの特徴的なキャラ(ドラゴン含む)
    • ビュウ
      • 主人公。元カーナ戦竜隊の隊長で、反乱軍の事実上のリーダーという扱い。金髪のイケメン。
      • スクウェアとしては珍しい無口主人公で、プレイヤーがセリフを選択して短く返答するタイプ。一部選択肢ではなかなかの毒舌を発揮。どういう性格付けになるかはプレイヤー次第。
      • ジョブはクロスナイト。特殊技能こそは無いが戦闘能力は高く、直接戦闘もマップ攻撃もこなせる。但し最終的に単体火力はナイトに劣るため、やや器用貧乏。
    • ラッシュ・トゥルース・ビッケバッケ
      • 元カーナ戦竜隊のメンバーで、ビュウの弟分トリオ。本筋にも登場し、メインキャラとして描かれている。元々3人とも戦災孤児だったところをビュウに誘われたそうな。
        • ラッシュは3人のリーダー格で、血気盛んな熱血男児。ビュウを兄貴分として尊敬している一方で、超える男になることを夢見ている。3人の中で唯一ビュウを名前で呼び捨てする。彼には物語終盤で大きな転換期を迎えることとなる展開が待ち受けている。
        • トゥルースは理知的かつ冷静、物腰柔らかな性格をしており、ラッシュのブレーキ役。ビュウのことを「隊長」と呼ぶ。とある章では地形や施設を活かした作戦を立案するといった軍師的役割もこなす。
        • ビッケバッケはマイペースかつぽっちゃりしたハラペコキャラで一種の和みキャラ。戦争が終わったら3人で穏やかに暮らすことを夢見て、キノコを売ってお金を貯めることに。また、一部チャプターのサブタイトルから、物語の語り部のような描写も。ビュウのことを「アニキ」と慕う。なおビュウの弟分になる以前はかなりの不良だったという設定。そんなこんなもあってか、物語中盤でラッシュとトゥルースは 「大人になった!」 という展開が訪れるのだが、彼はすでに 「もう大人だった!」 という衝撃の事実が発覚することになる。
      • ジョブは3人ともナイト。高性能な武具に加え火力を底上げする「クリティカル」、更に固有技も威力の高い単体攻撃を持つ。
    • ヨヨ
      • ヒロイン。詳しくは問題点一番下に
      • ジョブはワーロック→ドラグナー。ジョブチェンジするもの性質は変わらず、FF的に言えば召喚師+赤魔道師という感じである。
        派手な召喚魔法に目を奪われがちだが、対象パーティの攻撃力を一時的に1.5倍にするしろくろま「ビンゴ」の性能もかなり高い。
    • センダック
      • ヨヨの教育係で、艦長を務める老人。但し職務はほぼビュウにまかせっきり。詳しくは賛否両論点に記載
      • ジョブはヨヨと同じくワーロック。ヨヨのおこぼれ的な力で召喚魔法を使えるとか。
    • マテライト
      • 元カーナ重装兵団団長、おとめ座のO型
      • ビュウの上官的存在で反乱軍を取り仕切るポジションだが実務面はビュウに任せきりである。頑固で融通が聞かない上に傲慢な性格をしており、ラッシュのみならず多くのプレイヤーが彼の発言にヘイトを集めた(と思われる)。
      • 但し愛国心やヨヨへの忠誠は本物。ビュウにも一目置いているとのこと。
      • ジョブは彼専用の「パレスアーマー」。攻撃力と防御力は全キャラ中最強。固有技は雷属性の「インスパイア」でフィールドでの短射程攻撃の他、直接バトルでは敵単体に強烈なダメージを与えられるため、意外にも「クリティカル」持ちのナイトチームと相性がいい。
    • フレデリカ
      • 最初期から仲間になるプリーストの少女。
      • 他のゲームでいう汎用ユニット程度の存在なのだが、病弱設定や後述の欝要素に苦しむ主人公へのプロポーズ同然の発言故に一部でカルト的な人気を誇る。
        • 第一回RPG最萌トーナメントでは準優勝をとった程で、「主人公はこの娘と幸せになるべき」という声も多数。
        • 病弱の印象こそ強いが、序盤では「ビュウ!待ってたんだよ!」という元気なセリフも。ちなみに以降はさん付けである。
      • 戦闘面では、プリースト(僧侶)らしく回復担当。アンデッドには攻撃可能で、これでしか取得できないレアドロップも。
    • サラマンダー
      • ビュウの相棒ポジションともいえるドラゴン。炎属性で、初期段階では赤い鳥のような姿。
      • かなり賢く勇敢な性格で、直接戦闘を好む。イベント等でも空気が読めるお利口さんとして描かれている。とあるイベントではビュウと共に踊るシーンもあり「本当のヒロインはサラマンダー(もしくはフレデリカ)ではないのか?」という経験者も。
      • 聖属性のフェニックス、またはマスタードラゴンになると不死身という特性を得る為、育てすぎると極端にヌルゲーになってしまうことも。
    • ムニムニ
      • 初期段階で物理攻撃しか持たないドラゴン。タマネギに目玉と蝙蝠のような羽がくっ付いた姿をしており、我々の大きく抱く「ドラゴン」のイメージを粉々に破壊してくれる。
        • 但し作中でも「珍しいドラゴンもいるんだね」と言われるとおり、オレルス世界でも珍しいタイプだそうな。
      • このゲームのドラゴンは進化すると姿が変わる、というのは周知の事実であるが、こいつの場合分裂・増殖を繰り返す。いや絶対ドラゴンじゃねえだろこいつ…。Lv6でやっとまともな姿のドラゴンとなるが、今度は素性不明の何者かを背に乗せている(増殖していった小さいムニムニが合体でもして人の形にでもなったのだろうか?)。このとき暗属性ではくろりゅうきし(黒竜騎士)、聖属性ではオーディンとなり、オーディンの必殺技は勿論ざんてつけん
        • 聖属性のざんてつけんは即死、暗属性のあんこくけんは割合ダメージなので、雑魚戦は強いがボス戦に不向きという特徴がある(その他ドラゴンの聖/暗技はダメージの大小はあれど基本的に大ダメージ技*1)。
        • なおコイツの鳴き声はどう聞いても犬そのもの。色々な意味でネタに事欠かないキャラクターである。
    • パピー
      • 中盤以降に登場するドラゴンのヒナ。進化形態は聖・暗とマスターのみなものの、親にするドラゴンでグラフィックが変化する。(マップ中のドット絵に最も近いのはサラマンダー×モルテン)
      • 聖・暗でそれぞれ姿が別物になる(他ドラゴンは単なる色違い)。暗はまさかの『FF6』からヒドゥンがゲスト参戦。
    • うにうに/ブラックドラゴン
      • 変なものを食べ過ぎたドラゴンの成れの果て。形容しがたい姿をしている。ありていに言ってしまえばキモいしグロい
      • 「?(うにうに)」の数値が100になると現れる「??(いじけ)」の数値によって形態が変化。10単位で肥大化+増殖。100になるとブラックドラゴンになり、一応はかっこよくなる。(他ドラゴンの使いまわしだが…。)
      • 攻撃は無属性の「あたっく」「うにうにブレス」のみ。ブラックドラゴンはそこに「暗黒の力」が加わる。いずれも威力は高いが、失敗することが多い。
        • タッグを組んだ人間側ユニットも威力は非常に高いが失敗することが多い「うにうに」系の技に変化。プリーストは更に回復魔法が消滅するため、かなりピーキーに。召喚魔法はグラフィック的に大変なことになるので必見。
      • この姿になっても万能薬を与えればすぐ元通りになる。というか、後述のキノコを与えるとまず間違いなくうにうに化するので、避けては通れない道である。途中形態を素通りしてブラックドラゴンにならない限り相当なインパクトがあるので、ヨヨとは違った意味でトラウマになるかもしれない…。
      • グラフィックはキモいが、マップ中のドット絵は(-ω-)←こんな感じの顔で可愛い。(無論ブラックドラゴンも)
    • 正体不明/ベヒーモス
      • 「おうじょの???」を与えることで変化した文字通り正体不明のドラゴン。というか羽根の付いた人面。同アイテムを与えると20単位で進化するが、例に漏れず増える
        • 最終形態のベヒーモスはというと、ブラックドラゴンと同じく他のドラゴンの使いまわし。なんだか残念である。
      • 間接攻撃ができなくなる代わりに、ランダムで聖/暗属性のドラゴンに変身して固有技で戦う。うまくハマれば序盤から聖/暗属性のアイテムをドロップできる。
        • タッグを組んだユニット側も「?」系の技に変化。うにうにと違い失敗することがなく、プリーストも回復魔法が消えないので幾分使い易い。中でもプチデビルの専用技「れげえダンス」は強力無比。
      • 解除したい場合は「グンソーの???」を使うと元に戻る。
    • さみしいドラゴン
      • したしさを0にされたドラゴンの成れの果て。見た目は羽の生えたうにうにLv3。
      • 能力が下がるわけではないが、言うことを全く聞かなくなってしまう。ドラゴンは大切に育てよう。
  • この他、祖国を奪われ反乱軍に投じるタイチョーとグンソー、美人なお姉さん風のルキアや無邪気幼女のメロディア等、全てのキャラは個性と魅力に溢れている。
  • 台詞回しがいちいち秀逸。
    • ゲームそのものは一応シリアスなのだが、インターミッションでの会話は、どれもこれも機知に富み、皮肉が利いていたりしてクスリとくるものばかり。
      • 敵味方問わず意外な設定を持つキャラが多く見受けられるのだが、それらが開示される場面は毎回笑いを誘う。
    • シナリオ・台詞を手がけた鳥山求氏は本作が処女作であり、以後多くの同社のゲームシナリオを手がけることになる。
      • とりわけ、当初は本作の続編として企画されていた『レーシングラグーン』での個性的な台詞回しは有名である。
  • ゲームをクリアするとEX-PLAY(2周目)ができるようになる。キャラのレベル、「パピー」以外のドラゴンのレベル、アイテム、金が引き継がれるためストーリーや育成に集中できる。
    • ラスボスが召喚獣として最初から呼び出せるようになる。通常の攻撃方法の中では射程・範囲が最大であり威力も高く楽に攻略できるようになる。

賛否両論点

  • システムと戦闘バランスにはやや練り込み不足が感じられる。
    • 難易度が低い(ありていに言えばヌルゲー)ため適当に進めても特に問題なくクリアできてしまい、頭を捻って戦術を組み立て攻略するというSRPG特有の楽しみは少なめ。13章や22章など難易度が高いマップはあるものの、「寄り道」マップを利用すればいくらでもレベルを上げられるため詰む事はまず無い。
      • ただし、寄り道のひとつ「むずかしいダンジョン」は名前通り難易度が高い。初めて行けるようになった段階で進むとあっという間に倒されることも珍しくない。
    • 主人公パーティーが全員倒されることで全滅扱いになるが、それまでに得た資金・経験値・アイテムを持ち越したまま戦闘マップの初めからとなる。この「全滅プレイ」を活用すると貴重な宝箱やドロップアイテムをいくらでも増やせる。
    • ユニットの行動前に回復アイテムを無制限に使えるため、大量にドロップできるHP回復アイテム「ドラッグ」を使えばターンごとに全快にできる。後半入手ピローが増えてくるとMP回復アイテムも大量購入できるようになるため技・魔法も使い放題に近くなる。状態異常回復も同様である。本作では持ち物は共有されるため、どこにいようと回復は容易。
    • 「ある程度好きなキャラを自由に使える」「『タクティクスオウガ』や『ファイナルファンタジータクティクス』など、他の難易度が高めのSRPGを楽しむための入門編」と考えれば、低い難易度は寧ろ評価点と言えなくもない。
  • ドラゴンの育成を主軸においているものの、ドラゴンの性能そのものや育成による人間側の恩恵も調整不足。
    • 6章より手に入る各種キノコをエサとして与えれば、安価でステータスの半分以上を最大レベルにすることができてしまう。これはドラゴンの無個性化にも繋がってしまう。逆にDEXなどはこれでなければ上げにくいため、制限プレイもしにくい。
      • 安価だからといって下手にキノコで属性レベルを上げてしまうとその属性でばかり攻撃するようになり、キノコで上げられない属性のアイテムがドロップできなくなる悪循環に陥る。特に水属性が穴となりやすいため、ドラゴンは水レベルを集中的に上げると効率が良くなるが、どちらにしても無個性化に繋がる。
      • 回復属性を最大にしておけば、人間ユニットの戦闘後すぐにほぼ全快にしてくれるので容易には倒れなくなる。さらに先述のように行動前の回復アイテムも併用すると、下手をしたら1ユニットだけで簡単に攻略できてしまう。
      • いろいろな属性レベルを最大まで上げると、単体攻撃を含む多様な攻撃をするようになってしまい却って使いづらくなってしまう。使いたい攻撃の属性レベルが一番高くなるようにすればいいのだが、そうするとレベル6以降に進化できないというジレンマがある。ドラゴンがレベル6留まりだと人間キャラの能力も多くはレベル9止まりとなり、最強の聖・暗属性技も使えない(武器や召喚で代替はできる)。
      • もっとも、レベル6段階なら単体攻撃は1つないし2つ程度に抑えられるのでドロップにこだわらなくてよくなったらここで留めるのも一つの手である。マスタードラゴンまで進化させると人間・ドラゴンの能力も最大になるし、聖・暗両属性を使えるようになるため一長一短である。
    • 「エッチぼん」をエサとして与えれば、STRも安価で最大まで上げることができる。ドラゴンにはたいした恩恵はないが、ただでさえ強いナイトがクリティカルを連発するようになるので手がつけられない強さとなる。
      • 「エッチぼん」で下がった賢さは他の本類で上げられるのでセットで購入する必要がある。本類はよりみち後に毎回購入できる。
    • ドラゴンの一匹、サラマンダーは進化レベル6で聖の「フェニックス」の状態でいる、または進化レベル7の「マスタードラゴン」に進化するとHP表示が9999になり、無敵となる。時間はかかるがサラマンダーにずっと任せるだけでもクリア可能となる。
    • 賢さが最大の場合6割の確率で人間パーティーの戦闘時に援護攻撃をしてくれる(賢さは簡単に最大にすることができる)。この際MPの消費なしで攻撃を行えるため、ドラゴン単体で戦うよりも断然得になる。特に序盤はMP不足に陥りやすいので命令を「まて!」にして回復要員として運用しがちになる。
  • ドラゴンの外見はエサを与えることで変わっていくが、レベル5まではグラフィックが変化するのは「属性が増えたとき」であって属性レベルは最低でもいい。強そうな姿にするだけなら簡単にできてしまい、中身の強さと外見が比例していない。
    • 結局すぐにレベル5まで上がってしまうため多様なグラフィックの意味がなく、進化の過程を楽しめない。
    • マスタードラゴンまで成長すると最初期の外見に戻ってしまう。ただ、レベルと共に厳つく凶暴な外見になっていく上、初期の外見を「可愛い」と見るプレイヤーも多いので一概に問題点という訳ではないが。
  • 下ネタやブラックなネタがチラホラ存在する。
    • 例としてアイテムに「おうじょの???」「グンソーの???」など。「おうじょの???」はベッドからも手に入るため、何であるか想像は容易い。
      • しかも「おうじょの???」のアイテムはドラゴンのエサとして与える事が出来る。さらに与え続けるとドラゴンが特別種へと成長する(「グンソーの???」はその状態の解除アイテムでもある)。
    • 他にもモブのクルーを何人か選択肢で意図的に殺すことも可能*2。誰得。
  • クセの強いサブキャラ多数。
    • 今でいうヤンデレのような行動をとるエカテリーナ、最初の頃は仲が良かったのだがシナリオが進むにつれてどんどん仲が悪くなっていってしまうランサーの二人組など。ランサーは一応、最終章で仲直りするのだが。
    • ワーロックのセンダックに至ってはなんとガチホモである。露骨にビュウを意識した発言を連発している。
      • 挙句の果てには「ビュウのおしり…まろやか…」なんて言ってしまったりもする。しかもセンダックのキャラは頼れる兄貴風でもなければ紅顔の美少年風でもない。気弱な爺の魔法使いである。外見と内面の強烈なギャップがおよそ他に類を見ない強烈なキャラクターを作り上げている。…どの層にニーズがあるのかという疑問はともかく。
      • 一応フォローしておくとこの人物、おしり発言はともかくとして、王女など強烈な人物の多い本作においてビュウの心境を慮ってくれる好感の持てる人物である。魔法系ユニットとしても優秀。いや、いくら好人物でも台無しとも言えるが。祖国を失ってしまったショックでこうなってしまったのでは、という意見もある。
    • シナリオ後半の描写から、このような「味方キャラでも全員が聖人君子とは限らない」「敵の帝国でも悪人ばかりではない」というのは意図的な描写だと思われるが、プレイヤーは圧倒的に味方のサブキャラ達と接する時間が長いので…
    • この様に良く言えば非常に個性的で印象に残りやすい、悪く言えばものすごくクセが強いキャラが多く揃っているので、登場人物が多くなりやすいシミュレーションRPGにありがちな、まったく印象が残らないキャラクターがほぼいないと言えるのはかなり大きな魅力ともいえる。
  • 演出・人物描写の妙なねっとり感。
    • 上記の通り下ネタや黒いネタが多めだが、キャラが繰り出すそれらのネタや人間関係などに、ある種の陰湿さが漂っているものが多く見られる。エロネタもあまりカラッとしておらず、「いやらしい」という形容が当てはまるような、湿った印象のものが多い。
    • 例外的に、バルクレイ(ヘビーアーマーの青年)とアナスタシア(ウィザードの少女)のみ「最初は意見の違いで喧嘩しているものの、話が進むにつれ互いを理解し、最終的に結ばれる」王道かつ爽やかな青春モノの展開。その他のネチネチした人間関係のせいで目立たないというのもあるが…。

問題点

  • アイテムは本拠である戦艦内の店で購入することになるが、ゲームが進むにつれて販売商品は更新されていく。このため、ドラゴンの育成に必要なのに好きなアイテムを自由に入手出来ない。
    • ドラゴンの火・水属性を上げるのに最適なアイテムは序盤に売られているだけである(他の属性は最適なものが最後まで手に入る)。そのためこれらのものをドロップで稼ぐため武器は同じ属性のものを使いがちになる。
      • そうなると火・水属性武器が序盤から手に入り能力値(とりわけ攻撃力)が高いナイト系が重宝されるため、彼らばかり活躍することになりかねない。
  • 敵を倒してドロップでアイテムを手に入れる関係上、入手困難なアイテムが複数ある。
    • 各キャラの最強装備の大半は後半のボスなどの最高ランクの敵からドロップで入手することになるが、属性とドロップできるアイテムの関係を知っておかなければ入手は運次第である。逆に知っていればよりみちや全滅プレイで簡単に量産できてしまう。
    • 特に厳しいのが回復属性に分類されるアイテム類。イベント入手や宝箱や店で買える物以外は、回復魔法やアイテムで敵にトドメを刺す必要があるので、回復系でダメージを与えられるアンデッドが敵にいないと絶対に入手できない。
      • 素早さを大きく上げる防具がこれに分類されるのだが、ボスを含め4種類の敵からしかドロップを狙えず入手しづらい。これがないとパレス・ヘビーアーマーの攻撃が目に見えて当たらなくなってくる。
      • 魔法使い系の最強防具もこれに分類されており量産するには「むずかしいダンジョン」に行くしかない(ただしやり方さえ分かっていれば全滅プレイで容易に量産可能)。ただ魔法使い系は前線に出す機会が少ないので、なくてもあまり問題はない。
    • 暗属性も厳しい。通常のプレイではこの攻撃手段を初めて得るのは終盤さしかかりぐらいに手に入る召喚によるものだが、説明に暗属性と書いてないので気付きにくい。聖属性技が優先されやすいシステム上、クリアまで暗属性技が手に入らないこともざらにある。一応序盤からアイテムによる暗属性攻撃でドロップは狙えるが威力も弱く、隠し要素に近い。
      • 一方で、2周目ではラスボス召喚によりこの属性のアイテムばかり揃うという逆転現象が起こりやすい。
  • 序章だけ参戦するが、ある手順を踏まないと仲間に入らないキャラがいる。しかし再加入させる条件が分かりにくい。
    • 「ある街で、話しかけるとストーリーが進む人物と話す前に特定の数人に話しかけた後、木の下にいる女性に話しかける」必要があり、初見で再会出来ない人が続出。
      • 要するに隠しキャラなのだが、ファミ通の攻略本や公式ファンブックにすら記載されていなかった。
    • そのキャラは上記「スプリンター」持ちのライトアーマーなので、仲間にするのとしないのでは攻略の快適度が大幅に変わる(難易度はそこまで変わらないが)。
    • また、特定章で物陰に隠れているところを話しかけないと仲間にならないアサシンコンビもいるが、こちらは簡単に発見できるものの大して強いわけではない。

メインヒロインに関する問題点

  • 本作のメインヒロインであるヨヨの言動には心を折られたプレイヤーも多い。
    • 演出や人物描写のアクが、このメインヒロインに極限まで濃縮されており、その点を本作最大の問題点として語る人もいる。このヨヨを発端として「スクウェア3大悪女」なる言葉まで生み出され、今ではゲーム内容以上に有名になってしまっている。
+ 以下、ヨヨに関する詳細(シナリオ展開のネタバレあり)
  • 物語のメインヒロインでありながら、冒頭で恋仲だった主人公・ビュウから敵の将軍パルパレオスへと鞍替えしてしまい、そのまま関係が戻ることなく終わってしまう。
    • それだけでもつらいが、さらにヨヨ主観での心情の変化や、二人の恋人になった後の姿も描写されている為に、他の男に乗り換えた元恋人の一方的な思いとイチャイチャを見せつけられるという、プレイヤーへの嫌がらせにもほどがある描写が続くのである。
    • 捕まって不安な状況で優しくしてくれたパルパレオスに好意を抱く……まではともかく、ほとんど惚れる描写もないまま速攻でビュウを過去の男にしてしまう。
      • パルパレオスのドラゴンに乗せられた際に「サラマンダーより、ずっとはやい!!」*3(ようは「ビュウよりずっと素敵!」)と言い出す。この発言の前にビュウがヨヨをサラマンダーに乗せた際に「サラマンダー、とってもはやいね!」という台詞があった後にこれである。
      • そのまま、以前ビュウとヨヨが訪れた教会に到着すると、既にビュウの事を過去の男扱いして、「ううん……思い出の場所なんかじゃない。だって私達……これから始まるんですもの」の台詞。
    • その「思い出の教会」をパルパレオス一人で魔物から守っていたのをきっかけにビュウ達と合流するのだが、そこから先は、ビュウへの冷たい言葉とパルパレオスとのイチャイチャ描写が続く。
      • 合流時の台詞からして、傷ついたパルパレオスを指して「おねがいビュウ……私の大切な人なの……」であり、とどめに「ビュウ……今までありがとう。でも私、子供の頃にはもう戻れないの……楽しかったあの頃に……でもきっとそれはいい事なのビュウにとっても私にとっても……」と、「ビュウにとっても」と勝手に自己完結までしている。
      • 基地内の二人の個室へ入ると、パルパレオスが慌てて駆けつけ、非常によそよそしい台詞を吐く。ちなみにヨヨがいる場所はベッド
      • 他の人から、夜にヨヨの部屋から苦しそうな声が聞こえてくるという話も聞ける。
      • ヨヨが死を覚悟し、皆に別れの言葉を放つ場面で、ビュウに向ける台詞は「みんな」宛ての台詞であり、最後が「ビュウ、ドラゴンのエサやり忘れないでね……」という余りにも他人行儀な物。
    • これらからヨヨについては見限ったプレイヤーも多いが、物語のラストにはヨヨの自虐的な台詞が出てくる。
      • 「私、ビュウには嫌われてる……私がいる事でビュウを嫌な気分にさせてしまう……それは判っているの……でも……貴方はやっぱりわたしの大切な人なの!」
      • ここで「一応反省していたのか」と評価を改める人もいれば、「何を今さら」とさらに嫌悪感を高める人もいたりと評価は分かれる。
    • 実はキャラクター達も少しずつだが確実にヨヨに対して愛想を尽かしていく描写がされている。
      • パルパレオスが加入した際にそれは爆発し、忠臣であるマテライトですら見る影もなく覇気を失い、ヨヨに憧れを抱いていた騎士達は露骨に失望し、自軍全体が下手すれば空中分解するレベルの厭戦気分に支配された。
  • ヨヨに加え、恋仲になるパルパレオスを嫌う声も多い。
    • 人の心の機微に疎い朴訥な軍人であり、彼なりに仲間に溶け込もうと努力はしているのだが、ヨヨ以外に対して空気を読まない言動を多発する。
      • 解放軍に参加した直後から場を仕切ろうとする。
      • ふられた直後のビュウに対し「ヨヨのことは私に任せてくれ!」とのたまう。
      • 所構わずヨヨとイチャつき、時にはベッドの中から飛び出してくる(なおこの後にタンスを調べると「タンスのアレ」の数が減っている)。ラスボスを倒し、その報告に皆が歓喜している時でさえ離れた場所でイチャイチャしている。
    • だが、エンディングでは数奇な運命が待っている。
      + EDのネタバレあり
      • 過去に彼を嫌っていた解放軍の重鎮に「死んで取れる責任などないんじゃ」と言い含められていたにもかかわらず、復讐に燃える民衆に襲われた際に甘んじて死を受け入れる
        • 彼なりの責任の取り方には賛否が分かれている。
  • ゲームシステム的な部分でも上記の問題を後押しする要素がある。
    • 本作には(ヨヨについても含め)色々な選択肢はあるものの、メインストーリーには分岐などは一切なく、どうやってもこの展開を避ける事は出来ない。
      • 「ヨヨの暗殺を依頼する」等は本気で成功を願ったプレイヤーもいただろう(ちなみにこれは上述のアサシン二人を仲間にするための依頼の一つ。一周目ならともかく二周目及びEX-PLAYの際にこの依頼で彼らを引き入れたプレイヤーはかなりの数に及ぶのではないかと思われる)。
    • ビュウ(主人公)、ヨヨ(ヒロイン)、ドラゴン達と自軍の旗艦のみが名前変更可能なシステムになっており、主人公とヒロインに自分の名前と好きな女の子の名前を入れた人ほどきつくなるという結果に。
      • ゲーム冒頭でビッケバッケが教えてくれる「ドラゴン人気の名前ベスト4」の4位が「好きな女の子の名前」になっている。
        ダンスパーティのシーンでビュウと踊るのも他でもないサラマンダーである。
      • 暗殺の選択肢といい、これらの描写といい、製作者は2周目にはプレイヤーがヨヨに嫌悪感を抱いていることを想定していたようである。

総評

スーパーファミコン末期に「ドラゴン育成」という斬新な要素を盛り込んだ意欲作。

「SRPGとしてはヌルゲーすぎてやりごたえがない」という声もあるが、秀逸なシナリオ、気分を高揚させる質の高いBGM、高いレベルに纏まっているグラフィックなどそれを補ってあまりある魅力を持つゲームである。

また、名作には違いないのだが、ヨヨを始とするクセの強すぎる強烈なキャラクター達が織り成す世界は多くのファンを(好悪両面で)惹き付けた。別の意味でもプレイヤーに強烈な印象を残す事となった奇妙な作品である。


余談

  • ヨヨに関してはインターネットの普及で悪女ネタが目立って広まった。
    • 既に説明されているとおり、元々強烈なキャラクターでプレイヤーに印象付けられているキャラだけに、本作の話題を出すとまずヨヨの名前が上がってしまうのである。結果、ゲームを知らない人にもヨヨに関するネタだけが広がっていってしまった。
      • ただ、(本稿でも散々と記述しておいてではあるが)ヨヨ自体は作中の一要素でしかなく、問題の象徴であっても本作の象徴そのものではない事には留意してもらいたい。又、余りにも叩かれ過ぎたが故に、それに反発しての擁護意見も少なからず上がっている事も確かである。そもそも本作のシナリオが高い評価を得ているのはこのヨヨの要素も含めてのことであり、単なる批判点ではないことには留意する必要がある*4
  • 主人公ビュウはヨヨに関連して「不幸主人公」代表格とも言われるが、これも意見が分かれている。
    • 彼が不幸なのはヨヨに関する恋愛面のみで、役職では騎士団隊長→反乱軍の事実的なリーダー、人間関係でもほぼ全てのユニットやクルー、ドラゴン達にも慕われており、男性で唯一女性部屋に入ることを許されている。フレデリカからは告白とも取れる言葉を受け取っているほど。
      各国を帝国領から次々と解放し、成り行きとはいえ神竜達の世界も救うことになる。その活躍はストーリー中では誰でも知っていることになる。
    • 上記の通り、人間・戦士としては間違いなく稀代の英雄レベル。これだけ恵まれているにもかかわらず、ヨヨがらみの一点で「不幸主人公」と決め付けられるかは一概に断定できない。
      • そもそもビュウのセリフが選択肢以外皆無なことや、細かい年齢設定や経過年数もわかっておらず「ビュウがヨヨをどう思っていたか」ということはゲーム中一切語られていない。ヨヨはビュウのことを後ろめたく思っており、クルーや後輩ナイト達は気を遣っているようだが…。
      • エンディング後の展開では(ネタバレのため詳しくは述べられないが)元の生活には戻れなくなったとも取れる描写や、ドラゴンの赤ちゃんにまつわるイベント等の点から、ヨヨは一切関係なく「不幸主人公」という意見もあるにはある。欝展開や後味の悪い展開では無いのでご安心を。
    • 周りの数多くの人物から慕われ、女性陣も好意を寄せている人物も多く実力も確か。それにもかかわらず本命 (あんな女本命なんかじゃねーよ!という方は多数だろうが) にはフラれるという、ギャルゲーのライバルキャラの様な人物という、従来とは一線を画すまったく新しい主人公だったのかもしれない…。
      • 加えて上述のように当時のスクウェア作品には珍しく、選択肢以外では言葉を発さないメガテンやドラクエのような主人公に近いキャラクターであったので自分を投影しやすく、またヨヨに好意を寄せている女子の名前を入れてしまったという被害者も少なくないと思われるので、ギャルゲーのライバルになった様な気分を味あわせてくれるといった意味でもまったく新しい主人公だったのかもしれない…。
  • アスペクト(ファミ通)から攻略本「バハムート ラグーン 公式ガイドブック」が発売されているが、ミスがかなり多いので注意。特に大きなミスは、敵味方双方使用可能で本作の回復魔法として代表的なものである「ホワイドラッグ」という魔法が、最初から最後まで延々と「ホワイドラッグ」となっているところだろう。
  • のちに、合併しスクウェア・エニックスとなった同社が、『ドラゴンを駆る亡国の王子が悪の帝国と戦うアクションRPG』なるやけにデジャビュを感じさせる作品を放ったのは、偶然とはいえ(元々はエニックス側で企画・発売予定だった)奇遇なものがある。
    • 最も作風は全然違っており、同じ鬱ゲー扱いされても鬱の度合いや方向はまるで異なるが。
  • 「バハムート"ド"ラグーン」と間違われる事が多い。「ドラグーン」は「竜騎兵」、「ラグーン」は「潟」という意味である。
    • 「潟」とは、おもに海から切り離されてできた湖や沼のことだが、サンゴ礁に囲まれた海域「礁湖」もこう呼ぶ。本作のラグーンはイメージ的には後者に近い。
  • 2009年にニンテンドーDSで『ブラッド オブ バハムート』という作品が発売されている。
    • 続編というわけではないが、一部設定が共通している。本作からの小ネタもある。
    • 他にも続編の企画はあったのだが……。
  • 隠しキャラとして『ファイナルファンタジーVI』に登場した「プレゼンター」にそっくりなモンスター「プレゼンチャー」が存在。
    • 特定の章の特定座標の建物を破壊すると登場する。見た目や名前の通り、強さの割にアイテムランクが高く設定されており、狙った属性で撃破できれば序盤から強力な装備を入手出来る。
    • 他にも上記のヒドゥンなど、FF6からいくつかグラフィックが流用されている。
  • かつてはWiiやWii Uにおけるバーチャルコンソール(VC)にて配信されていた。

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最終更新:2023年07月19日 22:31

*1 例外的にラストギガンテス(ツインヘッド)の聖技「デスザアンデッド」は名前の通りアンデッドを即死させる副効果がついた大ダメージ技。ちなみにエフェクトはどう見ても回復技。アンデッドを回復魔法で倒す時は似た様な絵面になるから気にするなということかもしれない。まあアンデッド以外の敵にも回復技の様なエフェクトでダメージが当たるので、その辺りは妙な感じではあるが

*2 墓が増えるだけでそこらのクルーがいなくなるわけではない。

*3 「サラマンダーよりはやーい」「さらまんだーより、はっやーい!」などと間違えられることが多い。(恐らく声優ラジオの影響もあると思われる。)

*4 前述の通り、ビュウに関することを除いてもヨヨ(とパルパレオス)の言動や行動は非常に身勝手でしかもそれを本人たちは気づいていないという具合だが、それでもヨヨを持ち上げるような不自然な展開ではなく、仲間が露骨に失望していき、覇気を失い、自軍全体が厭戦気分に包まれていくという現実的かつドライな展開になっていく。好悪はともかくきちんと筋の通った展開であり、ヨヨは嫌いでもこの生々しい展開は嫌いじゃないというプレイヤーは結構多い