ごきんじょ冒険隊

【ごきんじょぼうけんたい】

ジャンル 育成型シミュレーションRPG
高解像度で見る
対応機種 スーパーファミコン
メディア 20MbitROMカートリッジ
発売元 パイオニアLDC
開発元 アイ・ティー・エル
発売日 1996年5月24日
定価 7,980円
判定 なし
ポイント 意欲的で独創的なシステム
良質なBGM
純粋な子供向けと思いきやちょっぴりカオスで危険なネタ多し
アイテム売買関連に多数問題あり
かわいいだけに収まらない何か


概要

アイ・ティー・エル開発、パイオニアLDC発売のSFC末期のRPG。黒田洋介氏がシナリオ、須藤真澄氏がキャラクターデザインを担当している。
幼稚園児を主人公とした現代日本が舞台のRPGで、一般的なRPGとは趣の異なる独特なシステムとユニークなシナリオで知名度は低いながらもコアなファンを獲得した。


ストーリー

舞台は1996年のある街。
…幼稚園年長の女の子「まなちゃん」がある日、偶然見えてしまった"謎の神様"と出会ったときから、ご近所様を巻き込んだ大冒険が始まる。


特徴

  • 他のRPGには見られない独特の成長方式を取っている。
    • 本ゲームではいくら敵を倒しても経験値やお金は手に入らず、キャラの成長は全て 「幼稚園でのお勉強」によって促される という、育成シミュレーションのような独特なシステムとなっている。 どのような成長のさせ方を取るかによって、主人公であるまなが様々な成長を見せていく。ごきんじょ冒険隊が活躍する期間は4~9月までである。
  • 軍資金もとい「おこづかい」は母から毎週1回ずつ貰えるものや、アイテムを売却するなどして調達していく事になる。
  • 毎週日曜日が本編となっている。日ごとにサブタイトルもあり*1、1つの1話完結型、2クール分のテレビアニメ作品のような形を成している。それを主人公の分身であるまなを見守っていくという点で、本作の大きな特徴の1つであるといえよう。
  • 戦闘パートも、いくつか特徴がある。
    • エンカウントはシンボルエンカウント制だが、後述のロレンスの移動用特技を使うことで回避できる。
    • パーティーメンバーは3人。主人公のまなが固定で残り2人は基本的に任意で選択できるが、イベントによっては例外もある。
    • 一緒にいる猫・ゆず(以下、「ゆず」と記す)が攻撃したり、体力回復などのサポートをしてくれる
    • 特殊なシステムとして「説得」システムがあり、友達になるよう説得して戦闘を回避できる。たまにアイテムをくれることもある。なお、説得成功のしやすさもおべんきょうパートで上げた、あるステータスに依存する。
    • 「ひっさつ」はいわゆる特技で、HPを消費して発動する(作中で「使うと疲れちゃう」という記述がある)。…というのも、本作はMPの概念もない。HP量と相談しつつ、説得と合わせて適切に行動を選択する必要がある、ということになる。
      • ただしHPは戦闘終了ごとに全回復する。
      • なお技は最大HPが当該技の消費HPの2倍になったところで習得する。
    • また、戦闘における重要な要素として「フォーメーション」が存在する。隊列を変えることで攻撃力、防御力等が変わる様になっており、隊列の変え方によっては有利になったり、不利になったりする。
      またこの「フォーメーション」は移動中にも使え、パーティキャラの1人を先頭に移動することで各々の持つ個性的な「移動用の特技」を使える。
    • 戦闘では『新桃太郎伝説』や『ペルソナQ』などと同様、主人公であるまなのHPが0になったところで即敗北となる。他のパーティーメンバーのHPが0になった場合はアイテムで復帰可能。
  • 戦闘(イベント戦以外)で敗北すると救済システムとして、やわらパパとの「特訓」を課される。この時まなの戦闘ステータスの一つを上げることが出来る。

ゲームの流れ

  • ゲーム本編は、キャラクターの育成・強化を行う「おべんきょうパート」と、冒険を行うメインの「RPGパート」の2つから構成されており、これらが交互に切り替わりながらゲームが進行していく。
    ゲーム自体は1週間単位で進行していくようになっており、「月~土曜日」がおべんきょうパート、「日曜日」がRPGパートとなる。
    • 「おべんきょうパート」では「おはなし」「おゆうぎ」「おひるね」「こうさく」「たいそう」のうちどれか2つの科目を選んでいく。
      その際に誰と勉強するか、どんなアシストアイテムを使うかといったものを選ぶことも出来る。科目ごとに上がるステータスは異なる。
    • "おべんきょう"に成功するとステータスが大きく上がったりする。またステータスの上がり方によってイベント分岐や冒険に加わる仲間の変化などの、ゲームの根幹に関わる大きな変化が発生する。
    • 最後の月である9月を終えればゲームクリア、エンディングへ移行する。
  • クリア後のセーブデータを選択することでいわゆる「強くてニューゲーム」に相当する、おべんきょうパートでのステータスの上昇幅が2倍になる「V-MAXモード」を選択できる。
    • ただ強くなるだけではなく、通常モードで上げきれなかったステータスが底上げされることにより、1周目では見ることの出来なかったイベントの数々を拝める。「V-MAXモード」でないと発生が厳しいイベントもある。

キャラ紹介

+ 詳細

ごきんじょ冒険隊

  • まな(名前変更可能)
    • 本作のヒロイン(主人公)。銀座の大通りに住む幼稚園年長の女の子。本名は「斉藤まな」。黒髪のおかっぱ型。両親と兄がおり、猫と金魚を飼っている。
      神様から貰ったペンダントを頼りに仲間を集めて「ごきんじょ冒険隊」を結成し、ごきんじょの平和を守るために元気に走り回っている。
      とても明るい性格で、正義感が強く行動力がある。兄の友達であるひろしに恋心を抱いており、そのときめきは日によって変わる。
      戦闘では攻撃・回復ともに優れた技を多く習得する。中でもよいこホームランは屈指の強さだ。
      • プレイヤーの分身と言う位置づけなのか、一部イベントや戦闘を除きほとんど喋らない。
    • 移動用の特技は「ダッシュ」(フィールドの高速移動)。
  • シクシク(名前変更可能)
    • マンションに住んでいる。まなの最初のお友達となる、やや肥満型の幼稚園年長の男の子。茶髪。
      気が弱く泣き虫で、物語序盤ではいつもななこにいじめられていたが、話が進むにつれ泣かないと誓うようになるなど芯の強い子に成長していく。まなに好意を抱いているらしい。
      戦闘では励まして他人のHPを回復させたり、攻撃力や防御力を上げるなどサポート的役割を担ってくれる。泣き声を武器にして攻撃することもある。なお、自宅にペットのワニがいる。
    • 移動用の特技は「ダンジョン脱出」(特定のダンジョンにて一発で入り口に戻れる)。
  • やわら(名前変更可能)
    • まなの家の近くにある貧乏な道場に住む、師範の娘。茶髪を前でちょんと結わいている。モデルは言うまでもなく。園児でありながら大人顔負けの力を発揮する。
      性格も家柄の影響か気が強いが、実はかなりの美少女で、一度だけ子役歌手に変装した事がある。
      戦闘ではその有り余るパワーでガンガン敵を蹴散らしていく完全な攻撃型。HPも高く頼れる。イベントの分岐によっては仲間にならない。
    • 移動用の特技は「ドスコイ」(小さな岩などの障害物を押して動かすことができる)。
  • ドクター(名前変更可能)
    • マンションに住んでいる女の子。金髪を2つの三つ編みにし、メガネをかけている。頭が非常に良く、園児でありながら1人暮らし*2をしている。
      メカの知識に長け、戦闘でも多数のメカを用いて様々な攻撃を行う。成長するとなんと、ICBMをブッ放し始める。どんな園児だ。イベントの分岐によっては仲間にならない。
    • 移動用の特技は「フックロープ」(杭のある場所で使うと川や谷などを乗り越えられる)。
  • ロレンス(名前変更可能)
    • ある日突然まなの家の近くに引っ越してきた、金髪の男の子。本名がロレンス・F・さがみおおのであることから、ハーフであると思われる。性格がいろいろと変。やわらに好意があるらしい。
      戦闘では様々な状態異常にする攻撃を放つ。
    • 移動用の特技は「ロレンスカー」(乗っている間は敵とエンカウントしない車を呼び出す。ただし任意で曲がることは出来ず壁にぶつかると消える)。
  • ななこ
    • まなと同じクラスの、大企業ワタベグループの社長の娘。ピンク髪のロングヘアにリボンをつけている。高飛車でかなり性格が悪く、シクシクをいじめていたところをまなに邪魔されたためにまなに対して嫌がらせをするようになる。
      ライバルキャラ敵位置づけの存在だが、あるイベントをきっかけにごきんじょ冒険隊の仲間に加わる。
      幼稚園では成績がかなり優秀で、パーティキャラの中では唯一、彼女のみ授業が100%成功する。
      戦闘ではメカを用いたり、「ななこたい」に応援してもらったり、パンチやキックで攻撃するなどかなりハチャメチャな戦い方をする。
    • 移動用の特技は「ダッシュ」(まなと同じ)。

その他キャラ

  • ゆず(名前変更可能)
    • まなの飼っている猫。戦闘で一緒に戦ってくれるだけでなく、物語のナレーターの役割も果たしている。
    • モデルはキャラデザインを担当した須藤氏が当時飼っていた猫*3
  • 金魚
    • まなの飼っている金魚。「さん」付けで呼ばれることが多い。えさを毎回あげていないと元気が無くなり、最終的に消滅してしまう。頑張ってあげ続けていると…?
  • まどかママ
    • まなの母。時に厳しく、時に優しく、そして時に半端でない機動力と行動力で(後述)、まなの冒険を見守っている。絵本作家をやっている。
  • かおるパパ
    • まなの父。ゲーム雑誌の編集部に所属しており、いつも残業続きで疲れている。
  • しゅん
    • まなの兄。口は悪いのだが、たまにやさしい一面も見せる。TVゲームが大好き。友達にひろしがいる。
  • 神様
    • ある日、まなが偶然見つけてしまった老人の神様。彼と会ったときからまなの冒険が始まった。パーティー編成をしたり、冒険の記録をセーブしてくれる。ただし本人曰く「わすれっぽい」のでセーブは上書きセーブしかできない。
  • ゴジリン
    • ジャイア○ライクのガキ大将。こころに好意を抱いているが、素直になれず苛めていた。
  • カジオ
    • ゴジリンのお供。性格は悪く悪口が多い。某有名RPGのラスボスっぽい名前だが全く関係ない。
  • こころ
    • ツインテールの少女。非常に内気で、言葉もあまり喋らない。家がかなり貧乏で、父はすでに他界してしまっている。
  • ナッキー先生
    • まなの通う幼稚園の保母さん。明るく行動力がある。可愛いビジュアルとは裏腹に、勉強には並々ならぬ闘志を燃やしているようだ。
      「・・あなたたちはくさったミカンじゃないのよ!」
  • ひろし
    • しゅんの友達。まなが好意を示している相手。
  • サッカー仮面J
    • まながピンチに陥ったとき、現れる謎の男。戦闘では頼れるアシストキャラとして活躍する。
  • レポ太
    • ごきんじょでおこるいろいろな事件をレポートしている男の子。冒険に行き詰まったときは彼を訪ねれば、ヒントが聞けるかも・・?

評価点

  • 独特なゲームデザイン・世界観
    • 「子供の目線から見た町内のご近所」という世界観と、RPGとしては独自性の高い新要素がうまく融合しており、一般的なRPGの枠に留まらない独特なゲーム性を構築している。
      カラーが子供向けとはいえ、シナリオ面も決して子供だましのような陳腐なものではなく、身近な世界を舞台にしつつ並みのRPGに引けを取らない冒険のスケール感を味わわせてくれる。
      シナリオ展開もコミカルかつかなりカオスでぶっ飛んだテイストを内包しており、子供向けと思ってると驚くこと請け合いである。
    • イベント分岐によって展開が異なるという周回プレイを促しやすい作りになっているため、飽きずに何度でも楽しめる。
  • キャラクターの移動速度が速く、全体のテンポが良い
    • まなのダッシュを使えば更にスムーズに移動できる。
  • 個性的でかわいらしいキャラ達
    • それぞれの性格がはっきり過ぎるくらい明確に決まっており、とっつきやすい。
    • キャラクター達の仕草もかわいらしく、まなのダッシュで壁に激突すると平たくなって倒れ、ひょいっと起きる、一緒にいるゆずがどこかの屋根に走って行って、暫くしてお金かアイテムを拾って戻ってきたり…と、細かい演出も一役買っている。
  • とにかく、メッセージの量が尋常でなく多い。
    • 時期や条件によってメッセージが変わる住民はもちろん、建物内のそこらへんの家具や、小さい看板等々、細かい部分にまでメッセージが仕込まれているため、隅々まで探索したくなること請け合いである。
      このような形でプレイヤーの好奇心や探究心をくすぐってくれるあたりも、子供を主人公にしたRPGらしい味付けといえる。
    • さらには要所要所で現れる雑魚敵、ボス敵にまでメッセージがある。
  • 戦闘は敵の体力は全体的に低めで、ダラダラとした長期戦になったりする事はあまり無い。
  • おこづかいは入手が限られている分、アイテムの取捨選択の余地を与えてくれており、行き当たりばったりな買い物は出来ないようになっている。
    • 主人公のママもおこづかいをあげる際に「汗水流して働いた大切なお金なんだから」と言及しており、納得がいく。
  • 森彰彦氏によるクオリティ高いBGM
    • バリエーションに富んでおり、数も多い。あまり長居しない場所でもかなり凝って作られている。パートごとの掛け合いが積極的な曲が多く、うまく織り交ざっている。OPも必聴だ。
      • 中でも通常戦闘曲は、子供向けとは思えないジャズ風の曲に転調を含めた多数の展開を施されており、動画サイトでも屈指の人気曲となっている。

問題点

  • 色々な建物があるが、どれがどこにあるかを示す「地図」のようなものが無い。
    • マッピングをすればなんとかなる点ではあるが。
  • 一部完全ノーヒントのイベントがある。レポ太仕事しろ。
  • 今となってはあまり気にはならないが、設定項目があるのに「モノラル」に出来ない。
    • モノラルを選んでも出力はステレオのままである。モノのテレビを使っている場合は音楽を完全に聴くことができない。
      曲のクオリティがいいだけにもったいない。
  • メニューのアイテム一覧ではアイテムの説明を見られるが、店で物を買うときは見られないため、新しいものを買うときに不便。
    • 所持金の獲得が限られている本作ではより致命的である。
    • 購入前にセーブ→買って説明見る→リセットという手もあるが、どの店もセーブ場所である空き地から遠い位置にあるためかなり面倒。
    • アイテムは複数個一気に売買は出来ない。物々交換の場合も同様。
    • 売るときも一部の店でしか出来ず、1こずつ売る→用があるという→売りに来た→1こづつ・・ を繰り返さないといけない。
      同じものを売り続ける場合にも煩わしい仕様となっている。
  • お勉強を成功させた時と失敗した時の差が大差なく、微妙。
    • 一応全員お勉強を成功させた時のみ上昇するステータス項目もあるので成功が全く無意味というわけではないが。
  • 戦闘パートも、少々であるが問題はある。
    • 戦闘開始までが長い。敵の数が多いほど色々なメッセージをAでスキップしなければならない。
    • 戦闘時もページ送りが全手動なのが痛い。
    • ゲームバランスに関しては、一部敵が極端に強かったり、1人だけなのにアシストキャラによって身動き取れなかったり、育て方によってはまな無双になったりと、微妙な所はある。
    • まなの必殺技「がんばって」の説明で、実際にはHP80回復なのに「200回復する」という誤植がある。またこの技は消費HP100の為、まなは実質回復になっていない。
  • 「説得」は失敗すると反撃をもろに受けてしまうため、「戦闘の回避」に使いにくい。
    「逃げる」と仕様が似ているせいか、説得でしか手に入らないアイテム入手ぐらいしか使い道がなくなってしまっている。
  • 装備品の1つ、「リピートお守り*4」が異様に強く、バランスブレイカー級。リピートお守り+よいこホームランのコンボは全ての敵を震え上がらせる。
    • ただし、どうしてもクリアできない場合の救済策とも取れる。
  • 資金はたった9999円までしか持てないという諭吉涙目仕様。
    • 幼稚園児なので大金は持たせてはならぬと思えばリアリティはあるのだろうが、やりくりに苦労する。
      • ただ店売り品は最高でも1000円*5とそこまで高額な品はなく、また敵の確定ドロップ品(種類は種族によって異なる)を用いた資金稼ぎが序盤から容易にできるので金策にはそこまで苦労しない。
  • 自動販売機の提示額はピクニック先を除きほぼ誤植。実際には30円ほど安い。

総評

問題点は多少あるものの、沢山の独創的なシステム・ごきんじょを彩る可愛くて楽しいキャラクター達・完成度の高いBGM・テレビアニメのようなイベント構成と、様々な要素が織り交ざって1つのゲームとして成立している、紛れも無い意欲作。

成長システムが既存のRPGと全く異なる点や、発売した頃には既にSFCからN64に話題が移っていたこともあり販売本数はあまり振るわず、N64の影に隠れてしまっていた。
しかしそれゆえに一部のファンから熱狂的な支持を受けていることも事実であり、現役ハードやバーチャルコンソールでの復活を望まれているほどである。まさに知る人ぞ知る作品であろう。



余談

  • MOTHERシリーズをプレイ済みの人ならうすうす気づけるだろうが、本作は2年前に発売された『MOTHER2 ギーグの逆襲』のオマージュともとれる箇所がいくつかある。
    • 現代を舞台にした世界観で子供を主人公に据えた点は勿論、セーブデータセレクト、装備品の下取り、ナナメ移動、終盤の展開…等。上述の「色々なところにメッセージ」もその1つである。
    • ちなみにキャラデザ担当の須藤氏は同時期に『コミックゲーメスト』内で持っていたゲームレビューの連載内で『MOTHER2』について「この世の中で、一番好きなゲーム」と絶賛している。
      • 近年の著作ではゲームの話題に触れることがめっきりなくなってしまった須藤氏だが、MOTHERに関しては2020年に発売されたMOTHERシリーズをテーマにしたトリビュートコミック「Pollyanna」にも寄稿していて並々ならぬ愛が窺える。
  • 主人公の母親、まどかママは各章の終わりに迎えに来てくれるのだが、その神出鬼没っぷりが異常。子を思う母の執念…とかいうレベルではない。
    前述の通り絵本作家なのだがこんな有様なので編集者が毎回仕事をしているか心配するほどである。ママ仕事し…てあげてください。
  • 須藤氏本人による漫画版がゲーム発売に前後して『まんがくらぶ』内で連載されており、後に単行本化もされている。キャラクターはゲーム版とは少し性格が異なっており、ロレンスの出番が無かったりななこが転入生として登場したりするなど展開も異なっている。
  • 主人公のまなとまどかママ、神様は須藤氏が92年から94年にかけて連載していた漫画「アクアリウム」からスターシステムで登場しているキャラクターである。
    • 本作では終始幼稚園児のまなだがこちらの同じ見た目の主人公、斉藤杢子は幼稚園から進学、就職、結婚までが描かれるので、まなのその後のifを見たい人にはある意味必見。ちなみにまどかママの原案のキャラクターの鎮香は、杢子の叔母の美大生で後に絵本作家になるという設定。
  • 混乱した時と、やわらの専用装備である「なるみのおまもり」のフリーダムっぷりがカオス。他のゲームにも負けず劣らずなので必見だ。中にはちょっとHなのもある。
  • ゲーム内のとある場所に本ゲームの開発室らしき建物がある。そこでは、シナリオ担当の黒田氏と戦える。
    • 攻撃力や防御力が非常に高いがHPはかなり低く、倒すと便利なアイテムをいくらでもくれる。
    • ただし開発室内に入るためには「ゲームの流れ」の項で述べた「V-MAXモード」でのプレイが実質必須となる。
  • 製品版は10月でエンディングとなり終了してしまうが、本来は3月の卒園までの物語が描かれる予定だった。没データには10月以降のイベントで使用される予定だったテキストやアイテムのデータがいくつか存在する。
    • この事は開発側にとっても相当苦渋の決断だったらしく、制作に携わっていたスタジオオルフェの現社長の千葉智宏氏がブログで回顧している。
  • ナッキー先生はあるイベントで一時的に仲間になるが、彼女は走るモーションの間だけ体操服姿になる。魔法少女もビックリの早着替えだ。
  • 右に移動中に左ボタンを入力すると、ムーンウォークする。下を押しながら上を押したり、人との話が終わってから斜め後ろに押しっぱなしにしても同様の動きをする。ダッシュしながらでも可能。
  • 出荷本数が少なく、1万を越えるくらいの中古価格となっているので入手困難である。
  • 本作と同じ1996年に同じくパイオニアLDCより発売された須藤氏のCD-ROM画集『バザール 須藤真澄の世界』に本作のプロモーションビデオが収録されている。
    + 参考動画
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最終更新:2023年12月16日 16:55

*1 サブタイトルは作中では語られないもののエンディング後に見ることができ、その際にそのセーブデータでどの話が発生したかも分かるようになっている。

*2 ペットがいるので厳密には違うが

*3 須藤氏による飼育エッセイ漫画が複数発表されており、また須藤氏の他の作品にも何度となく登場している。

*4 技を使った際にその技が2回発動する効果がある。消費HPは1回分。

*5 防具だが、それより強力な品がイベントなどで容易に手に入るので買わなくて済むことも多い。