エルファリア

【えるふぁりあ】

ジャンル RPG

対応機種 スーパーファミコン
メディア 8MbitROMカートリッジ
発売元 ハドソン
発売日 1993年1月3日
定価 9,975円
判定 なし
ポイント とにかくシステムのクセが強い
ストーリーの良さ等評価点あり


概要

  • 田舎町で暮らす主人公の元にある日突然謎のエルフの少女が現れ、更に近隣の王国の兵士が町に助けを求めに来ることで、旅に出ることを決意する、といったオーソドックスな物語のRPG。
  • 基本的にはモンスターに占領された町や砦などを一つ一つ開放していき、その国の城に住むボスを倒せば一章クリアして次の章へ進む。
  • 町や砦内では、一般的なRPG同様の操作とランダムエンカウントで進行していく。
  • キャラクターデザインは、ファミ通の表紙でおなじみの松下進氏が担当。

システム

  • 経験値がない
    • ただしレベルの概念はあり、町などを占領している魔物の隊長を倒し、その場所を開放することによりレベルアップする。
    • 同じ町で戦えば少しずつ与えるダメージは大きくなる。但し、その町のボスを倒すとリセットされる。
  • お金とお店の概念がなく、敵を倒すことでドロップするアイテムを集めていく。
  • バトルはオートで進み、プレイヤーは後列の魔法の通常魔法使用・ステータス魔法使用の選択だけしか指令できない
    • 各キャラのスピードと行動順を覚え、効率的にステータス魔法を使っていくことが攻略の鍵となるので戦闘の戦略性は無いわけではない。
  • 最初は1つのパーティで進行していくがストーリーを進めるごとに水・火・土・風の最大4パーティを操作していく。
    1パーティは前列の戦士2人、後列の僧侶、魔法使いの4人構成。
    • パーティごとに敵との相性が決まっていて相性が有利なパーティを使い分ける必要がある。

メルドシステム

本作最大の特徴。
経験値もお金も無く戦闘にもあまり介入できない仕様の中で、キャラを能動的に育成する唯一の要素である。

  • いわゆる「装備」にあたるわけだが、本作では「そのキャラの武器に素材を合成していく」という解釈をもって、5つの欄に武器でも防具でも本でも回復アイテムでもなんでも装備出来る。
  • それぞれのアイテムには「攻撃・防御・魔力」の3つのパラメーターが設定されている
    • 攻撃・防御は従来のRPG同様の概念であり、前衛の戦士はその2種を強化していけばよい。
    • 魔力については、それを強化することで僧侶は「より少量のMP消費で多くのHP回復」、魔法使いは「全体魔法のダメージが増えるが多量のMP消費」になる。
  • 特定のアイテムを組み合わせて装備する事により、特殊能力が生まれる事がある。ステータスの低下やマヒ効果など効果的なものが多く、状況によっては単純な攻撃力防御力の上昇よりも、特殊能力の発生を狙うような装備が重要になる。
  • ただし装備したアイテムを外す事は出来ず、新しい装備に変更すると上書きされ消滅してしまう。全部攻撃力アップ装備や全部防御力アップ装備など極端な装備の仕方もできる反面それによって詰む可能性がある。
    • 攻撃力不足の場合は敵を倒し続ければ与ダメが少しずつ増えるので何とかなる場合も。

問題点

  • 松下進氏によるアメコミをデフォルメ化したような独特のデザインと画風は当時のファンタジーRPGに似合うかどうかで賛否両論。
  • この時期のハドソンRPGの例にもれずエンカウント率が高い。逃走はしやすい。
  • アイテムドロップ率が高いわけではないのでアイテム稼ぎの為に何度も戦闘する事が必須。
    • 最大4人×4パーティを管理していく事になるので上記のアイテム稼ぎが面倒になってくる。
    • 特定のパーティの装備をおろそかにしてると詰まりやすい。特に火のパーティは各章の序盤で強化されてないと詰みに近い状態になる。

評価点

  • アイテムさえ揃えれば戦闘によるレベル上げの概念が無いのでテンポよく進める。
  • 戦闘スピードを最大にして攻撃力を上げれば戦闘はすぐ終わる。魔法1発で敵がぶっ飛んでく姿は爽快。
    • ただ攻撃力の低いパーティだと戦闘がダラダラ続いて見てるだけの状態となる。
  • 当時としては珍しいタイムトラベルネタや後半からの急展開があるせいかストーリーは好評。
    • パッケージに描かれる悪役たちのうち(上部)一番目立つやつがちゃんとラスボスになるが初見では「あれ?」と思うような扱い受けるようなひねりがある。
    • よく見ると赤い鎧の見慣れないキャラと、その後ろに目立たないように青い鎧のキャラも描かれているが、こいつは恐らく3章で登場するダジオン兄弟だと思われる。他のキャラに比べると脇役感はある(コイツだけイベントザコ扱い、ほかの五人は章ボス)
  • システム面においてもダッシュは標準装備、頻繁に使うメルド画面やパーティー全員のHPを全快するハーブ使用へのショートカットボタンありなど快適
  • 作曲家の三枝成彰氏が担当したBGMも評価はよい。

総評

RPGとしては異色のシステムを持つため、当時はクソゲー扱いされた。しかしシステムを理解すれば、操作も快適で十分楽しめる作品である。


その後の展開

  • 続編として『2』も出ているが、経験値をためてレベルアップ、メルドシステムが武器合成的なものになり、独特の癖が薄れて普通のRPGに近くなった。そのため、「2よりも1の方が好き」という人も多い。