ここ掘れ!プッカ

【ここほれぷっか】

ジャンル 育成シミュレーション
対応機種 プレイステーション
発売・開発元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
発売日 2000年12月7日
定価 5,800円
判定 なし

ストーリー

あなたは、一攫千金を夢見る新人宇宙石掘りです。
宇宙石は、なかなかいい値段で売れるのですが、ほとんどの石は地中に埋まっています。
困ったことに、地中にもぐるには、あなたの体はちょっと大きすぎます。
宇宙石の採掘権を管理する宇宙石協会へ相談したところ、格安でパートナーを派遣してくれることになりました。
そうして、あなたのところにやってきたのが、おかしな生き物プッカです。
格安のパートナーだけあって、宇宙石のことなど何も知りません。
プッカにいろんなことを教えながら、土の中に眠る宇宙石を売ってお金を稼ぎましょう。
そして、いつかは、伝説の宇宙石"銀河石"を手に入れられるといいですね。
(説明書から転載)

概要

同社開発の前身作(続編ではない)『がんばれ森川君2号』をモチーフとした育成シミュレーション。
AIが搭載されたプッカという名前の採掘者に宇宙石に関する事柄や探索する星に点在する仕掛けを解かせながらゲームを進行する。
発見した宇宙石はまとめて清算されてそのまま資金源となり、ここからプッカへのバイト代や光熱費等が差っ引かれる。
プレイヤーは破産しないように金銭管理しながらプッカを育成指示し、最終的にどこかに眠る「銀河石」を手に入れることが目的。

システム

  • プッカは最初の時点では宇宙石とガラクタとの判別すらできない。
    • 点在するオブジェクト(物)は必ず何かしらのジャンルに分類されており、プレイヤーは直接オブジェクトを指定して該当ジャンルをプッカに覚えさせていくのが基本的な流れ。
      • 見ただけではジャンルが分からないのも多数あるが、△ボタンで詳細ヘルプが表示される。
  • 宇宙石採掘や仕掛けの作動にはさまざまなステータスが関与する。
    • 「掘る力」は地中掘削力、「壊す力」は設置アイテムの破壊力を表している(破壊力というより押す力)。
    • その他にも「感知能力」というものが存在し、匂いや磁気、電波や熱の感知能力数値が一定値以上にならないと発見できない宇宙石もある。
    • また、プッカ自身のステータスとして「やる気」と「エネルギー」、「採掘者ランク」がある。
      • 「採掘者ランク」は★で示され、検定試験に合格したり初体験の出来事に遭遇するたびに蓄積される。
  • 探索する星はさまざま。
    • 常に夜の「夜の星」、暑くてエネルギー消費の激しい「砂の星」、無数の仕掛けが点在する「遺跡星」など5つの星が存在する。
      • 同じ星でも複数の着陸可能場所が存在し、環境が同じのまったく違うマップがたくさんある。
    • すべての星には「最終石」と呼ばれる(名称は別途にある)その星で最も高価な宇宙石がどこかに眠っており、発見すると別の星の着陸権を購入できる。
  • 昼夜の概念がある。
    • 夕方以降にならないと通行できない場所や、昼間にしか作動しない仕掛けなどが存在。
    • プッカは採掘者ランクによりバイト可能時間が決められており、時間外に仕事をさせることはできない。

評価点(賛否両論点)

  • 目的がはっきりしており、育成のモチベーションが上がる。
    • ただ単に育成するだけではなく、金銭管理したり宇宙石をコレクションしたりとプレイヤーが楽しめる要素が多い。
    • 特に金銭は普通にプレイしていると中盤以降までカツカツであり、いかしにて大量の宇宙石を見つけるかという試行錯誤が必要になる。
      • カツカツになる理由としては、特定の鉱床(宇宙石等の入っているオブジェクト)を掘る専用のツルハシや探索する星の環境に合わせたコスチュームを随時揃えないといけなくなるため。
    • もっとも、ある程度のアイテムを揃えるとほとんど金の使い道が無くなり巨万の富を得られるので一攫千金が狙えるというのは嘘ではない。
  • 星にある仕掛けの動作が楽しい。生き物たちも何らかの意味があって存在している。
    • 星全体に影響を与える大掛かりな仕掛けが多いため、ある場所で仕掛けを起動させるとそれまでのマップが一変して探索し甲斐がある。
    • キーウィやヒヨコちゃんなどのラブリー系生き物はプッカが好意的な行動を取ると仕掛けを起動してくれたり新しい道を開いてくれたりする。
    • ひよこ戦車などの危険な生き物も存在し、プッカを攻撃したりプッカのやる気がダウンしてしまったりする。
  • ひとつの星でも探索パートが2種類に変化し、飽きが来ない。
    • 星はプッカに細かく指示を与えたりプレイヤーが関与できる「地上部分」と、レスキューする以外にプレイヤーが関与できなくなる「地下部分」とに大別される。
    • 地下部分は初期段階では全面が土で埋もれた状態であり、プッカはこの土を掘り進んで初めて先のマップに進むことができる。ここには宇宙石も埋まっている。
      • 地上部分でしっかり宇宙石学習させておかないと、地下部分で発見した宇宙石を捨てたり破壊したりして罰金を喰らう事がある。
  • 装備品は逐一プッカの見た目に反映される。
    • 購入したメット、コスチューム、ツルハシ、バッグはプッカが装備するとそのままの見た目に変化。ウサギセットなどメットとコスチュームが一体化しているものもあり、またセット装備で別種の効果が得られるものも。
  • BGMはプレイヤー自身が選曲できる。
    • ショップでCDを購入することでBGMが増えるという形式。プッカに自動選曲させることもできるが、プレイヤーの選曲も可能。
  • 掲示板コミュニティライクなヒント機能が面白い。
    • 同社開発のアストロノーカ等でも見られるシステムとして、宇宙石協会の運営する掲示板というものが存在。ここには他の採掘者たちのメッセージが本物のインターネットの掲示板のように書き込まれてゆき、ゲーム進行に応じて新しいメッセージが増えていく。
    • ゲーム進行のヒントのみならずプレイヤー自身の行動で起きた事件や変化がさっそく掲示板で話題になるなどリアリティがある。

問題点

  • セーブデータはひとつしか作れない。
    • 新規にゲームスタートしてセーブすると問答無用で既存データを上書きするため、注意が必要。
  • 育成ゲーというよりやる気維持ゲー。プッカのやる気が下がるとネガティブな発言をするようになり、プレイヤーも鬱になる。
    • やる気が高い時は「なんだか突然踊ってみよう」などと妙にハイテンションなのに対し、 やる気が低い時は「疲れたけど仕事だから仕方ない」的な発言を繰り返す。 やらされている感が半端ない。
      • これだったらがんばれ森川君みたいに無音か機械音だけでも良かった…
    • やる気を簡単に回復させる方法は風呂に入れる以外に無いため、低くなった場合は連続して風呂に入れるという作業に突入。当然その間も時間が経過しているため、風呂に入れるだけで仕事時間が終了していたりする。
  • マップ全体が非常に見づらい。
    • いわゆる俯瞰視点が存在せず、 常に鳥瞰視点のみでしかマップを見渡せない。
    • ズームアップや回転(左右90度まで)はできるが壁に挟まれたオブジェクトなどはいくら回転しても見えないため、何に対してプッカが反応しているのか理解不能になる。
  • 隠れた宇宙石が見つけにくい。
    • 地下部分に埋まっている宇宙石発見には一定以上の感知能力が必要だが、それを満たしていても最初に地下に入った時点では発見できない。
    • つまり隠れた宇宙石を見つけるには一度地下部分マップを掘り切って次のマップへの通路を作ってから再度入らなければならない。 なぜ一度で済ませられないのか。
  • 探索中は一時停止(ポーズ)が不可能。
    • セレクトボタンのマップ表示などで時間停止できるかと思いきや数秒後に消えてしまう。□ボタンでプッカを呼んだままの状態にしていても同じく数秒後に勝手に解除される。
    • がんばれ森川君2号では休憩モードが使えたが、本作には当然そんなシステムはない。
    • ステータス画面を表示させておけばとりあえずポーズ状態になるが、そこまでには「プッカを呼び止めて」「ステータス表示コマンドを選択」という手順が必要。つまり、ボタンひとつでポーズ停止・解除できるものは存在しない。
    • ただしアーカイブスでプレイしている場合はPSPやPS3のプレイステーションボタンで擬似的なポーズをかけることは可能。
  • オブジェクトに反応する順番が非効率的。
    • 例えばマップ入口と出口に二つの宇宙石があるマップの場合、なぜか出口側の宇宙石を拾ってから入口側の宇宙石を拾う。宇宙石だけでなく他のオブジェクトに対しても同様。嗜好や地形の問題か。
    • そのため、接触するとプッカが転ぶトゲトゲ草などが吹き回っている砂の星では連続してすっ転ばされたりする。
    • プッカは接近してくる危険なものを回避するという思考がないため、 噴火中の溶岩や火砕流に対してすら平気で突っ込むし近くに居座ったりする。
  • オブジェクト・ヘルプが一瞬しか表示されない。
    • オブジェクト・ヘルプの文章はすべてに凝った物が設定されており、特に宇宙石うんちくは読んでも面白い中身なのだが、発見時は読む前に数秒で消えてしまう。最初の数文字くらいしか読む暇がない。
      • 宇宙石ヘルプはコレクション図鑑でいつでも読めるが、それ以外のオブジェクト・ヘルプを読みたければ確認後数秒で読み切らねばならない。速読必須。
  • 装備品の購入時に具体的な性能が分からない。
    • ヘルプ機能はオブジェクト以外のものにも設定されており、ショップ販売装備品はヘルプである程度の性能(メットの場合は底上げされる感知能力、コスチュームはやる気減退の抑止など)が確認できるが、具体的な数値等では表示されず「○○に効果がある」などの文章が出るだけ。
      • そのため、同じような効果を持つ装備品をうっかり買ってしまうこともある。大抵は高額なので大損する。当然、売っても半額値。
  • 「レスキュー」コマンドがさほど機能していない。
    • プッカが緊急事態に陥った際に使うレスキュー(有料)だが、地下部分でならともかく地上部分ではいつでも「家に帰る」コマンドが選択できるので必要ない。
    • というかエネルギーの維持は無限に復活するキノコがあったりもして苦労はしない。 問題はやる気である。

総評

見ていて綺麗で美しい宇宙石を集めるというコレクター魂をくすぐる要素と、プッカという可愛い(?)生き物を育成するという双方を両立できたという意味では画期的なゲームである。
宇宙石は苦労して集めればそれに見合うだけの対価が支払われる。何個か見つけられれば探索において赤字になることは滅多にない。
若干の操作性の悪さを飲み込めば、ゆったりのんびりな宇宙石採掘ライフを楽しめることは請け合いである。