ラブ・ネゴシエイター
【らぶねごしえいたー】
ジャンル
|
不条理ネゴベンチャー
|
|
対応機種
|
Windows 95/98/Me
|
発売・開発元
|
ライアーソフト
|
発売日
|
2001年9月28日
|
定価
|
8,800円
|
レーティング
|
アダルトゲーム
|
判定
|
なし
|
ライアーソフト作品
|
概要
ライアーソフト製作のアドベンチャーゲーム。
メインとなる交渉の場面では、プレイヤーは選択肢を選択するのではなく、選択肢を入力する。
つまり一種のタイピングゲームである。これをもって「ネゴベンチャー」と語っている。
あらすじ
毎日のように起きるさまざまな事件のために、警察は休む間もなくテールランプを光らせる。
法は乱れ、犯罪が日常になった現代、誰かが傷つき嘆いたとしても、誰も足を止めない。
そんな人々を救うべく、「根越 栄太」は警察を辞め、"交渉人"となった。
彼は愛の交渉人ラブ・ネゴシエイター。腰から下げたリボルバー型メガホン一丁で、今日も悩める若者達の「恋愛」の悩みと戦うのだった。
システム
-
基本システムは一般的なアドベンチャーゲームと同様である。
-
ストーリーはいくつかのステージにわかれており、ステージの最後には交渉の場面がある。交渉では三分割された三つの文から一つを選び、文章を構築する。文を選択する方法はキーボードによる入力。制限時間内にそのシーンで適切と思われる文を選択し、交渉していく。
-
交渉に成功するとステージクリア。入力時に時間切れになったり、意味不明な文章や場面に合っていない文章を作るとミス。一定以上のミスで交渉が失敗する。
-
難易度選択に応じて制限時間が変わる。難易度による展開の違いは無い。
-
キー入力ひとつでタイピングすることなく文章を選択し入力したことになる隠し機能もあるので、それを知っていれば周回する時やタイピングが苦手な人でもスムーズに遊べる。
-
交渉以外の場面では一般的な選ぶだけの選択肢もある。
評価点
-
一見するとハードボイルドな世界観だが、主人公は「間違ったハードボイルドにあこがれた男」で、始終不条理で馬鹿馬鹿しい展開が待ち受けている。
-
ゲーム序盤の交渉相手が「男同士の恋愛こそ真実の愛と信じ込んでいる同人作家」。この時点で主人公の主な仕事内容が想像つく。
-
中盤以降は違法ドラッグやら何やらでややシリアスな展開になるものの、最後の交渉相手が「地球に恋をしていて押し倒そうとする月」と、最初から最後までこのノリは崩れない。
-
選択肢を三分割して自ら入力することで自由度が高いように感じさせている。
-
主人公の目指している雰囲気に合わせて、ジャズ調のBGMはなかなかかっこいい。
問題点
-
自由度が高く見えるが、結局は通常の選択肢に一手間加えただけで、普通のアドベンチャーと大差は無い。
-
ゲーム終盤以降盛り上がりに欠ける。
-
他にもキャラクター設定の説明不足があったり、シナリオの流れもハードボイルドを下地にしたコメディだが、今となっては空すべりするネタも多い。
総評
比較的良く出来たバカゲータッチのアダルトゲーム。
特別知名度が高いわけでも、リメイクされているわけでもなく、プレイ方法は限定されるものの、機会があったら遊んでみるのもいいかもしれない。
最終更新:2021年01月15日 21:48