超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!

【ちょうげきじょうばんけろろぐんそう げきしんどらごんうぉりあーずであります】

ジャンル 続・横スクロールアクション
対応機種 ニンテンドーDS
メディア 512MbitDSカード
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 インティ・クリエイツ
発売日 2009年2月19日
価格 5,040円(税込)
判定 なし
ポイント ケロロ軍曹の横スクロールアクション第二弾
前作のゲーム性をそのままにボリュームUP化
作風がやや変わった点は賛否
ケロロ軍曹シリーズリンク


概要

  • TVアニメ「ケロロ軍曹」を題材にしたゲームの1つ。ジャンルとしては横スクロールアクションゲームに該当する。
  • ゲームタイトルが示す通り、本作はアニメ映画「超劇場版ケロロ軍曹 撃侵ドラゴンウォリアーズであります!」のシナリオをなぞったストーリー展開となる。
  • 一部はアニメ版のキャストによるボイス入りであり、オープニングデモにはアニメ映画版の予告アニメが丸々とフルアニメーションにて収録されている。
  • 完全一人プレイ専用。操作系統はほぼボタン操作となる。

主なルール

  • 基本的なルールは前作(天空大冒険であります!)と共通した部分が多いので、そちらも参照にして欲しい。
  • ゲーム開始前にセーブデータが3つあるので好きなものを選ぶ。
    • セーブデータにはステージ進行などのデータがオートセーブ形式で記録される。
      • 作成したセーブデータを他のデータにコピーしたり、消去する事ができるが、データを誤って消さない様取り扱いに要注意。
      • 作成したセーブデータを選ぶとMAP画面に移項する。

アクションパート

  • 本作は横スクロールアクションメインのゲームとなっている。
    • ステージセレクト制にて、任意で好きなステージを選らんでゲームを進めていく。
      • 本作には5つのワールドがあり、各ワールドには複数のマス(ステージ)に分けられている。ワールドによってステージ数に相違があり、総計で50超のステージが用意されている。
      • ゲーム開始時ではワールド1-1しか選べないが、ステージをクリアすると先のステージも選べるという流れとなる。
      • 本作はワールドによってステージ先が分岐する場面もある。とはいえ、ボスステージまでの道のりはどう進もうが共通であり、エンディングなどが変化する事はない。
      • ワールド2~4内のとあるステージ関してはミニゲームでのステージとなっており、横スクロールアクションとは無縁となる。
    • ステージ中のゲーム画面は常に上画面のみで表示されている。
      • 上画面にはゲーム画面と併用して「ライフの数」「侵略した旗の数」が表示されている。
      • 下画面には「プレイしているステージの名称」「今使用しているキャラとサポートキャラ」「残機数・スター・クリスタルの数」「フィギュアの取得状況」「超必殺技ストックの有無」が表示されている。
    • その他のステージ情報。
      • 本作にはスコアの概念は一切ない。
      • ステージ内では制限時間は一切設定されておらず、自分にあったペースで攻略可能となっている。但し、強制スクロールなどで先を急がなければならない場面はある。
      • ほとんどの雑魚敵は倒しても時間経過で何度でも復活する。その為、あまりその場に留まっていると危険を伴いやすいが、敵を利用する仕掛けがあっても詰む心配はない。
      • 一部を除けば前にいった場所を後戻りでできる。この時、敵やブロックなどの配置は元に戻っているが、入手したアイテムは消滅したままである。
  • ステージマスの種類について。
    • 本作ではステージセレクト画面にて様々な色分けがされたマスが配置されている。
      • どのマスを選ぶかによって、使用できるキャラに制限がかかったり、ステージの分別に相違がある。
      • ステージをクリアすると選んだマスに「旗」が立てられ、クリア済みである目安となる。
      • 本作には「侵略率」という数値があり、ステージクリアしてマスに旗を立てる毎に侵略率が上昇していく。
        侵略率を100%にするには、分岐や隠しも含めすべてのマスに旗を立てなければならない為、単にゲームクリアするだけでは完全攻略に到達できない可能性が考えられる。
      • なお、本作は前作でいうところのステージ内で使用キャラクターを変更できる要素(キャラクターチェンジポット)が消滅した為、ステージ内では必ず使用キャラだけのプレイで挑まなければならない。
    • 以下マスの種類の詳細。
      • 「ケロロマス」(緑)…ケロロ軍曹のみが使用できるステージ。
      • 「タマママス」(黒)…タママ二等兵のみが使用できるステージ。
      • 「ギロロマス」(赤)…ギロロ伍長のみが使用できるステージ。
      • 「クルルマス」(黄)…クルル曹長のみが使用できるステージ。
      • 「ドロロマス」(青)…ドロロ兵長のみが使用できるステージ。
      • 「キャラセレクトマス」(水色)…ケロロ小隊5キャラから好きなキャラを選んで使用できるステージ。但し、ステージ進行によっては選べないキャラがいる状況もあり。
      • 「スペシャルゲームマス」(オレンジ)…ミニゲームがプレイできるステージ。
      • 「ボス戦マス」(紅)…ケロロ小隊5キャラから好きなキャラを選んで使用できるボス戦ステージ。但し、ステージ進行によっては選べないキャラがいる状況もあり。
      • 「イベントマス」(紫)…ストーリーイベントが発生する。ステージの類ではなく、イベントを終えればマスに旗が立てられる。
    • 時折どこかのマスに敵が浮遊しているアクシデントが発生する場合がある。
      • この状態でマスに触れると強制的に専用ボスステージに移項してしまう。その専用ボスを倒さない限りはステージセレクト画面へ戻れなくなってしまう。
      • このステージではキャラ選択はできず、このステージの前ステージで使用していたキャラを操作する事になる。
  • ステージ内の操作方法。
    • 一般的な横スクロールアクションと同じ感覚の操作となる。以下詳細。
      • 十字ボタン左右で操作キャラの左右移動。なお、本作にはしゃがみ動作はできない。
      • Aボタンで攻撃(以下「攻撃ボタン」と表記)
      • 攻撃ボタンを押しっぱなしにし、頃合時に離すとチャージ攻撃(溜め攻撃)。
      • Bボタンでジャンプ動作(以下「ジャンプボタン」と表記)。
      • 超必殺技ストックがある状態で下画面右側をタッチすると超必殺技発動。
      • クリスタルストックが25以上溜まっている状態で下画面左側をタッチするとサポート技発動。
  • ステージクリア条件について。
    • 大方のステージには複数の「旗」が設置されており、これを旗と同じ数の「侵略ポイント」にすべて立てる事でそのステージの侵略完了(ステージクリア)となる。
      • 操作キャラが旗に触れるとストックができ、その状態で周囲にある侵略ポイントに近づいて十字ボタン上にて立てれば侵略の一部が完成される。
      • 旗は必ず1つしかストックできないので、複数の旗をストックしながらの攻略は絶対にできない。侵略を行うには必ず旗を1つずつ侵略ポイントに持っていく必要がある。
      • 上記のミニゲームステージ、及びボスステージには、旗や侵略ポイントは存在しない。
  • 使用キャラについて。
    • 本作ではケロロ小隊5キャラから使用キャラを操作し、ステージを攻略していく事になる。
      • 各キャラには必ず「そのキャラにしかできない特殊動作」という性能差があり、ステージによっては特定のキャラでないと行けない地形などに遭遇する状況もあり得る。
    • 操作できるケロロ小隊5キャラの性能を以下に示す。
+ ケロロ小隊の紹介・性能
  • ケロロ軍曹 (以下・ケロロ / サポートキャラ・日向冬樹)
    • 攻撃ボタンを押すと「リモコン攻撃」を放てる。この攻撃自体には攻撃力はない。
    • 一部の雑魚敵、もしくは緑ブロックに近づいてリモコン攻撃を行えば、それを掴む事ができる。
    • 敵掴み中に再度攻撃ボタンを押せば、掴んだものを前方に投げてそこにいる敵を巻き添えで倒せる。
    • 敵掴み中に十字ボタン上を押しながら攻撃ボタンを押せば、掴んだものを上方向に投げられる。
    • 敵掴み中のジャンプ中に再度ジャンプボタンを押すと「二段ジャンプ」が行える。また、二段ジャンプ中は掴んだものを自動的に下方向へと投げる効果がある。
    • チャージ攻撃は当てた雑魚敵をアイテムに変えてしまう「アイテム変換ビーム」。
    • 超必殺技は掃除機で周辺の敵をクリスタルに変換してしまう「スイトールくんZ」。
    • サポート技はライフを全快させ、さらには一定時間取得したスター・クリスタル・食べ物のアイテムの効果が倍増する(技の名称は不明)。
  • タママ二等兵 (以下・タママ / サポートキャラ・西澤桃華)
    • 攻撃ボタンを押すと「パンチ攻撃」を放てる。
    • 十字ボタン下を押しながら攻撃ボタンを押すと、下方向へのパンチ攻撃を放てる。
    • 十字ボタン上を押しながら攻撃ボタンを押すと、アッパーカットで当てた雑魚敵を上方向に吹き飛ばす。
    • 赤いブロックなどが設置された状態でパンチ攻撃を行えば、それを前方に吹き飛ばす事ができる。
    • チャージ攻撃はレーザーを放つ「タママインパクト」。
    • 超必殺技は巨大なオーラを放ち、それに触れた敵をクリスタルに変換してしまう「タママ拳法最終奥義 超嫉妬玉」。
    • サポート技は攻撃ボタンで一定時間タママと桃華が同時にレーザーを放つ「ダブルインパクト」。
  • ギロロ伍長 (以下・ギロロ / サポートキャラ・日向夏美)
    • 攻撃ボタンを押すと「マシンガン攻撃」を放てる。全キャラの中で唯一の通常攻撃における直進型飛び道具となっている。
    • 十字ボタンを上に押しながら攻撃ボタンを押すと、「手榴弾攻撃」を放てる。放物線状に落下して触れた敵などに爆発ダメージをあたえられるが、ギロロが爆発に巻き込まれるとダメージをもらってしまう。
    • 十字ボタンニュートラル時でのチャージ攻撃は、狭い隙間にも入り込みやすい飛び道具を放つ「ビームライフル攻撃」。
    • 十字ボタン上を押しながらのチャージ攻撃は、通常時よりも高く投げられる「手榴弾攻撃」。
    • 超必殺技は画面内の敵に大ダメージをあたえ、さらにはクリスタルに変換してしまう「フルウエポンギロロ」。
    • サポート技は一定時間夏美が周囲の敵を自動的に攻撃してくれる(技の名称は不明)。
  • クルル曹長 (以下・クルル / サポートキャラ・サブロー)
    • 攻撃ボタンを押すと「音波攻撃」を放てる。攻撃中はクルル周辺にも攻撃判定が発生する。この攻撃自体には攻撃力はない。
    • 一部の雑魚敵に音波攻撃を行えば、それを一定時間停止させる事ができる。停止した敵は踏み台として上に乗れる他、ノーダメージで素通りができる。
    • 音波攻撃で停止した敵にジャンプして接するとフックでそいつにしがみつける。その小隊で十字ボタン上を押すと、そいつに乗る事もできる。
    • ジャンプ中にジャンプボタンを押しっぱなしにすれば、低速落下飛行が可能となる。
    • チャージ攻撃は当てた雑魚敵を麻痺させて十字ボタン左右で遠隔操作できる「催眠音波」。
    • 超必殺技は一定時間周囲の敵を停止させた上に敵からクリスタルをかき集め、さらにはクルルを十字ボタンで飛行操作できる「クルル時空」。
    • サポート技は一定時間クルル周りに盾を発生させ身を守ってくれる(技の名称は不明)。
  • ドロロ兵長 (以下・ドロロ / サポートキャラ・東谷小雪)
    • 攻撃ボタンを押すと「刀攻撃」を放てる。敵が放つ一部の弾を攻撃で跳ね返す性能を持っている。
    • ジャンプで特定の壁に接触するとそれにしがみつける。壁が2箇所に密着している場合は、しがみつきとジャンプを繰り返して上に登る事もできる。
    • 他の4キャラと比べて移動スピードが早く、ジャンプ力が高い特徴がある。
    • チャージ攻撃はドロロが3体に分身し、分身体にアイテムが触れる事でそれを入手できてしまう「分身の術」。
    • 超必殺技は攻撃ボタンで一定時間巨大な反射型手裏剣を放てる「ドロロ忍法 究極奥義 十字光輪」。
    • サポート技は一定時間敵やトラップなどに見つからずに行動できる「小雪の術」。
  • 仕掛けについて。
    • ステージを進める上で様々な仕掛けが置かれており、これを利用しなければ絶対にステージをクリアする事はできない。
      • ケロロ小隊5キャラの特色にあった行動を起こせばおのずと先に進める様になる。
    • 主な仕掛け(ブロックなど)の詳細を示す。
      • 「青ブロック」…全キャラの攻撃で破壊可能。上に乗る事もできる(下記のブロックも同様)。破壊するとアイテムが入っている場合がある。
      • 「赤ブロック」…絶対に破壊できない。タママのパンチ攻撃で前方に吹き飛ばせる。
      • 「緑ブロック」…絶対に破壊できない。ケロロのリモコン攻撃で掴める他、タママのパンチ攻撃で前方に吹き飛ばせる。
      • 「スイッチ」…これに何かしらの攻撃や爆発を当てると何かしらの道が開ける。「攻撃後に一定時間経過してしまうと道が閉ざされる」「特定の手順を踏まないと道が開かない」系統のスイッチもある。
      • 「ファン」…これに乗ると強制的に上方向に飛ばされ、左右移動と攻撃以外の操作が一切きかなくなる。タママのパンチ攻撃で前方に吹き飛ばせる。
      • 「ギア」…これにクルルの音波攻撃を当てた状態で乗ると、前方ダッシュを行いつつも敵を体当たりで倒せる。
      • 「押しスイッチ」…これに乗ると何かしらの道が開ける。また、ブロックをこの上に乗せないと反応しないものもある。
      • 「壁」…これにドロロをジャンプさせて接する事でしがみつける。しがみつき中はジャンプと攻撃以外の操作できない。ブロックが壁の代役となる場面もある。
      • 「反射板」…これにギロロのビームライフル攻撃を当てると、ビームが別方向へ反射する。
      • 「大砲」…これに触れると大砲の中に入れ、その状態でジャンプボタンを押すと大砲の向きに飛べる。
      • 「キャラ壁」…「タママの絵が描かれた壁」「ギロロ絵の壁」「ドロロ絵の壁」の3種類がある。その絵の使用キャラだけが攻撃で壁を破壊できる。
      • 「ワープゲート」…これに接触して十字ボタン上を押すと、どこかの別フィールドにワープできる。
      • 「雑魚敵」…「攻撃すると爆発」「クルルの催眠音波で敵を操作」「ドロロの攻撃で弾き返せる弾」などを利用して、スイッチの仕掛けを作動させるテクニックを要する時もある。
      • 「アイテム敵」…ケロロのアイテム変換ビームを当てるとフィギュアや緑ブロックを出現させる敵がごく稀にいる。
      • 「アドバイス」…モアや556などいる場所にて十字ボタン上を押すと、「ゲーム内に関する攻略のヒントに関するアドバイス」を聞く事ができる。
  • アイテムについて。
    • 大方のステージ内には以下のアイテムが置かれており、それを取得する事で様々な効果が得られる。
    • 「スター(小・大)」
      • これを100つ集めると1UPの効果。小は1つ、大は3つのスターが得られる。
    • 「クリスタル(小・大)」
      • サポート技を発動させるのに必要なもの。小は1つ、大は3つのクリスタルがストックされる。
      • 最高で100までのストックが可能で、技を発動する度に25のストックが消費される。
    • 「食べ物」
      • 「いきなり団子(ケロロ)」「ケーキ(タママ)」「焼き芋(ギロロ)」「カレー(クルル)」「お茶(ドロロ)」の5種類の食べ物がある。
      • 各キャラには好みの食べ物があり、上記の食べ物がカッコ内のキャラの好物である事を示している。
      • 使用しているキャラが好物の食べ物を取得すればライフ全快の効果。好物ではない食べ物の場合はライフ1回復だけに留まる。
    • 「超必殺技アイテム」
      • これを取得するとストックされ、下画面をタッチする事でストック消費と引き換えに使用しているキャラ専属の超必殺技が出せる。
      • ストックできるアイテムは1つのみ。ストック中にアイテムに触れても取得はできるが、重複ストックはされない。
      • アイテム入手とは別に、サポート技を4回行う事でもこのアイテムがストックできる特典がある。
    • 「フィギュア」
      • 各ワールドのスペシャルゲームマス・ボス戦マス・イベントマスを除く全ステージに必ず1~2つ配置されている。
      • これを取得した状態でクリアすれば、コレクション(下記)のフィギュアに登録される。
      • 一度取得したフィギュアは二度と入手できないが、フィギュアがあった場所には空箱が置かれており、フィギュア入手済みの目安となる。
  • ミス、ゲームオーバー条件について。
    • 本作はライフ & 残機製を採用している。
      • ライフの最大数は「5」であり、ダメージをもらうと必ず「1」のダメージ消費となる。ライフがすべて消費してしまうとミス。
      • 落とし穴に落ちてしまうと、ライフの残量に関係なくミスとなってしまう。
      • ステージクリアかミス後の復活では、ライフが全部回復した状態となっている。
    • ミス後は特定地点からの戻り復活となる。
      • 前作とは違い、復活時における取得していた旗やフィギュアが初期化されている事はなく、やり直しの負担が幾分か軽減されている。
    • 残機がすべてなくなるとゲームオーバー。
      • ゲームオーバー後はそれまでのデータは引き継がれた状態でのコンティニューが可能。コンティニュー回数は無限である。
    • 救済処置としてコンティニューを何回も繰り返すと「やさしいモード(ゲームの難易度を引き下げた状態でのコンティニュー)」が選択可能となる。
      • この状態では敵が通常の難易度よりも弱くなり、アイテムの効力が倍増するなどの恩威がある。
      • 但し、一度でもやさしいモードを選んでしまうと、通常の難易度には二度と戻れなくなる。
    • ステージ中にゲームを止めてステージセレクト画面に戻れる。
      • この場合は、ステージ内で入手していた旗やフィギュアがすべて初期化されてしまう。よって、よほどの事がない限りは戻るのは得策ではない。

ミニゲーム

  • ミニゲームについて。
    • ワールド2~4にあるマスの一部はミニゲームとなっている。
      • 始めのプレイでの該当ミニゲームはキャラや難易度が一切選べずに即ゲームが始まる。
      • 該当ミニゲームを一度クリアした後に再挑戦すると、ゲーム開始前に使用する自機をケロロ小隊5キャラから選択できる。但し、どのキャラを選んでもゲーム内容に変化はない。
      • 同じく該当ミニゲームを一度クリアした後は、「かんたん」「ふつう」「むずかしい」のいずれかの難易度が選べる様になる。
      • ミニゲームはすべて80~90年代のナムコ製アーケードゲームが元となっており、プレイルールも大方同じである。
    • 以下、ミニゲームの内容を示す。
  • 「ケロロギャング ザ ビデオ」(ワールド2)
    • 元ネタは『コズモギャング・ザ・ビデオ』のチャレンジングステージ。
    • 十字ボタン左右で自機の左右移動。ボタンでショットを放てる。
    • 制限時間が0になるまでに敵の編成をショットで追い払いつつも、大切なアイテムを奪われずに保守しきればステージクリア。
  • 「タマッピー」(ワールド3)
    • 元ネタは『マッピー』。
    • 十字ボタン左右で自機の左右移動。ボタンでドアの開閉を行える。
    • 追いかけてくる敵をまきながらフィールド内にあるアイテムをすべて回収すればステージクリア。
  • 「ケロロンスピリット」(ワールド4)
    • 元ネタは『ドラゴンスピリット』のステージ1。
    • 十字ボタンで自機の八方向移動。2つのボタンで対空ショットと対地ショットを放てる。
    • 最後に待ち構えるタママ(ボス)を倒せばステージクリア。
    • タママがボスである関係上、このゲームのみキャラ選択からタママが外されている(選べるのは4キャラのみ)。

コレクション

  • コレクションについて。
    • ステージセレクト画面でXボタンを押せば、コレクション画面に移項できる。主な項目は以下の6つ。
      • 「フィギュアコレクション」…ステージ内で入手したフィギュアをケロロのゆるいコメント付きで鑑賞できる。全部で100種類のフィギュアが用意されている。
      • 「ケロロシアター」…イベントマスで発生したストーリーイベントを再鑑賞できる。
      • 「スペシャルゲームミュージアム」…一度プレイしたミニゲームを再挑戦できる。
      • 「ケロロ戦記」…侵略率を上げる度に入手できる「階級」(全15種類)と、特定条件を満たすと入手できる「通り名」(全10種類)を鑑賞できる。
      • 「竜の書」…竜の紋章を利用する事により様々な隠し要素が解禁できる。詳細は下記の竜の書の項にて。
      • 「???」…ゲームクリア後にて解禁される項目。詳細は割愛する。

竜の書

  • 竜の書について。
    • 本作では通常のプレイでは絶対に解禁できない隠し要素が存在する。
      • 解禁させるにはアニメ映画版のキャンペーン配布や本作公式サイトからダウンロード印刷できる「竜の紋章」という紙が必要となる。
      • 上記の竜の書に移項すると下画面にタッチスクリーンが表示される。そこに竜の紋章を照らし合わせ、紋章に書かれた図形をなぞる事により隠し要素が解禁できる。
      • 竜の紋章は全部で6パターンがあり、1つの紋章を描く事で1種類の隠し要素が解禁される。すなわち、総計で6種類の隠し要素が用意されている。
    • 隠し要素の内容。
      • 大きく分けると「隠しキャラ解禁が2種類」「隠しステージ解禁が1種類」「チート設定解禁が3種類」の隠し要素がある。
      • チート設定に関しては竜の書内で「そのチートを反映させるか否かの設定」が可能となる。
      • ネタバレになる恐れがあるので詳しくは語らないが、隠しキャラやチートを多用するだけで本作を完全にやり込むのは絶対に不可能とだけ表記しておく。

評価点

  • 前作に引き続き、極めて丁寧に作られたゲーム内容。
    • ゲームバランスの適度具合は相変わらず。
      • 易しめの難易度でありながらも極端にゆるい雑さは皆無であり、操作性に関しても軽快に動かせてタッチペンの押し付けを強要されない快適性を持つ。
    • 「仕掛けを作動させて先に進ませる」楽しみに満ちたステージ構造。
      • 「この仕掛けはどうすれば作動できるのか?」と考えさせられる場面が多く、少し考えれば確実に仕掛けが解除できる適度なパズル性の強さは本作でも健在である。
  • ボリューム面の強化。
    • 前作に比べるとステージ数が倍増しており、明らかに前作よりもボリュームが増している。
      • 単純計算で前作の2倍以上のステージ数となり、前作における大きな問題点が強化されているのは純粋に素晴らしい。
  • アニメ映画版のストーリーが追体験できる。
    • これも前作に引き続いての評価点であろう。アニメ映画版の追体験ができるファンサービスは嬉しい。
      • もちろん、ゲームの尺の関係上アニメ映画版よりかはストーリー描写が簡略化されている面もあるが、大方はアニメ映画版と同じストーリーでゲームが進められる。
  • そこそこ豊富なやり込み要素の存在。
    • やり込みを達成するにはそれなりの腕前が必要なのも前作同様。
      • 前作でいうところのガンプラ収集なくなってしまったが、その替わりにフィギュアを集めて思う存分鑑賞できるおまけが追加されている。
      • フィギュアはすべて、「TVアニメ版及びアニメ映画版のケロロ軍曹に登場した歴代のケロン人達の再現」となっており、その再現率は非常に高い。
      • 前作でいうところのカード収集もなくなってしまったが、「階級」と「通り名」がそれの代用のやり込みとなっている。
  • グラフィックの書き込みも相変わらず優秀。
    • 前作からほとんどのグラフィックが書き直されており、続編とはいえ手抜きが感じられない。
      • どことなく前世代的な懐かしさを覚えつつも、その書き込みさは極めて繊細であり、キャラの動きが非常に細かい。
      • 視覚的にわかりやすい色使いも前作同様であり、直感的に画面内の事の状況が把握しやすい。
  • その他色々。
    • ケロロゲーらしくボイス演出はそれなりに多彩。特にステージ内では頻繁にボイスが入るが、うざったらしさが全くなくゲームを盛り上げてくれる。
    • もちろん、おなじみのメンバーが勢揃いしてゲームを盛り上げてくれる。アニメ映画版限定のキャラもちゃんと活躍し、貴重なケロロ達のかっこよすぎるドラゴン姿も拝める。

問題点

  • 使い回しが多い敵種類。
    • ステージ数が強化されても、相変わらず敵の使い回しが目立つ。
      • 雑魚敵の種類は前作よりかは微妙に増えた気がする程度で、似たような面子に遭遇しがちである。むしろ、ステージ数が増している影響で使い回し度がより目立っている気がする。
      • 各ワールドに1体ずつしかボスがいないのに、ステージ1と3、ステージ2と4のボスは同一という有様(一応微小に行動パターンの差別化は図られているが)。
  • 超必殺技とサポート技の存在が空気。
    • 前作でもあってない存在だった超必殺技に加え、もう1つの超必殺技というべきサポート技も追加されているが…。
      • 単刀直入にいえば、どっちも使わなくてもゲームクリアは余裕で可能なゲームバランスであり、無理して使う必然性がない
      • 強いていえば、「初心者向けの救済」といえるが、どれも効力時間が薄くあまり実用性がない。
      • しかし、ケロロのサポート技だけは「使用するだけでライフ全回復」という超性能であり、これを利用すれば落とし穴以外でのミス要因が劇的に下がってしまう。
      • また、サポート技を使用する為に必要なクリスタルが異様なまでに入手しやすい傾向にある為、上記のケロロのサポート技が連発しやすくなっている。
      • 一応は、とあるキャラの超必殺技を使用しないとフィギュアが入手できないステージがあり、そこだけは超技のお世話となる。
  • 前作に比べるとステージ構造が短い傾向にある。
    • 前作はややステージ構造が長めだったが、本作はそれが若干短縮化されステージ個々としてのボリュームはむしろ縮小している。
      • とはいえ、それでもプレイボリューム全般でみれば本作の方が大幅に長く、決して薄く引き伸ばされたという程の水増し感がある訳ではない。
    • また、前作よりもグラフィックの画面比率が大きく描かれている。
      • これに視野が少々狭くなり、密閉感が強くなっている節も覚える。とはいえ、ゲームに悪影響を及ぼす程の問題ではない。
      • 前作にあったスクロール移動で画面周囲を確認できる操作がなくなった影響で、フュギュアなどを探すのに使用キャラを移動させて画面をスクロールさせる必要がある。
  • キャラを使い分ける要素の減少。
    • 上記のルールにも述べた通り、本作にはステージ中に使用キャラを変えるシステムが消滅している。
      • これにより、前作の攻略の要であった「キャラを使い分けてステージを攻略していく」という一体感が薄れ、ステージによって個別の使用キャラを操作するプレイスタイルへと路線変更された。
      • また、本作は「特定キャラだけが使用できるステージ」が全体の半分以上を占め、フィギュアを取得するには特定キャラを使用する必要がある為、好きなキャラメインで攻略する楽しみはあまりない。
      • 前作のファンからすれば「5キャラ全員が得意分野を駆使して協力する」という楽しみが大幅に失われたと批判の対象になりやすい。
  • 竜の書の難点。
    • DL環境がなく隠し要素が解禁できないと侵略率を100%にできない(99%止まり)。
  • その他の問題点。
    • 前作に引き続きミニゲームが3種類のみで、どれも1ステージ(× 3難易度)しか用意されていない。どのゲームもクオリティ自体は悪くないだけに物足りなさを覚える。
    • 本作でもイベント会話中に中途半端にボイス演出が入るのは健在である。盛り上がるべき終盤でも中途半端な喋り方なのはどうにかして欲しい。
    • かんたんモードを除けば通常版以外の難易度が用意されていないので、侵略率やフィギュアなどをコンプしてしまうと明確なプレイ目的がなくなってしまう。

総評

前作に引き続いて丁寧な作りの横スクロールアクションであり、前作プレイヤーはもちろんの事、同ジャンルの初心者でもすんなりと入り込める手触り感が優しい作品となっている。


その後の展開

  • 本作の約1年後にはゲームジャンルが変わった次回作『ケロロRPG』がリリースされた。
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  • ケロロ軍曹

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最終更新:2022年10月29日 13:54