スヌーピーの愛犬DS 知っておきたい犬のこと・犬の能力・あなたのしつけ

【すぬーぴーのあいけんでぃーえす しっておきたいいぬのこと いぬののうりょく あなたのしつけ】

ジャンル 診断・ミニゲーム
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 ハチコウ商事
開発元 ベック
発売日 2009年10月15日
価格 5,040円(税込)
判定 なし
ポイント DSスヌーピーゲームの一角
愛犬診断とミニゲーム集
スヌーピーらしさは持っているがゲームとしては今一つ
スヌーピーシリーズ


概要

  • 国民的キャラクターとして知られるスヌーピーを題材としたゲームの一角であり、3作あるDSスヌーピーゲームで最も後発にリリースされた作品でもある。
  • スヌーピーを主役としたピーナッツキャラ出演のミニゲーム集と、著名な動物病院院長である石野孝氏が監修を勤めた愛犬診断の二本立てとなっている。
  • 完全一人プレイ専用。オートセーブ方式であり、操作は一部のミニゲームを除けばタッチペン操作オンリーとなる。

主なルール

  • セーブデータは4つ。ゲーム開始前にどこにセーブするかを選ぶ。
  • 横視点のMAP画面でスヌーピーを操作し、画面内にいるキャラなどにタッチする事で会話などのイベントが起きる。
    • このゲームはミニゲーム及び愛犬チェックの双方共に、MAP画面中心でゲームを進めていく。
    • お馴染みのキャラも複数おり、誰かをタッチすれば会話を聞けたり、ドッグクイズ(後述)に挑戦できたりする。
    • その他にもお遊び的な演出が拝める対象物が幾つかある。

主なゲームの流れ

  • ポストで手紙を確認。書かれた依頼(オーダー)を承諾するとミニゲームへ。達成するとクッキー入手。
  • もしくはMAP画面にいるキャラをタッチすると「ドッグクイズ(後述)」がプレイできる場合があり、達成するとクッキー入手。
  • 集めたクッキーは「心の相談所」のルーシーに渡し「犬種カード」と交換してもらう。
    • 交換の際に「ピーナッツクイズ(後述)」に挑むこともできる。
    • 犬種カードはランダム入手となるが、同じカードをダブり入手する事はない。
    • 総計80枚のカードをコンプリートすればエンディングとなる。エンディング後はそれまでのデータが引き継がれたままゲームは続行される。
  • クイズについて
    • ルーシーの「ピーナッツクイズ」は、4択制のクイズ全3問を全て正解すれば、少ない枚数のクッキーでカードを交換してもらえる。失敗しても通常レートでの交換になるだけでペナルティは無い。
    • 「ドッグクイズ」は犬の知識に関するクイズとなっている。4択制だが、出題される問題数や問題内容はランダム。正解数が不正回数を上回っていればクッキーを貰える。その逆だとクッキーは貰えないがそれ以外のペナルティはない。

その他メニュー

ゲーム本編とは独立して、以下のようなことも行える。
…まさに犬尽くし。

  • 飼っている愛犬のチェックを行える「愛犬チェック」。
    • 「飼っていないが犬に興味がある人」用にも別口でチェック項目がある。
  • 犬を飼う際の知識を気軽に学べる「愛犬のためのコラム」
  • 全国から応募された「愛犬アルバム」
  • 犬種カードを鑑賞できる「犬辞典」

またドッグクイズや、依頼を受けたことのあるミニゲームを、単独でプレイすることもできる。こちらのモードの場合、報酬などは本編とは違っている。

  • ミニゲームは3段階の難易度から選べ、全ステージをクリアするまでゲームが続けられるステージ制。またハイスコアが記録される。
  • ドッグクイズは5グループから選ぶ方式。正解率が高ければ専用イラストが表示され、グループ選択時に好きなだけ鑑賞できる。
+ メニュー一覧
  • 愛犬チェック
    • 「愛犬チェック(愛犬チェック)」
      • 飼っている愛犬のチェック、及び愛犬を飼っていない人向けの犬チェックを得られる項目。
      • まずは「愛犬を飼っている」か「飼っていない」かの選択を行う。
      • 前者を選んだ場合は、「愛犬の名前」「飼っている場所」「年齢」「体重」「犬種」の欄を入力してチェックスタート。
        その後は「子犬の育て方」「おすすめワンコ」「愛犬トレーニング度」「飼い主ハンドラー度」の4種類のチェックがあるので好きなものを選んでチェックを行える。
        4種類のチェックの下位置には「チェックのコメント一覧」というアイコンがある。これをクリックすると、「愛犬トレーニング度」と「飼い主ハンドラー度」のチェック結果の表示が確認できる。
      • 後者を選んだ場合は「子犬の育て方」「おすすめワンコ」の2種類のチェックがあるので好きなものをチェックを行える。
        当然ながら愛犬を飼っていない事を前提としたチェックなので愛犬欄は存在せず、チェックのコメント一覧のアイコンもない。
  • 「愛犬のためのコラム(愛犬チェック)」
    • 「食事は元気の基本」「愛犬のヘルスケア」「愛犬のしつけ」の3種類の知識を得られる項目。
    • 特に前準備は必要とせず、お気軽に好きなだけの知識を学べる。
  • 「ドッグクイズ(愛犬チェック)」
    • 全部で5つのグループに分けられたドッグクイズをプレイできる項目。MAP画面でプレイできるドッグクイズとは別の存在となっている。
    • 正解率が高い状態でグループを終えれば専用イラストが表示され、それはグループ選択時で好きなだけ鑑賞できる。
  • 「愛犬アルバム(愛犬チェック)」
    • 本作収録用に全国から応募した、ドッグオーナー自慢の愛犬の写真とプロフィールが鑑賞できる項目。
  • 他の4項目
    • 「犬辞典」
      • ステップ4で入手した犬種カードを鑑賞できる項目。
      • カードには「犬種の写真」と「その犬種に関する詳細な情報」が書かれている。
  • 「オーダーファイル」
    • ステップ1で依頼を受けなかった依頼手紙、及びステップ2でクリアできなかった依頼手紙はこの項目にストックされる。
    • 依頼手紙を選ぶと、依頼されたミニゲームを改めてプレイできる。依頼のミニゲームをクリアした手紙は自動的にストックから消滅する。
    • 依頼手紙は8枚までのストックが可能で、8枚すべてをストックしてしまうとMAP画面のポストに手紙が届かなくなってしまう。
    • ストックした依頼手紙は「オーダーキャンセル」というアイコンをクリックすれば破棄できる。どうしてもその依頼手紙のミニゲームがクリアできない場合は破棄した方が懸命である。
  • 「ミニゲーム」
    • 一度でもステップ1で依頼を受けたミニゲームを単独で自由にプレイできる項目。
    • 詳細は下記のミニゲーム一覧の項参照の事。
  • 「オプション」
    • いわゆるオプション設定の項目。
    • 「スヌーピーたんてい表示の有無」「BGM演奏の有無」「サウンドテスト鑑賞」「スタッフロール鑑賞」のいずれかが可能。
    • クイズ中などでは画面内にチビキャラである「スヌーピーたんてい」がゲームの邪魔になりにくい程度にちょこまかと動く演出が発生する。
      スヌーピーたんてい表示をOFFにする事によって、一切のスヌーピーたんてい演出をカットする事ができる。

ミニゲーム一覧

以下、各ミニゲームのルール説明を示す。

+ ミニゲーム一覧
  • スヌーピーとテニス
    • スヌーピーとテニス勝負を行う。
    • プレイヤー側の敷地のラケットにボールがきた瞬間にタッチすると、そのボールを打ち返せる。
    • なお、ラケットはボールの位置によって自動的に移動してくれるオート操作となる。
  • スヌーピーパズル
    • 上下画面に最大5種類の色つきパネルがぎっしりと配置されている。
    • 同じ色が接したパネルをタッチするとそれをすべて消す事ができる。同色パネルが全く接していない状態では消す事はできない。
    • パネルを消すと、重力にしたがってパネルが下方向に落ちていき、段々とパネルの数が減ってくる。
  • シュバシュバヘリコプター
    • 飛行中のスヌーピーが左方向にて強制スクロールしている。
    • 下画面のどこかをタッチすると、スヌーピーがそれにしたがって移動を行う。
    • 下側にいるスヌーピーを距離が開いた状態で上側へとタッチすると、上画面に飛ばす事もできる。但し、上画面中ではスヌーピーの操作は一切できない。
    • 下画面には障害物が至るところに配置されており、これにスヌーピーが触れると即ゲーム終了となってしまう。
    • 同じく下画面に配置されたクッキーにスヌーピーを触れさせるとスコアボーナス。「P」と表記されたクッキーを取ると一定時間だけ障害物に対して無敵になれる効果。
  • ペパーミント パティのフットボール
    • 下画面の下側にあるスクラッチゲージを連打スライドすると、ペパーミント パティが左側に走り出す。一定距離まで走らせるとオート走行となる。
    • オート走行中に矢印が表示されるので、左斜め上方向にスライドさせると、ペパーミント パティボールをその角度に地面に置かれたボールを蹴飛ばす。
    • ボールの勢いや角度方向は走行スライドと角度スライドによって決まる。また、角度スライドを放棄するとボールを蹴飛ばさないままにゲーム終了となってしまう。
  • みんなでえんそうかい
    • 上画面に太鼓の達人風の枠が表示されており、ピーナッツキャラのアイコンが大量に左方向へと流れてくる。
    • 下画面にはアイコンと同じピーナッツキャラが待機しており、それをタッチすればそのキャラの楽器を鳴らせる。
    • BGMのリズムにのりながら、上画面の枠左側にある丸印にアイコンが接した瞬間に、下画面の該当キャラをタッチすればスコア獲得となる。
  • フライング・エース
    • プロペラ機に乗ったスヌーピーを操作し、上画面全般を飛行移動していく。
    • ショットにて雑魚機体を特定数撃沈させると、ボス機であるレッドバロンが出現し、そいつも撃ち落せばゲーム終了となる。
    • 逆にスヌーピー機が敵機の攻撃により3回ダメージをもらってしまうと、そちらもゲーム終了となってしまう。
    • 雑魚機体を倒すとプレゼントアイテムが出現する場合があり、それを取得した後にショット操作を行えば下画面の家地帯に落とす事ができる。
    • 家の中にはプレゼントを要求する家があるので、そこにプレゼントアイテムを落下させるとスコアボーナス。プレゼントを要求していない家に落とすと何も起こらない。
    • このゲームにおいて唯一、タッチペン操作か十字キー/ボタン操作を併用できるミニゲームとなっている。
    • タッチペン操作の場合は、下画面をスライドする事でスヌーピー機の移動、下画面上部にあるアイコンをタッチすればショット攻撃(プレゼントアイテム落下)。
    • 十字キー/ボタン操作の場合は、十字キーでスヌーピー機の移動、メイン配置のボタンのどれかを押せばショット攻撃(プレゼントアイテム落下)。
  • シュローダーとピアノレッスン
    • 下画面から大量の音符が落ちてくる。
    • BGMのリズムにのりながら、下画面下部にある五線譜に音符が接した瞬間にその音符をタッチしていく。
    • 難易度によっては、タッチしても何の効果もないダミー音符が大量に落ちてくる場面もある。
  • スケートジャンプ
    • 下画面にスヌーピーが右方向に強制スクロールにてスケートをしている。
    • 穴や雪だるまなどの障害物が至るところに配置されており、下画面のどこかをタッチする事でスヌーピーをジャンプさせてそれらを回避できる。
    • 障害物に紛れてジャンプ台が配置されている場合があり、それに接近した瞬間にジャンプするとスヌーピーを上画面に飛ばす事ができる。
    • 上画面には風船が大量に配置されており、スヌーピーは風船に掴まりながら浮遊をしている。別の風船が触れた瞬間にタッチをすると風船を乗り換えられ、タッチできないと下画面に戻される。
    • 障害物・ジャンプ台・風船の配置はBGMとシンクロしており、BGMのリズムにのりながらプレイすると好成績を出しやすくなる。
  • ウッドストックのあわよけパニック
    • 下画面にウッドストックがおり、そこから泡・竜巻・クッキーのいずれかが降ってくる。
    • 下画面のどこかをタッチすると、ウッドストックがそれにしたがって移動を行う。
    • ウッドストックが泡に触れると即ゲーム終了。竜巻に触れると一定時間身動きが取れなくなる、クッキーに触れるとスコアボーナス。
  • スヌーピーゴルフ
    • 上画面に横視線のゴルフエリアが表示されている。
    • 下画面にはパットを構えたスヌーピーがおり、パットをスライドさせる事でボールを打つ事ができる。
    • 指定回数分のボールを打ち、無事カップインできるか、ボールをすべて打ってしまうとゲーム終了となる。

評価点

  • スヌーピーらしさの再現。
    • スヌーピーゲームらしく、スヌーピーを筆頭とした各キャラの魅力はきっちりと描かれている。
      • 各キャラのリアクションがなかなか豊富であり、キャラ同士の会話も原作を意識したのほほんとしたノリとなっている。
    • BGMに関してもポップジャズメインの楽曲で、スヌーピーの世界とぴったりマッチしている。
  • 愛犬診断の豊富な内容。
    • ミニゲーム集を前面に押し出している本作だが、愛犬診断のデータベース分野に関してもなかなかの作り込みがなされている。
      • なんといっても「愛犬を飼っている人」と「飼っていないが興味がある人」の両者に分けてチェックしてくれる配慮が嬉しい。
        これにより、犬を飼っていない人にも置いてけぼりにならずに愛犬チェックができ、プレイの間合いを広めている。
      • 流石に本格的なデータベースと比べると情報量が軽い面もあるが、石野先生の監修の効果もあってか親しみを持つ情報を鑑賞できる。
  • わかりやすいゲーム進行。
    • ライト層を意識している為か、難しい前置き抜きでゲームが楽しめる。
    • 「手紙をもらいミニゲームをプレイし、クッキーを集めて犬種カードをゲットする」ステップを繰り返すだけで確実にエンディングが拝める。

問題点

  • ゲームとしては微妙な面が目立つ。
    • 所詮は10種類のミニゲームを繰り返すだけの内容なので、段々と飽きが回ってくる可能性も否定できない
      • 一応は難易度調整やクリア条件を変化させてマンネリさを抑える工夫はされているものの、所詮は10種類しかミニゲームはない訳で…。
    • MAP画面の依頼手紙でプレイできる、ミニゲームの難易度に極端な差がある。
      • 簡単なものは「適当にプレイしていてたらいつの間にかクリアしていた」という難易度で収まっているが、
        難しい難易度になると「超難関をノーミスでクリアせよ」みたいな無謀なものも登場し、依頼手紙によって難易度に天地の差がある事がやたらと多い。
      • しかも、この「簡単な難易度」と「難しい難易度」がランダムで出現する為、依頼手紙によってクリアのしやすさに結構な運が絡んでくる。
      • ミニゲームの難易度を示す星の数があまり当てにならない。星数が低いのに難関だったり、その逆もしかりだったり…。
  • MAP画面時におけるゲーム進行に若干の待ち時間が発生しやすい。
    • 具体的には「手紙を確認する ⇒ 依頼キャラに会う ⇒ イベントが発生する ⇒ ミニゲームが始まる」という間に必ず数秒のウエイトが入ってしまう。ウエイトスキップは一切できない。
    • ウエイト単体はそんなに長くはないが、ステップを進める度にいちいち入るので段々とうざったく感じてしまう。
  • 愛犬診断がゲーム本編とあまりかみ合っていない。
    • 極端な話、愛犬診断は別にスヌーピーゲームに入れる必然性が感じられない位に存在が浮いている。
      • 極めて親切丁寧にレクチャーをしてくれるので愛犬診断としては優秀なのだが、その中にスヌーピー要素を入れる隙がない程に真面目な診断となっているのが原因だと思われる。

総評

スヌーピーとしてのキャラゲー度はまずまずであり、愛犬診断に関しても非常に馴染みやすくチェックできる利便性を持つが、ミニゲーム集としてはあまり優秀なものではない模様。
とはいえ、暇潰しにはなかなか適任な作品であり、「軽くゲームしながらも愛犬診断も行える」というマルチな楽しみ方ができるのは純粋に評価できるであろう。

+ タグ編集
  • タグ:
  • 2009年
  • DS
  • スヌーピー

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最終更新:2021年05月02日 14:51