世界の将棋

【せかいのしょうぎ】

ジャンル テーブルゲーム
高解像度で見る 裏を見る

対応機種 Windows 95/98
ニンテンドーDS
発売元 【Win】アスク
【DS】サクセス
開発元 【Win】ABS
【DS】不明
発売日 【Win】1999年5月28日
【DS】2007年10月25日
定価 【Win】7800円(税抜)
【DS】3990円(税込)
判定 なし
ポイント さまざまな将棋類が楽しめる
親切な解説あり

概要

世界5大将棋(将棋、チェス、象棋、チャンギ、マックルック)を収録したテーブルゲーム。
実際にプレイできるのは5大将棋だけだが、他にも、世界に散らばる26種類の将棋のルールと、歴史の解説モードを収録している。
紹介される将棋には現在では失われつつあるものもあり、将棋ファンならずとも興味深いデータベースが収録されている。

世界5大将棋

将棋 チェス 象棋 チャンギ マックルック

本作では以下の5種類の将棋系テーブルゲームをプレイすることができる。

  • 将棋 (日本の将棋)
    • 「本将棋」と呼ばれるもの。日本発祥の将棋類のうち、現在最もオーソドックスなスタイルの将棋。
    • 取った駒を自分の手駒として再利用できる「持ち駒」の観念は、外国の将棋類似のゲームには例のないものである。
  • チェス (西洋将棋)
    • キャスリングやアンパッサンと呼ばれる特殊ルールと、歩(ポーン)が敵陣最上段に侵入したとき任意の駒*1に成れるのが特徴。
    • 幾度かのルール改正をへて15世紀頃に現行チェスが成立したとされる。
  • 象棋(シャンチー) (中国の将棋)
    • 先手と後手で駒の名前そのものが異なる(性能は同じ)。
    • 九宮(陣地の中央)があり師/将及び仕/士はここから出られない。中央に河界がありこれを渡れない駒(相/象)がある。〝炮/砲〟という特殊駒が存在する。などの特徴を持つ。
    • 1050年頃に成立し、競技人口は中華人民共和国を中心に約五億人と言われている。
  • チャンギ (韓国の将棋)
    • 中国の象棋に似ているが中央に河界が無い。また駒の動き方も馬以外は違っている。さらに「パス」もOKで両者パスは引き分けとなる。
    • 中国の文化、風俗を取り入れるのに熱心だった李氏朝鮮の時代に成立したとされる。
  • マックルック (タイの将棋)
    • チェスに近縁のゲームの中では駒の動きが弱く、世界の将棋の原型をかなり留めていると推定される。
    • 歩(ビア)を三段目に配置するのが特徴で、又成りも敵陣三段目であることから日本将棋との関連が推測されている。

3種のプレイモード

  • ルール解説モード
    • 5つの各将棋の駒の動かし方やルールを解説してくれる。
  • 詰め将棋モード
    • 5つの各将棋の詰め将棋問題が出題される。
  • 棋譜研究モード
    • 5つの各将棋の定跡もしくは実戦譜を1手毎の解説付で10局収録している。

評価点

  • コンピュータや人間と対局できるだけではなく、ルールの解説、詰め将棋類、定跡*2(将棋の場合)や実戦(将棋以外の場合)の解説も含まれており非常に親切である。
  • 将棋の発祥から伝播のルートなどをイラストを付きで紹介している。
  • PC版だと背景がその地域をイメージした画像になっていたり現地の文字でゲームの名前が書かれているなどグラフィックも非常に凝っている。
    • 残念ながら解像度の関係でDS版ではそのような凝った演出はほとんどカットされている。

問題点

  • 平安将棋*3、中将棋*4、チャトランガ*5、シャトランジ*6などの古い将棋類は概要しか収録されていない。
    • たしかにルールが複雑だったりはっきりしないものもあるが、上に挙げたもののように比較的ルールが判明していて有名なものもある。できればプレイモードも収録してほしかった。
  • コンピューターがあまり強くない。
    • ただ、古いソフトなので仕方のない部分でもある。
  • チェスの実戦解説で定跡の説明など解説に雑な部分もある。
  • 1999年に発売されたソフトであるため、情報が古い。DS版でも古い情報は更新されずほぼそのままである。
    • 特に進歩が著しいコンピューター関係の情報で目立つ。そのため、2006年(DS版発売年の前年)に当時のチェスの世界チャンピオンであるクラムニクを無敗で破った市販ソフト「ディープ・フリッツ」などの情報はない。

総評

ゲームとしての地味さは否めないが、将棋ゲームとしては概ね丁寧に作り込まれている。
世界の将棋の種類や歴史を学ぶこともできるので、そういった面に興味のあるユーザーにはぴったりだろう。