【だらいあす】
ジャンル | シューティング |
対応機種 | アーケード |
発売・開発元 | タイトー |
稼動開始日 | 1987年2月19日(著作権表示上は1986年) |
プレイ料金 | 200円(デフォルト) |
判定 | なし |
ポイント |
専用3画面筐体の迫力ある画面と重低音ボディソニックサウンド 水棲生物モチーフのボスデザイン 多くの支持を得た高品質なBGM 演出系STGの先駆け STGとしては少々単調 |
ダライアスシリーズ |
戦闘機「シルバーホーク」を操り、異星人ベルサーに侵略された惑星ダライアスからの脱出を目的とするSTG。
タイトーの看板作品のひとつである、横STGシリーズの第一作である。
本作最大の特徴として、ハーフミラーによる繋ぎ目のない3画面の特殊大型筐体を使用している(*1)。
1987年2月頃より、全国のゲームセンターに順次入荷した(*2)。
ゲーム内のクレジット表記は1986年となっているが、これはショーに出展した際の年である。
1986年10月7日の平和島のアミューズメントショーで初公開され、現在は公式に「ダライアスお披露目の日」とされている。
(この当時のタイトーは、発売日ではなくショーなどへ出展した日付をクレジット表記していた)
デフォルト設定では1クレジット200円。しかし発売から数ヶ月後には、ほとんどの店舗で1クレジット100円に設定されていた。
+ | 詳細 |
ダライアスには複数のバージョンが存在しているが、国内で一般に流通したのは以下の3つ。
シンプルにまとまっているシステムながら画期的なアイデアを多数取り入れた作品。
ボス戦前の警告・水棲生物と機械を融合したボスデザイン、印象的なBGM、多画面筐体にボディソニックのベンチシート、
そして樹形図ステージ選択によるSTGでの大ボリュームとアームシステムによるとっつきやすさなど…絶大な支持を得るに足る要素は揃っている。
また、本作および本シリーズはSTGの演出面での可能性を大きく広げた作品でもある。
タイトー製STGはこの後演出やBGMを重視する方向性を更に押し出すようになり、本作は後に『演出系STG』と呼ばれる独自の方向性を確立する上での礎となった。
現在でもSTGはBGMや演出が重要視され、その礎となった本作をゲーム史において無視する事は出来ないだろう。
一方でゲームとしては単調さや多画面故の粗があったのも事実であり、この課題は次回作以降にも引き継がれることとなった。
タイトー多画面筐体ゲームの系譜は、『ニンジャウォーリアーズ』や『ダライアスII』と言った作品達が引き継いでいくことになる。
一方でダライアス自体も、『スペースインベーダー』に並んでタイトーを代表するSTGシリーズとしての道を現在もなお歩み続けている。
初代ダライアスは現在でも根強い人気のある作品だが、今では基板の寿命問題や筐体の老朽化に伴って本作を扱ってきた店舗でも撤去していることが多い。
一応、STGやレトロゲームに力を入れたゲームセンターではプレイできることもあるので、そういったゲームセンターに行くことがあれば、探してみるのも良いだろう。
また、「基板は保存できたが筐体は保存できなかった」という理由(*30)により、継ぎ目の軽減しやすい液晶モニターやプロジェクターを3台並べて稼働させているケースもある。
中には自分でレプリカ筐体を作ってしまうツワモノも存在し、各種ニュースサイトで話題となった。
3画面の特殊構成や当時の家庭用ハード性能等の関係から、何らかのアレンジが施された移植作のみが発売されていた。
2016年8月26日に配信されたPS4版において、稼働から30年目にしてようやくAC版の完全移植が実現する事となった。
+ | パッケージ版発売初期のver.にあった問題点 |
+ | その恐るべき別物ぶり |
*1 ただし複数画面の筐体自体はダライアス以前から既に各社が発売している。
*2 非常に巨大で手の込んだ筐体のため、一気に大量に用意できなかったせいである。なおタイトー直営のゲームセンターが優先されている。
*3 所謂マジックミラーもハーフミラーである。原理的には夜に明るい部屋で外を眺めるとガラスに自分の姿が映るのと同じと思えば良い。
*4 古くは手品のタネとして使われていた。アーケードゲームに限ってもナムコの『サブマリン』(『ポン(テレビテニス)』よりも古いエレメカ)等で使われている。
*5 『スペースインベーダー』など、一枚絵の背景とゲーム画面を合成させる目的で使われていたこともある
*6 現時点でシリーズにてスコアによるエクステンドを採用しているのは本作と『ダライアスII』の2つのみ。更に一部の移植版ではスコアエクステンドが廃止されたものもある。
*7 便宜上『外伝』に倣って一番上を「Z'」、一番下を「V'」と呼ぶこともあるが、本作では正式な呼称ではなく、ゲーム内、AC版のインストカード、PS4版のマニュアルのいずれでも区別されていない。Switch版のアップデート及びDL版にて、オンラインランキングの最終ゾーン別集計が実装された際にこの2ルートも集計対象となり、それぞれ「Z'」「V'」表記となっている。
*8 ちなみにシリーズではバーストACも「画面の縦横比が一番大きいアーケードゲーム」で認定されている。
*9 本作と同じ横長モニターを使用した『ダライアスバースト アナザークロニクル』において本作の装備を再現した機体「オリジンシルバーホーク」は、必然的に「弾切れが起こりやすく、狙い撃ちや接射が重要になる」プレイ感覚も再現されている。
*10 アームを剥がして張り替えた場合は0+3=3。一方で剥がさずに青アイテムを回収した場合は1+1=2になる。
*11 ルート次第では最大50回分の被弾が許容される。
*12 本作の仕様上、自機よりもアームの当たり判定がさらに大きい。
*13 浮遊機雷が自爆した時の爆風、アンテナ型砲台からのレーザー等が該当。
*14 道中内で6個出現する。Zゾーン突入時にアームを切らしてしまっても青アイテムを全回収すれば最大13発分の余裕ができる。
*15 ただし、4面のJゾーンは全バージョン共に道中の青アイテムが1個しか出現しないため、ボスの「ファッティグラトン」の事も考慮して被弾しすぎないように注意が必要。
*16 逆にひたすら上を行く「上捕鯨ルート」は青アイテムこそ多く出現するものの、2面のBゾーンは都市地帯であり、4面のGゾーンは道中の攻撃が激しい。そして6面のPゾーンが非常に複雑な地形のステージであるため、ウェーブ以外だと金アイテムをフル活用しないと難しくなる上にYゾーン程ではないがハイパーアームによるバウンド死が起きやすい。緑アイテムが少ないのも密かなネックである。
*17 企画段階では26ゾーン全てに個別のボスを置く構想があり、これはPCエンジンCD-ROM2版のスーパーダライアスで実現することになった。
*18 残ったグリーンコロナタスのルートについてはラスボスまでの道中にて稼ぎ効率が高いポイントで残機潰しを行う形になる。
*19 ミサイルのみで消せる敵弾もある。
*20 ボスの耐久力が一定値になるまではミスした時の耐久力がそのまま引き継がれ、一定値を下回っていた時は一定値まで回復して再戦となる。ただし、本体が耐久力を持たないボスには適用されない上、パーツが全て復活している=実質的な耐久力全快となってしまう
*21 アメーバ状の敵の「リモナー」やMゾーンとTゾーンで出現する「大隕石」が該当
*22 このため、現在は純正筐体ではなく、液晶ディスプレイや大型プロジェクターモニタを3台並べて稼働する店もある
*23 ちなみに当時ゲーメストのライターであった風見螢氏がこのバグを発見し、開発者へ連絡したことでバグ修正に繋がったとのこと
*24 スタッフロールのスペシャルサンクスに書かれている「HIDENORI ISHII」は石井ぜんじ氏の本名。
*25 まれにゲーメストが監修したかのような勘違いをしている記述もあるがエキストラバージョンは石井氏個人が関与しているものであって、ゲーメストは一切関与していない。
*26 ベリーハード設定においては「どのステージでもアイテムが均等配置」「ステージ開始(復活)後最初のアイテムが必ず青アイテムになる」という特徴も継承されているため、ルートによってはハード設定よりも楽になる
*27 削れられた場所には全て銀アイテムに置き換えられている。
*28 例外として全ゾーン中最難関と言われるLゾーンのみは以前のバージョンとほぼ同じ位置で金アイテムが配置されている。
*29 オリジナル版ではE・Nゾーンのスコア効率が非常に高く、A-C-E-I-N-T-Z(クジラで残機潰し)がスコアルートとして知られている。しかし難易度もスコア相応に高く、このルートで稼げるのは上級者の証でもあった。
*30 そもそも、世界的に生産終了しているブラウン管モニタの寿命が到来すればそれでアウトである
*31 編曲は草津きよし氏が担当。
*32 AC基板が59.94fpsに対し、PS4を含む近年のハードでは60fpsで処理するため、わずかであるが処理速度に差が生じてしまう。本作の場合はボス戦において、ヤズカの出現およびパターン変化のタイミングにAC基板との5秒程度の差が生じるのが特に目立つ点。
*33 パッケージ版との違いとして起動時のダライアス30周年ロゴがなく、またゲーム内メニュー画面の一部項目の仕様が異なる。
*34 2020年3月5日のアップデートにより『プラス』が追加収録された。
*35 上記のゲームスピードに関しては、時々同一フレームを挟んで時間を調整することで擬似的に再現している。
*36 秒間5~30連射の間で設定可能。5発/秒という非常に遅い設定まで用意されているのは弾切れを起こしやすい本作の特性を考慮した開発スタッフからの要望だったとのこと。
*37 画面の継ぎ目自体は表示できる。また継ぎ目表示On→Off→Onとするとずれ方がランダムで変わるギミックがある。
*38 クイックセーブのスロット数が異なるのと、実績に対応してないのが大きな違い。
*39 Steamでの配信タイトルは『ダライアス コズミックコレクション アーケード』とCS機版とは若干異なる
*40 ただし、コンティニューには楽天会員の登録と、課金アイテムの購入が必要。
*41 製作者はダライアスの筐体を自作してしまったフリークでもある。
*42 条件を満たす事でオプションでAC版の仕様に切り替える事も可能。
*43 オプションで自機をティアット機に切り替える事でこのモードになる。また、自機の攻撃力も上がるがスコアランキングの対象外となる。
*44 現在は削除。上述の通りMDミニの収録に関わることになったため、現在の同氏のブログからはダライアス関連の記事はほぼ全て削除されている。
*45 尚、行動パターンは別物な上に計5種類しかいない。ちなみにファッティグラトンだけ通常版と別に「小型版」がボスとして存在する。
*46 ただし本来のZゾーンエンドはグレートシングの撃破により惑星ダライアスが救われるというエンドだが、再設定にあたりベルサーの指揮系統を一時麻痺させ、その間に輸送船団が惑星ダライアスを脱出した、という展開に変更されている
*47 2019年現在
*48 国内OLDバージョンがベースだがボスの耐久値調整は国内NEWバージョン準拠となっている。大きな違いとして国内版ではできなかった2P側単独スタートが可能。
*49 CRTから出火した経験があるという張り紙がされている。
*50 2019年7月末にセンターのCRTが欠品して液晶モニターで代用したため、左右画面と段が生じていた。
*51 誤解されやすいがHeyはフランチャイズ店ではなく直営店のため、設置筐体はタイトー本社からの支給品という扱い。そのためイベントのためにHeyから出張することもしばしばある。
*52 メンテナンスといっても、作業は内部の大掃除。