ラブネマ

【らぶねま】

ジャンル オンラインコミュニケーションゲーム
対応機種 Windows 2000/XP
運営元 レッド・エンタテインメント、テクモ、リーボ
サービス期間 2007年3月30日~2008年3月31日
課金形態 アイテム課金
判定 なし
ポイント いち早くハウジング要素を導入
粗も多い
無軌道な運営


概要

本来は公称80万人が登録しているという台湾のオンラインゲーム『LOVE BOX ONLINE』のローカライズ作品。
すごろくゲームなどで素材を集め、家具や服や飲食物を作るのが目的だが、どちらかというとそういったゲーム性よりは、チャットなどのコミュニケーションやハウジングに主体が置かれている。

  • 通常の友達のほかに、アミーゴ*1とよばれる特に仲のよい人間を指名することができる。
    • アミーゴは三人まで登録できるという三つ股推奨仕様。数々の修羅場が生まれたとか生まれないとか…。
  • 非接続状態でもゲーム内時間はリアルタイムで流れている。
  • LC(他のネトゲでいうGM。厳密には異なる)による不定期イベントが催される事もある。

国内版は2008年3月31日にサービス終了。本国の台湾では、今も運営が続いている。

評価点

  • 狩りやギルドイベントを除く対人要素が存在しないため、当時はこれといった該当作品も少なく、こういった要素を苦手とするプレーヤーに評価された。
    • 特にハウジングという要素は現在の流行をかなり先駆けていたといえる。
  • 温かみのある世界観・マップグラフィック・音楽は評価されている。
  • 本作では実際に家具のいすに座ったり、ステータスを回復したりなどできる。こうして実際に家具が使用できるハウジングゲームは意外と少ない(とくに後者)。

問題点

  • アバターの立ち絵グラフィックのレベルはお世辞にも高いとはいいがたく、ふた昔前の少女漫画のようなデザインである。顔パーツの選択肢も少ない。
  • 家具の向きが二方向しかなく、テーブルをいすで囲むことができない。
    • ただし、これは今なおほかの2Dハウジングゲームが抱える問題でもある。
  • 本作の家具と服には耐久力があり、これがなくなると文字通り「ゴミ」と化す。
    • アイテム課金なので仕方ないという考え方もあるが、非課金アイテムだろうがなんだろうがお構いなしに崩壊していき、久しぶりに接続したら素っ裸&ゴミ屋敷などはよくある事態。
    • ちなみに、日本以外は月額課金であり、なおかつこのように崩壊していくという無体な仕様である。
  • 満腹・情緒・飲水・美顔というキャラクターステータスがあり、時間や行動とともに減少する。これらのいずれかがなくなると、「モザイク」というみすぼらしい姿になってしまう。本来の名称はよりによって「乞食」である。
  • 本作ではペットを飼うことができるが、数日で強制的に別れとなる。このため、ペットへの感情移入が非常に困難となっている。
    • しかも、別れの時には育成度に応じて結構なLM(ゲーム内通貨)がもらえるため、金儲けの道具になってしまっている。
  • プレイ冒頭にもらえる家具に「ラブボックス」というものがあり、これでアミーゴにピッタリの他プレイヤーが探せる。
    • …という触れ込みなのだが、ゲーム開始時に行われる簡単な質問などをもとに適当にピックアップされるだけである。
    • しかし、ゲーム中では「この人と相性ぴったりです。すぐにアミーゴになりましょう!」などと表示されるため、低年齢層を中心に勘違いが続発した。
  • すごろくは実質作業ゲーム。そのため週に一度手に入れる機会のある「すごろく用BOTアイテム」を使って放置プレイするプレーヤーが多く、コミュニケーションゲームなのに話しかけたらBOTだった=無視&無言ということが頻発。初心者離れを招いた。
  • 定期イベントのクイズやキャラクター名などに文章ミスが散見された(人物名ではユシャンなのに、会話中にはシャンシャンになっているなど)。
  • 公式スタッフ「REDくわっち」とタレント「葉里真央」の司会でプレーヤーと対話形式で話を進めていく「ラブネマTV」というインターネット生放送企画が好評だったが、本作運営開始と入れ替わるようにして終了した『ゴゴ市』というゲームの人気企画「ゴゴシャンTV」とそっくりな内容であった。
    • ラブネマTVが1月に打ち切られた際、司会のくわっちや葉里は引き続きゲーム内にこまめに現れるとアナウンスされたが、くわっちは最終日のイベントまで、葉里は一切姿を現すことはなかった。
  • LCのイベントは総じて微妙で、特にやたら早押しならぬ早答えクイズが多かった。
    • 末期では公式イベントの微妙さを補うかのように有志プレーヤーがイベントを企画・実行していたが、人気を回復させることはできなかった。
  • 本作にもいわゆるガチャに準ずるスロットというものがあるが、全体で1日に出る各景品の数が決まっているという、むしろ本物のガチャガチャっぽい仕様。上限まであるアイテムが出ていたら、その日はもうそれは絶対に出ない。仕様に関する告知もなかった。

運営の問題

  • 全盛期にはBOTすごろくなどの放置が多く、サーバ負荷が高かった。これを嫌ってか、メンテナンス(と称する強制切断)を 毎日10~12時に行う という暴挙に出た。しかし、これが裏目に出て、過疎化を招いてしまった。
  • 本作は途中でサーバが追加されたが、互いのデータ共有がなかったため、結局追加サーバが過疎ってしまうという誰得増設となった。ふたつの過疎サーバは、本作運営を傾かせた大きな要因のひとつといわれている。
  • 本作はよりよい形での再開を目指すというアナウンスのもと、3月31日に一時終了となったが、7月29日に正式に完全終了が告知され、根強く再開を待っていたファンを奈落に叩き落した。
    • こういったネットゲームでは終了の三か月前には終了告知を出さなければいけないとされているが、正式終了までのこのラグは時間稼ぎと見れる。
    • 本作に限らず、一度サービス停止となったネットゲームが再開することはまずないのだが、『ヤンキー魂。』という前例などもあり、望みを捨てきれないプレーヤーが少なからずいたという。

総評

  • ソーシャルゲームの走りとも言える作品だが、それゆえに至らない部分も多く、日本での展開は失敗に終わってしまった一作といえる。

余談

  • なぜか下駄箱に座れるので、いす代わりにしていたプレーヤーもいる。
  • 「服飾アイデア館」など、マップで存在が確認できるものの未実装だった要素も多く、もし実現していれば…と思わせる。
  • ラブネマTVでくわっちが女装した回は(ネタ的に)神回とされている。
  • 公式の4コマ漫画で、問題点に記したBOTすごろくやペット財テクが自虐ネタにされたことがある。