SIMPLEキャラクター2000シリーズ Vol.2 アフロ犬 THE パズル

【しんぷるきゃらくたーにせんしりーず ぼりゅーむに あふろけん ざ ぱずる】

ジャンル アクションパズル
対応機種 プレイステーション
発売元 バンダイ
開発元 D3パブリッシャー
アクシズアートアミューズ
発売日 2001年10月25日
定価 2,000円(税別)
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 1ブロックの空きが必要
判定 なし
ポイント 家庭用唯一のアフロ犬ゲーム
中毒性の高いゲームと豊富なおまけ
良くも悪くもSIMPLE趣向
SIMPLEキャラクター2000シリーズ
サンエックスキャラクターゲームリンク


概要

有名キャラクターを使用したプレイステーション用安価ソフト「SIMPLEキャラクター2000シリーズ」の一角。
サンエックスのキャラの1つ「アフロ犬」を題材とした唯一の家庭用ゲームでもある*1
パズルのシステム的には2000年12月7日に発売された『SIMPLE1500シリーズ Vol.48 THE パズル2』を継承している。
プレイ人数やモード、ルールに関しては下記参照の事。


主なモード

  • 1人でアフロ
    • 一人プレイ用のモードで、ここからさらに3つのモードから選択する。
    • めんくりアタック
      • ステージクリア方式のモードで、クリアする度にボーナス特典としてアフロシアターが鑑賞できる。
      • 各ステージには指定ノルマスコアがあり、制限時間以内にスコアを達成すればステージクリアとなり、達成できなければゲームオーバー。
      • ステージによってフィールドの広さやブロックの配置に相違がある。全8ステージ構成。
    • スコアアタック
      • このモードの開始前にフィールドの広さを「ふつう/ひろい」の2種類から選べる。クリア後のランキングは個別に記録される。
      • 制限時間以内にどれだけのスコアを稼げるかを競う。制限時間がなくなる前にミスするとゲームオーバー。
    • とことんアタック
      • このモードも開始前にフィールドの広さを「ふつう/ひろい」の2種類から選べる。クリア後のランキングが個別に記録されるのも同様。
      • クリアの概念は存在せず、ミスするまで延々とエンドレスでゲームをプレイする事になる。
  • 2人でアフロ
    • 二人対戦プレイ専用のモード。一人だけではこのモードのプレイは不可。
    • 二分割された画面でお互いのプレイヤーが操作を行い、ミスしなかった側が勝利となる。
    • 対戦特化のモードなので、ランキングには一切の成績結果などは記録されない。
  • アフロランド
    • いわゆるギャラリーであり、主に1人でアフロのプレイ中に入手したアフロアイテムやアフロ札を消費するなどしてギャラリーが解禁されていく仕掛け。4つの項目がある。
    • アフロショップ
      • 「金のアフロ券」「銀のアフロ券」の2種類を消費して、ギャラリーのアフロ犬を購入できる。
      • 購入したアフロ犬はアフロずかんに登録され、二度と購入できなくなる。
    • アフロずかん
      • アフロショップで購入したアフロ犬のギャラリーを鑑賞できる。
      • 鑑賞できるアフロ犬のギャラリーによっては、1人でアフロで入手した「飴」「星」「肉」をあたえると派生したアフロ犬が登場し、それも登録/鑑賞できる。
      • アフロショップ、派生アフロ以外にも、特定条件を満たさないと登録/鑑賞できないアフロ犬も存在する。
      • 全部で144種類のアフロ犬が存在する。ちなみに犬ではない生物も複数いる。
    • こうかんしょ
      • 1人でアフロで入手した「飴」「星」「肉」を消費し、「銀のアフロ券」に換金できる。金のアフロ券に関しては換金はできない。
    • アフロシアター
      • ミニムービーを鑑賞できる。
      • 1人でアフロにおける「めんくりアタック」のステージクリア時に鑑賞できるシアターがここに登録され、何度でも鑑賞可能となる。
      • めんくりアタック以外にも、とある条件を満たさないと登録/鑑賞できない隠しシアターも存在する。
      • 全部で11種類のシアターが存在する。
  • ランキング
    • 「めんくりアタック」「スコアアタック(ふつう/ひろい)」「とことんアタック(ふつう/ひろい)」で記録したベストスコアランキングを確認できる。
    • 各モードのスコアはベスト3まで表示される。ベストスコアはネームエントリーが可能でそれも記録される。
  • 説明
    • 本作のゲームに関する基本ルールの説明を鑑賞できる。
  • オプション
    • ゲームにおける以下の設定ができる。
      • サウンドをステレオ/モノラルのどちらかに切り替え。
      • 1人でアフロにおける難易度を三段階から調整できる。
      • ブロックのデザインを3種類から選べる。
      • アナログコントローラーの振動機能を有効にするか否かを選べる。
      • ゲームデータのセーブ/ロードができる。なお、本作にはオートセーブ機能は搭載されていない。

主なルール

  • 1人でアフロ、2人でアフロ共に基本ルールは同じである。

ゲーム画面のイメージ図

▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽
















★★★★★犬★★★★
★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★

★★★★★★★★★★
★★★★★★★★★★
===========

上記の表はあくまでもイメージ図であり、実際のゲーム画面とは完全に一致している訳ではない点に注意。

」はアフロ犬。プレイヤーはこれを動かして操作する。

」はブロック。これを破壊する事が本作の目的となる。ブロックには様々な種類がある。

時間が経過する度に「」の方向からブロックが一段ずつせり上がってくる。

ブロックを一定量破壊すると「」から新たなるブロックが落ちてくる。

「▽」はトゲ。「=」は体力メーター。青色は水位。詳細は下記にて。

操作方法

方向キー ボタン

上移動

上攻撃

左移動

右移動

左攻撃

右攻撃

下移動
×
下攻撃

方向キーでアフロ犬の四方向移動。

ボタンで上記のボタン配置の方向に攻撃し、ブロックを破壊するなどのアクションを行う。PSコントローラーのボタンがそのまま攻撃方向になっている直感的にわかりやすい配置となっている。

ゲームの流れ

  • まず、各モードを選ぶとゲーム内で操作するアフロ犬を選択できる。
    • 最初は1キャラしか選べないが、とある条件を満たす事で選べるアフロ犬が増え、最大で6キャラのアフロ犬が選べる様になる。なお、どのキャラを選んでも性能差はない。
  • フィールド内にてアフロ犬を操作し、移動させながらもブロックを消していくの基本行動となる。
    • アフロ犬を移動させられる範囲はブロック内のみであり、ブロックのない空白部分での移動は一切できない。
    • アフロ犬を移動させるとその周辺にあったブロックの位置がスライドパズル形式で変化する。これも攻略をする上で重要なのでマスターしておきたい。
      • 但し、おじゃまブロックに関しては一切スライドができない。アイテムに関してはアフロ犬が触れれば消滅する。
    • ブロックには複数の種類が存在し、それぞれの消し方に相違がある。詳しくは下記のブロックの種類の項を参照にして欲しい。
  • ブロックの増殖について。
    • 時間が経過すると下方からブロックが一段ずつせり上がってくる。
      また、ブロックを特定数消すとフィールド上部から新しいブロックが降ってくる。
    • このゲームではブロックがフィールド上部に到達してもミスする要因はなく、ミス条件に達しない限りは延々とブロックをフィールド満タンに詰め込む事が可能。
  • 水位と体力メーター。
    • 時間が経過してもブロックを破壊できないでいると、「水位」が一段ずつ上昇し、フィールド内の水位部分が増してしまう。
      • アフロ犬が水位部分に浸ってしまうと「体力メーター」が徐々に減少し、ミス条件に近づいてしまう。
    • 体力メーターが0になるとミス(ゲームオーバー)となってしまう。
      • また、水位侵食以外でも、爆弾による爆発によっても体力メーターは減少する(詳細は下記のブロックの種類/爆弾の項参照の事)。
    • 上昇してしまった水位を下げる方法は「ブロックを消す(連鎖消しだと下がる勢いが増す)」か「アフロ犬が特定のアイテムを取得する」のいずれかがある。
      • よって、水位を上昇させたくなければ連鎖消しは最重要課題といえるだろう(アイテム取得だけでは限りがある)。
    • 消費した体力メーターを回復させるには「ブロックを連鎖破壊する」か「アフロ犬が水位のない状況で一定時間いる」のいずれかがある。
      • 連鎖消しはとにかく自身の命を延ばす行動である事を肝に銘じておきたい
    • 体力メーターの最大値はフィールドの横幅の広さと比例している。よって、横幅が狭いフィールドのステージは必然的に短い体力メーターでプレイしなければならない。
  • トゲの危険性。
    • フィールドの最上部には「トゲ」が待ち構え、これにアフロ犬が触れると即ミス(ゲームオーバー)となってしまう。
      • あまりにもブロックをフィールド満タンにしていると、思わぬトゲの洗礼をもらいやすいので注意しておきたい。

ブロックの種類

  • ノーマルブロック(「」「」「」)
    • 最も多く存在するブロックであり、基本色は「水色」「紫」「黄色」の3つがある。但し、ゲームの進行中によっては他の色のノーマルブロックが出現する場面もある。
    • 同じ色のノーマルブロックが縦か横に4つ以上接している状態でアフロ犬をそれに近づけ、方向に合った攻撃ボタンを押せばそれを消す事ができる。
      • 消したノーマルブロックの跡地は重力によってその上にあったブロックが落ちてくる(ブロックに隙間ができる事態は本作にはない)。
        落ちた後に同色ノーマルブロックが縦横に4つ以上接しているとそれが自動的に連鎖消滅する。
        上手くいけば「ノーマルブロックを攻撃で消す ⇒ 落ちてきたノーマルブロックがさらに消える」といった連鎖消しが可能で、ブロックの一斉消滅と多大なボーナススコアゲットのチャンスとなる。
    • 他ゲームで例えるならば、『対戦ぱずるだま(とっかえだま)』でいうところの大玉に該当する存在。
  • 小玉ブロック(「」「」「」)
    • ノーマルブロックがしぼんだような形をしたブロック。色に関してはノーマルブロックと全く同じである。
    • これ自体は同色が縦横に4つ以上接してもアフロ犬の攻撃では消せない。
    • ノーマルブロックを消した時にこのブロックが接していると、小玉がノーマルブロックに変化する。ノーマル変化時に同色が縦横4つ以上接していると連鎖消滅する。
    • 他ゲームで例えるならば、『対戦ぱずるだま(とっかえだま)』でいうところの小玉に該当する存在。
  • おじゃまブロック(「」)
    • 連鎖消しの邪魔、及びアイテムを出現させるブロック。色は1種類のみ。
    • これにアフロ犬を近づけ、方向に合った攻撃ボタンを3回押せば破壊でき、必ず何かしらのアイテムを出現させる。
      • 但し、1回の破壊につきおじゃまブロック1個しか破壊できない。
        ノーマルブロックとは違い、おじゃまブロックが縦横に4つ以上接していても一斉破壊は不可で連鎖消しもできない。
    • このブロックだけはアフロ犬の移動によるスライドは受け付けず、あまりにも多くおじゃまを溜め込みすぎると移動範囲が限られてしまう恐れがある。
    • 他ゲームで例えるならば、『ミスタードリラー』でいうところの×ブロックに近い存在。
  • 爆弾(「」)
    • 出現してしばらくしてから爆発するブロック(?)。
    • 爆弾にはタイマー表示がされており、時間が経過して下位のブロックが1段階せり上がる度に数値が減っていく。タイマーが1状態で下位ブロックがせり上がると爆発する。
      また、アフロ犬を爆弾に近づけ方向に合った攻撃ボタンを押せばタイマーに関係なく即爆発する。
    • 爆発すると周辺のブロックを何かしらの別のブロックに変化させる。ノーマルブロックの場合は小玉ブロックに、爆弾か小玉ブロックかアイテムの場合はおじゃまブロックに変わる。
    • 爆弾付近でノーマルブロックの消滅(連鎖消し)が発生すると、その爆弾も巻き添えで消滅する(爆発はしない)。
    • アフロ犬が爆発に巻き込まれると体力メーターが一定値減少するというペナルティもある。
  • アイテム(「I」)
    • おじゃまブロックを破壊すると出現するアイテム。これに触れると何かしらの効果が発動し、そのアイテムは消滅する。
    • ブロック扱いであり、何かしらの消滅条件を満たさない限りは他ブロックと同様に画面内に居座り続け自然消滅はしない。
    • アイテムの種類と効果に関しては下記にて。

アイテムの種類

  • 1人でアフロ限定アイテム
    • アフロアイテム(これを集めるとゲーム終了後に集計されアフロランドで使用できる)
      • 「飴」「星」「肉」…アフロランドのずかん埋めに必要なもの。これ自体は取得してもゲーム中の有利不利な効果はない。
    • プラスアイテム(主に青枠で表示されたアイテム)
      • 「プラス」…1000点ボーナス。連続で取得すれば「1000点 ⇒ 2000点 ⇒ 3000点~」と1000点ずつスコアが加算される。
      • 「増える」…スコア倍率ボーナス。連続で取得すれば「×2 ⇒ ×3 ⇒ ×4~」と×1ずつの倍率が加算される。
               これを取得した後にブロックを消す(連鎖分も含む)とその倍率分の倍増スコアが得られるが、消した後は倍率が「×1」に戻ってしまう。
      • 「下降」…水位が1段下がる。
      • 「おじゃま消去」…フィールド内に溜まったおじゃまブロックをすべて消す。
      • 「どれが消去」…フィールド内のノーマルブロックのどれか1色をすべて消す。何が消えるかはランダム。
    • マイナスアイテム(赤枠で表示されたアイテム)
      • 「マイナス」…1000点マイナスボーナス。プラスアイテムとは逆で、連即で取得してしまうと1000点ずつスコアが減算される。
      • 「減る」…スコアマイナス倍率ボーナス。増えるアイテムとは逆で、連続で取得する度に×1ずつの倍率が減算される。ブロックを消すと「×1」に戻るのも同様。
      • 「上昇」…下位ブロックを3段せり上げ、さらには水位を1段上げてしまう。
      • 「アイテム消去」…フィールド内に溜まったアイテムをすべて消してしまう。一応はマイナスアイテムだが、マイナス分のアイテムも消してくれるので状況によっては取る価値がある。
  • 2人でアフロ限定アイテム
    • このモードでは特にプラスマイナスの区別はなく、原則としてプレイヤー側を有利にさせるアイテムが主となる。
      • 「下降」…プレイヤー側のフィールドの水位を1段下げる。
      • 「おじゃま消去」…プレイヤー側のフィールド内に溜まったおじゃまブロックをすべて消す。
      • 「どれか消去」…プレイヤー側のフィールド内ノーマルブロックのどれが1色をすべて消す。何が消えるかはランダム。
      • 「上昇」…相手側の下位ブロックを3段せり上げ、さらには水位を1段上げてしまう。
      • 「アイテム消去」…相手側のフィールド内に溜まったアイテムをすべて消してしまう。
      • 「爆弾爆破」…相手側のフィールド内に溜まった爆弾をすべて即爆発させてしまう。

ミス条件とクリア条件

  • ミス(ゲームオーバー)条件(2人でアフロでは負け条件)
    • 体力メーターが0になる。
    • アフロ犬が画面最上部のトゲに触れてしまう。
    • 「めんくりアタック」において、指定されたノルマスコアを稼げないまま制限時間が0になる。
  • クリア条件
    • めんくりアタック
      • 制限時間以内に指定されたノルマスコアを稼ぎきるとそのステージがクリア。
      • 8ステージすべてをクリアすれば完全クリア。
    • スコアアタック
      • ミスせずに制限時間が0になった時点でクリア。
    • とことんアタック
      • クリア条件はない(ミスするまでゲームは終わらない)。
    • 2人でアフロ
      • 相手を負かせば勝利。クリアの概念はない。
  • ご褒美ボーナス
    • 1人でアフロプレイ時にてゲームを終えると以下のボーナスが貰える。
      • ゲーム中におじゃまブロックを破壊して入手した「飴」「星」「肉」アイテムが入手分貰える他、クリアすればオプションの難易度によってさらに追加で貰える。
      • 各モードのスコアランキングのベスト3に入ると「金のアフロ券」が1枚貰える。とことんアタックに関しては下方からブロックが100段せり上がる度に1枚ずつ追加で貰える。
    • ゲーム中に大量の連鎖消しを行うと「金のアフロ券」「銀のアフロ券」が特別ボーナスとして入手できる場合がある。

評価点

  • パズルゲームとしての中毒性の高さ。
    • ぶっちゃけいってしまうと、このゲームは他ゲームでいうところの『対戦とっかえだま』と『ミスタードリラー』を合わせたようなシステムを採用している。
      本作の凄いところはこの両者のシステムが反発せずに絶妙に絡みあっている点にあるといっても過言ではない。
    • 各モードのゲーム開始時位は割と適当にブロックを消していっても面白い位に連鎖が起きやすく、なかなかの豪快さが堪能できる。
      が、ゲームを進めてブロックの種類が増えてくると適当なだけではブロックを多く消すのは困難になってくる故にごり押しプレイは効かないようになっている。
    • あまりにもブロックの消すスピードが遅いと水位がフィールド内に侵食し始め、アフロ犬の命(体力メーター)の危険性が高まる。
      水位を下げるには連鎖で一斉に消したいところだが、おじゃまブロックなどがそれを阻止する故に、そう簡単には連鎖できない。
      おじゃまブロックは3回分の攻撃をしないと壊せない故に手間がかかるが、危険な状況を一変させる位の美味しいアイテムが出現する場合もある。
      すなわち、効率良くブロックを破壊したければ、ノーマルブロックの連鎖とおじゃまブロック破壊後のアイテム入手をバランス良くこなさなければならず、反射神経と的確性を持ったプレイスキルが必要となる
      同じ種類のブロックを偏って消すだけではなく、状況によって機敏に動き回り別々のブロックを消す」という戦略性が本作のミソであり、単調なプレイにならない面白さを生み出している。
    • スコア稼ぎに関しても「アイテムを取りながらのブロック消し」が重要となってくる。
      「増える」アイテムを重ねて取得した倍率状態でブロックを消すと、消した分のブロックすべてに取得した分の倍率ボーナスが入る。
      例えば、「増える」を連続4回取得して「×5」の状態で大量連鎖消しをすると、通常よりも5倍のスコアが入手でき、「増える」を取ると取らないでは同じ消し方でも入手スコアにかなりの差が発生してしまう
      また、倍率は一度ブロックを消すと初期化されてしまう為、せっかく倍率を集めてもブロックの消し方がショボいと大してスコアが入らないまま初期化されてしまうという残念な結果になってしまう。
      倍率関係以外でも地味に入手スコアが大きい「プラス」の確保や、いらないおじゃまブロックやアイテムを消し去る「おじゃま消去」「アイテム消去」、「下降」「どれか消去」といったアイテムの入手の仕方も大事となる。
      この、「アイテムをどのタイミングで取るか」という計画性も本作を極める上で重要となってくる。
    • このゲームの醍醐味をまとめるならば…
      • 「ちんたら動いて無計画にブロックを消してばかりいると、水位は下がりにくいし、スコアも入りにくいぞ」
      • 「生き残りたければブロックをガンガン消せ、ブロックを多く消したければ考えて消せ、スコアを稼ぎたければアイテムと連鎖消しのタイミングは絶対押さえとけ」
      • という迅速と正確さの両面が求められる作りとなっているのである。まさに『とっかえだま』と『ドリラー』のいいところだけを凝縮したようなゲームといえよう。
  • 豊富なアフロランドのおまけ要素。
    • 「アフロずかん」のギャラリー144種類、「アフロシアター」のミニムービー11種類が用意され、SIMPLEシリーズとは思えない位におまけが充実している。
    • 主に1人でアフロで入手した「飴」「星」「肉」「金のアフロ券」「銀のアフロ券」をある程度かき集め、アフロランドでギャラリーを購入してギャラリーを埋める様が楽しい。
    • 「アフロずかん」内のギャラリーの絵柄は非常に多彩であり可愛らしく、アフロ犬ファンやゆるキャラ好きにとっては嬉しいおまけとなっている。
    • 「アフロシアター」のミニムービーは、本作の前にリリースされたDVDアニメソフト「アフロ犬」から厳選して選ばれたものが収録されている。
      • ちなみに、DVD版は説明書内に広告が載せられている。
  • 簡単な操作方法で難しい操作なしで入れる。
    • 上記のアフロ犬の操作方法にも述べた通り、攻撃の向きが直感的にわかりやすいPSコントローラーのボタン操作となっているので操作性は至って快適である。
  • さくさくテンポでロード時間は皆無。
    • モードにもよるが、1プレイ(ステージ)あたりのゲームのプレイ時間は大体2~3分位で終われる(とことんアタックは生き残るまでなのでこの限りではないが)。
      • 余分な演出やもっさり感とは一切無縁であり、常時さっくさくテンポでプレイできる軽快さは非常に嬉しい。
    • ロードは「短い」とかではなく、「待たされる気配すらもない」レベル。ほぼノーウエイトでゲームは進行する。当然ロード表示なんてものはない。
      • 一応はミニムービー前にPS本体から軽~くディスクを読み込んでいる音が聞こえるが、待たされるとは程遠い。

問題点

  • スコア結果に若干の運が絡む。
    • ブロック配置やおじゃまブロックに入っているアイテムはある程度のランダム要素があるので、同じ腕前のプレイヤーでもスコアに差がでやすい傾向にある。
    • この辺は「そのプレイは運が悪かった」と諦めるしかない。幸いにも常時テンポ良く短時間でプレイできるゲームなのでやり直しの苦痛はさほどないのが救いか。
  • SIMPLEシリーズならではの安上がりな作りが目立つ。
    • 各モードの画面レイアウトやBGMは1種類しかなく、外観の変化が乏しい。BGMに関しては体力メーターがピンチ時に曲のテンポが上がるので厳密にはちょっとだけバリエーションはある。
    • 1人プレイの「めんくりアタック」のステージを進めると、何故か段々とフィールドが狭くなり指定ノルマスコアが下がる。
      • 先ステージはフィールドの狭さ故に連鎖がし辛く、体力メーターが短くなるのでクリアが簡単な訳ではないが、なんかステージがダウングレートしているみたいでショボく感じる。
  • アフロアイテムやアフロ札の使い道がすぐ尽きてしまう。
    • 「アフロショップ」で購入できるギャラリーは思いのほか少なく、全部購入してしまうとアフロ札の使い道はなくなる。
    • ある程度1人でアフロをやり込むとあっという間に「飴」「星」「肉」が溜まってくるので、「アフロずかん」で派生させる材料も十分事足りてしまい、アフロアイテムの使い道もなくなる。
    • まぁ、入手効率が悪すぎるよりかは全然まともではあるが…。
  • オートセーブができないので、ゲーム起動時に毎回ロードし直さなければならない。
    • 誤って起動時の状態でセーブしてしまうと猫リセットクラスの悲惨な状況になってしまう。といってもセーブ上書きをするかどうかを確認できるすべり止めはあるが。

総評

アフロ犬ファン向けだけには留まらない、純粋に一つのアクションパズルゲームとしても完成度の高い作品。おそらくはPS1のSIMPLEシリーズの中でも当たりの部類だろう。
流石に『地球防衛軍』クラスのボリュームとはいえず、良くも悪くもSIMPLEシリーズらしい素朴さは拭えないが、2,000円でこれだけの面白さが堪能できるのならばお買い得である。


余談

  • キャラゲー故にゲームアーカイブスなどの配信は絶望的だが、中古ショップにおいては2,000円以下の安価で購入しやすい。
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最終更新:2023年09月24日 11:10

*1 サンエックスオールスターズとしてアフロ犬が出演している家庭用ゲームは他にもある。