Revive ~蘇生~
【りばいぶ そせい】
ジャンル
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トラップアドベンチャー
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対応機種
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ドリームキャスト Windows 98~XP
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メディア
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【DC】GD-ROM 【Win】CD-ROM又はDVD-ROM
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発売元
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【DC】データイースト 【Win】マイハーベスト 【Win】遊遊シリーズ版:メディアカイト
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開発元【DC】
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データイースト 酒田エス・エー・エス(プログラム)
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発売日
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【DC】1999年10月28日 【Win】2003年7月4日 【Win】遊遊シリーズ版:2004年8月27日
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定価
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【DC】6,800円(税別) 【Win】オープン価格 【Win】遊遊シリーズ版:1,980円(税別)
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レーティング
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【DC】セガ審査:全年齢推奨 【Win】遊遊シリーズ版:記載なし
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レーティング【Win】
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アダルトゲーム
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判定
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なし
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ポイント
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前作よりも容赦無い難易度
お色気シーン多し
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備考
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遊遊シリーズ版は『Revive ~蘇生~ DC edition』というタイトルとなっている。
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概要
データイーストは1999年11月に巨額の負債を抱えて和議申請を行っている。そのわずか1ヶ月前に発売された当作品は、データイーストの終焉を看取った作品と言えるだろう。
古い廃屋に閉じ込められ、命を狙ってくる何者かの罠をかいくぐりながら脱出を目指すのが目的の『慟哭 そして…』の続編にあたる。開発当初は『慟哭2 惨劇の回廊』といったタイトルがつけられていた。
前作同様エルフの『遺作』に近い雰囲気であったので「デコの『遺作』」と呼ばれることも多かったシリーズだが、本作は文字通りデータイーストの遺作になってしまった。
今作の舞台はハイテク機器で運営される海洋研究施設。こちらでも主人公たちは閉じ込められることになる。研究施設内には様々な危険な場所があり、なおかつヒロイン達を狙う犯人が仕掛けた罠もある。これらを回避しつつ脱出を目指すという点では前作と同じ内容である。
特徴
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施設内を探索して仲間たちと会話しつつ、脱出やヒロイン救出に必要となるアイテムを手に入れていく。
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1つの問題の解法が2つあるというパターンも健在である。ヒロインとのエンディングの分岐に関わることがあるのも相変わらず。
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例えば機械油の容器をタオルで拭くと満杯の油を手に入れられる代わりにタオルは汚れて失われ、拭かずにおくとタオルは無事だが油を半分こぼすことになる。またアルコールをそのまま入手すると消毒液になるが空のランプに満たすと照明になる、といった具合にアイテムの使い方も多彩、複雑になっている。
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ヒロイン達は最低1回は生命の危機にさらされる。慎重にゲームを進めていてアイテムは持てるだけ全て持っているプレイならば簡単というキャラもいれば、初見は100%無理という難易度のものも。
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前作が山奥の廃屋といういかにもお化けでも出そうな雰囲気だったのに対し、今作では深夜の海洋研究所となり、無機質で機械的な怖さが表現されている。
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エンディングの仕様は前作同様
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ゲーム中のヒロイン救助や、悩みの相談等でフラグが積みあがっていき、クリア時に建てたフラグからEDが選択される。
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「誰とのEDを迎えるか」をまず判定し、その後に「どのEDを迎えるか」が判定される。前者は物語上重要な人物程上位になっている。
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その為、「重要人物のノーマルED」が「サブキャラのグッドED」より優先される仕様。
評価点
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キャラクター造形
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キャラクターデザインが前作の横田守からうめつゆきのりへと変更されてガラリと雰囲気が変わったが、相変わらずキャラクター作りは上手い。
ヒロイン役の声優陣も雪乃五月、飯塚雅弓、丹下桜、永島由子、根谷美智子、南央美、小西寛子と当時の一線級声優を惜しみなく投入している。サブキャラの男性陣でも森川智之、阪脩、沢木郁也などいぶし銀なベテランを起用しており隙が無い仕上がりとなっている。
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謎解きに時間制限がついた。
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前作ではどれだけ危機的な状況であろうと、謎解き自体は落ち着いて解くことが出来たので、少々危機感に欠けていた。
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制限時間がついた事で緊迫感が生まれ、また全体的に短時間でも解けるようになっている。
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ちなみに今作の時間制限付のイベントは、全体的に難易度が低めか、そもそも解かせる気がないかのどちらかである。
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詳しくは後述するが、後者は難点として非常に良く問題視される。
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米倉千尋が歌う主題歌「FEEL ME」は歌詞も作品の世界観に合ったもので評判が良い。
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ただ、前作同様ヒロインのみならず主人公もかなりあっさり死ぬ構成なので、歌詞にある「あなたしか救えない」が自虐ネタにしか聞こえないという声もあるが。
賛否両論点
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探索範囲が広がった
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シナリオが進むごとに閉鎖されていた地下施設が探索可能になったりと、前作よりも広大なマップを探索できる。
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問題は移動が不便である事。
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広い割にはエレベーターの利用を除きショートカット等が無いのでイベントを求めて彷徨う事になる際に非常に面倒。
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相変わらずの残酷描写
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殺し方のエグさは前作を一部上回っている。
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焼殺、凍死、圧殺、溺死、落下死などバリエーションも多数。特に人気ヒロイン「北条千尋」の圧殺はエグいことこの上なし。グロ耐性が無いと少々きつい。
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前作と比べるとビジュアル的にも文章的にも直接的な表現は避けているので、そういう意味では前作より楽にはなっている。
逆に言えばリョナラーには物足りなくなった。
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分かっていても入手できないアイテム
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あくまでイベントが発生するまでは後々必要なアイテムでも背景に存在するモブアイテム扱いであるため、あらかじめ入手しておくと言った事が出来ない。(一部例外あり)
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不便ではあるが、その時点では必要に思えなかったというのも自然な流れではある。
問題点
謎解きの難易度
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難しいを通り越して理不尽レベルの謎解きが一部存在する。
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前作も一部難易度の高い謎解きが存在したが、それをも上回る極悪トラップの数々がプレイヤーを襲う。
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理不尽な謎解きの一例(ネタバレあり)
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詰まり易いポイントその1「惑星記号って知ってます?」
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ある金庫のロックを解除するナンバーを推理する場面だが、近くには太陽系の惑星の絵がある。
この惑星の衛星の数がヒントである。更に、その天体特有の惑星記号と呼ばれるもので入力しなければいけないという極悪仕様。
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一応、キーボード上の惑星の配置と、絵の惑星の配置とが一致しているので多少のヒントになっている。
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その為、理解できないままでも一応は解けるようになっている。
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詰まり易いポイントその2「美しいコード進行」
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ボタンが音階になっているので、コード番号を使用して暗号を入力する。
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コード進行の知識は基礎教養レベルじゃありませんよ?
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初見ではどうやっても救えないあるヒロイン
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暗証番号の入力が必要なのだが、ヒントはイベント後にしか見ることが出来ない。
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4桁の数字を短い制限時間内に入力する必要がある為、よっぽどの強運でもない限りは初見では解除できない。
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また、2回目以降のヒントを手にした上での解決の際も、普通はどう考えたって解けないはずの謎解きを何故か主人公は天啓でも得たかのように解いてしまうので、話の流れ的にも不自然になってしまっている。
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この謎解きの被害者がこのゲームで(恐らく)一番人気の女の子なのだが、このゲームがDECO製である事から、この女の子に割り当てられているのはわざとじゃないかという疑惑も。
ちなみに表情をあまり見せないクールなロリっ子で、声優は南央美。これ以上は言わずもがなである。顔に牛乳がかかるイベントも。ほんとバカばっか。
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前作においても同様にヒントが後に示される謎解きもあったのだが、その時点のヒントだけでも解けなくはない謎解きであり、時間や試行回数に制限はなかった。
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シナリオ
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犯人の動機
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この点では前作に比べて明らかに劣っている。前作の犯人は同情できる点もなくはないのだが、本作の犯人は非常に自分勝手。
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犯人が本性を現すのも唐突で、しかもその動機も微妙。そこまでやるほどのことか?と疑問符がついてしまう。
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あまりに不自然な点
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民間の施設に何故か「ガス室」があるという点。ナチスの秘密基地じゃないんだから。
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キャラ別EDの見辛さ
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システムの項目に書いた通り前作の仕様そのままの為、攻略したいヒロイン以外は出来るだけスルーするようにしないと相変わらず思わぬヒロインのEDを迎えてしまう。
総評
前作と比較してゲームとしてはやり応えがある内容となっているが、それゆえの欠点も出てしまった。
前作から変えてきた舞台の雰囲気やキャラ造形など評価できる点もある中で、やはり謎解きの難易度が足を引っ張ってしまっている。
一部の謎解きが前知識がないと解読が非常に辛くなっている他、初見で解けないようになっている謎解きなど、数多くのプレイヤーの心をへし折った。
キャラクターは相変わらず魅力的で声優も豪華と手堅く作っている。
お色気は前作がパンチラ、ブラチラ、半裸など直球だったのに比べるとかなり抑え目になっているが、アングルの際どさやポーズのとらせ方など、別のアプローチでお色気シーンは多数用意されている。主に太腿、絶対領域、お尻、
BUKKAKE
といったところか。
原画のうめつゆきのりの絵柄はかなり肉感的であり、特に胸は強調されている。
リマスター版が出ている前作と違ってハード面でプレイしづらいが、幸いWinに移植されている為、今でも遊びやすい。
ただ、DCでの操作を前提とした上でそのままPCにもってきている為、少々操作しづらい点もあるが。
余談
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画像閲覧の裏技
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今作はバッドエンドでも何でもいいので20回クリアした後、某所を調べると「画像を全部みたいですか」という質問が表示される。
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クリアは諦めたが美麗なCGがどうしても見たい!、という人はこの方法で見る事も可能になっていたりする。
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攻略情報のやり取り
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今作が発売された当時はまだまだインターネット黎明期だった事もあり、ゲーム雑誌の攻略記事や攻略本が出るまで手も足も出なかったユーザーもいた。
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当時から攻略サイトは存在した為、インターネットを利用した攻略情報のやり取りは行えたのがせめてもの救いか。
最終更新:2020年05月03日 16:00